備前長船兼光の刀剣の価値とは?買取相場も調べてみた

最終更新日:2018年12月20日
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備前長船兼光は、ファンの間でも憧れの日本刀として話題になることが多い。備前(岡山県)は、日本刀の制作が盛んだったことで知られているが、長船派は備前でもとくに有力な刀工集団だった。備前長船兼光を始めとする長船派の日本刀はヤフオクなどのオークションでも人気があり、落札価格も高額になる傾向がある。

ここでは、備前長船兼光の価値について解説していく。買取相場についても検証していくので、コレクションを売りたいときなどに役立つかもしれない。


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長船兼光は備前で活躍した刀工として知られる

じつのところ、備前長船兼光と呼ばれる刀工は複数存在する。数名の長船兼光のなかでとくに有名なのが、南北朝時代に活躍した2人の刀工だ。日本刀の鑑定で備前長船兼光の作と言われたり、専門店などでこの刀工の名がついた刀剣を購入したりするときには、制作した刀工を特定しておいたほうがいいだろう。

正宗十哲の1人に数えられる初代の長船兼光

文永の頃に活躍した初代の長船兼光は、相模国(神奈川県)の刀工である正宗の弟子の1人だったという説がある。正宗は相州伝と呼ばれる作風を生み出した刀工であり、当時の日本刀の制作に大きな影響を与えたことで知られている。

正宗が確立した相州伝は、沸(にえ)と呼ばれる特徴が見られることでも有名だ。沸が際立つ刀剣は、刃の縁の部分に特徴がある。初代の兼光は大兼光とも呼ばれており、刀剣の愛好家からも人気が高い。

2代目と伝えられている長船兼光は、延文の時代に活躍した

一説によると、延文の時代には2代目の長船兼光が活躍したと言われている。長船兼光は、2代にわかれるという説と1代限りという説があるため、2代目が本当に存在していたかどうかは専門家の間でも議論されている状況だ。「時代によって作風に違いがあること」などが、2代に分かれるという説の1つの根拠になっている。

長船兼光は大業物、最上大業物の制作者として知られる

初代、2代目と伝えられている長船兼光は、大業物、最上大業物の刀剣を制作した刀工としても有名だ。大業物や最上大業物は、江戸時代の山田浅右衛門が著した「懐宝剣尺」に登場する日本刀のカテゴリーの1つ。

山田浅右衛門は、当時「御様御用」という役職についており、試し斬りの役を務めていた。彼は、この書物でさまざまな刀剣の評価を行っている。ちなみに、大業物や最上大業物は、刀剣のなかでも上位のランクに該当する。

長船兼光の日本刀の特徴

刀剣の専門店などが日本刀を鑑定するときには、細かい部分の特徴から時代や刀工を特定することが多い。例えば、銘と呼ばれる刻印がない場合でも、刃文から刀工の名前や流派をある程度特定することが可能だ。長船兼光の日本刀には、例えば以下のような特徴がある。

相州伝を彷彿させるのたれ文

長船兼光の日本刀は、相州伝の刀剣によく見られるのたれ文を多く取り入れている。のたれ文は刃文のデザインの1つで、緩やかに流れるようなラインが特徴に挙げられる。備前では、鎌倉時代から活躍していた一文字派が丁子文と呼ばれる刃文の日本刀をすでに制作していた。

長船兼光に代表される長船派は、このようなのたれ文を新たに流行させたことでも知られている。のたれに瓦の目などは、長船兼光の日本刀に見られる代表的な刃文と言えるだろう。

刃文と縞筋の間に現れる牡丹映り

日本刀の刃文と地鉄の縞筋(しのぎすじ)の間には、映りという独特の影が現れることがある。ちなみに、鎬筋は地鉄に見られる縦筋の部分。長船兼光の日本刀の場合は、この部分に牡丹の花のような楕円形の影が現れると言われている。映りは備前の日本刀に多く見られる特徴で、牡丹映りのほかにも棒映りや乱れ映りなどがある。鑑定をする際にも、専門家はこういった映りをチェックして産地などの見当をつけている

