下村観山は日本画家として明治から昭和にかけて活躍した人物だ。これまでに数々の日本画を作品として発表してきた。
今回はそんな下村観山の作品に注目し、日本画の価値や買取相場について、買取業者を用いて紹介をおこなう。単純に下村観山の作品の価値を知りたいという方、所持していて売却を考えている方も、是非最後までご覧いただきたい。
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下村観山とは?
下村観山とは、明治から昭和初期にかけ、日本画家として活躍した人物のことである。1873年4月10日に和歌山県に誕生した。もともとは能楽師の家系の3男として誕生した下村観山だったが、8歳で東京に移住して以降、兄2人が彫刻家、父は象牙の彫刻家など、芸術や美術的なものに関わる仕事を生業とする家系だった。
下村観山の日本画は古いものでは1884年の作品が存在していることから、少なくとも11歳頃から日本画家としての才能がすでに目覚めていたということがわかる。ちなみに、下村観山が日本画の世界に足を踏み入れたのは、東京都に移住してから1年後の9歳のころであった。
下村観山としての活動
下村観山という名前は実は本名ではない。本名は晴三郎という名前で下村観山という名前は最もあとに使用された名前だ。下村観山ははじめての日本画家と呼ばれた藤島常興を師に持ち、藤島常興に日本画の才能を認められたことで、北心斎東秀という名を与えられ、北心斎東秀としての作品も発表されている。
下村観山を名乗り始めたのは1889年頃だとされており、東京美術学校に入学した翌年頃から下村観山としての活動をおこなっていたようだ。東京美術学校には同じく日本画家として有名な横山大観とともに入学し、美術評論家として知られる岡倉天心のもとで指導を受けた。
東京美術学校では基礎から美術を学ぶことになったが、才能が開花していた下村観山はすでに独自の画風を確立させており、周囲よりも一歩抜き出た存在だったようだ。その証拠に、東京美術学校の卒業をすると同時に助教授として任命され、卒業してからは同学校で美術の指導をおこなっていた。
下村観山は絵を追求することをやめず、イギリスに渡り日本画だけでなく海外の美術作品の研究をおこなっていた。帰国後は拠点を五浦に移動し、文部省美術展覧会の審査員として活動を展開していたようだ。その後も日本画の美の追求をやめることなく、下村観山は最後まで日本画家としての活動をまっとうした。
下村観山の作品
1882年から日本画をはじめ、1930年に日本画家としてその生涯の幕を閉じた下村観山だが、その人生の中で発表された作品は非常に多い。北心斎東秀として活動していた時代の作品から下村観山としての活動における代表作品を作品名と発表年数ごとに1部抜粋して以下にまとめてみた。
- ・騎虎鐘馗…1884年
- ・鷹之図…1886年
- ・辻説法…1892年
- ・日蓮上人辻説法…1894年
- ・熊野勧花…1894年
- ・蒙古襲来…1895年
- ・嗣信最期…1897年
- ・闍維…1899年
- ・元禄美人図(三味線図)…1899年
- ・元禄美人図(弾琴図)…1899年
- ・蒙古調伏曼荼羅授与之図…1899年
- ・鵜鴎図…1901年
- ・ダイオゼニス…1903年
- ・木の間の秋…1907年
- ・魔障…1910年
- ・鵜図屏風…1912年
- ・弱法師…1915年
- ・老松白藤図…1921年
- ・一休禅師…1930年
- ・竹の子…1930年
下村観山は代表作が多く、1部を抜粋するだけでもこれだけ多くの作品名が並ぶこととなった。ちなみに下村観山の作品は画集でも確認することができる。せっかくなので下村観山の作品を確認することができる書籍についても以下にまとめてみた。興味のある方はご覧になってみてはいかがだろうか。
- ・観山画集 下村観山1…1981年8月
- ・下村観山伝 下村観山2…1981年8月
- ・下村観山 菱田春草…1982年8月
- ・横山大観 下村観山…1983年
日本画の歴史
下村観山は明治時代から昭和初期の時代にかけて活躍した日本画家だが、そもそも日本画はいつから存在するのかご存知だろうか。日本画が誕生したのは遥か昔、奈良時代や平安時代であったとされている。もともと中国や朝鮮から取り入れられた文化だったようで、当時は日本画ではなく唐絵(からえ)と呼ばれていた。
以降は日本の文化を取り入れた絵画が描かれるようになり、大和絵と呼ばれるようになった。これが現在の日本画という作品のベースになったと考えられるだろう。また、日本画には2つの種類があり、彩色画と水墨画が存在する。水墨画といえば、室町時代に活躍した水墨画家の雪舟は学校の教科書でも取り上げられ、広く知れ渡っている。
日本画の価値
日本画は美術品としての希少価値が高く、中には100万円以上で取引されるような日本画も存在する。自宅に眠っていた日本画をなんとなく査定に出したら非常に希少価値の高い日本画であったというケースも実際に起こっている。下村観山も高額で買取がおこなわれている日本画のひとつだ。
日本画に偽物は存在する?
