ランボルギーニは、2015年に宮城県石巻市の段ボールメーカーが作った原寸大レプリカ「ダンボルギーニ」によって、日本国内のさまざまな人に知られるようになったイタリアの超高級自動車メーカーである。
特に近年では、ランボルギーニを中心とした高級スポーツカーのファンミーティングが急増しているため、このメーカーの国内需要は一気に高まっていると言えるだろう。
今回は注目度の高いランボルギーニについて、中古車市場で高価買取が狙える理由を紹介していきたい。
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ランボルギーニの歴史
ランボルギーニはしばしばフェラーリと比較されてきた。それにはそもそも、ランボルギーニの創立者がフェラーリに対し対応意識を燃やしており、「フェラーリを超える車を作る」という想いを持っていたからである。
創立者フェルッチオ・ランボルギーニはもともと自ら開発したシステムを使って高性能トラクターの製造販売を行って財を成した。そしてイタリアの成功者の証であるフェラーリを購入し、晴れてフェラーリのオーナーとなったフェルッチオであるが、所有していたフェラーリのクラッチが何度も故障してしまうことに頭を悩ませていた。自身が凄腕のメカニックであり、工場も持っていたフェルッチオは、自身の工場で分解・修理を試みた。
そうしたところ、自社のトラクターと同じクラッチ版が使われているのに、その価格は10倍もしていたことに驚いた。その出来事によって、彼はフェラーリに対し反骨心を芽生えさせ、さらに、「高級車ビジネスは儲かる」という考えに導かれたのである。
1962年、周囲に反対されていたが、それを押し切ってランボルギーニ社を設立。その1年後にランボルギーニで初の自動車「350GTV」が開発された。「350GTV」はトリノショーへの出品はされたものの販売までには至っていないが、それから約半世紀、これまでに限定盤含め31種類の車種が販売されている。
ランボルギーニの魅力から高価買取の理由を考えてみる
ランボルギーニが多くのファンに愛される理由には、下記3つの魅力が隠されている。
SF映画に登場するような非日常を楽しめる車
SF映画に出てくるような先進的なデザインに対して、ランボルギーニ社では「手の届かない美女」というコンセプトを付けている。日常・非日常という意味では、ポルシェとランボルギーニが比較されることも多く見受けられるため、強烈な個性が近年の日本人の心に良い刺激を与えていると考えて良いだろう。
理屈ではなく感覚で良さがわかる車
ランボルギーニに乗り続けるファン達は、このメーカーの良さを「数値や理論ではなく、感覚で楽しめる車」と称している。また愛好者の中には「異性を好きになる感覚に似ている」と断言する人も多く見受けられるため、ランボルギーニの魅力は「理屈っぽさを取っ払った恋愛」に酷似していると考えて良さそうだ。そんな自然な流れで購入するユーザの多さによって、ランボルギーニの相場は高い価格で推移している。
国内ファンの多いスーパーカー
ランボルギーニの代表車種カウンタックは、所ジョージやビートたけしといった芸能人にも多く愛されるスーパーカーとなっている。また近年では、ランボルギーニ愛好家が集うファンミーティングなども全国各地で行われているため、「車を通して人と繋がれる楽しさ」も日本国内における人気や高額査定に繋がっていると断言できる。
高額査定のために必要な準備
大切にしてきた愛車は高く売りたい。そのためにはちょっとした準備が必要になってくる。ここでは準備しておいてほしいことをまとめたので参考にしてほしい。
自分で直せるキズは直す
長年乗っている車は走行中に小石を跳ね上げて小さなキズができたり、洗車時に細かいキズがついたりしてしまう。しかし、この程度のキズであれば自分で補修することができるだろう。査定前には洗車をし、車を細部までチェックしよう。細かいキズが目立つようであればコンパウンドで磨いてキレイにしておこう。このちょっとした手間で車は見違えるようにキレイになるものなのだ。
ここで注意してほしいのが、大きなキズやヘコミがある場合である。修理にお金と時間がかかり、直している間に売るタイミングを逃すこともあるので、この場合はそのまま査定に持ち込むようにしよう。
装備の動作をチェック
車に搭載されているオーディオ機器、エアコン、カーナビゲーションなどはプラス査定の対象となる。特にカーナビは今や必須の人気アイテムであり、付いているか否かで査定時のポイントが変わってくるのだ。こうした各種装備の動作を点検し、きちんと作動するか確認しておくことが大切なのである。
車内の臭いに注意
車の外装・内装をキレイに掃除していざ査定に!、と、その前に車内の臭いを確認してほしい。普段乗っている人にとっては案外気にならないものだが、臭いは査定額を左右する重要なポイントである。クリーニングしてもなかなか消えない悪臭がする場合はマイナス査定になってしまうのだ。
タバコやペットの臭いには日ごろから気を配り、こまめなクリーニングを心掛けるようにしよう。脱臭剤や消臭剤を活用し風通しをよくして、少しでも臭気を緩和するようにしてほしい。
モデルチェンジのタイミングを確認
愛車のモデルチェンジのタイミングは要チェック項目である。それは、モデルチェンジ後の相場が著しく下がる可能性があるからである。新型への乗り換えの需要が高まり、中古車市場へ多く車が供給され値下がりを起こしてしまうのだ。高額査定のためにはモデルチェンジ前に売ることが大事なので、売りたいとおもっと時に早く売ろう。
付属品は保管しておく
車の購入時に搭載されていた付属品類はしっかり保管しておこう。特に「取扱説明書」や「整備手帳」は車を査定する際にも必要になるため失くさないようにしよう。こうした付属品の有無が査定時の重要なポイントになるため、社外のハンドル、マフラー、アルミ等に交換した場合も純正部品を必ず保管しておき、売却時に忘れずに持っていこう。
人気シリーズと参考買取相場とは?
