マンションから一戸建てへの買い替えには、非常にたくさんのメリットがあると言われている。こうした利点を把握しておけば、後悔しないよう慎重に買い替えを行おうと考える皆さんにもより良い決断がしやすくなると言えそうだ。
また一戸建てならではとも言えるメリットは、人によってはデメリットに感じられることもあるため、マンション暮らしと戸建て生活の違いをしっかりイメージしておくことも必要だと言えるだろう。
今回は、ランキングサイトなどでも多く紹介されているマンションを売って一戸建てへの買い替えを行うメリットを徹底解説していきたい。
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自分好みの間取りにできる
土地+住宅がセットで購入できる一戸建てには、自分のライフスタイルに合った間取りにしやすいメリットがある。例えば、敷地にまだ多くの余裕があれば、現状の中古住宅では足りない子ども部屋などを増築することもできる。
またマンションと違って共用部分のない一戸建ての場合、バルコニーやサンルーフ、玄関前などの改修リフォームができる点も、自分好みの住宅にこだわる方々にとって大きな利点となるようだ。
庭などに物置の設置もできる
自宅の中に入りきれないほど多くの荷物がある場合は、ホームセンターなどで販売されている物置を敷地内に設置することもできる。こうした形で自分の敷地を自由に使えるメリットは、専用部分だけで生活するマンションにはない魅力と捉えて良いだろう。
しかし基礎を必要とする物置小屋や10平方メートルを超える物については、行政機関に建築確認申請を出さなければならない場合もあるため、設置前にその条件についてもチェックを忘れないようにして欲しい。
ゆったりとした広さ
一戸建てならではとも言えるゆったりとした構造は、家族のライフスタイルにも好循環をもたらすことが多いと言われている。
近隣とのプライバシーが守られる
近隣の住宅との間に土地空間が挟まれる一戸建ての場合、隣の部屋との境が壁1枚となるマンションよりも家族のプライバシーを守りやすい利点があると言われている。例えば、防災用のパーテーション1枚だけで区切られているマンションのベランダでは、そこで発した会話が隣近所に丸聞こえになってしまうこともある。
これに対して若干の距離が離れた一戸建ての場合、ベランダやテラスで話す日常会話レベルでは近隣の人達に聞こえないメリットもあるようだ。また敷地面積よりも遥かに広い土地に囲まれた戸建てを購入すれば、近隣との距離感は更に広げやすくなると言えるだろう。
家族間のプライバシーも守りやすくなる
家族の人数やライフスタイルに合わせて、平屋建て、2階建て、3階建てといった形状を選べる点も、一戸建て住宅の大きな魅力と考えられる。
例えば、一般的な住宅のようにリビングや水まわりを1階、寝室を2階に配置すれば、夜勤などによって就寝時間の異なる家族がいた場合でも、それぞれが自分のペースで休息をとれるようになる。これに対して全ての部屋が1フロアの中に凝縮されたマンションの場合は、他の家族の生活ペースに影響される部分も多い実態があるようだ。
子ども部屋も作りやすい
マンションから一戸建てへの買い替えをする家族の中には、妻の妊娠出産によって子供が生まれたという理由を抱えた人達も非常に多い実態がある。増改築もしやすい一戸建ての場合、子供だけでなく家族の人数に合った部屋の用意に適した特徴がある。また子供を受験勉強に集中させたいといった場合も、家族が賑やかにテレビなどを見るリビングと勉強部屋を分けた方が互いに気を遣わずに生活できるようになると言えそうだ。
在宅勤務もしやすい
一戸建て住宅は、自宅兼事務所で仕事をするフリーランスや在宅勤務の方々にも多く選ばれる存在となっている。例えば、子供があまり上がってこない2階に仕事場となる書斎を設ければ、自宅の中であっても比較的静かな環境で作業を進められる。また中には、今まで払っていた事務所の家賃を削減するために、一戸建て住宅の一角にホームオフィスを構えるといった事例もあるようだ。こうした形で家族それぞれのペースやプライバシーが守られやすい一戸建ては、自宅で仕事をする方々にも適した構造となるだろう。
騒音問題が起こりにくい
近隣との距離が離れた一戸建てには、騒音トラブルの起こりにくさというメリットもある。
好きな時間に洗濯機をまわせる
