マンション購入によって生じる長期的な資金計画を考える上で大事な鍵となるのは、「マンション買い替えと永住リフォーム、どちらが自分に合っているか」というポイントだ。最初に物件を買うタイミングでこの方向性がきちんと定まっていれば、マンションに住む上で生じるさまざまな無駄を最小限に抑えられる。
また、マンション買い替えと永住リフォームのメリット・デメリットは、人によって捉え方が大きく異なる実態もあるため、一般論だけにとらわれず、自分の家族に適した選択肢を見つけていく心掛けも必要だと言えるだろう。
今回は、どちらも一長一短あると言われているマンション買い替えと永住リフォームのおすすめ度について、読者の皆さんと一緒に徹底比較していきたい。
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マンション買い替えのメリット
古いマンション物件の売却と、新たな住み家となる物件を近い時期におこなう買い替えは、非常に多くの人に選択される方法だ。先に古い物件の売却をおこなうことを先売り・売り先行、最初にほしいマンションを手に入れた段階で古い物件を売る流れを後売り・先買い・買い先行と呼ぶ。
マンション買い替えにおける厳密なメリット・デメリットは2つの流れのどちらを選ぶかによって変わってくるため、多くの口コミサイトなどに投稿されている一般的な話をしていこう。
比較的新しい物件に住める
リフォームによる永住ではなくマンション買い替えを選択すると、比較的新しい物件で今のトレンドとも言える設備やサービスが使えるメリットが得られる。例えば、近頃人気の高いフレキシブルな間取りや設備の入った物件に住むと、出産や子供の成長といったライフスタイルの変化に合った暮らしをしやすくなる。
また、水まわりには、自動洗浄装置付きの浴槽や汚れの溜まりにくい便器、レンジフードなどを設置するマンションも増えているため、家事の時短や効率的な暮らしを求める皆さんにも買い替えのメリットは大きいと言えそうだ。
広さに対する無駄な出費を抑えられる
マンション買い替えをおこなえば、妻の出産、子供の成長・独立、離婚などによって生じた家族人数の変動に部屋の広さや間取りを良い形で合わせられる。特に長きに渡って独身だった人が想定外とも言える結婚をした場合、妻と子供といった家族人数の増加に部屋数が対応しきれないこともある。
また乳幼児のいる家庭では将来的に子ども部屋も必要となってくるため、買い替えという選択肢は家族みんなの窮屈さを解消する上でもおすすめ度の高い選択肢となるだろう。
コンパクトな物件の方が住みやすい
長きに渡る人生の中で何度かマンション買い替えをおこなう予定のある場合、最初から必要以上に広すぎる物件を買わずに済むというメリットも生まれる。
また離婚や子供の独立によって家族の人数が減った場合は、今の自分に合ったコンパクトなマンションで暮らした方が、精神的な寂しさや要らない部屋の掃除といった煩わしさも解消できると言えそうだ。
高い修繕積立金を支払う必要もなくなる
マンション買い替えには、長きに渡って同じ物件に暮らし続けることで増大する修繕積立金への対策というメリットもある。実際にマンション生活をする方々の口コミの中には、最初は安かった修繕積立金が5年ごとの値上げによって、15年目以降は管理費の1.5倍もの金額になってしまったという事例も大変多く見受けられる。
こうした形で長く暮せば暮らすほど修繕積立金が増大するマンションの場合、買い替えをした方が月々かかる固定費の見直しもできると言えそうだ。
買い替え時の断捨離も大きなメリット
人生の中で何度かマンションの買い替えをおこなうと、そのタイミングで不用品の売却や断捨離ができる。これに対してリフォームをおこないながら同じ物件に永住する人の場合、大掛かりな不用品処分や使っていない部屋の整理などもおこないにくい実態があるようだ。
こうした形で買い替えと同時に断捨離を上手におこなう人は、コンパクトなマンションでもまったくストレスを感じないほど、荷物の少ない身軽な暮らしをする傾向が高いと言われている。
人間関係のマンネリ化も少ない
人生の中で何度かマンション買い替えをしていると、煩わしい人間関係に悩まされにくくなる。また次のマンションで新たなコミュニティに入るとなれば、それだけ多くの知り合いが生まれると言えそうだ。
こうした形で人間関係のターンオーバーも良くなるマンション買い替えには、人生における新鮮さや挑戦といった執着とはまったく異なる要素が大きいとも考えられている。
マンション買い替えでおすすめの業者
マンションの買い替えやリフォームで迷う人も多いが、買い替えとなった場合にどのような不動産に依頼すればよいのかを知ることがポイントである。ここでは、おすすめの不動産業者を紹介するが地域によって利用できる不動産業者は異なるため、あくまでも参考として確認しておこう。(2020年10月時点)