日本画に希少価値があることはわかったが、価値の高い作品や品物には偽物がつきものだ。残念ながら日本画にも偽物は存在する。テレビの鑑定番組などで偽物の日本画や掛け軸だと発覚したシーンを見たことがあるのではないだろうか。しかしながら、偽物であっても数万円程度の価値がつくという場合もあるようだ。
もし下村観山をはじめとした日本画を所有しているのであれば、まずは本物かどうかを確かめておきたいところ。しかし、素人の目から本物と偽物を見分けるのは至難の業だと言えるだろう。日本画が本物かどうかを確かめる場合には、専門の鑑定師が在籍する買取業者などに査定を依頼することをおすすめする。
下村観山 日本画・作品の買取相場・買取業者
日本画は価値の判断が難しく、実際に査定を依頼してみないと買取相場がわからないという場合が多い。これは下村観山の作品にも言えることだ。はじめに伝えておくが、下村観山の作品に関しても買取相場は明らかにならなかった。
下村観山の作品の価値を知るためには、実際に買取業者に査定を依頼して確かめる方法が1番良い。そこで、おすすめできる下村観山の買取業者をピックアップした。実際に下村観山の査定を依頼し、是非とも作品の価値を知っていただきたい。
古美術永澤
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
古美術永澤では主に美術品や骨董品の買取をおこなっている。骨董品の買取は25年以上続いており、年間で50万点の買取をおこなっていることから、実績としては申し分ない。下村観山の概要に関してホームページで詳しく掲載されており、買取をおこなっていることがわかっている。
詳しい情報を知ることはできないが、簡易的な査定によって買取可能かどうか知りたい場合にはLINEを利用すると良いだろう。LINE査定では画像を送信するだけで簡単に査定結果を知ることができる。正確な査定結果を知りたい場合は、直接査定してもらうのがおすすめだ。
古美術永澤では、定期的に持ち込み鑑定会を開催している。持ち込み鑑定会では、お客さんが所持している作品を持ちより、それぞれの価値を知ることができる。満席になることが多く非常に人気のサービスだ。出張買取は全国対応となっているため、こちらも利用してみてはいかがだろうか。
ギャラリーアート六本木
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ギャラリーアート六本木では、絵画の買取を専門に事業を展開している。店舗は東京都の六本木にあり、これまで43年に渡って絵画の買取をおこなってきた経験豊富な買取業者として期待できる。下村観山の作品の買取をおこなっていることがホームページで掲載されていた。
簡易的な査定はなく、実際に見ながらの査定を主におこなっているようだ。しかしながら、日本画のような偽物が出回っている作品の場合は、簡易差的な査定では正確な査定結果を知ることはできないため、こちらに関しては問題ないだろう。まずは買取や査定について問い合わせてみることをおすすめする。
また、出張買取は全国に対応しているため、気軽に利用することができる。買取の方法は作品の状態や内容を把握した上で、適切な方法で案内してくれるとのことなので、ギャラリーアート六本木にお任せすると良いだろう。場合によっては作品の送付による買取をおこなうこともあるようだ。
古美術やかた
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
古美術やかたは古美術品や骨董品の買取をおこなっている業者だ。店舗の所在は京都府となっているが、買取は全国に対応している。店頭に出向くことで買取をおこなった作品を購入することもできるようだ。ホームページにて下村観山の作品の買取をおこなっていることがわかった。
