コニャックの3大銘柄、そしてトップブランドともいわれるヘネシー社の生産する最高峰のブランデーヘネシーパラディ。貴重かつ最高格付けのオー・ド・ヴィー（原酒）が使われている高級ブランデーで、クラブやバーなどでも高級店がよく取り扱っていることで知られるが、買取価格や査定情報はどのようになっているのか見ていこう。
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そもそもブランデーとは
ヘネシーパラディはブランデーだ。お酒にはウイスキーや日本酒、ワインなどいろいろな種類があるが、ブランデーとはどのようなお酒かご存知だろうか。ワインを蒸留させ、それをさらに樽で2年以上熟成させたものがブランデーだ。蒸留と熟成の両方をおこなうことによって、アルコール度数をさらに高め、味にコクが出るのだ。
そしてブランデーの中でも種類は3つに分けられる。コニャック、アルマニャック、カルバドスだ。コニャックはコニャック地方、アルマニャックはアルマニャック地方、カルバドスはノルマンディー地方で生産されている。いずれもフランスだ。
ヘネシーパラディの分類
コニャック、アルマニャック、カルバドスの3種類のうち、ヘネシーパラディはコニャックブランデーに分類される。実はコニャックブランデーと呼ばれるまでには厳しい審査を通過しなければならない。コニャックブランデーで使用されるぶどうは6段階にランク分けされたぶどう畑のうち、最上級ランクのぶどう畑で生産されたぶどうを使用している物だけをコニャックブランデーと呼ぶことができる。
ヘネシー社の歴史
ヘネシーパラディを販売するヘネシー社はコニャックメーカーではトップクラスの知名度を誇り、250年以上もの歴史を持つ老舗だ。1765年にアイルランド出身のリチャール・ヘネシーが創業したヘネシー社は、現在はモーリス・リチャード・ヘネシーが継承し8代目だ。フランスのLVMH（モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン）とディアジオの両社の傘下に入り、今もなお歴史を積み重ねている。
今回紹介するヘネシーパラディ以外のシリーズではヘネシーV.S、ヘネシーV.S.O.Pフィーヌ シャンパーニュ、ヘネシーX.O、リシャール ヘネシーといった種類がある。
ヘネシーパラディとは
それでは今回の記事の題材であるヘネシーパラディについて詳しく見ていこう。
秘蔵古酒熟成庫の意味を持つパラディ
ヘネシーパラディは創業から14年経った1979年にモーリス・フィリューによって生み出された。パラディとは秘蔵古酒熟成庫という意味がある。その名の通り、ヘネシー社の秘蔵古酒熟成庫から選び抜かれた原酒をブレンドしたのが、このヘネシーパラディだ。ブレンドする原酒には熟成25年〜130年もの非常に貴重なコニャックを使用して作られている。
ブレンドする原酒の数はなんと100種類以上にもなる。熟成したコニャックが大量にあるヘネシー社だからこそできるのだ。
ヘネシーパラディのシリーズは全部で5種類
ヘネシーパラディには5種類が存在し、その全てに箱・カードが付属品として用意されている。
以下のシリーズは買取価格が高い順に列挙した。
- 1.ヘネシーパラディ バカラボトル 箱・替栓・冊子・鍵が付属
- 2.ヘネシーパラディ アンペリアル 元箱（外箱／内箱）・カードが付属
- 3.パラディエクストラ旧ボトル（赤ラベル） 元箱、カードが付属
- 4.パラディエクストラ旧ボトル（銀キャップ） 元箱、カードが付属
- 5.パラディ現行品 元箱、カードが付属
ヘネシーパラディのおすすめの飲み方
コニャックブランデーで高級の部類に入るヘネシーパラディ。まずは王道でストレートで飲んでみると良い。最高級のぶどう畑で作られたぶどうそのものの味をしっかり味わってみよう。じっくり一口ずつ時間をかけて飲もう。ロックアイスを入れるのも良いだろう。
お酒は苦手、手軽に味わいたい、または食前酒として楽しみたいという場合には、ソーダ割で味わってみよう。口あたりがさわやかになるので、飲みやすくなる。食前酒としておすすめする理由の一つでもある。
ヘネシーパラディはすべてオープン価格
公式での価格はどのシリーズも全てオープン価格となっている。参考までにAmazonではヘネシーパラディ（パラダイス）が102,600円、価格.comを見てみるとヘネシーパラディアンインペリアル700mlが154,500円、160,000円、241,975円、375,465円で販売されていてかなり差がある。箱なしの旧金キャップのパラディでも82,000円で売られており、全体的に高価格だ。
ヘネシーパラディの買取相場
それではいよいよヘネシーパラディの買取相場について見ていきたいと思う。酒買取業者はもちろん、最近ではフリマアプリでもお酒の取引が多くなってきているため、メルカリでの買取実績や、ヤフオクの落札状況などもまとめた。
全体的な評価ではヘネシーパラディ自体が日本への輸出量が減少しているためか、年々その希少価値は高まるばかりだ。酒買取業者でも在庫の確保が難しく、買取価格は上昇している。
酒買取業者 大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
まずは買取の大手、大黒屋の買取相場を見てみよう。