タカヒサ不動産
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
タカヒサ不動産は、滋賀県に店舗を構える不動産業者である。地域に密着したサービスを展開しており、マンション売買やマンション買取などをおこなっている。
また、相続関係や競売物件のコンサルティングも依頼できるため、マンションの買い替えでは重宝する業者だ。対応エリアは大津市・草津市・栗東市・湖南市・甲賀市である。
このように、マンションの買い替えを検討している人は、売却や購入、買取がおこなえるだけでなく、売買のコンサルティングができるほどの知識を持った業者を選ぶことが大切だ。
マンション買い替えのデメリット
メリットが非常に多いとい言われるマンション買い替えにおいても、人によっては下記のような難点の方が遥かに大きいと感じてしまう場合もある。
買い替えの度に多くの出費が生じる
マンション買い替えにおける最も大きな問題は、永住リフォームと比べた遥かにお金がかかることだ。特に不動産会社に支払う仲介手数料や引越し費用、仮住まい費用といった諸費用は、場合によってはトータル100万円~200万円ほどかかってしまうこともある。
また10年近く住んだマンションを売却して買い替えへと進む場合は、古い物件が安値になることにより、大赤字になるケースも少なくないようだ。
二重ローンになることもある
マンション買い替え時には、二重ローンの問題も生じやすくなる。例えば、マンションの売却費用と貯金を使ってローンを完済すれば、新たな物件を買っても月々の支払額が増大することはない。これに対して古いマンションの売却額が二束三文とも言える安値だった場合は、住み替えローンなどを利用できたとしても借入額の総額は膨らんでしまうと言えそうだ。
こうした形で膨らんだローンは、支払いをおこなう本人に病気や失業といったトラブルが生じた時に日々の暮らしを圧迫する存在になることもある。
マンションが売れない場合に資金計画・引っ越し計画が崩れる
マンション買い替えを成功させるためには、自分の希望する金額とスケジュールで売却する必要がある。しかし希望金額をあまりにも高く設定しすぎると、買い手がなかなか付かないことにより、予定どおりの引っ越しができなくなってしまうのだ。
また古い物件のローンを完済できるだけの預貯金が少ない場合は、長年暮らしたマンションが希望額で売れないことにより、資金計画自体も練り直しが必要になることもあるだろう。
引っ越しが面倒
マンション買い替えに欠かせない引っ越しは、乳幼児のいる家庭やお年寄りにとって大きな負担になることもある。また最初にマンションを売却する売り先行の手順で手続きを進める場合は、次の家が購入できるまでの間に、仮住まいの賃貸物件などへの引っ越しが必要になることもあるようだ。
こうした形で売却活動と合わせて引っ越しの準備も必要となるマンション買い替えには、家族みんなのスケジュール調整や協力も欠かせないと言えるだろう。
新しい人間関係に慣れる必要性
マンション買い替えによって新たな物件に引っ越した後、新たなコミュニティでの人間関係に悩む方々も少なからず存在している。平日の昼間はほとんど会社にいて、夜だけマンションで時間を過ごすような単身者の場合は、買い替えによって生じる人間関係の変化にあまりストレスを感じにくい傾向がある。
これに対して近所の児童館や公園などを利用する機会の多い専業主婦の場合は、ママ友グループへの挨拶などで悩む部分もあると言われている。こうした新たな人間関係への気遣いが苦手な人には、永住リフォームの方が適しているとも考えられる。
新しい物件に問題がある
内覧会で気に入ったマンションであっても、実際に生活が始まった段階で、買い物の失敗や瑕疵などに気付かされるケースも少なくない実態がある。自分がそれなりに気に入ったマンションにリフォームしながら永住すれば、こうしたハズレ物件ならではの問題に遭遇することはない。
これに対して買い替えの場合は、電車や近隣の音などのチェックを怠るだけでも、引っ越し後の生活に多大なストレスが生じる可能性もあると言えるだろう。
マンション永住リフォームのメリット
買い替えと比べて冒険度の低い永住リフォームにも、多くの人が選択するだけのメリットがたくさんある。
同じ家に長く住める
永住リフォームにおける最大の利点は、住み慣れたマンションでずっと暮らし続けられることだ。使い慣れたキッチンや、職場までの歩き慣れた道、長きに渡って利用し続けるスーパーなどに囲まれた暮らしは、生活する人々に穏やかな安心感を与える。
また仕事などを含めて本気で集中したいことがある場合は、マンション買い替えによって住居を転々とするよりも、ひとつのマンションに永住した方が精神的にも良いと言えそうだ。
近隣コミュニティや人間関係も変わらない
