プリマクラッセ（PRIMA CLASSE）の商品では、例えば地図をデザインした「GEO CLASSIC（ジオクラシック）」シリーズのバッグや財布などが有名だ。バブル時代に大流行したこのブランドの製品には、いまなおファンが多い。こちらのブランドの場合、偽物は比較的少ないと言われているが、インターネットなどで販売されている低価格の商品にはコピー品も紛れている。
ここでは、プリマクラッセの偽物と本物の見分け方を簡単にご紹介しよう。チェックポイントがわかれば、偽物を誤って購入してしまうことも少なくなるだろう。
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プリマクラッセの徹底した検品
プリマクラッセのバッグや財布が本物かどうかを知りたい場合、正規品を販売しているお店がどのようなスタイルで検品をおこなっているかを知るのが1つの方法になる。偽物は正規品のような検品がおこなわれていない可能性があるので、品物の状態にも違いがでることが考えられる。
検品の目的
市場に出すにあたって、品質に問題がないかどうかをチェックするのが販売前の検品の大きな目的と言える。万が一、不良品を販売してしまうと、プリマクラッセのブランドイメージに悪影響を及ぼすことになるため、事前の検品で品質に問題がないかどうかをチェックするわけだ。
ブランド品は、上質な素材を使用していること、高度な技術を駆使して丁寧に作られていること、などが1つの価値になる。プリマクラッセの場合も、販売店が細かいところまでチェックをし、ブランド品としての価値を保つような工夫をおこなっている。
1点ずつ検品
本物のプリマクラッセの製品を販売するお店では、入荷した製品をスタッフが入念にチェックしてから店頭にだすのが一般的だ。例えば、あるお店では、プリマクラッセの製品に詳しいスタッフが1点ずつ検品をおこなっている。
ちなみに、このような検品をおこなう際にスタッフは手袋をはめて品物を扱うケースが多い。汗や手についた油分、指紋などが製品に付着しないように、細心の注意を払っているわけだ。
内側もしっかりとチェック
検品では、品物の外側部分はもちろん、内側もしっかりとチェックされる。プリマクラッセのバッグや財布には、内側にもポケットや仕切りがついていることがある。検品をおこなうスタッフは、このような小さなポケット、仕切りの隙間もくまなくチェックするので、問題がそのまま見逃されてしまうことは少ない。
検品は2回以上
代理店などがプリマクラッセの製品を販売するときには、店頭に並べる前に改めて検品をしている場合がある。このような場合、検品は取次店と代理店でそれぞれおこなわれることになるため、精度もアップする。
汚れやシミで見分ける
厳しい検品を経て販売されるプリマクラッセの製品は、品物の状態が偽物と本物を見分ける1つのチェックポイントになる。例えば、バッグや財布の外側、内側に、一目でわかるような汚れ、シミがあるときには偽物を疑ったほうがいいかもしれない。
汚れやシミは偽物の可能性
新品のプリマクラッセの場合、販売される時点で汚れやシミがついていることは考えにくい。検品の際にはこの手の問題もしっかりとチェックされるので、素人が見たときにすぐにわかるような問題は通常はない。
万が一、汚れやシミがついているときは、しかるべき検品がおこなわれていないコピー品の可能性があるので注意をしよう。偽物は流通ルートが本物と違うため、代理店での取り扱い方にも問題があるケースが少なくない。
本物のプリマクラッセの製品を販売するお店ではレザー製品のお手入れ方法なども紹介しているので、買取に出すときにもぜひ参考にしてみよう。状態を良くしておくことは、ブランド品の資産価値を上げることにつながる。買取での査定額を上げたい人は、保管状態や普段のお手入れ方法にも気を配ろう。
本物は汚れにくい
プリマクラッセの製品は、旅行などのアクティブなシーンを想定して作られている。水分によるダメージを防ぐことにはとくに力を入れており、製品には耐水性の高いポリ塩化ビニルなどで表面に加工が施されている。このような製品は、一般的なレザー製品よりも汚れ、シミがつきにくい。
偽物は本物のような加工がされていないことが多いので、汚れやシミがつきやすい可能性がある。プリマクラッセの製品ならではの特徴を知っておけば、真贋の見極めがしやすくなるだろう。
金具や刻印をチェック
ファスナーなどについている金具の部分も、偽物と本物を見分けるときにはぜひチェックしておこう。このような金具に傷があるときは、偽物の疑いがでてくる。
金具は梱包されている
販売される前のプリマクラッセの製品は、金具の部分がビニールや薄い紙などで覆われている場合が多い。このようなビニールは検品の際にも外されることはなく、そのままの状態で販売されるのが一般的だ。
したがって、検品や輸送中の衝撃などによって傷がつく可能性は低い。目立つような傷があるときには、粗悪な偽物かもしれないので注意をしよう。
刻印に難がある品も要注意