ダイナミックな作風

南北朝時代に活躍した長船兼光の日本刀には、大太刀などの大振りの刀剣が多い。彼の刀剣は、刃の先が大きく伸びるようにデザインされているなど、南北朝時代の太刀によく見られる特徴を持っている。ちなみに、長船兼光の大太刀は、刃が長く、幅も広いことが多い。このようなダイナミックな大太刀は、戦国時代の武将からも好まれた。

刃に彫刻を施している

長船兼光の日本刀のなかには、刃の部分に彫刻を施したものもある。刃に彫刻を入れるスタイルは、平安時代ごろの日本刀にも見られる特徴の1つだ。梵字や不動明王にちなんだデザインが多いことから、仏教と関係が深いと考えられている。

重要文化財に指定された長船兼光も多い

長船兼光の日本刀には、国の重要文化財に指定されているものが少なくない。重要文化財は、文化庁の調査で価値が認められた品が対象になるため、指定を受けた日本刀は芸術品や歴史資料としても貴重なものと言えるだろう。重要文化財として認められた長船兼光の日本刀は、以下のような場所に収蔵されている。

  • ・三井記念美術館
  • ・東京国立博物館
  • ・徳川美術館
  • ・佐野美術館

三井記念美術館

三井記念美術館は、かつての三井財閥が所有していた美術品を展示するために設立された美術館。国宝に指定されている円山応挙の屏風や重要文化財の長次郎の黒楽茶碗などを収蔵している。こちらの美術館には長船兼光の太刀が2点ほどあり、展覧会などで目にできる場合がある。

東京国立博物館

東京国立博物館は国の貴重な資料を収集し、保管や調査をする専門機関として知られている。国宝などを数多く所蔵しているこちらの博物館には、前田家伝来とされる長船兼光の太刀が保管されている。

徳川美術館

また、愛知県にある徳川美術館は尾張徳川家の家宝を収蔵している美術館として有名だ。国宝である源氏物語絵巻なども所蔵品の1つであり、かつての大名の暮らしを知るうえでも役立つ資料を集めている。この美術館でも、長船兼光の太刀をコレクションに加えているので、企画展や常設展などが開催されていれば、実物を観賞できるだろう。

佐野美術館

静岡県にある佐野美術館が所蔵しているのは長船兼光の刀。こちらの刀は、初代と伝えられている大兼光の作として珍重されている。茎の部分金象嵌が施されているのがこの作品の特徴だ。刃文は、鎌倉時代の特徴を有するのたれ文で仕上げられている。

金象嵌は、刀剣の研磨や鑑定を行っていた本阿弥家の光温によって刻印された。この作品は、江戸時代に制作された「享保名物帳」にも掲載されている。

長船兼光は天皇や大名が所有していた歴史がある

長船兼光の日本刀は、かつては天皇や大名なども多く所有していた。有名な刀工が制作した日本刀は、当時から貴重な品として扱われてきた歴史がある。名刀を武将が神社に奉納したり、大名への贈り物にしたりするケースも多く、長船兼光のような日本刀は高く評価されていたと言える。

太閤豊臣秀吉が所有していたと伝わる大兼光

静岡県の佐野美術館に所蔵されている大兼光の日本刀は、「享保名物帳」で「秀吉公御遺物」と紹介されているため、太閤であった豊臣秀吉が所有していたと伝えられている。その後、加賀(石川県)の前田家の所有になり、徳川家に伝えられたという一説がある。

この日本刀は、当初は大振りの太刀であったが、江戸時代に磨り上げという技法で短く整えられた。このような磨り上げで大太刀の長さを調整する方法は、江戸時代にはよく行われていた。