永住リフォームならではとも言える安心感は、近隣に住む友人知人などが変わらないことによってももたらされる。
例えば、突然の病気やトラブルに見舞われた時、すぐ近くに相談できる人がいる状況は、ひとり暮らしなどの不安を解消してくれると考えられる。これに対して引越し後に新たな人間関係を築く必要のある買い替えの場合は、さまざまな相談のできる相手を見つけるだけでも時間がかかってしまうと言えるだろう。
リフォームによって間取りを変えられる
専有部分のリフォームをおこなえば、マンションの専有部分を今の家族に合った間取りや設備に変えることもできる。今までと同じ立地にある物件の中身が更に良いものとなれば、住みやすさも今まで以上に理想的なものになると言えるだろう。
また子供の独立によっていらなくなった子ども部屋をウォークインクローゼットなどに作り変えれば、夫婦2人で使う趣味の道具などもマンション内に収納しやすくなると言えそうだ。
買い替えと比べてコストがかからない
永住リフォームにおける最も大きなメリットは、買い替えと比べてお金がかからないことだ。例えば、不動産会社の仲介でマンション買い替えをおこなう場合、住宅ローンを除く仲介手数料や引越し代などの諸費用だけで200万円~500万円もの金額になってしまう。
これに対してリフォームの場合は、3LDK~4LDK前後の物件のフルリフォーム平均金額が650万円となっているため、買い替えと比べると遥かに出費を抑えられると言えるだろう。
資金計画を立てやすい
買い替えのように誰かに売ることを考えなくてよい永住リフォームは、資金計画の立てやすさでも定評のある存在だ。例えば、子供が独立する10年後にフルリフォームをする場合は、それまでの期間で費用を貯めておけば良い形となる。
また今現在持っているお金の中でリフォーム依頼をすることもできるため、ローンや諸費用の部分で想定外のトラブルは起こりにくいと捉えて良いだろう。
マンション永住リフォームのデメリット
マンションの永住リフォームをおこなった方々の多くが、下記のポイントをデメリットとして挙げる実態がある。
リフォームをしても広さは変わらない
長年住み慣れたマンションをリフォームすれば、設備や壁紙なども大きく変わり、新築物件にでも引っ越したような気持ちで生活ができる。しかし専有部分のみでの施工となるマンションリフォームの場合、比較的自由に増改築のできる戸建てと違って家全体の広さは変わらない難点があるのだ。
特に両親や祖父母の介護などを目的にリフォームする場合は、車椅子も通れるバリアフリー化する代わりに、居住空間が狭くなるリスクもあると言えるだろう。
修繕積立金が値上がりする
リフォームしながら古いマンションに永住する場合、修繕積立金がどのぐらいまで上がるのかについても、想定しておかなければならない。新築マンションを購入する場合、長期修繕計画書の中で30年先までの修繕積立金が明示されるのが一般的となっている。
これに対して築20年前後の新しいとは言えないマンションを永住用に購入した場合は、1.5~2.0倍以上の修繕積立金が必要になることもあるため、老後などの資金計画時には注意をしてほしい。
専有部分の老朽化
長きに渡って同じ家に住んでいれば当然、建具や排水管、床材などの経年劣化が生じる形となる。しかしマンション所有者の専有部分については、前述の修繕積立金での修理はできない形となるため、永住リフォームを考えているなら将来的な修理費用を貯めておく必要があると言えるだろう。
またある日突然、想定外の設備が壊れるトラブルが生じることを考えると、永住リフォーム時にはそれなりに金銭的に余裕を持った暮らしが必要となるだろう。
リフォーム期間中の仮住まいと引っ越しが面倒
マンションの改修をフルリフォームする場合、賃貸物件などを利用して仮住まいをする必要も出てくる。これに対してキッチンや浴室などを部分的にリフォームする場合は、水まわりが使えなくても住み続けることは可能といったケースもあるようだ。
こうした形でリフォーム期間中に仮住まいが必要になる場合は、引っ越しのスケジュール調整やその費用を貯めておく必要がある。
老後の不安
20代や30代といった若いうちに購入したマンションでの永住リフォームは、老後の住まいという部分で合わない可能性も出てくる。
前述のとおり、自分で買った専有部分については、バリアフリー化などのリフォームを自由にできる。しかし地下駐車場や立体駐車場といった自分で改修できない設備は、お年寄りにとって使い勝手があまり良くない存在となるため、永住リフォームを考えているなら自分が歳をとってからも住み続けられる家なのかをイメージしておく必要がると言えるだろう。
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マンション買い替えと永住リフォームのどちらがおすすめ?
