エヴィスジーンズは、日本の高級ジーンズブランドとして知られているものであり、多くの人から支持を集めている。しかし、このエヴィスジーンズは、偽物も出回っていて、しっかり確認をおこなわないと見分けることが難しいかもしれない。
ここでは、エヴィスジーンズとは一体どのようなジーンズなのかということを解説してから、偽物と本物の見分け方について紹介していくこととする。偽物と本物を見分けるにはいくつかのポイントがあるので注意して見ていこう。
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エヴィスジーンズとは
エヴィスジーンズは、EVISUJAPAN(エヴィスジャパン)株式会社によって販売がおこなわれているジーンズのことを指す。
沿革
エヴィスジャパン株式会社は、滋賀県大津市に本社を構え、衣料品の製造・販売を手掛けるだけでなく、ゴルフ用品や釣り用品の企画・製造・販売をおこなっているというのも特徴的である。
創業は1991年で、山根英彦という人物が代表取締役会長として現在でも活躍している。
創業当時のエヴィスジャパン株式会社は、ジーンズの販売のみをおこなっていたのだが、徐々にジーンズのほかにも、スウェットシャツなどのカジュアルウェアやスーツ、靴といったような総合服飾ブランドを展開するようになっていった。
なお、山根氏が大変な釣り好きであることから、好きな時に釣りができるという理由で住居を琵琶湖畔に移したことをきっかけに、創業当時は大阪市にあった会社も滋賀県大津市に移転するようになったという運びがある。
ちなみに、エヴィスの直営店は日本国内で約40店舗、代理店は約350店舗ほどが店を構えていて、国内において、大規模なブランド展開をしている会社であることが分かるだろう。
エヴィスジーンズの特徴
そんなエヴィスジャパン株式会社が販売を手掛けるエヴィスジーンズは、日本の高級ジーンズブランドの代表としても名高く、「エヴィス」という通称で多くのファンから支持を集めているということができるだろう。
エヴィスジーンズの特徴は、外見にある、「カモメマーク」と呼ばれるペンキペイントが、ジーンズのヒップポケットについているところである。
通常、ジーンズにあるヒップポケットのステッチは糸で縫われていることが多いのであるが、エヴィスジーンズでは、糸ではなくペンキでペイントしているというところが、他のジーンズと区別できるポイントとなっている。
このペンキステッチの手法と図案に関しては、山根氏が大阪の古着店にいた時に考えたものであり、当初は、ペンキステッチだと糸で縫うよりも作る手間がかからなくて良いというところから始まったのだが、次第にそのペンキステッチこそがブランドとして使われるようになっていくのである。
なお、このエヴィスジーンズのブランドを象徴するペンキステッチは、えびす様に由来すると言われている。このようなペンキステッチは一点ずつ手書きで描かれ、作り上げられていく。
タブ
また、エヴィスジーンズについているタブであるが、創業当初は「EVIS」という表記で売られていたものの、アメリカ合衆国を拠点としてブランドを展開しているリーバイス社から、リーバイス社の表記と似ているという指摘があったことにより「EVISU」という表記に変更になったという経緯がある。
バリエーション
エヴィスジーンズには、いくつかのバリエーションが用意されているものの、太めのストレートジーンズにおいては、1960年代における、アメリカ製ジーンズの縫製仕様を参考にしている。
年月が経つごとに徐々にセルビッジ・デニム素材の色調と風合いが味わい深く変化していくところも、エヴィスジーンズの魅力になっているということが言える。
偽物と本物の見分け方のポイント
日本の高級ジーンズブランドとして名高い、エヴィスジャパンが手掛けるエヴィスジーンズであるが、偽物のエヴィスジーンズも世の中に出回っていると言われている。
偽物を選ばないようにするためにも、いくつかのチェックポイントを押さえておく必要があるだろう。本物のエヴィスジーンズを見極めるチェックポイントとして、いくつか挙げることができる。
パッチ
まず、1つ目はジーンズについているパッチである。本物のエヴィスジーンズには、革もしくは布のパッチがついていて、布のパッチは書いてあるものと書いていないものの両方があるので見分けるのが難しいが、革であれば必ずサイズ表記がしてある。
また、パッチが取り付けてある位置に関しても、本物は右寄りに付けられているのに対し、偽物では真ん中寄りに付けられているという差が存在する。
ボタンフライ
続いてのチェックポイントは、ボタンフライだ。本物のエヴィスジーンズには「STYLECRAFT&CODELUXE」や、「STYLECRAFT&CO」と書かれている。
その他
また、リベットに関して、本物は「EVISU日本」となっている一方、偽物は「EVISU」と刻印されているものが多くなっているようだ。
このほかにも、ベルトループは、オフセットと言われる、斜めになっているものが本物であるポイントだったり、バックポケットの裏側に白い補強布が付けられているのも、本物のエヴィスジーンズの特徴であると言えるだろう。
