事務所の閉鎖や引越しの際に出てくるオフィス用品は、専門の買取店が存在するほど需要の高い商品である。特に、フリーランスやノマドワーカーといった多様な働き方が増加傾向の今の時代は、企業だけでなく個人のオフィス用品購入希望者の存在がこの市場に好循環を生んでいると考えて良いだろう。
今回は、幅広いニーズと種類のあるオフィス用品について、これから売却する皆さんに知っていただきたい高額査定情報を紹介していく。
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古いオフィス用品は何故高く売れるのか?
オフィス用品を売るポイントやコツを紹介する前に、この商材にどんな需要があるのか考えてみよう。
起業目的の購入
古いオフィス用品の多くは、これから事務所を開設しようとする個人事業主やフリーランス、ベンチャー企業などから購入されることが多い。
また、働き方が多様化している近頃では、ノマドワーカーや出張中のサラリーマンも利用できるコワーキングスペース開設での活用事例も増加傾向にあるため、人々が集まる場所を作るために古いオフィス用品が活用されていると考えて良いだろう。
短期間の事務所開設用
システム開発や建設業界では、支社や営業所のない地方都市で開設する、1~2年の短期現場用としてコンディションの良いオフィス家具を導入する企業が多く見受けられる。
このような会社では、それなりの人数で使うスチール机や棚を買い求める傾向があるため、同じメーカー・シリーズのオフィスデスクやオフィスチェアを一気に売却すれば、大半の買取店でプラス査定を付けてくれると考えて良いだろう。
レンタル用
オフィス用品を積極的に買取する専門店の中には、前述の短期間事務所開設用としてスチール家具などのレンタルサービスを実施しているところもある。
このようなショップでは、コンディションの良いアイテムをレンタル用にする傾向が高いため、傷や凹みのない事務机などであれば納得の価格で売れる可能性が高いと言えそうだ。
リサイクル用
昭和の時代に流行ったグレーのスチール机やスチール棚は、鉄クズとしてリサイクルされることも多い。
買取品目のリユース・リサイクルルートをたくさん持っている専門店では、人気の高いオフィス用品を再販売し、買い手・借り手が見つからないような品目を鉄クズ回収業者に持ち込んでいるのだ。
このように「使う・借りる」以外にも歓迎されるシーンの多いオフィス用品を売るなら、多少の使用感や時代遅れのデザインであっても気にせず手放す勇気を持つべきと言えそうだ。
オフィス用品を高く売るために実践すべきこと
将来的な事務所閉鎖や事業縮小などにより、オフィス用品を売却する予定があるなら、これから紹介するポイントを抑えてアイテムの購入や買取業者選びを行うようにして欲しい。
同じ型、同じメーカーで揃えるのがおすすめ
先ほど紹介したように、中古の事務机や椅子は「同じシリーズでそれなりの台数」があった方が買い手もつきやすくなる。
これに対して、メーカーや大きさがバラバラなスチール机などは、基本的に個人事業主や追加購入用としての需要しかないため、必然的に査定額も下がると考えて良いだろう。
このようにメーカーや台数が大きく価格に影響するオフィス用品は、「ただ買えば良い」というわけではなく、それなりの組み合わせやセンスが必要と言えそうだ。
付属品の管理や添付をきちんと行う
オフィス用品についても、一般の商材と同じように取扱説明書やコード、接続パーツなどの付属品が査定に大きく影響する。
特に事務机の場合は、カギがないだけで「機密保持の機能性が落ちる」と考えられるため、購入時に付いてきた付属品をしっかり管理しておくことが、高額でオフィス用品を手放すコツだと言えるだろう。
査定前に掃除をする
査定前に行う掃除は、清潔感といった意味でもオフィス用品の査定を高めることができる。
また、業者にデスクや椅子、棚の搬出を依頼する場合は、周囲に溜まったホコリが特に際立つ形となるため、不衛生な印象によるマイナス査定要素を増やさないためにも、周囲の掃除をすることが必要となるだろう。
将来的にオフィス用品を手放す予定があるなら、最低でも1週間に1度の拭き掃除を行う習慣がおすすめだ。
事務用品買取店に依頼を
オフィス用品の高価買取ができるのは、事務用品専門店やオフィス家具専門店だけである。
「何でも買い取ります」というフレーズに惹かれてリサイクルショップなどを利用してしまうと、せっかく収集したオフィス用品が二束三文になることもある。
