1990年代に加熱した格闘ゲームムーブメントの中心的存在であったSNKが、アーケード機をそのまま家庭用ゲーム機に再現するべく開発・販売したのがネオジオだ。本体およびソフトともに非常に高価ではあったものの、スーパーファミコンなど当時の家庭用据え置き機の能力をはるかに凌ぐ高スペックぶりで、美麗なグラフィックと高い操作性を実現して圧倒的な人気を集めた。1990年代において一世を風靡したと言える。
ここでは、ネオジオの特徴やヤフオクでの相場価格に関して解説していこう。
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ネオジオの基本情報
ネオジオ(NEOGEO)は、SNKより1991年にリリースされた家庭用据え置き型ゲーム機である。同社は1978年からゲームセンターなどで設置されているアーケードゲーム機を開発しており、1980年代末から1990年代にかけて加熱した「格闘ゲームブーム」を担った。
正確には「ネオジオ」と呼ばれる機体は1991年に発売された家庭用のものと、ゲームセンターなどに向けて1990年に発売された業務用の2種類が存在する。2種類の筐体にさほど相違点はないため、ここではヤフオクを通じて入手する上で一般的な前者の家庭用ゲーム機の方について触れていく。
スペック
CPUスペックは、16ビットのクロック数12MHzと驚異的な数値を誇っていた。1年前にリリースされた最先端の家庭用据え置き機・スーパーファミコンのCPUが16ビットのクロック数3.58MHzであることを見れば、ネオジオのスペックがいかに驚異的なものであったかが分かるだろう。
ソフト
ソフトに採用された媒体は、ファミコンやスーパーファミコンと同じロムカセットであったが、ネオジオ本体はもちろんソフトも大容量であったため、サイズもスーパーファミコンの倍以上の大きさだ。高度なCPUスペックと大容量メモリを活用して、当時ゲームセンターなどで人気を誇っていたタイトルをそのまま移植していた。
「KOF」や「餓狼伝説」シリーズなど、人気タイトルを家庭で楽しめるとして、本体価格が58,000円でソフトも3万円前後と非常に高額ではあったものの、高い人気を誇るハードであった。
記録媒体
また、本体に挿入してデータを記録するメモリーカードは、当時は他のゲーム機にはないものであった。RPGゲームのようにセーブデータを積極的に活用するソフトは少なかったものの、アーケードゲームと同期が可能という当時としては画期的なものだ。
もともと「ハイクオリティなアーケードゲームを、自宅でも楽しめるようにする」というコンセプトで生まれたゲーム機であり、アーケード機でプレイしたデータの続きを自宅で、もしくはその反対のムーブも可能であった。この後続機として、3年後の1994年に同社より「ネオジオCD」がリリースされることとなる。
取引前に知っておきたいハード・ソフトの知識
ヤフオクで取引をする前に知っておきたい、ネオジオのハード・ソフトについての情報を順にご説明しよう。
ハードの知識
「ネオジオ」という名が付くハードは、1991年に発売されたものと1994年に後継機として発売された「ネオジオCD」、そして2018年に発売されたリバイバル機である「ネオジオミニ(NEOGEOmini)」の3種類である。これらの種別は明確で、初代のネオジオはロムカセットであり、ネオジオCDはその名の通りCD-ROMディスクが採用されたものだ。
2018年に発売されたネオジオミニは少し特殊であり、任天堂自身によるクラシックミニシリーズと同様の「ソフト内蔵ハード」である。そのため前者2機の決定的な違いとして、「ソフトの交換ができない」という点は覚えておきたい。
ソフトの知識
ネオジオとネオジオCDは前述の通りソフトの媒体が異なるため、両機の互換性はない。ただし1994年のネオジオCDが登場した後のソフト群は、ネオジオとネオジオCDの両バージョンがリリースされている。
