ブランデーに銘柄は数あれど、自宅にハイン ナポレオン バカラを所有している人は少ないかもしれない。もし家に美しいガラス細工のボトルにシカのマークが入っているお酒があれば1度その銘柄を調べてみてほしい。
お酒に強くなかったり、そもそも興味がなく銘柄をよく知らないまま代々、後生大事に所蔵している場合もある。そしてハイン ナポレオン バカラと分かったら非常に価値のあるお酒だ。無理して飲むよりも、ぜひ売却することをおすすめする。
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このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
ハイン ナポレオンの概要
ハイン社が作るブランデーは英国王室御用達として知っている人もいるかもしれない。現在はモエ・ヘネシー・グループの傘下にあるが、製法は創業当時の物を堅く守っており、その希少性から買取価格にも高い値段が付くことが多い。リモージュボトル(磁器)に入っているのはハイン社製のブランデーの特徴ともいえ、その中でも鹿をかたどったボトルはハイン社を象徴するボトルと言える。ハイン ナポレオン バカラはハイン社で作られたコニャックをバカラ社製のボトルに封入したものである。
ブランデーとコニャックの違いは?
ハイン ナポレオン バカラを検索するとブランデーやコニャックという表記がさまざまなサイト出てくる。結局ハイン ナポレオン バカラはブランデーなのか、コニャックなのか今ひとつ要領を得ないので簡単に説明すると、果実酒を蒸留して作られたものがブランデーであり、コニャックもブランデーの1種である。
しかしコニャックは原材料にブドウを使い、定められた製法を使った上、フランスのコニャック地方で作られているという特徴がある。ブランデーの1種ではあるが、製法が定められている点や生産地の歴史を追っていくと、一口にブランデーの1種とも言えなくなる。ネット上にこういった表記ゆれがあるのはそのためだ。
コニャックの種類
コニャックは製造されている地域によって呼称が変わる。フランスの南東に位置する場所で製造されたものがアルマニャック。ワインの生産地として有名なボルドーを挟んでフランス中央にある場所で作られたものがコニャック。そしてフランスの北岸で製造されたものがカルヴァトスと言われている。
コニャックの製法
コニャックの製法は前述した製造されている地域によって変わる。すべて説明してしまうと冗長になるため、今回はコニャックに絞って紹介する。コニャックの製法は1936年に正式に定められた。以下のルールがある。
- 1.シャラント式蒸留機(単式蒸留機)による蒸留
- 2.直火での加熱
- 3.蒸留回数は2段階
では、詳しく見ていこう。
シャラント式蒸留機(単式蒸留機)による蒸留
コニャックの蒸留にはシャラント式と呼ばれる蒸留器が使われる。この蒸留器の形は独特で、玉ねぎのような頭と先細りしたパイプが印象的な形をしており、アランビックと呼ばれている。アラビア語でアランビックとは蒸留器の意味を示し、フランス語ではコニャック専用の蒸留器という意味になる。
直火での加熱
コニャックの製造に使われる単式蒸留器は蒸気などでの加熱ではなく、必ず直火で蒸留器を熱することが決められている。
蒸留回数は2段階
コニャックの蒸留には基本的に初留を3回、再留を1回というのが1セットとなっており、これを2回繰り返す。単式蒸留器を用いた蒸留では1回の工程では不純物が取り切れないからだ。初留で出てくる液体はテット、ブルイ、クーと呼ばれ、テットやクーが占める割合は全体の2%に留まる。
この中でブルイだけが次の蒸留に使われる。ブルイは白濁色をしており、初留でのアルコール度数は27%から30%ほどである。この初留を3回繰り返して2500リットルにたっするまでおこなわれる。コニャックの規定ではこの原液が3000リットルを超えてはいけないという定めがある。
2回目の再留で先ほどのブルイが再蒸留される。この工程はボンヌ・ショーフ(bonne chauffe)と呼ばれており、その蒸留から出てくる液体はテット、クール、スゴンド、クーの4つに分かれる。初留と同じくテットやクーは取り除かれる。スゴンドはこの時点でアルコール度数が60%近くあり、次のコニャックの蒸留に再利用される。
そして残ったクールがコニャックの熟成に使われる液体となる。この時点でクールのアルコール度数は70%ある。コニャックの規定として蒸留時のクールのアルコール度数は72%までと決められている。
