ヌートリアは世界の侵略的外来種ワースト100と、日本の侵略的外来種ワースト100にランクインするほど人間から嫌われている害獣だが、その毛皮はファッションに利用されている。ヌートリアの毛皮製品はポピュラーであるため、他の毛皮に比べると所持している人も多いのではないだろうか。
身に着けなくなったがまだ状態は良いヌートリアの毛皮製品があるなら売りに出すのがおすすめだ。タンスの肥やしにするよりも、売って得た利益で新しいファッショングッズの購入資金にしよう。今回は、ヌートリアの毛皮製品の買取相場を紹介する。
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ヌートリア毛皮の特徴と価値
買取業者やヤフオクを利用して毛皮製品を売りたいのなら、その毛皮がどれくらいの価値を持っているのかを把握することが大切だ。商品に対して無知であることは、売るときに損をしてしまう可能性がある。まずはヌートリアの毛皮製品の特徴と価値を紹介しよう。
ヌートリア毛皮について
ヌートリアは南アメリカのネズミ目の動物である。ネズミの一種なので繁殖能力が高いことが特徴だ。家畜として飼われていたヌートリアが野生化した結果、爆発的に増加して農作物に被害を出した事例が世界各地にある。
数が容易に増えるということはその分毛皮の原料を確保しやすく、毛皮製品の価格を安くおさえられるという利点がある。低価格といっても毛皮の質は高い。艶のある毛からは高級感が漂い、手触りも良く水生動物であるため耐水性も備えている。
保温性もばっちりで、日本では第二次世界大戦で軍隊の防寒着の原料としてヌートリアを輸入し、繁殖計画を立ち上げた過去もある。特徴的にはミンクに近く、なおかつ低価格というコストパフォーマンスが良い毛皮なのだ。
ヌートリア毛皮を売る際に気をつけたいこと
価格が安いということは、買う分には良いが売るとなると大した額にはならないのでは、と思ってしまうことだろう。だが業者によっては思わぬ高値で買い取ってくれるところもある。そのような業者は買い取った毛皮製品を高く売るための独自の販路を持っているのだ。そのため、ヌートリアの毛皮製品を1円でも高く売ろうと思っているなら、買取業者の査定価格を比べることが必須になってくる。
LINE査定
査定を比べるのが面倒と思うかもしれないが、最近ではLINE査定というLINEの機能を使った簡易査定を導入している業者も数多くある。LINE査定では商品の写真と商品状態の説明文を送るだけで、業者からだいたいの査定価格が返ってくる。LINE査定を利用すれば、家にいながら複数の業者の仮査定の結果を知ることができる。
お手入れ方法
また、良好な製品状態を維持することも大切だ。毛皮に痛みやクセがあると査定価格もそれだけ低くなる。ただし、毛皮はデリケートなアイテムなので普段着用するときも保管するときにも注意が必要だ。
着用時には折り曲げない、こすらないが鉄則だ。座席の背もたれに体重を預けた状態を長時間続けると圧迫されて毛皮が痛んでしまう。また、バッグを腕や肩にかけると擦り切れることもある。毛並みにクセがついた場合蒸しタオルを3分ほどあててからブラッシングして、日陰で干せば元に戻る。
雨などで濡れてしまった場合は、タオルを押しあてて水分を吸収して陰干しをしよう。高熱が当たると毛がちりちりになってしまうので、ドライヤーを使ったりストーブの前で乾かしてはいけない。
毛皮は香水のにおいを吸収しやすく一度においが移ってしまうと簡単には抜けてくれず、シミや変色の原因にもなってしまう。買取業者ではにおいのついた衣類は買取しないとしているところもあるので、十分な注意が必要だ。
保管方法
保管するときも配慮を忘れてはいけない。外から帰ってきたらこまめにブラッシングをしてホコリを落としてあげよう。ブラッシングは毛並みの方向にするのが基本で手入れを怠ると毛が抜けやすくなってしまう。
クローゼットにしまうときは防虫剤を入れて、不織布のホコリよけカバーをかけよう。ビニール製のカバーは湿気が充満しやすいので、毛皮の保存には向いていない。
ヌートリア毛皮製品の買取相場
買取相場がわからなければ、買取業者の提示された額を見てもそれが安いのか高いのかわからないだろう。そこでヌートリア製品についての査定情報を買取業者に出した場合と、ヤフオクに出品した場合の2つのパターンに分けてまとめた。ヌートリア製品を売りに出すときの参考にしてもらいたい。
買取業者の査定額
買取業者ではヌートリアのコートは6,000円～10,000円ほどで取引されているが、店によっては20,000円前後で取引される場合もある。帽子やミトンなどの小物になると、買取査定は1,000円～5,000円程度で、10,000円を超えることはまずないと考えていいだろう。もちろん、状態が悪ければ相場以下の価格になるので留意しておこう。
買取業者でより高く売るためのテクニック
多くの人は業者に査定を依頼するのに宅配買取を利用するだろう。梱包のときに毛皮をぎゅうぎゅうに詰めてしまうと到着時に毛皮がくたびれて査定がダウンしてしまう可能性が高い。たくさんの商品を送るときは、梱包にゆとりができるようにダンボールを小分けにするのがポイントだ。
買取業者を利用する際には、商品を1つずつ買い取ってもらうよりも、売りたい品物を全部まとめて買い取ってもらうと査定価格がアップする。顧客としては商品を送るだけだが、業者側からすれば1件の依頼を処理するために、宅配買取で使う梱包キットの発送、査定、結果の連絡、入金、その他諸々の雑務が必要となる。商品をまとめて査定に出すことは業者側の時短につながり、その分を査定に還元することができるのだ。