1994年以前のネオジオ向けソフトに関しても、改めてネオジオCD向けソフトとして発売されているため、基本的には差異がないようにできている。
この2機の違いは、実はハード性能ではなくソフトにあった。ネオジオ用ロムカセットの定価が3万円前後であるのに対して、ネオジオ用CD-ROMディスクの定価は7,000円前後だったのだ。つまり、原価が高くロムカセット製造に膨大な費用がかかってしまうため、製造コストが少なくて済むCD-ROMディスクへと切り替えるためにネオジオCDがリリースされたと言っても過言ではない。
ちなみにこれによってネオジオで課題となっていたソフトの価格は解消できたものの、CD-ROMディスクの読み込みスピードはロムカセットより遅かった。そのため、同年11月に発売された後続のプレイステーションなどの読み込みスピードの高速ぶりに勝てず、ネオジオCDは初代よりも短命に終わってしまう。
定価
ネオジオの発売当初の定価は58,000円で、ネオジオCDは49,800円であった。ネオジオの互換機・改良機は存在しないが、ネオジオCDには読み込みスピードの改善を図った「ネオジオCD-Z」というハードが同じくSNKよりリリースされている。1995年にリリースされたネオジオCD-Zの定価は39,800円と価格が下げられ、ロード時間も多少縮まったもののやはり長く、移植作が大半であったことから、ネオジオCDと同様にプレイステーションなど次世代機の影に埋もれていった。
2018年に発売されたネオジオミニはアーケード機を再現したミニチュア版であり、合計40タイトルが収録されている。初代ネオジオとネオジオCDを比較する際もそうだが、購入前に対応ソフトや内蔵ソフトリストをチェックして希望のソフトがプレイできるかどうかを確認すると良いだろう。ネオジオミニはアーケード機を模したボディでのプレイの他、TVやPC用モニターなど多様な機器への出力も可能だ。
周辺機器
アーケード機の移植作が多いこともあり、最も目立つ周辺機器としてアーケードコントローラーが挙げられる。ネオジオ用には四角い筐体、ネオジオCD用には丸みを帯びたコンパクトな筐体がリリースされていた。この他にデータ保存用のメモリーカード、映像と音声の出力を行う変換器・XNEO-1などがある。
ヤフオクにおけるネオジオの相場価格
ヤフオクにおけるネオジオの相場価格はいくらぐらいだろうか。ハードの種類別にご案内する。
初代ネオジオの相場価格
初代ネオジオの本体の相場価格は、5,000円前後を推移している。ただ時期によっては10,000円を超えることもあり、稀に15,000円前後まで高騰することもあるため、出品および入札する際はタイミングに気をつけたいところだ。
本体のみとACアダプターや変換ケーブルなど付属品がある場合で、相場価格が1,000円から1,500円ほど変動するため注意したい。アーケードコントローラーが付随する場合においても、500〜1,000円ほど価格が変わってくる。初代のロムカセット仕様の本体がほしかったり相場価格を調べたい場合は、検索する際に「ネオジオ本体」というワードに加えて「ROM」も追加するとノイズが減るので試してみてほしい。
ネオジオCDの相場価格
続いてCD-ROMディスクを採用したネオジオCDの相場価格は、12,000〜15,000円の間を推移している。ただこちらもあくまで目安の価格であり、出品者や本体の状態によっては1,000円を切る場合もあるため、出品内容をよくチェックしたいところだ。ACアダプターやコントローラーなどを含まず、純粋にネオジオCD本体のみでの出品の場合は、相場価格は3,000円前後であることが多い。
ネオジオCDの改良機であるネオジオCD−Zも、同様の金額で推移している。ただこちらも市場の在庫状況によって値段の変動が激しく、1,000〜2,000円前後まで下落することもあり一概には言えない。
2018年7月に定価11,500円でリリースされたネオジオミニも出品されており、相場価格は10,000円前後である。HDMIケーブルやミニコントローラーなど、周辺機器のセット数によって価格が変動する傾向にある。
