一時はソニーにゲーム市場の主権を奪われた任天堂が、再びトップの座に返り咲くきっかけとなったのが「ニンテンドーDS」であり、そしてその後続機にあたるのがニンテンドー2DSだ。3D立体映像と折りたたみ機能以外はニンテンドー3DSと変わらず、なおかつ目に優しくリーズナブルな価格が特徴である。
ここではニンテンドーDSのハードやソフトの特徴に加えて、ヤフオクにおける相場価格や取引する上での注意点を解説していこう。
この記事の監修者
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
ニンテンドー2DSの基本情報
ニンテンドー2DSは、任天堂より2016年に発売された携帯ゲーム機だ。もともとニンテンドー2DSは国内で販売される予定はなく、ニンテンドー3DSの廉価版が必要な国に向けて開発された機種である。アメリカやヨーロッパ諸国、オーストラリアで2013年10月12日に発売されたのち、同年12月7日に韓国で発売された。
日本で発売されたのは3年後の2016年2月27日であり、ポケットモンスターとセットの限定版が初出である。また単品で発売されたのは同年9月15日であり、日本国内の売上は10万台で、ターゲットの国であったアメリカ国内での売上は222万台を記録した。なお2016年3月時点で、全世界で493万台もの売上を誇る。
ニンテンドーDSシリーズのあらまし
ニンテンドー2DSについて知る前に、母体となるニンテンドーDSシリーズのあらましについて触れていく。1989年に登場して以来、携帯ゲーム機市場の主権を勝ち取ってきたゲームボーイは、およそ10年間にわたってライト・カラーと進化して最終的にアドバンスへと行き着いた。
このゲームボーイアドバンスの後継機として2004年に誕生したのが、DSシリーズの初代であるニンテンドーDSだ。2つの画面を持ちタッチパネルやマイクなど数々の認識機能、すれちがい通信といった通信機能など高性能なゲーム機である。
なお2年後の2006年にはバックライトの輝度が上昇したDSライト、2008年には2つのカメラやフラッシュメモリの増設といったバージョンアップ機のDSiが発表された。翌年にはDSiの液晶画面と本体サイズを大きくした、DSi LLが発売されている。
ニンテンドー2DSと3DSの違いとは
そして2011年にニンテンドー2DSの基となる機種、ニンテンドー3DSがリリースされた。2画面やカメラ、すれちがい通信などはそのまま引き継がれており、その名称通り「裸眼3Dディスプレイ」が新たに搭載されている。さらには、本体を傾けることでゲームを操作できるモーションセンサーやジャイロセンサーなど新技術も追加された。
前述の通り、この3DSから裸眼立体視機能と折りたたみ方式を取り除いたのがニンテンドー2DSである。この2つの他にステレオスピーカーがモノラルになった点以外は、性能に差異はない。
3DSのリリース時の定価は25,000円であったが、2016年の2DS発売時期には15,000円まで引き下げられた。2DSの国内販売価格は9,800円であり、値下げ後の3DSと比較しても約5,000円の価格差がある。ちなみに3DSおよび2DSの後も後続機が製造され、Newニンテンドー3DS・2DSやLLといった「NewDSシリーズ」へと続いていく。
取引前に知っておきたい知識
続いて、取引する前に知っておきたいハードやソフトの知識を紹介する。
グレード・バージョンが存在
ニンテンドー2DSを含むDSシリーズには、ファミコンやスーパーファミコンのように互換機は存在しない。ただしニンテンドーDSシリーズ内においていくつかのグレード・バージョンが存在し、なおかつ対応ソフトが異なる。
同社のゲームボーイと同様に、最初期のハードでは後期ハード専用ソフトはプレイできない。反対に後期ハードの場合、初期から後期に至るまであらゆるソフトがプレイ可能だ。
初代はニンテンドーDSとライトであり、次の世代はDSiおよびDSi LLとなる。DSiシリーズのハードを所有していれば初代DSのソフトもプレイできるが、初代DSしか持っていない場合はDSi専用ソフトはプレイできない。DSiシリーズがリリースされた後、後続世代としてニンテンドー3DSおよび2DSが登場した。
そして最終世代がNewニンテンドー3DSと3DS LL、Newニンテンドー2DS LLが主なラインナップだ。これらを踏まえてニンテンドー2DSでプレイ可能なソフトは、初代から3DSまでのソフトとなる。Newニンテンドー3DS専用ソフトはプレイできないため、ニンテンドー2DSを購入する前にプレイしたいソフトをきちんと確認しておこう。
特徴
2016年9月にハード単独で販売された際のカラーバリエーションはレッドやブルー、ラベンダーを含む5色だ。本体の他に専用タッチペンやメモリーカード、ACアダプターが付属している。
ゲームボーイアドバンスまでは乾電池が動力源として使用されていたが、DSシリーズからは本体内蔵のバッテリーパックへと切り替わった。付属のACアダプターはこの内蔵バッテリーパックを充電するものであり、アダプターおよびバッテリーは3DSと併用できる点も大きな特徴だ。
すれちがい通信やいつの間に通信など、これまでの携帯ゲーム機にはない多種多様な通信機能が付随されているため、それらがふんだんに活かされているソフトも数多く存在する。さらには同社のWiiよりスタートしたソフトのダウンロードサービスも引き継がれており、従来の実機ソフトだけでなくオンラインショップでのダウンロード購入も可能だ。
ヤフオクにおけるニンテンドー2DSの相場価格
ヤフオクにて「ニンテンドー2DS 本体」と検索すると2016年9月に発売された5色の通常版、同年2月にポケットモンスター同梱の限定版、そして次世代のNewニンテンドー2DS LLの3種類がヒットする。