同じ家で暮らす家族にしか振動の伝わらない一戸建て住宅では、マンションやアパートと違って夜でも洗濯機を回せる利点もあると言われている。今の時代の洗濯機はそれなりに静音設計になっているものの、やはり神経質な人の場合はこうした僅かな音に苛立ちを感じる方々も少なくない実態があるようだ。
また子供の多い家庭では1日に何度も洗濯機を使う必要も出てくるため、近隣への騒音や時間を機にせず自分のペースで家電を使えることは、主婦の皆さんにとっても嬉しいメリットになると言えるだろう。
静かな立地環境
家を作る上でそれなりの土地が必要となる一戸建てには、マンションと比べて静かな環境に建てられやすい特徴もある。多くの入居者を募集するマンションは、基本的に駅前やショッピングセンター近くの賑やかな環境に作られる実態がある。
これに対して一戸建ての場合は、若干駅などから遠いケースもあるもののギラギラとしたネオンや電車の音などとは無縁の閑静な場所に建てられることが多いと捉えて良いだろう。こうした形で静かな暮らしのしやすい一戸建ては、都会の雑踏から開放されたいと願う皆さんにもおすすめ度の高い存在となる。
マンションよりもペットの制限が少ない
好きなペットをなるべく自由に飼いたいと考える人にも、一戸建てのおすすめ度は非常に高いと考えられる。ペット飼育可能なマンションでは、他の入居者に迷惑をかけないためにも「2匹まで」や「中型犬まで」といった制限を設けるケースが非常に多い実態があるようだ。これに対して庭などを含めた敷地全体が自分のものになる一戸建ての場合は、広々とした犬小屋で大型犬を飼うことも可能となるだろう。
のびのびと子育てできる
比較的広々としている一戸建てには、子育てのしやすさというメリットもあると言われている。
子供の足音に神経質にならずに済む
自室の下に入居者のいない戸建て住宅で暮せば、ドタバタと足音を立てて歩く子供に神経質にならずに済む。こうした環境で暮らす親子は、窮屈な賃貸物件やマンション暮らしと比べてストレスが溜まりにくい傾向があるようだ。また一戸建ての集まる住宅地には、子供のいる家族も非常に多い傾向もあるため、単身者も多いマンション暮らしと比べて子育てにおける相互理解のしやすい環境というメリットも高いと言えそうだ。
水遊びや雪遊びもできる
自宅前に庭や車庫といった広々とした空間のある一戸建てでは、真夏はビニールプール、冬は雪だるまなどを作ってのびのびと子供を遊ばせられるメリットもある。これに対してマンションでは、それなりにベランダが広ければ小さなビニールプールを置くこともできるようだが、共用部分で子供の声が賑やかに響いてしまう状況を考えると、あまり良い遊ばせ方ではないと言えるだろう
土に触れさせることもできる
庭でガーデニングや家庭菜園を行う家庭では、子供に土に触れさせることもできる。これに対して限られた部分でしか観葉植物などを置けないマンション暮らしの場合は、やはり親子ともに土や自然に触れる機会が限られてしまうと言えそうだ。こうした形で生じる家族の窮屈感は、場合によっては心身症などの原因にもなり得るストレスに繋がることもある。
多くの来客に対応しやすい
会社の仲間やママ友、親戚などの集まる機会の多い家族にも、マンションから一戸建てへの買い替えはおすすめ度が高くなる。
人の出入りの多い家庭は特に一戸建てがおすすめ
さまざまな来客が出入りする家庭がマンション暮らしをすると、何度も玄関ドアが開け閉めされることにより、同フロアの入居者に騒々しい印象を与えることもある。またホームパーティーなどの際に家族以外がベランダで談笑をしていれば、その状況も場合によっては迷惑・騒音と捉えられることもあるだろう。
これに対してそれぞれの家が独立している戸建ての場合、マンションなどの集合住宅と比べて来客による迷惑は生じにくい傾向がある。
バーベキューなどもできる
広い庭やリビング、車庫といった空間の多い一戸建て住宅は、バーベキューやホームパーティーを行うにも適している。また屋外に手洗い場などを設ければ、アウトドアで使用する用具の洗浄なども自宅を汚さず行えると言えるだろう。こうした形で家族や仲間と屋外で何かを楽しむ機会の多い人には、あくまでも居住が主目的となるマンションよりも広々とした戸建ての方が使いやすい特徴もある。
駐車スペースに悩むこともない
