室町時代~江戸時代に作られた時代家具は、レトロなデザインと歴史的価値、希少性により多くの業者で高く買い取られるようになった。また近頃では、時代家具の芸術性に魅せられる海外コレクターも増えているため、作家名や産地のわからない物でも十分に高額査定が狙える時代になったと考えて良いだろう。今回は、遺品整理などのタイミングで時代家具の売却を考えている皆さんと一緒に、このカテゴリの査定情報と買取相場を確認していきたい。
Old furniture / astique
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時代家具の人気が高い理由とは?
下記3つの特徴を兼ね備えた時代家具には、骨董品や古美術品専門店で高額査定実績が大変多い。
歴史的価値がある
時代家具はその名のとおり、「製造された時代を象徴する要素の詰まった家具」である。大変人気の高い水屋箪笥、船箪笥、帳場箪笥などには、当時の風習や文化が思い起こされる高い機能性が備わっている。また住宅設備の中にクローゼットなどの収納が備わってしまった現在では、こういった形で凝った箪笥が作られることも少なくなっているため、希少性という部分でも大変価値の高い存在と捉えて良いだろう。
良い材質を使っている
ケヤキ、ヒノキ、桑杉といった素材で作られた時代家具には、高級品としての魅力もある。時代家具の大半は、大変頑丈で品質の高い作品が多いため、ショップによっては伝統工芸品扱いで買取ることもあるようだ。
リフォーム・リノベーション人気の影響
建築設計業界の活況により、古民家をリフォーム・リノベーションしたカフェや宿泊施設が増えた近頃では、和風インテリアとして時代家具を買い求めるユーザも多く見受けられるようになった。こういった方々は、昔の人たちのように和服などを時代家具の中に収納するわけではないため、「歪みによって引き出しが開かない」とか「裏側に若干の損傷がある」などのコンディション不良の物でも買取は十分可能と捉えて良いだろう。
時代家具の種類、特徴、買取相場
室町時代~江戸時代という長きに渡って作られていた時代家具には、数十もの種類が存在する。またその中には、飛騨や北海道といった有名産地や有名作家の作品もあるため、一般の骨董品や古美術品と比べて大きなカテゴリと捉えて良さそうだ。今回は、その中でも人気の高い6つの時代家具の買取実績を確認しながら、その特徴を解説していきたい。
階段箪笥
別名・箱箪笥と呼ばれることもある階段箪笥は、京都を中心とした町家で生まれた時代家具だ。現在でも和製アンティーク家具に使われる三方欅材を用いた階段箪笥は、30,000円~70,000円もの高値で買い取られている。各ステップに小物などを置ける階段箪笥は、古民家カフェや雑貨屋などをオープンする人たちからも需要が高いようだ。
水屋箪笥
水を扱う台所を「水屋」と呼ぶことから名付けられた水屋箪笥は、現代で例える食器棚である。ひと家族の中でたくさんの2~3世代が暮らしていた昔の家庭では、とても大きな水屋箪笥の中に食器を収納していた。伝統的な形のひとつである近江水屋箪笥については、それなりに幅の広いもので60,000円~80,000円で買い取られるようだ。
船箪笥
北海船の船乗り達が使っていた船箪笥は、現代で例える金庫である。複数種類の錠前と隠し箱が取り入れられた船箪笥は、コレクターズアイテムとしても人気の高い存在となっている。取っ手などにたくさんの金具が付けられている精巧な作品の中には、50,000円~70,000円ほどの査定がつくものもあるようだ。
飾り棚
床の間などに置かれる飾棚は、歴史的価値と材質によって1,000,000円以上の高額査定がつくことも珍しくない。人気テレビ番組・開運なんでも鑑定団に出品された飾棚は、屋久杉を使ったものに5,000,000円、美しい蒔絵が施されたものには1,000,000円もの鑑定額が付いている。
有名作家の時代家具
家具の裏側などに有名作家の落款や銘が書かれた作品も、多くの業者で高く買い取ってくれる。明治時代の金工として知られる駒井音二郎の時代家具は、欧米の博物館にも展示される人気によって1,000,000円以上の高額査定がつくことも珍しくないようだ。また一流作家の時代家具には、古美術品としての価値があるため、裏側などに書かれている銘や落款は必ず査定時に伝えるべきと言えるだろう。
海外で作られた時代家具も人気が高い
海外で作られた古い歴史を持つ古い家具も、時代家具と同様にカフェなどのオーナーが多く買い求める傾向がある。海外製家具の場合は、西洋アンティーク品に分類されるため、売却をする場合は時代家具と少し違った角度で業者選びをする必要があると言えるだろう。
時代家具を高価買取に繋げるために
最後に、自宅にある時代家具の売却を考えている皆さんに、高価買取に成功したユーザ達が実践している注意点などを紹介していきたい。下記5ポイントを心掛けて売却に向けた準備を行なえば、査定士とのコミュニケーションも効率良く行える。
査定用写真をきれいに撮る
最近人気のメール査定やオンライン査定を利用する場合は、時代家具の写真を「わかりやすく綺麗に撮ること」を徹底して欲しい。必ず添付すべき写真は、「商品全体」と「作者の落款や銘が書かれた部分」の2種類だ。また時代家具の角などに汚れや擦れがある場合は、マイナス査定になることを恐れずに送付する正直さも必要だと言えるだろう。
家具買取店よりも骨董品店がおすすめ
歴史的価値や伝統工芸品的価値が高く評価される時代家具は、比較的新しいインテリア用品を歓迎する一般の家具買取店よりも、骨董品買取店や古美術品買取店への持ち込みがおすすめだ。また近頃では、和風アンティーク家具を歓迎するリサイクルショップも増えているため、ホームページから「どんな家具を歓迎するお店か?」を確認することも必要だと言えるだろう。
複数業者に問合せをする
オンライン査定などを使って複数業者への問合せをすると、買取相場の把握や相見積もりもしやすくなる。また各業者の査定士とコミュニケーションを図ることで、サービスについての比較検討もスムーズになるため、自分の負担にならない範囲でなるべく多くの店舗に問合せをかけてみて欲しい。
査定前の掃除も忘れずに
重量がある上に大変デリケートな時代家具の多くは、出張買取で自宅から持ち出される。自宅に来てくれた査定士は、時代家具の汚れや傷、引き出しの動きといった部分を確認した上で具体的な価格を出す流れとなるのだ。こういった形でコンディションが査定額に大きく影響する時代家具は、査定士が自宅に訪れる前に箒などを使った簡単な掃除をしておくべきだと言えるだろう。
時代家具のまわりにある古道具なども一緒に売る
時代家具の買取に積極的な業者では、江戸時代~大正時代に作られた古道具などにも関心を示す傾向がある。特に時代家具と一緒に購入されたアンティーク品は、コレクターの収集センスによってプラス査定がつきやすくなる。またセット売りを行なえば、それぞれのアイテムの価値が相乗効果をもたらし、単体で売却するよりも更なる高値を狙いやすくなると言えそうだ。
まとめ
オンライン査定を通してさまざまな品物の写真を送れるようになった今の時代は、店頭持ち込みの難しい時代家具であっても相見積もりが可能と考えて良さそうだ。時代家具の買取業者選定で理想とするショップが見つからない場合は、500を超える骨董品買取店が集う当サイト・ヒカカク!も参考情報として活用してみて欲しい。
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