ランボルギーニの買取は、ほとんどの車種で1,000万円~4,000万円の高額で取引が行われている。特に高級輸入車やスーパーカーの買取を歓迎するショップでは、ユーザの希望価格で取引をする傾向も高いため、どんなに古い車であっても査定士とのコミュニケーションを通して価格交渉や比較検討する心構えが必要であると言えるだろう。
ここでは、ランボルギーニを語る上で外せない人気車種とその平均買取価格の紹介をしよう。
ムルシエラゴ 平均買取価格:2,022万円
スペイン語で「コウモリ」を意味するムルシエラゴは、縦に上昇するドアで知られるランボルギーニの代表車種である。6,496ccV型12気筒DOHCを搭載し、発揮されるパワーは640馬力で、初代のノーマルモデルでも300km/hの最高速度を記録しているため、「古い車=遅い」といったイメージを一掃できる車種と位置づけて良いだろう。
また中には、レース仕様モデルのR-GTや派生モデルのLP670-SVなどもラインナップしているため、選ぶ楽しみも十分に堪能できるシリーズと言えそうだ。
アヴェンタドール 平均買取価格:3,903万円
前身のムルシエラゴよりも全長が大きくなった、ランボルギーニの中で数少ない現行車種である。日本国内では2011年9月から販売されている。6.5L V12気筒DOHC48バブルを搭載し、最大馬力は740である。
カーボンファイバー製のモノコックやレーシングカー仕様のプッシュロッド/サスペンションといった革新的な技術も詰まった車種のため、従来のランボルギーニに染み付いていた破天荒なイメージを一掃する存在となっている。
ガヤルド 平均買取価格:1,147万円
2013年10月にラインオフしたガヤルドも、未だに1,100万円前後の高額査定が行われている人気車種である。エンジンは、バンク角90°を持つ水冷V型10気筒エンジンで、排気量は5Lであり、1L当たり100psとなる500psを発生している。2006年モデルから排気系の見直しで520psへと出力が向上した。
ランボルギーニの特徴とも言えるシザードアを採用していないガヤルドは、実用性の高さによってメーカー史上最高の販売台数を記録している。スーパーカーの醍醐味とも言える加速やハンドリング、コーナリングのバランスが非常に良いガヤルドは、伝説のランボルギーニと称されることもあるようだ。
ウラカン 平均買取価格:2,200万円
2014年、ガヤルドの後継として発売された。V型10気筒エンジンを搭載した4WD駆動で、ランボルギーニ初の7速DCTの変速機を採用している。特徴的なルーフのデザインは日本の折り紙からインスピレーションを受けたもので、山折り谷折りの連続するラインを「オリガミライン」と呼び、ルーフ以外の箇所にも採用されている。
全長4459mm、全幅1924mm、全高1165mmと、全高は先代ガヤルドと変わらないものの、ガヤルド比で全長159mm、全幅24mmとわずかに延ばされている。
カウンタック 平均買取価格:2,000万円
松田優作が主演を務めていた映画「蘇る金狼」に登場した。日本人はスーパーカーと聞けば、このカウンタックを連想する人が多いのではないだろうか。400馬力を超えるV型12気筒エンジン5,000cc前後のモンスターエンジンを搭載。
近未来的なウェッジシェイプを体現したデザインで、そのデザインテーマはプロペラの“ねじれ”。コンセプト、デザイン、システムすべての点において異彩を放つ車種である。
ディアブロ:平均買取価格:1,920万円
ディアブロは伝説の闘牛から取られた「悪魔」を意味する名前で、1990年から2001年までカウンタックの後継として発売された。デザインはカウンタックの特徴を引き継いでおり、スイングアップドア(跳ね上げ式)の低い車高である。
初期は5,709ccV12気筒DOHC48バブルで、後期には5,992ccまで引き上げられている。後期における最大出力は550ps/7,000rpmで最高時速は325km/hと非常に速くハイパワーなスペックとなっている。また、エンジンはミッドシップに縦置きに搭載されており、その特殊な搭載方法も話題となった車種である。
まとめ
今回は、国内需要と話題性の両方が高まっているランボルギーニについて、魅力を含めた高額査定の理由を解説してみた。ランボルギーニは古い車種になってくると、それこそ価値のある車として査定してもらえる車である。買取相場は非常に高いため、査定額も依頼するところによって大きな差が出てくる。
輸入車の売却は相見積もりが鉄則と言われているため、妥協をせずに最低でも7社に査定依頼をかけ、大事な愛車をより高く買い取ってもらうことをおすすめする。