ハイン社の概要
もともとフランスのコニャック地方にあった創業1763年の歴史を持つランソン&ドラマン社というところにイングランドからトーマス・ハインという人物が渡り、そのコニャックメーカー社長の娘であるフランソワ・エリザベスと結婚したことからハイン社の歴史は始まる。
トーマスはこのコニャック地方で作られているお酒を故郷イギリスへと輸出することでランソン&ドラマン社は大きな利益をもたらすことに成功した。その功績が称えられ1817年、トーマス・ハインは社長に就任し、社名を自分の名前、つまりハインとした。
フランスのコニャックとイギリスとの関係
トーマス・ハインはコニャック地方で作られているコニャックをイギリスへ輸出することで大きな利益を上げたが、ロンドンのテムズ川沿いの倉庫は湿度、温度ともにコニャックの熟成に最も適していると言われており、当時からコニャックの塾生はこのテムズ川沿いの倉庫で2年以上の歳月をかけ熟成されてきた。
Early Landed(アーリー・ランデッド)コニャックと言われ、倉庫で熟成される前のコニャックは、熟成前に陸上げされたものと言われており、コニャックの知名度はフランスよりもイギリスの方が強くなったのだ。そして1962年にはイギリスのエリザベス女王から英国王室御用達として指名されたのがハインのコニャックということになる。
ハイン社が所有しているブドウ畑の特徴
ハイン社はフランスのグランドシャンパーニュ地方に120ヘクタールほどの面積を持つ畑を所有している。ただし実際にコニャックにするためのブドウを栽培しているのは70ヘクタールであり、ハイン社は残っている50ヘクタールの畑を植物や動物の生態系を守る目的で、環境保全の一環として動植物のために残している。
ハイン ナポレオン バカラの買取相場・価格情報
ハイン ナポレオン バカラがいかにこだわりを持って作られており、歴史の変遷の中で英国王室御用達としての品質を守っているかをご紹介した。ここからはその販売価格、買取相場を見てもらいたい。なお価格・買取相場は2019年3月30日のものである。商品の状態によって買取価格にも大きく差が出てくるので、あくまで目安として参考にしてもらいたい。また高く売るためのコツも紹介するのでぜひ、チェックしてほしい。
ハイン ナポレオン バカラの価格相場
ハイン ナポレオン バカラはヤフオクにて25,000円~30,000円程の値段で取引されている。もし今手元に未開封のものがあれば、非常に貴重なものを持っていることになる。お酒を飲まない、もしくは強いお酒が苦手だったり、コニャックが苦手だという人がこれを所有していたら、なるべく早いうちに売却することをおすすめする。以下の買取価格と買取店舗の詳細をぜひ、参考にしてほしい。
ハイン ナポレオン バカラ買取価格相場
一例としてハイン ナポレオン バカラは大黒屋では15,000円程で取引されていた。もちろん状態がいい物の上限買取価格になるため、箱やバカラのボトルの状態により買取値段は変わってくる。
高く売るためのコツ
買取相場が分かったところで、ここからは下取りに出す際のポイントや注意点を説明する。ちょっとしたひと手間を加えるだけで買取価格に大きな差が出てくるので、売却を検討している人は参考にしてほしい。
お酒の専門店や、取扱銘柄が豊富な買取業者を選ぶ
コニャックを下取りに出すとはいえネットで検索しただけではどの買取業者がいいのかはわかりづらい。しかし外箱もしっかりしており、開ければ目を引くのはバカラのボトルだ。高く買い取ってくれることは想像できるが、ここで1つの目安になるのはブランデーを専門で扱っている下取り業者や取扱の銘柄が豊富な買取業者を選ぶことが1番いい。
コニャックそのものもそうだが、バカラのブランドをよく理解している買取業者なら現在の市場相場や銘柄などの観点から1番妥当な値段で買取価格を提示してくれる。
買取に出すコニャックは保存も大事に
ハイン ナポレオン バカラを買取に出す場合、業者はまず外箱の状態やバカラのボトルに傷が無いかなどをチェックする。外箱に入れて保管しておけばボトルに傷がつくこともないが、外箱とボトルはセットで大切に保存しておくことも大切だ。また当然開封後のお酒を買い取ってくれる業者はないので未開封であることが前提条件ということも覚えておこう。
買取に出す前にきれいにに磨いておこう
高価なコニャックといえど、ホコリをかぶっている状態のコニャックを持っていけばもちろん保存状態も劣悪な環境でおこなわれていたと思われてしまう。買取に出す前に、ホコリや汚れはよく取り去っておくと買取業者の印象を良くすることができる。手入れをすることで予想外の高値を提示されることもあるはずだ。