ここまで紹介したメリット・デメリットを総合すると、「マンション買い替えが適している人」と「永住リフォームが向いている人」の特徴が明確になってくる。
家族構成に合った住まいを選ぶ人 ⇒ マンション買い替え
家族の人数やライフスタイルに合ったマンションに住みたい人には、人生の中で買い替えを何度かおこなう方法がおすすめだ。
家族の人数とマッチする物件で暮らしていると、無駄に大きなスペースにローンを払う必要もなくなってくる。また子供の独立や配偶者の死、離婚といった出来事があった後は、広々とした家で暮らすことにより寂しさも強くなりやすい実態もあるため、金銭的に余裕があるなら買い替えをした方が前向きに新たな人生を送りやすくなると言えそうだ。
確実に高値で売れるマンションに住んでいる人 ⇒ マンション買い替え
東京都心の人気物件といった確実に高値で売れるマンションを持っている人にも、買い替えのおすすめ度は高いと考えられる。
特に地方都市への転勤により買ったばかりの人気物件に住めなくなった場合は、経年劣化の生じる前に早く売却した方が大きなメリットが生まれると言えそうだ。
金銭的に余裕がある人 ⇒ マンション買い替え
マンションの売却額によって資金計画どおりにいかなくなることもある買い替えは、それなりに金銭的な余裕のある方々に適した方法と考えられている。
例えば、購入予定のマンションよりも遥かに多くの貯金を持っている人あれば、先買い・先売りどちらの手順でもスムーズな買い替えをおこなえる。これに対して売却額とプラスしてもローン完済までギリギリといった預金額の人にとっては、マンション買い替えをおこなうリスクは非常に高いと言えるだろう。
そんなに大きなローンを組みたくない人 ⇒ 永住リフォーム
預金がそんなにあるわけではない。また、二重ローンによるリスクを負いたくないと考える人には、壊れた部分などを改修しながら住み続ける永住リフォームがおすすめとなってくる。
しかし前述のとおり、購入から数十年後に修繕積立金が2倍以上になる可能性を考えると、年金生活となる老後を含めてどのぐらいの費用が必要になるのかをシミュレーションしておく必要があると言えるだろう。
同じコミュニティで長く暮らしたい人 ⇒ 永住リフォーム
会社やショッピングセンターなどへのアクセスも良く、近所の人と今後も長く付き合っていきたい場合は、心の安定性といった意味でも永住リフォームがおすすめとなる。
この選択をした場合、「老後の住まいとしてそのマンションが適しているのか?」といった疑問が出てくることもある。しかし長きに渡るマンション生活で築いた人間関係があれば、多少の不便があっても同じ家で老後も暮らし続けられると感じる人は少なくないと言われている。
家族構成に合わない部屋数・広さでも苦にならない人 ⇒ 永住リフォーム
同じ物件に数十年住み続ける永住リフォームの場合、家族の結婚や独立といったライフイベントによって、生活をする人数と部屋の広さにミスマッチが生じる可能性もでてくる。
しかしあまり細かなことを気にせず暮らせる人の場合、子ども部屋を書斎やトレーニングルームなどへのリフォームをしながら、今の自分に快適な住まいに変えていくことも可能となる。また子供たちが独立しても、お盆や年末年始に親族が集まることを考えると、それなりに広いマンションに住み続けた方が面倒な宿泊施設の手配などもなくなるだろう。
こうした形で人によって考え方の異なる部屋数や間取りは、不動産会社などの意見に流されるのではなく、本人がどう感じるのかによって決断していくのが理想となる。
まとめ
マンションの買い替えと永住リフォームはどちらにもメリット・デメリットがあるため、将来を見据えた方法を探すことが重要である。その中でマンションの買い替えをしたい場合は、不動産業者選びに注意してほしい。高額な買い物となるため、できるだけお得に売買できる業者を選ぶためには複数業者からの見積を取ることを念頭においておこう。
もし、自分で不動産業者を見つけられない場合や自分で探すことが面倒な場合は相場情報サイトであるヒカカク!の活用がベストだ。金銭的に失敗しないためにも、よく考えた上でマンションの買い替えや永住リフォームを検討しよう。