混乱を避けるために先に説明しておくとニンテンドー2DSの世代では「LL」バージョンが存在せず、後続のNewニンテンドー2DS LLの世代では逆に「LL」バージョンしか存在しない。つまり任天堂の製品カタログ内で「2DS」と銘打ったものは、「ニンテンドー2DS」もしくは「Newニンテンドー2DS LL」の2種類しかないのだ。
ちなみに「3DS」に関してはニンテンドー3DS世代もNewニンテンドー3DS世代においても、無印とLLの2種類ずつがリリースされている。
通常版の相場価格
さて2DSの通常版の相場価格だが、1,500〜4,000円前後と非常にばらつきがある。初代ゲームボーイにはボディカラーによって人気の差異があったが、2DSでは特には見られない。据え置き機よりも携帯ゲーム機の方が持ち運ぶ機会が多いため、本体の外観や動作の劣化具合によって価格が前後すると見て良いだろう。
もちろん、市場の在庫や出品時の供給数によっても落札金額が変動する点もしっかり記憶に留めておいて欲しい。本体とタッチペン、ACアダプターがセットで出品されていることが多いが、稀に本体のみで出品されていることもある。
この場合、落札価格は付属品の有無によって500〜1,000円の差が出ることが多い。専用ACアダプターを単品で購入する場合、相場価格は500円前後だ。本体のみで購入する場合、アダプターの差額を計算した上で賢く入札したいものだ。
ポケットモンスター限定版の相場価格
続いてポケットモンスター限定版の相場価格は、5,000〜7,000円前後を推移している。通常版と同様相場価格に差があるのは、箱やソフトなど同梱版の付属品の揃い具合に左右されるからだ。
限定版の赤黄青緑の4色は一見通常版と見分けにくいが、「クリアレッド」や「クリアグリーン」などカラー名の先頭に「クリア」が付く上に、外見も独特な光沢があるため良く観察して見極めよう。4つのカラーリングのうち、ピカチュウ限定パックのイエローが人気で落札価格が高騰することがある。
この他限定版には2016年12月に発売されたスーパーマリオパックもあり、相場価格は16,000円前後だ。ただポケットモンスター限定版とは異なり圧倒的に数が少ないものの、現在も新品が多く出回っていることからさほどプレミア度は高くないということを覚えておこう。
出品および入札の際の注意点
購入者として、また出品者として注意したいポイントがあるので紹介していく。
購入側の注意点
まず購入側の注意点として、ハードへの理解度が挙げられる。マシンスペックや対応ソフトなどはニンテンドー3DSと差異がないものの、本体が折りたためなかったり3D立体映像が楽しめないといったように、いくつかの機能がカットされているのだ。
またNewニンテンドー3DS専用ソフトに関しては、ニンテンドー3DS・2DSともに遊ぶことができないので、プレイしたいソフトを入念にチェックしておこう。出品者によっては本体やアダプターに加えて、複数本のソフトもセットにしているケースもあるため欲しいソフトが多い場合は出品内容をよく吟味してから入札したいところだ。
次に、本体に内蔵されているバッテリーパックについても気をつけたい。同社のゲームボーイは動力源が乾電池であったため問題なかったが、バッテリーパックは既に消耗しきっている可能性があるからだ。充電池は充電回数の上限が決まっており、持ち主の使用状況によっては寿命を迎えているケースも少なくない。
満充電状態で、ゲームを何時間プレイできるかを確認しておこう。もちろんタッチパネルの感度や液晶画面の消耗度、各操作キーの劣化具合についてもチェックしたい。本体が問題なく作動するか、ゲームをプレイしていて特に異常が見当たらないかなどもしっかりと確認しておきたいところだ。
出品側の注意点
出品側はこれらを踏まえて出品前にテストプレイを行い、ゲームの動作や操作キー、タッチペンや液晶画面の反応について検証しておこう。ACアダプターを所有しているならばきちんと充電できるか、さらには満充電状態で何時間プレイ可能であるかも調べておく。
これらの検証内容を商品説明欄に記載しておくと、入札者に安心感を与えることができ落札価格の上昇が期待できる。ポケットモンスター限定版を出品する場合、箱やソフトが揃っているとさらに高額となるためできるだけセットで出品しよう。また商品タイトルにポケットモンスター限定版の特徴でもある、カラー名の前の「クリア」も付け忘れないようにしたい。
出品する前に買取で相場の把握を
ヤフオクでニンテンドー2DSを売買する時の落札相場情報や注意点についてまとめたが、最後にニンテンドー2DSの買取店を紹介する。なかには出品時の注意点を読み、面倒に感じた方もいると思う。そのような方には面倒な作業をすべて請け負ってくれる、買取店での売却がおすすめだ。
トイズキング
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
トイズキングはホビー製品全般の買取店で、ゲーム機本体、ゲームソフト、レトロゲームを高価買取している。ゲーム機は古く、見た目に劣化があっても動作に問題がなければ買取できる場合もあるので、売却を検討しているなら一度無料相談をしてみよう。
まとめ
ヤフオクでニンテンドー2DSを売買する時の落札相場情報をご紹介した。ゲームボーイアドバンスの後継機として誕生したニンテンドーDSを皮切りに、DSシリーズにはニンテンドー3DSやNewニンテンドー3DS・2DSやLLといった多くの機種が存在する。
あらかじめ相場価格や機能やバッテリーなどを頭に入れて、ご紹介したような様々なポイントに注意しながら納得のいく取引を行っていただきたい。
この記事の監修者