プリマクラッセの製品の金具には、ブランドのロゴが刻印されているものもある。検品のときにはロゴが正しくデザインされているかどうかもチェックされるため、文字の一部分が切れていたり、歪んでいたりする場合は、偽物の可能性がでてくる。
刻印に大きな問題が見られる品は、そもそも検品を通過しないので、通常は市場に出回ることはない。目立った問題があるときには、本物の刻印を真似て金具をデザインしているコピー品の疑いがあるだろう。
金具の色が製品と合っていない
プリマクラッセの製品の金具は、モデルに合わせて適した色がセレクトされているのが特徴だ。例えば、プリマクラッセの定番モデルとも言える「GEO CLASSIC」シリーズの場合は、ファスナーの部分にゴールドの金具がついている。古い地図をモチーフにしているこのシリーズは、深みのあるベージュ色が魅力の1つと言える。
この「GEO CLASSIC」シリーズの場合、金具はベージュ色にもしっくりとなじむイエロー系のゴールドだ。デザインとミスマッチな金具がついている製品は、コピーの可能性が高いので気を付けたい。
付属品の有無や状態にも要注意
プリマクラッセの製品には、保存用の外袋やブランドのロゴがデザインされた箱、ギャランティカードなどがつくことが多い。こういったアイテムがそろっているかどうかも、偽物と本物を見分けるポイントになるだろう。
保存袋
日本でも人気がある「GEO CLASSIC」シリーズのトートバッグなどは、プリマクラッセのブランドロゴがデザインされた保存袋に入った状態で販売されている。このような保存袋は、製品に汚れやほこりをつきにくくする効果がある。
購入した商品に保存袋がついていない、というときは、偽物を疑ってみたほうがいいだろう。じつのところ、買取に出す際にも保存袋がそろっているかどうかによって、価格が前後するケースは少なくない。本物のプリマクラッセは、買取でもメリットを実感しやすいことは確かだ。
外箱
財布などの比較的小さい製品は、ブランドロゴがデザインされた外箱に入れて販売されている。外箱に入っていても、素材が段ボールなどの場合は、本物でない可能性が高い。箱が潰れている、ブランドのロゴがデザインされていない、といったときにも少し注意が必要だ。
ギャランティカード
プリマクラッセの製品には、本物であることを証明するギャランティカードがついている。このようなギャランティカードがない場合も要注意と言える。ただ、コピー品にも偽のギャランティカードがついているケースがあるので、本物のギャランティカードのサンプルを見て相違点がないかどうかをよく確認しておいたほうがいいだろう。
レザーペンダント
「GEO CLASSIC」のトートバッグなどには、牛革製のレザーペンダントがついている。レザーペンダントのデザインや状態も、本物かどうかをチェックする際にはしっかりと見ておこう。
高値で買取してもらうためには
プリマクラッセの本物と偽物とでは、買取店での査定価格も大きく変わる可能性が高い。
鑑定書を発行してもらう
プリマクラッセのギャランティカードがあると、買取店やヤフオクなどのオークションでも比較的スムーズに高い金額をつけてもらえる。万が一、ギャランティカードをなくしてしまったときには、民間のサービスを利用して新たに鑑定書を発行してもらうことも可能だ。
例えば、一般社団法人の日本ブランド品鑑定協会（JBIAA）では、ブランド品の真贋鑑定や鑑定書の発行サービスをおこなっている。
ちなみに、鑑定書の発行は一定の基準を満たしている品が対象だ。鑑定の申し込みは、日本ブランド品鑑定協会の公式サイトや提携のお店でおこなえる。プリマクラッセの製品の価値を証明したいときや、できるだけ高く買取してもらいたいときには、こういったサービスを利用するのも1つの方法になるだろう。
コピー品の査定価格は大幅に下がる
コピー品であっても、品質によっては買取に対応してくれるお店もある。ただ、このような場合も査定価格は本物よりも大幅に下がるので、偽物のプリマクラッセの高額査定は期待できない。
プリマクラッセなどの有名ブランドの製品は、コピー品も多く出回っている。買取業界では、このようなコピー品の取引を防止する取り組みをおこなっている。そのため、偽物は買取査定に対応してもらうのも難しくなるのが現実だ。
プリマクラッセのコピー品を購入しても、ブランド品としての価値は期待できないので、安さにつられて偽物を購入してしまうのは避けたい。インターネットなどで販売されている商品は細かい部分が確認できないため注意をしよう。
まとめ
プリマクラッセの偽物と本物の見分け方を紹介してきた。プリマクラッセの商品は厳しい検品を経て販売されるため、今回紹介したポイントを踏まえてじっくり確認すれば、素人でも判断することは難しくないはずだ。少しでもおかしいなと感じたら、購入するのは控えたい。
また手放す場合には、商品の状態はもちろん、保存袋やギャランティカード、外箱などの付属品などの有無も大きく関係してくるので、日頃からキレイに保管しておくことをおすすめする。