孝明天皇の御守刀と伝えられる1品もあり

東京国立博物館に所蔵されている長船兼光の脇差は、孝明天皇の御守刀として伝えられている。脇差であるため、刃の長さは40センチほどと短いが、刃の部分に彫刻が施されており、当時の刀剣によく見られる特徴を有している。この脇差は、緩やかなのたれ文で仕上げられた長船兼光らしい1品だ。

土佐の山内家が所有していた一国兼光

長船兼光の日本刀は、土佐(高知県)の藩主も所有していた。譲ってほしいという紀州徳川家からの申し出に対し、土佐藩主が「土佐一国に変えても手放さぬ」と断ったエピソードは有名だ。このエピソードから、土佐藩が所有していた長船兼光には「一国兼光」という名称がついた。

福島正則から前田家に伝わった福島兼光

東京国立博物館にある長船兼光の太刀は、江戸時代初めに活躍した福島正則が所有していたことから、福島兼光と呼ばれている。この刀剣は、後に加賀の前田家に伝えられた。福島兼光も本阿弥家の鑑定を受け、折紙という鑑定書にあたるものを発行されている。

長船兼光の大太刀は上杉家も所有していた

越後(新潟県)の上杉家は、長船兼光の大太刀などを数点ほど所有していたことで知られる。上杉家は、戦国大名である上杉謙信を輩出した家柄。ちなみに、上杉家が所有していた長船兼光の日本刀も重要文化財の指定を受けた。

長船兼光の買取相場を検証

数ある日本刀のなかでも、備前派の長船兼光の刀剣の買取価格は概して高額だ。初代や2代目と伝えられている南北朝時代の長船兼光の場合は、かなりの高値で取引が行われると予想される。専門店などが長船兼光の買取価格を公表しているケースは少ないため、相場を知りたいときには販売価格をもとに試算をしてみよう。

初代や2代目の長船兼光の刀は1,000万円をこえることも

専門店が紹介している刀工別の価格表によると、大兼光と呼ばれる初代の長船兼光などは1,800万円という金額がついている。南北朝時代の備前派の日本刀は、希少性が高いことから無銘のものでも鑑定額が高くなる傾向がある。

重要文化財にも指定される名工の作品であれば、買取価格も高額になる可能性が高いだろう。保存状態がよければ減額も少なくなるので、販売価格により近い金額で買い取りしてもらえるかもしれない。ただ、中古品の買取価格は販売価格よりも大幅に下がるのが一般的であるため、期待し過ぎてしまうのは禁物だ。

南北朝時代の長船兼光の短刀は700万円前後で取引されている

南北朝時代の作とされる長船兼光の短刀の場合、取引価格はだいたい700万円前後。短刀は、打刀や太刀、脇差よりも価格が下がることがある。買取を依頼する場合も短刀は打刀や太刀よりも安い金額がつく可能性があるが、鑑定額はさまざまな要素によって決まるため、品物によって価格は異なる。

ヤフオクの取引価格を参考にするときは偽物に注意

長船兼光の日本刀は、オークションサイトのヤフオクにも出品される場合がある。ただ、オークションの場合は、取引価格が必ずしも相場にかなっているとは言えないケースもある。安い金額で取引されている品は、偽物の可能性もあるので注意をしよう。

日本刀を高く売りたい場合は、日本美術刀剣保存協会の鑑定書や指定書などを取得しておくと役立つだろう。錆が発生しないように手入れを欠かさないのも、高額査定を受ける方法になる。

まとめ

備前長船兼光の刀剣の価値や買取相場について紹介した。備前長船兼光は価値ある日本刀の中でも話題になることが多く、ヤフオクなどのオークションでも取引実績が複数存在する。落札価格も高額な場合が多いようだ。しかし、ヤフオクなどの個人間取引では商品が高額になればなるほど、トラブルになった場合の損失が大きいので、安易に取引をせず、コメントなどのやりとりで疑問点を解消した上で気持ちのいい売買を行うように心がけよう。

また、刀は手入れや保管場所に気を使わないと必ず劣化してしまう物なので、価値を下げない為にも大切に保管するようにしよう。

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