業務用ネオジオ
家庭用ネオジオに先駆けて、1990年に販売された業務用のネオジオ本体が出品されることもあるため、ほしい場合は要チェックだ。
ちなみに、アーケード筐体と専用カートリッジ30本(家庭用ゲーム機で言うソフトと同じ)のセットが出品されて、最終的に58万円で落札されたこともある。業務用機のメモリーカードや基板も出品されるケースが稀にあるため、ほしい場合はこまめにチェックしておこう。
出品および入札の際に注意したいポイント
次に、購入者として、また出品者として注意したいポイントがあるので紹介していく。
購入者側の注意点
購入者に気を付けてほしい点は3つある。
ハードの対応を確認
まずは購入側の注意点として、プレイしたいソフトにハードが対応しているか確認することが挙げられる。基本的にはネオジオとネオジオCDの両方のソフトが併売されたため、対応不可なゲームはほぼないと思って良い。ただし、ネオジオ初期の作品でなおかつ特に売上が高くなかったソフトについては、後発のネオジオCDにおいて移植されなかったケースも稀ではあるが存在するため注意しよう。
読込速度が遅い
また、ネオジオCDやCD-ZはCD-ROMディスク媒体であるため、現在のゲームハードと比べて読込速度が格段に遅い点も覚悟しておきたいところだ。
もし初代ハードやネオジオCDに強いこだわりがなく、ネオジオミニに内蔵されている40タイトルで事足りるのであれば、ネオジオミニの方が圧倒的にゲーム環境が良いという点も念頭に置いておこう。新規個体であるため劣化が少ないこと、ソフトの購入本数によってはネオジオミニの方がリーズナブルであるケースがあることも付け加えておく。
付属品の確認
あとは、TVに接続するための映像・音声出力用のAVケーブルやACアダプター、コントローラーが付随しているかについてもきちんと確認しよう。このとき、本体の動作確認はもちろんコントローラーの状態もチェックしたい。
出品者側の注意点
出品側は事前にテストプレイを行っておき、本体やコントローラーが問題なく作動するかを細かくチェックして商品説明欄に詳しく記入することで、入札者からの信頼が得られ落札価格が上がりやすくなる。本体や付属品に加えて、ソフトやアーケードコントローラーといった必需品もセットにすれば、より高額の取引が期待できるだろう。
出品時のタイトルは、初代の場合は本体名に加えて「ROM」というワードも記載しておけば、検索精度が上昇するという点も覚えておきたい。
ネオジオの売却はゲーム買取店がおすすめ
ゲーム買取店で売却する方法は、オークションやフリマより買取価格は下がるかもしれないが、送料や梱包材代のサービス、そして出品時の手間やトラブル回避を考慮すると、簡単で利用しやすい。数あるゲーム専門店の中でもおすすめのお店を紹介するのでぜひ参考にしていただきたい。
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トイズキングではゲーム機や、さまざまなホビーグッズの買取をおこなっている。買取額は業界トップクラスで、対応はていねいで査定も確実だ。全国に16店舗買取センターを持っており、店頭・宅配・出張買取はどこでも対応可能。申し込み後は最短即日で来訪してくれるので、はやく現金化したい方にもおすすめの買取サービスだ。
まとめ
ネオジオをお得に売買したいときには、出品・落札する前に事前に相場について把握しておくべきだ。ネオジオの相場が妥当であっても、他の商品の相場が違っていると結果的に損をしてしまうかもしれない。
ネオジオは格闘ゲーム好きに人気のあるゲーム機だ。ヤフオクで取引するときには、しっかりとネオジオの情報を仕入れて、売る人と買う人がお互い得をする取引を心がけよう。思わぬ掘り出し物が、高額・低額で取引できるかもしれない。
ぜひ今回の記事をヤフオクでネオジオを売買するときの参考にしてほしい。
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