ヘネシーパラディ インペリアルが80,000円、現行品のヘネシーパラディ エクストラが55,000円、旧ボトルが45,000円、パラディ現行品が40,000円、旧ボトルが45,000円だ。バカラボトルの実績記載はなかった。
酒買取業者 ライフバケーション
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ライフバケーションの現行品の買取価格は40,000〜50,000円、バカラボトルは箱と替栓つきで150,000〜180,000円だ。バカラボトルは付属品なしでも110,000〜130,000円と高値で買い取ってくれる。
アンペリアルは箱・カード付きで70,000〜90,000円、エクストラ旧ボトル（赤）は箱付きで60,000〜80,000円、箱なしだと30,000〜60,000円となり、振れ幅は大きめだ。また旧ボトル（銀）も同じく箱付きで60,000円前後、箱なしだと40,000〜50,000円と、赤よりもやや高めの設定だった。
フリマアプリ
フリマアプリ大手のメルカリではすでに取引終了のものも含め、いくつか出品されていた。最高値はヘネシーパラディアンペリアル箱ありの140,000円だった。次に同じくアンペリアルの箱ありが90,000円で取引されている。旧ボトルの銀キャップは箱ありが65,000円で取引されている。
ヤフオク
ネットオークションの最大手であるヤフオクの相場を見てみよう。ヤフオクでもヘネシーパラディの出品が多数ある。
まずはヘネシーパラディ 金キャップだ。こちらは70,000円の価格に入札が1件入っていた。同じ物で108,000円で出品されている物もあった。こちらに関しては入札件数0だ。平均は64,249円、最高値は1円スタートで入札26件の77,075円（未開栓箱あり）の落札。最安値は1,000円（未開栓箱なし）、空ボトルも1,000円で販売されていた。
ちなみに1円スタートのヘネシーパラディは入札14件で現時点での価格は104,011円だった。出品件数こそ多くあるものの、メルカリに比べヤフオクではあまり入札状況が思わしくないようにも感じた。価格設定が高すぎるのだろうか。ヘネシーパラディを売る場合、ヤフオクよりもメルカリ、もしくは余程状態が悪くない限りは確実に買い取ってもらえる酒買取業者で売るほうが良いだろう。
高額買取のコツや売るときのポイント
レアな価格がついているかもしれない、あなたの手元にあるお酒。少しでも高値で売りたいと思うのが人間の性だろう。ちょっとした手抜きで査定額が減額されてしまってはもったいない。ここで紹介するポイントを抑えておこう。
付属品はそろえておく
売るときには購入時の状態に限りなく近いほうが高額査定につながりやすい。替栓、元箱、カードや冊子などだ。ヘネシーパラディの場合、特にバカラボトルでは付属品の有無で5万円もの差が出ることもあるので、ぜひそろえておこう。シリアルナンバー付きの物は、ボトルと付属品とは一致することが望ましいが、本体だけでも問題なく買取OKだ。
また、ヘネシーパラディは人気のブランデーなので、空ボトルだけでも売ることが可能だ。もし飲み終わってしまっても捨てないで、大事に保存しておこう。もちろんインテリアとして使用するのも素敵だ。
傷、汚れは確認しておく
もしヘネシーパラディを長期にわたって保管していたのであれば、ボトルや付属品の状態をしっかり確認しておこう。自宅で落とせる汚れをそのままにしていたばかりに査定額がダウンしてしまったなどということはなるべく避けたい。
柔らかい布で拭き取るだけでもボトルの印象は違う。もし落とせない汚れがあったり、ラベルが剥がれていたりしても、柔軟に買取をおこなってくれる業者は多い。気になるようならまずは一度問い合わせをしてみるといいだろう。
ネットの無料一括見積りを利用しよう
もし酒買取業者を利用してヘネシーパラディを売りに出す場合は、ネットで利用できる一括見積りを利用すると便利だ。1件1件問い合わせをしていると、時間がかかってしまうし、どこに問い合わせをしたかわからなくなってしまい、下手したらせっかくの高額提示を逃してしまうことにもなりかねない。
ネットで利用できる無料一括見積りなら、ボタン一つで一発で高値表示が出るので損をしなくて済む上に、時間がない人にもおすすめだ。
お酒が高額で売れたら確定申告が必要
もし継続的にお酒を売っていて、利益をあげているのであれば、確定申告が必要となるので気をつけよう。副業として利益を計上する場合は、会社で年末調整をしたあと、翌年の2月中旬におこなわれる確定申告で申請が必要だ。専業主婦、フリーターなども同様に確定申告をする必要がある。
また、利益を得る目的でお酒を購入し価格差分の利益を継続的に得る場合は古物商の免許も取っておこう。最寄りの警察署で取得できる。利益を得る目的でお酒を購入していない場合は、必ずしも免許が必要なわけではない。
まとめ
ヘネシーパラディは、使用されているぶどうが最高ランクのもので、かつ国内での生産量が減少していることから希少価値も高まっているため、買取価格が高くなっていることがおわかりいただけただろうか。
最近では富裕層が集まるドバイの航空会社、エミレーツ航空で利用できるファーストクラスでは乗車時にヘネシーパラディが無料で提供されるようになったことでも話題だ。VIPクラスに愛されるお酒であるヘネシーパラディ。求める人はたくさんいるので、不要になったら積極的に買取を考えてみよう。