それなりに土地のある一戸建てであれば、宿泊する親族や友人の自動車も自分の敷地内に駐車することができる。
これに対して駅前などの好立地にあることの多いマンションでは当然、自分の敷地内に車を置けないだけでなく、近隣の有料駐車場の料金もかなり高い実態があるようだ。こうした形で来客に対して不便や負担の多いマンションは、やはり一戸建てと比べて多くの来客に適さない部分が大きいと考えられている。
客間も設けやすい
複数階のフロアのある戸建て住宅では、家族の寝室を2階、客間を1階に設けるといったレイアウトも行いやすくなる。そうすることで、来客は心身ともにリラックスして休息をとることができる。また田舎の祖父母などが上京などをした時においても、客間が1階にあれば、足腰の悪いお年寄りでも過ごしやすく家族のプライバシーも守れるといったメリットも得られることだろう。
日当たりが良い
日当たりの良い住まいを求める皆さんにも、一戸建ての方が満足度も高いと考えられている。購入した土地の中で自由なレイアウトで家を立てられる戸建ての場合、リビングやベランダに面した窓だけでなく、天窓などからも光を取り入れられる。
またマンションと違って全室に窓を作ることもできるため、これまで日当たりの悪い集合住宅暮らしをしてきた皆さんにとって一戸建て住宅は、大半の部屋が明るく見える傾向があるようだ。
電気代の節約もできる
さまざまな窓から採光のできる戸建て住宅は、その大きさから生じる印象と比べて意外と電気代がかかりにくい特徴もある。夜間に全ての部屋で照明器具を使えば当然、電気代は高くなってしまう。しかし昼間については、南側の窓からポカポカとした日射しが差し込みやすくなるため、真冬の暖房費などの節約にも適した構造の住宅が多い実態があるようだ。
太陽光発電もできる
ソーラーパネルの設置によって実現する太陽光発電も、戸建て住宅だからこそ利用可能な設備となる。多くのパネルを使って発電した電気は、電力会社に売電することもできる。また発電した電力を自宅の中で使用する形にすれば、マンション暮らしの頃よりも電気代を遥かに節約できる好循環も生まれるだろう。こうした形で電気代における好循環も生まれる太陽光発電は、屋根や屋上が共用部分となってしまうマンションでは利用できないシステムとなる。
風通しが良い
東西南北さまざまな方角に窓を設置できる一戸建てには、マンションと比べて風通しが良いメリットもある。角部屋でもなければ窓のある場所が一方向になりがちなマンションの場合、湿気や臭いがこもりやすい実態がある。これに対して開ける窓によっては家中に風の通る一戸建ての場合は、換気扇などを使わなくても空気の入れ替えを簡単に行える利点もあると言えるだろう。
エアコンを使わずに生活できることもある
避暑地や高原などにある一戸建ての場合、自宅の窓を全て開けるだけで真夏であってもエアコンを使わずに暮らせるケースも大変多く見受けられる。こうした環境で生活を続けていると、クーラー病による不調とも言える自律神経の乱れなども解消しやすくなる。またエアコンを使わなければ当然、真夏の電気代の削減もできるため、建物の構造や立地、窓の場所にこだわった戸建て購入をすることで、光熱費のダウンに繋がることもありそうだ。
屋根に近い部屋は注意が必要
風通しの良さで定評のある一戸建て住宅でも、屋根近くにある部屋で就寝する際には、エアコンが必要になる可能性が高まる。特に真夏の猛暑で屋根や天井に熱がこもれば、就寝時間になっても寝室の温度は下がりにくくなると言えるだろう。これに対して戸建ての1階や上下のフロアに挟まれたマンションの場合は、天井に熱がこもりにくいことにより、比較的スムーズにエアコンがきく傾向もある。
固定資産税が比較的安い
固定資産税をなるべく安くしたいという人にも、マンションから一戸建てへの買い替えはおすすめ度が高いと言われている。マンションと比べて土地の割合が大きい戸建ての場合、建物評価額が安く見積もられる傾向がある。また土地の固定資産税は、評価額の1.4%で算出された数字の6分の1となるため、建物のみで考えるマンションと比べて安価になりやすい存在と言えそうだ。
修繕積立金や管理費がかからない
マンション生活をやめて一戸建て住宅に引っ越すと、今まで払っていた管理費や修繕積立金を支払う必要もなくなる。マンション管理の情報サイト（リプレイスサポート）の記事によると、70平方メートルの分譲マンションの修繕積立金と管理費の平均相場は、下記のとおりになっている。