近頃では、ユーザが自らお金を払ってオフィス用品を処分してもらう不用品回収業者も増えているため、少しでも高く売れるアイテムがある場合は、業者の種類についてもこだわるべきと言えるだろう。
出張査定を利用しよう
ユーザ自ら搬出することが難しいオフィス用品は、業者側で査定、搬出、値の付かない商品の処分を行なってくれる出張買取サービスの利用がおすすめだ。
買取業界の中で出張査定がポピュラーになった近頃では、大半の業者が無料で依頼者の事務所や家に来てくれる。
また、出張査定を利用すれば、オフィス用品の搬出に欠かせないトラック代やガソリン代なども削減できるため、事務所移転費用を安く抑えるといった意味でも利用のメリットは高いと考えて良いだろう。
オフィス用品を手放す際の注意点
事務所閉鎖や引越しなどでオフィス用品を売却する際には、「買取業者にどこまでの作業を求めるのか?」といったことを最初に確認しておくべきである。
リユース目的の買取のみを行なっている業者では、基本的に古い時代に流行ったグレーのスチール家具などの査定や引取りは行わない。
これに対して、サイドビジネスとして事務所移転のサポートなども請け負っている業者では、買取が難しいオフィス用品であっても回収や処分をしてくれるのである。
このように専門店が行える作業範囲に開きのあるオフィス用品は、依頼前に「どこまでお願いできるか?」を確認しておくことが失敗やトラブルの回避に繋がると言えるだろう。
高く売れるオフィス用品と参考買取相場 まとめ
大半のショップで高価買取されるオフィス用品には、いくつかの特徴がある。
このポイントを把握した上で買い物をすれば、将来的な売却にも高いメリットが生まれるため、興味のある方はヒカカク!が調査した下記の品目と参考買取相場を頭に入れておいて欲しい。
オフィスデスク
一般の事務所だけでなくコワーキングスペースなどでも需要のあるオフィスデスクは、多くの業者で高価買取としている。
特にイトーキやコクヨ、ウチダの比較的新しい机は、1台5,000円前後の高額査定が見込める。
これに対して、少し古い印象のあるグレーのスチールデスクの場合は、1台数百円にしかならないこともあるため、オフィス家具のトレンドを知ることも高価買取を生むと考えて良いだろう。
アーロンチェア
1994年の登場からロングセラー商品となっているアーロンチェアは、長時間のデスクワークを行うデザイナーやエンジニアの間で人気の高いオフィスチェアである。
小柄な女性向けのBサイズについては、35,000円~70,000円前後の買取実績が多く見受けられる。これに対して大柄な男性でも余裕をもって座れるタイプは55,000円~100,000円前後で買取られることが多いため、引越しやワークスタイルの変化に合わせて売却しても、十分にメリットがある商品と考えて良いだろう。
このようにオフィスチェアの買取で高額査定を狙うなら、ハーマンミラー社などのデザイナー家具ブランドにこだわっても良いかもしれない。
プロジェクター
会議やプレゼンテーションに欠かせないプロジェクターは、映画鑑賞目的で購入する個人ユーザの存在により、多くの買取店で高額査定実績が頻出している。
特に、ビクターやエプソン、パナソニックなどのプロジェクターは安くても20,000円~50,000円、レベルの高いモデルでは300,000円を超える買取実績も多く見受けられるため、視聴する楽しみだけでなく売るメリットも大変高い商品と捉えて良いだろう。
ビジネスフォン
事務所の内線などにも使えるビジネスフォンは、NTTやSAXA、岩崎通信、パナソニックなどの製品が高額査定対象となる。
買取相場については購入価格の5~10%が一般的のため、短期間の事務所開設などの場合は「中古品を安く買って数カ月後に手放す」といった方法がおすすめと言えるだろう。そんなビジネスフォンを高値で売るためには、2~5台のセット売りが理想となる。
分煙機
ヘビースモーカー達に囲まれて使う分煙機は、査定依頼前の掃除が欠かせない商品である。
コクヨや三菱といった一流メーカーの分煙機なら、多少の使用感があっても10,000円~20,000円ほどで買取可能となっている。
また、分煙機は多くの人が働く工場などでも導入事例が多いため、一般のオフィス用品と比べて遥かに高い需要があると考えて良いだろう。
まとめ
事務所で仕事をする上で欠かせないオフィス用品は、専門店にまとめて売ることで確実に高額査定が得られる。
近頃では、買取と回収を合わせて行う良心的な業者も増えているため、売りたい品目の多さや内容によって専門店選びのポイントが異なると考えて良いだろう。