毛皮製品は初冬に出した方が高額査定になる可能性が高い。買取業者が査定価格を低くおさえる理由の一つが在庫不良だ。長期間在庫になるような商品は在庫費用がかさむので、業者はその分をカバーするために低い査定額を伝えるのだ。
毛皮製品は当然、夏よりも冬に活躍する衣類だ。だから春先に売ろうものなら、次の冬までの長い期間を在庫として過ごす可能性が極めて高く、査定額もそれ相応に低くなる。だが冬の前であればすぐに需要が高まるので、査定額がおさえられる心配がない。
ヤフオクでの落札額
ヤフオクで中古のヌートリアのコートは数千円台での落札が目立ったが、物によっては30,000円台で落札されている品物も存在した。未使用の商品もいくつか出品されており、それらの品は40,000円～80,000円という価格帯が目立った。
ヤフオクで衣類を出品する際は必ずサイズを明記するようにしよう。S・M・Lでのサイズ表記だけでは不十分で、着丈、肩幅、袖丈、身幅を明記しておかないと買い手がつかないことが多い。衣類のネット通販では、サイズが合わないという理由で返品するという話がよくある。ヤフオクでも同様のことが言えるのでサイズは具体的な数字を記載しておこう。
また、具体的なコンディションを明らかにしておこう。購入希望者は傷や汚れはあるのか、あるとすればその程度、使用感はどれくらいなのかといった情報を知りたがる。コンディションを曖昧に書いてしまうと、入札が遠のく一因となってしまう。
さまざまな角度から写真を撮るのもコンディションを伝える手段の一つだ。全体を写したもの、袖、襟、裾、背中、これらの写真を掲載することで、入札者が商品を吟味する参考になる。
ヌートリア毛皮製品の買取をしている業者
ヌートリアの毛皮製品をより高く売るなら買取業者選びが重要になってくるが、何十とある業者の査定額を比較するのは現実的には難しい。そこで、毛皮買取をおこなっている業者のなかから、口コミなどで評価の高い業者をピックアップした。
ストックラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ストックラボは毛皮やブランド品、酒類などの商品を取り扱う買取専門店だ。各分野で専門のスタッフが在籍しており、市場動向にのっとった正確な査定を出してくれる。購入後の販路も豊富で、顧客向け販売や業者向け販売、インターネット販売など多数の方面に展開している。一番高いルートから査定額を計算してくれるため、季節に関係なく高い査定額を出してくれるのが魅力だ。
毛皮以外のバッグや宝飾類、ブランド時計などのアイテムも買い取っているため、まとめ売りがしやすい。毛皮の他にも不要なアイテムがあれば、一緒に送って査定額をアップさせよう。
公式ホームページにはコンディション不良による買取不可の情報がないが、LINE査定をおこなっているので状態が悪くて値段がつくか心配なら、まずはLINE査定で値段がつくかどうか確かめてから買取を依頼するのがおすすめだ。
サービス面も充実しており、新宿店でのみおこなっている店頭買取は事前予約不要、宅配買取でキャンセルした場合の返送料も店側が負担してくれる。ストックラボに限った話ではないが、宅配買取を利用するときは運転免許証のコピーなどの身分証明書を同封する必要がある。入れ忘れると査定をしてもらえないので注意が必要だ。
東京ミンク
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
東日本に7つの店舗を展開し、成約率91．2％の実績を誇る買取業者が東京ミンクだ。どんなに古い毛皮でも買取対象としており、毛皮のバイヤー歴30年以上の査定員が確かな鑑定眼で品物を吟味してくれる。
着丈80センチ以上のコートは特別価格で買取をしてくれるので、ヌートリアのロングコートがある場合は特におすすめの業者になる。フェイクファーやスエード素材、虫食いがあったりカビが生えていたり、毛皮が破れているものは買取対象外としているので気をつけよう。
ブランドファン
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランドファンはテレビなどの媒体で取り上げられているため、初めての人でも安心して利用できると評判の買取専門店である。顧客満足度は92．4％という高い水準で、大手アンケート調査でも1位を獲得したことがある。世界各地に販路があるため、毛皮買取では流行から外れた品や製造されてから20年以上経過したものでも買い取ってくれる。
自社修繕をおこなっているため、他の業者で買取を断られた品でも値段がつくことがある。修復不可能なほど状態がひどいものは買取対象にはならないが、そうでないならブランドファンはおすすめの買取業者になる。
まとめ
害獣として人間から嫌われているヌートリアだが、毛皮としての価値は高く人気のある毛皮である。保管方法やお手入れ方法は他の毛皮と同様で、太陽光や蛍光灯にさらさずにほこりなどは優しく払い、風通しの良い日陰で干すことが大切である。マメにお手入れがされているものとされていないものでは、買取金額にかなりの差が出てしまうこともあるので注意しよう。
買取業者はたくさんあるので、何社かに相談して相見積もりをとることも忘れないようにしてほしい。難しい毛皮の査定はなるべくたくさんのプロの査定士に見てもらいたい品である。適正な価格を提示してもらい、満足のいく取引ができるようにしてほしい。
