洗濯物を簡単に乾かすことができ、雨の日でも気にせず洗濯できるという観点から衣類乾燥機を使用する家庭も増えてきた。しかし、洗濯乾燥機を買って不要になってしまったり、引っ越しでいらなくなってしまったりするときもある。
衣類乾燥機を処分するときには家電リサイクル法に従う必要があり、リサイクル料金を支払わなければならない。料金はメーカーによって異なるので確認しておこう。また、衣類乾燥機の他の処分方法も知っておくと役に立つだろう。
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リサイクル対象かどうかをまず考えるのが重要
衣類乾燥機のリサイクル料金を調べる前に、まずはその衣類乾燥機がリサイクル対象となっているかを確認した方が良い。一般的な電気式衣類乾燥機、ガス式衣類乾燥機はどちらも対象となっている。
また、洗濯乾燥機を使って衣類乾燥機として使用しているというケースでも同様で、リサイクル料金については洗濯機と衣類乾燥機はひとまとめにして扱われているのが現状である。
しかし、乾燥機能が付いているだけの家電の場合には対象外となることが多い。衣類も乾燥させることができる機能を付与している家電や住宅設備が増えてきているため、それらを処分するときにも衣類乾燥機だと考えてリサイクル料金を払う必要があると考えてしまう場合も少なくない。
例えば、除湿機や換気扇などが代表的なものだが、これらはあくまで衣類も乾燥させることができる機能があるだけであって、定義上は衣類乾燥機ではないのでリサイクルは不要である。
また、誤解しやすいのが布団乾燥機であり、衣類にも使えるタイプのものもあるが、これも布団を乾燥させるのがメインの機能として開発された家電なので衣類乾燥機には該当しないのだ。
さらに、業務用洗濯乾燥機や業務用衣類乾燥機を手に入れることもできるようになっているが、家電リサイクル法では家庭用に開発された家電のみを対象としているので業務用なら対象外になる。このような観点からまずはリサイクルの対象になるかどうか確認することが大切である。
料金とメーカーの対応表
衣類乾燥機のリサイクル料金は、家電リサイクル券センターが提供している一覧表の洗濯機・衣類乾燥機の欄を見ればわかるようになっている。メーカーによって料金は異なっているが、テレビのように種類によって違うこともなく、冷蔵庫のように容量によって変わっていることもない。
縦型でもドラム式でも二槽式でも同じで、また、5.5kgの容量でも10kgのものでも同じなのである。例えば、引っ越しのときなどには洗濯機と衣類乾燥機をまとめて処分したいというときもあるが、その場合には個々にリサイクル料金を払わなければならないので注意しておこう。
リサイクル料金は三段階に分かれていて、下記のように各メーカーのリサイクル料金が決まっている。
リサイクル料金別メーカーリスト
2484円のメーカー | 2592円のメーカー | 3202円のメーカー |
---|---|---|
アクア(株) | エレクトロラックス・ジャパン(株) | アイリスオーヤマ(株) |
(株)内田製作所 | 大阪ガス(株) | (株)アルミス |
LG Electronics Japan(株) | サムスン電子ジャパン(株) | インタックSPS(株) |
エルジー電子ジャパン(株) | 三星電子(株) | ウィンコド(株) |
金星ジャパン(株) | 三星電子ジャパン(株) | (株)A-Stage(旧名称:エスキュービズム) |
ゴールドスタージャパン(株) | 日本サムスン(株) | (株)エスキュービズム |
(株)コロナ | - | エスケイジャパン(株) |
三洋アクア(株) | - | (株)ケーズウェーブ |
三洋セールス&マーケティング(株) | - | (株)桜川ポンプ製作所 |
三洋電機(株) | - | GEアプライアンスジャパン(株) |
三洋電機空調(株) | - | GEアビエーション・ディストリビューション・ジャパン(株) |
シャープ(株) | - | ジーイー・エンジンサービス・ディストリビューション・ジャパン(株) |
(株)ゼネラル | - | ジーイー・クオーツ・ジャパン(株) |
東京ガス(株) | - | GEコンシューマープロダクツジャパン(株) |
東芝ライフスタイル(株) | - | (株)ジーマックス |
(株)東芝 | - | ジンアンドマリー(株) |
東芝コンシューママーケティング(株) | - | 大宇電子ジャパン(株) |
東芝ホームアプライアンス(株) | - | (株)ダカス |
ハイアールアクアセールス(株) | - | ツインバード工業(株) |
ハイアールアジア(株) | - | (株)ツナシマ商事 |
ハイアールジャパンセールス(株) | - | (株)ツナシマハウスウエア |
パナソニック(株) | - | テクタイト(株) |
パナソニック(株)(三洋電機) | - | 東部大宇電子ジャパン(株) |
日立アプライアンス(株) | - | 日本ゼネラル・アプラィアンス(株) |
(株)日立製作所 | - | (株)ノジマ |
日立ホーム・アンド・ライフソリューション(株) | - | ハイセンスジャパン(株) |
(株)富士通ゼネラル | - | (株)フィフティ |
松下電器産業(株) | - | (株)ベステックグループ |
三菱電機(株) | - | (株)ベルソス |
(株)良品計画 | - | ミーレ・ジャパン(株) |
リンナイ(株) | - | 三金商事(株) |