複数のお酒は一緒に売りに出そう
売りたいお酒が複数あれば、一緒に売りに出すことによって売り手側の宅配のコストや梱包などの手間が省け、また買取側のスタッフの手間や出張買取であれば出張回数が減るなど、さまざまなメリットがある。そして手間が省けた分のコストはそのまま査定額に上乗せされる。家に飲まないお酒が複数あれば、処分はなるべく1度で済ませた方がお得なのだ。
ネットオークションの買取について
ネットオークションでも高値が付くことは十分予想されるが、商品がバカラのボトルに入ったコニャックということもあり、輸送時に箱に傷がつくなど、不意の事故が起こった際に非常に厄介なことになる。
こういった場合には商品説明についてノークレームノーリターンというフレーズを書いておくのが定石だが、ボトル自体も非常に高価なため、クレームは来なくても出品者評価を大きく下げられてしまい、今後のネットオークションの利用が一気にしづらくなってしまうことも予想される。
ネットフリマの買取について
ネットフリマについてもネットオークション同様のデメリットが付いて回る。個人間でのやり取りにはあまりに高価なものであるため、どちらを利用する際にもクレームが来たときの対応を考えておく必要がある。
またネットオークションにも言えることだが、配送や梱包の手間がかかり、スピーディな取引とはいかない。ネットオークションで懸念される点も含めて、個人間のやり取りにおいて商品代金が高額なものを取引する際は出品者側にも責任が生じるので、できるだけ後述する買取業者に持っていき査定をしてもらった方が安全と言えるだろう。
買取業者の紹介
ファイブニーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒専門買取業者のファイブニーズのおすすめは査定のおこないやすさだ。店頭査定、電話査定、オンライン査定、写真査定、FAX査定など、査定方法が豊富に用意されている。その中でも最も早く査定結果が分かるのが電話査定だ。
今持っているお酒がいくらで売れるのかがすぐわかるのでおすすめだ。また、買取査定中のキャンセルにもキャンセル料がかからず、気軽に持ち込むことができる。
ジョイラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
こちらのジョイラボも査定がスムーズで買取方法の種類も豊富だ。店頭買取はもちろん、出張買取や宅配買取までおこなってくれる。さらに全国展開しているため、近くにある場合は持ち込んで査定してもらうのもいいだろう。
またLINEによる査定もしてくれるので、非常に手軽に査定、見積もりをしてくれるのもポイントだ。また買取保証制度があり、他店での査定の方が高い場合は買取査定をやり直してもらうこともできる。少しでも高く売りたいと思っている場合は非常に心強いサービスと言える。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大黒屋はお酒の買い取り専門店ではないが、買取査定の鑑識眼が一流の審査員がいるため、安心して査定を任せることができる。また大黒屋は国内外にも多くの流通ルートを持っているため、買取価格も安定しているのがポイントだ。酒類専門の買取業者以上に高い査定額を提示してくれることもあるかもしれない。
一括無料査定
これまで紹介した買取業者に1つ1つ査定を依頼するのもいいが、短時間で1番高く買い取ってもらえる業者を見つけるのに1番いい方法は一括無料査定だ。短時間で買取相場がわかり、どの業者がもっとも高値で買い取ってもらえるかがわかる。さらに高値を提示してくれた買取業者にそのまま買取を依頼すれば、非常に短時間かつスムーズに取引ができる。
初めて酒類を買取に出すときに、相場が分からず提示された買取金額が妥当かどうかわからない場合もあると思うので、積極的に一括無料査定を利用しよう。今後の買取業者を選定する基準にもなるはずだ。
まとめ
ハイン ナポレオン バカラの買取相場をハイン社の歴史も含めてご紹介した。ハインのコニャックは英国王室御用達として有名なうえ、VSOP、ナポレオン、XO、ナポレオン凱旋門、XO鹿、エクストラ鹿など、さまざまな価格帯の物がある。
その中でもハイン ナポレオン バカラはボトルにバカラを使用したものなので、飲み終わったボトルにも価値がある。こういった種類のお酒の価値を十分に見極めてもらえる下取り業者に出せれば、予想外の収入になるだろう。