偽物と本物の実際にあった違い
インターネット上でも、本物のエヴィスジーンズと偽物のエヴィスジーンズについての比較がたくさん載っている。チェックポイントは1ヵ所だけでなく、複数あることも多いので、あらゆる部分を見比べて、本物かどうかを判断する必要があるだろう。
偽物の実例
実際にあったエヴィスジーンズの偽物は、まず、ポケットの両端の縫い目を起点にせず糸が縫われていたり、ボトムの縫い目に対して3つの点がきちんとつけられていないという状態のものが挙げられる。
なお、本物のエヴィスジーンズは、ポケット両端の垂直な縫い目を起点として縫われているだけでなく、ボトムの縫い目に対して3点がきちんとつけられているという違いがある。
これは、エヴィスジーンズは1本のジーンズのデニムマークを仕上げるために1つ1つ丁寧な作業で時間をかけて縫っているため、このような仕上がりになるのである。
また、ジーンズ外側ラインの裏にある、生地の耳端であるセルビィッジに関しても、本物では真ん中だけがステッチされている状態なのに対して、偽物は両端がステッチされてしまっている。
ほかにも、紙タグに関して、本物はくっきりとした、鮮明な色のプリントであるのに対し、偽物では写真をコピーしたようなプリントとなっているという違いが見受けられるのである。
偽物と本物を見分けるポイントまとめ
なお、このようにエヴィスジーンズに関しては、偽物と本物を見分けるポイントについて、いくつもの項目がある。
しかし、これらは、あくまでも偽物と本物を見比べる際の参考とすべきチェックポイントであるので、1つ当てはまるからといって、確実に偽物であると断定することは難しいだろう。参考程度にしておく方が良いといえる。
偽物であっても、一見すると本物のような作りになっているので、見間違えて買ってしまったという方も多くいるだろう。そのくらい、しっかり見比べないと分からないので、購入前にはチェックポイントを探し、いくつ当てはまっているかなどを確認してから購入するほうが安心だ。
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買取方法も店頭と宅配と出張の3種類用意されているので、自身の都合に適した方法を選択可能だ。
韓国のコピーブランド販売問題
韓国には、コピーブランド販売問題があり、エヴィスジーンズも、韓国のウォルビ通商が偽物をたくさん製造販売し、利益を上げていることで知られている。年商50億以上を偽物のエヴィスジーンズの製造販売で手に入れているとも言われていて、この問題は深刻なものになっている。
本物よりもだいぶ粗悪
日本のエヴィスジーンズを手掛けるスタッフが確認したところ、カモメマークやデザインに関しては、日本のエヴィスジーンズをコピーしたものであり、見た目は似ているものの、生地の品質が本物よりもだいぶ粗悪なものが使われているほか、ジーンズのタグはメイドインコリアという記載になっている。
エヴィスジーンズ株式会社は、韓国にエヴィスジーンズのライセンスを提供していないため、韓国で製造されているエヴィスジーンズは、完全なる模倣品ということができるのである。
韓国内と日本国内のエヴィスジーンズは別系列
なお、韓国内でエヴィスジーンズを購入している人は、日本のエヴィスジーンズと同じ系列の商品であると考え購入している可能性が高い点が、大きな問題といえるだろう。
ウォルビ通商は、カモメマークを韓国にある山をデザインしたものであると主張しているほか、えびす様のデザインに関してもジンロ焼酎のマークからインスパイアされて生まれたものだと言っていて、議論は平行線となっている。
また、韓国国内において、韓国で製造された偽物のエヴィスジーンズを販売している店舗は60を超えていて、ブランドの広告宣伝のために東方神起のユンホや、ファッションモデルのキム・ミジョンを抜擢しているので、宣伝による効果も抜群なのである。
裁判にもなっている
ちなみに、日本のエヴィスジーンズは、韓国で偽物のエヴィスジーンズが製造販売されていることに対して、韓国の裁判所にウォルビ通商を提訴したことが過去にある。
しかし、この時の裁判では、日本よりも韓国が先に、韓国国内でエヴィスジーンズの商標登録をおこなっていたという理由で、日本が敗訴しているのである。
まとめ
エヴィスジーンズに関しては、韓国で偽物のエヴィスジーンズが製造販売されているといったように、多くの偽物が出回っているのが現状だといえるだろう。
よく見れば、本物のエヴィスジーンズと偽物のエヴィスジーンズには、さまざまな違いがあるものの、パッと見ただけでは分かりにくいというのも、偽物を買ってしまう人が多くなっている原因である。
カモメマークやタグ、縫製など、本物と偽物を見分ける時に見るべきポイントはいくつかあるので、ここで紹介したチェックポイントを確認して、本物のエヴィスジーンズを見極めよう。品質も本物と偽物では大きな差があるので、せっかく購入するなら、本物のエヴィスジーンズを選ぶようにするべきである。