- | - | 三ツ星貿易(株) |
- | - | (株)メイコー・エンタプライズ |
- | - | MALBER |
- | - | (株)MOA STORE |
- | - | (株)ヤマダ電機 |
- | - | 吉岡電気工業(株) |
売るという可能性を考えよう
共働きの家庭や一人暮らしの人が多くなり、まとめて洗濯してすぐに乾かせる衣類乾燥機の需要は高まっている。既に、故障してしまっているのであればリサイクルに出すしかないと考えるのが妥当だが、まだ使えるのなら欲しがる人がいるだろう。
したがって、リサイクル料金を払って処分してしまわずに、捨てたいと考えている衣類乾燥機が実は市場でニーズがあるのではないかと考えてみた方が良い。売ることができればリサイクル料金を払う必要はなく、むしろ少額であってもお金にすることができる場合があるのだ。
たとえ無料で引き渡すことになったとしても、リサイクル料金を払う必要がないためお得である。まずは、売れるかを確認し、やはり買い取ってくれる相手がいないとわかったら諦めてリサイクルに出すという考え方が賢明だろう。
売る相手には様々な候補があるので、少しでも売れそうだと思ったなら可能な限りの手段を尽くしてみよう。リサイクルショップや中古家電の買取店は業者に売るという考え方では代表例である。中古家電は市場でも人気があり、古くても何年か使えるのなら十分と考える人もいる。
例えば、大学生が4年間住む間だけ使う、就職して結婚するまでの数年間だけ使うなどといった場合には新品であることは必ずしも重要ではない場合もあるだろう。その際に少し使い古されていても安くて使える衣類乾燥機なら十分と考える人もいるのである。
そのため、買取店としても買取強化をしているときもあり、意外なほどに高く売れる可能性もあるだろう。一方、買い手の方もだんだんと中古品を手に入れる方法について知識を付けてきている。その買い方に合わせて買い手を探すとさらに売れる可能性も高まるだろう。
買取店を利用するよりも直接個人から買った方が中間マージンが発生しないので安く買えるということがよく知られるようになってきた。したがって、オークションやフリーマーケット、バザーなどで売った方が高く買い取ってもらえると期待できる。
重要なのは衣類乾燥機として十分に機能することや消費電力が少ないことである。ただし、燃費が多少悪くても中古品だからという理由で妥協してもらえることも多い。オークションやフリーマーケットはニーズがなければ売れ残ることもあり、すぐに売りたいと思ってもなかなか難しいこともある。
しかし、売る側としても中間マージンが発生しない分だけ高値にしても売れることがあるのが魅力だろう。どちらが良いかはケースバイケースなので、自分なりに良い方を選び、だめだったらもう一方を試すというスタンスを持つのが賢いと言える。それでもやはり売れなかったらリサイクルに出せば良いだろう。
売れるなら高く売ろう
試しに衣類乾燥機を買取業者に査定してもらうと、意外に値段が付くこともある。数千円単位で値段が付いたらそれで十分と考えてしまうかもしれないが、ある業者が売れると判断したなら他の業者も売れると考えてくれる可能性は高い。
また、個人を相手にして売ろうと考えても買いたいと思う人がいると考えられるだろう。見積もりをもらったら即決せずに、次の一手を考えるのが高く売るためのコツである。
個人と直接取引をする
一つ目はその値段を根拠にしてオークションやフリーマーケットに出品し、個人と直接取引をする方法がまず挙げられる。
労力は大きくなりがちで、いつ売れるかわからないという心配はあるが、相場がどの程度かわかった上で出品できるので売れる可能性は低くないだろう。
他の業者との相見積もりをする
もう一つの方法は、他の買取業者との相見積もりをするというもので、基本的に見積もりを取るだけなら無料というメリットを生かせる。多くの業者では衣類乾燥機のメーカーや年式などの情報と写真などからインターネット経由で簡単な査定を行ってくれる。
そして、高く買い取れそうなものであれば自宅まで来て査定してくれることもあるのだ。どちらの場合にも査定料や出張料はかからない場合が多いので、まずはできるだけ多くの見積もりを取得してみよう。高値で売れる業者に売るということもできるが、交渉をして価格を上げても良い。
他は5,000円になっているのに、ある業者は4,000円というのであれば、もう少し高くならないかと言ってみると上がる可能性があるだろう。それを繰り返していくことによりこれ以上業者としては買取価格を上げられないというところまで引き上げられるだろう。
時間も労力もかかるが、もう上げられないと言われた時点で売ることもできるため、いつまでも売れないという心配はない。タイムリミットがあるときには時間が許す範囲で交渉すれば良いだけであり、もし時間がないなら相見積もりを終えたらすぐに売ってしまっても良いだろう。
このような一工夫をするだけで衣類乾燥機の処分によってお金が手に入る可能性がある。リサイクルに出して料金を支払うのは最後の手段だと考えて、まずは買取業者に査定を依頼するか、オークションなどに出品して売れるかどうかを確かめてみよう。
まとめ
衣類乾燥機をリサイクルする際は、リサイクル対象になっているかをまず確認することが大切である。また、衣類乾燥機は需要が高いため、リサイクル料金を払って処分するより売ったほうが少額であってもお金にすることができるのでオススメである。
衣類乾燥機はオークションやフリマ、買取業者に買い取ってもらうなど様々な方法で売ることができるので、ぜひ自分に合った方法を探してほしい。