査定時には買取価格だけでなく、買取をおこなったあとの販売価格まで提示してもらえるため、適正な価格がわかりやすい。また、販売価格を知ることができれば、安く買い取られるのではないかという不安をなくすことができるだろう。
ホームページでは下村観山の作品の査定を依頼する際の基準やアドバイスが細かく掲載されており、下村観山の買取に力を入れていることがわかる。売却時の参考になるため、1度目を通してみてはいかがだろうか。
メルカリ・ヤフオク
メルカリやヤフオクでも、下村観山に関連する作品の出品がおこなわれている。メルカリでは購入された履歴は確認することができなかったが、ヤフオクでは4点ほど落札された履歴を確認することができた。
しかしながら、メルカリやヤフオクでの出品はあまりおすすめできない。本物という確証を得ることや、価格の設定が非常に難しいからだ。メルカリで購入された履歴がないことヤフオクでも4点のみの落札となっていることから、購入者側としても購入に迷いがあることは間違いないだろう。
下村観山 日本画・作品を高額買取してもらうコツ
下村観山をはじめとした日本画の作品は希少価値が高いため、普通に売却しても基本的には高額での買取になるケースが多いと言えるだろう。しかしながら、日本画でも高額で売却するためのコツはある程度存在している。下村観山 日本画・作品を高額買取してもらうコツをまとめてみた。
キレイな状態の維持
日本画は非常に古い作品であるため、経年による劣化などキレイな状態で保管される作品は少ない。しかしながら、作品の劣化は買取価格の減額に繋がってしまう場合もあるのだ。経年による劣化だけであればまだ良いが、ずさんな管理により発生した劣化は必ず避けたいところだ。
日本画は紙でできているため、湿気や極度の乾燥に弱い。保管するのではなく室内に保管するという場合でも、部屋の湿気や乾燥には気を配っておきたい。特に湿気の場合はカビの発生の原因になってしまうため、保管しておく場合においても定期的に換気をおこなうことをおすすめする。
買取業者の比較
下村観山の作品を売却する場合は、1社の買取業者で決めてしまうのではなく、必ず複数の買取業者に査定を依頼し、買取価格の比較をおこなっていただきたい。あとから別な買取業者の方が高額で買取をおこなっていたということが発覚したとしても、売却してしまった場合は引き戻すことは難しいと言えるだろう。
今回紹介した買取業者で査定をおこなえば、おおよその買取相場が見えてくるはずだ。また、複数の買取業者に査定を依頼したあとは、買取価格の交渉をおこなってみるのも良いだろう。買取業者としてはやはり貴重な作品は手にしておきたいため、他社での査定金額を伝えることで買取価格をアップしてくれる可能性がある。
専門の買取業者に依頼
日本画はリサイクルショップなどでも買取がおこなわれている場合があるが、リサイクルショップでの売却はおすすめしない。日本画を売却する場合は、絵画を専門的に取り扱っている買取業者に依頼するのがおすすめだ。専門の買取業者であれば、専属の鑑定師が在籍していることが多く、正確な査定を期待することができる。
また、日本画は自分自身で価値を判断することが難しいため、メルカリやヤフオクでの売却もあまりおすすめすることはできない。どうしても利用したい場合は、買取業者に査定を依頼をし、本物である確証と適正な価格を知ってから出品すると良いだろう。今回、紹介した業者はいずれも絵画の専門店であるため、安心して査定を依頼していただきたい。
まとめ
今回は下村観山の日本画・作品の価値や買取相場について紹介した。残念なことに詳しい買取相場を知ることができなかったが、買取をおこなっている業者が多いため、査定を依頼すれば自ずと作品の価値が明らかになるはずだ。査定を依頼する場合は、是非とも今回紹介した買取業者に依頼し、買取価格の比較をおこなってみてはいかがだろうか。