- ・管理費の平均 1ヶ月あたり11,550円
- ・修繕積立金の平均 1ヶ月あたり5,880円
上記の金額で管理費と修繕積立金の年間合計金額を計算すると、毎年21万円近くを支払う実態に気付かされる。またこの他に購入時にはローンも別途支払う必要も出てくるため、同じマイホームを持つにしてもマンションと管理費・修繕積立金のかからない戸建て住宅の違いは意外に大きいと言えそうだ。
築年数や戸数によっても異なる修繕積立金
ちなみに修繕積立金の金額は、そのマンションの戸数と築年数によっても開きが出る実態がある。例えば、さまざまな部分で修理が必要となる古い物件の場合は当然、毎月の修繕積立金も新築マンションと比べて高くなってしまう。そのため、お手頃価格で販売されているかなり古いマンションを買う場合は、戸建てと違って「1ヶ月でどのぐらいの支払いが必要となるのか？」を確認しておく必要が出てくると言えるだろう。
メンテナンス費用は自分持ち
修繕積立金や管理費のかからない一戸建ては、上記のように月々の住宅関連費用を抑える上でおすすめ度の高い存在となる。しかしどこかに故障や破損が出た場合は所有者が実費で修理する必要が出てくる戸建ての場合、修繕積立金などの代わりに改修費用の貯金をしておく必要があるのだ。また毎日のように雨風にさらされる外壁や屋根は10年～15年おきに塗装や補修を行わなければならないため、マンション暮らしの修繕積立金の分をリフォーム貯金にまわす心掛けを忘れないようにして欲しい。
雪かきなども自分で行わなければならない
管理人のいない戸建て暮らしの場合、大雪が降った時にスノーダンプやスコップなどを買って、持ち主自身が雪かきなどを行わなければならない。これに対して管理費を払っているマンションの場合は、入居者の多くが会社に行っている昼間などに除雪車が入ることもあるようだ。こうした形で管理費や修繕積立金の支払いのない戸建て住宅には、想定外の問題により持ち主自身が業者の手配や作業をする必要が出てくるケースが多いと言えるだろう。
数十年後の資産的価値が高い
数十年後の資産として家を買う場合も、マンションより戸建ての方がおすすめ度が高いと考えられる。経年劣化が日々進む建物については、残念ながら価格の目減りが著しい難点がある。これに対して土地の場合は、それなりに人気の高い立地であれば、価値がアップすることもあるようだ。
孫子の代に活用することもできる
それなりに便利で良い環境に戸建てを購入すれば、後々の建て替えにより二世帯住宅などにすることもできる。こうした形で汎用性の高い戸建て住宅は、敷地面積や部屋数の限られたマンションよりも遺産相続するメリットも高いと言えそうだ。
介護や看護がしやすい
自宅の前に駐車場のある戸建ては、高齢化社会ならではの問題とも言える在宅介護や在宅看護にも適した存在と考えられている。例えば、普段在宅でケアを受けているお年寄りが週に数回デイサービスやショートステイに出かける時、玄関前に送迎車が停められるスペースがあれば、家族や介護者の負担が軽減できる。これに対してあまり広いとは言えない駐車場が地下にある集合住宅の場合は、障がいを抱えた方やお年寄りと出掛ける際にも何かと不便が多いと言えそうだ。
バリアフリー化もしやすい
土地を含めたスペースに余裕のある一戸建ての場合、バリアフリー化に向けた工事も行いやすい傾向がある。これに対して専有部分が限られるマンションの場合は、専有部分が限られることによりバリアフリーにした後の居住空間に狭さなどの問題が生じやすい実態があるようだ。こうした形で将来的に祖父母や両親といったお年寄りとの同居をする予定がある場合は、介護や看護を想定したリフォームのしやすい一戸建てへの買い替えをしておく方がその後の行動を起こしやすいと言えるだろう。
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まとめ
家族のライフスタイルや介護や看護の充実や、騒音などのトラブルの防止に繋がるマンションから一戸建てへの買い替えには、多くのメリットがあると捉えて良いだろう。しかし人によっては買い替え後に「戸建てよりもマンションの方が便利だった」と感じる方々も少なからず見受けられるため、それぞれの特徴をしっかり把握した上で自分の理想に合う物件を選ぶのがおすすめとなるだろう。
