毛皮のショール・ケープ中古買取相場・査定情報まとめ

毛皮のショールやケープは、ファッションにプラスするだけで高級感を出せる便利なアイテムである。しかし、毛皮製品を保管するのは手間がかかるため、使わないものは買取に出すのがおすすめだ。

毛皮のショールやケープと言っても毛皮の種類によって光沢や触り心地も異なり、価値も大きく違ってくる。また、毛皮のコートは扱ってもショールやケープは買取NGな業者もあるので注意が必要だ。ここでは毛皮のショールやケープの中古買取相場、査定情報について解説しよう。

毛皮に使用される動物の種類

毛皮のストールやショールはデザイン的な種類は少ないものの、毛皮に使用される動物は多い。代表的な動物はミンクやフォックス、ラビット（ウサギ）、チンチラなどであるがその他にもムートンやビーバー、リスなど多種にわたる。以下にそれぞれの毛皮の特徴について解説していく。

ミンク

ミンクは毛皮製品の中で最も人気の高い動物で、独特のツヤと滑らかな手触りが特徴的だ。綿毛が密集して保湿力も高く防寒に適している。毛色は褐色が一般的だがサファイアやプラチナ、ホワイトなどがあり高価買取が期待できる。

フォックス

フォックスは長めの刺し毛が特徴的で色目によってシルバーフォックス、ブルーフォックス、レッドフォックスなどと名称が異なる。買取市場の需要も高い毛皮である。

セーブル

セーブルは毛皮の中で最高品質とされ、柔らかな毛質と美しい光沢が特徴である。特に白やシルバーの刺毛が入ったシルバリーは希少価値が高く、高額査定が期待できる。

ラビット

ラビットはアンゴラやレッキスなど種類も豊富で、毛色の種類も多い。しかし、価値がそれほど高くないため買取に応じてもらえない場合もある。

チンチラ

チンチラはシルクのような肌触りが特徴で、柔らかな綿毛のみが使用される。買取市場での需要も高い。

毛皮の生産者団体

毛皮の生産者団体はサガ・ファー、アメリカン・レジェンド、コペンハーゲン・ファーなどがあり、野生種や養殖の毛皮を提供し格付けをおこなっている。それぞれの団体は品質に合わせて複数のラベルを持っており、サガ・ファーによって格付けされたミンクはサガ・ファーと呼ばれている。

アメリカン・レジェンドの最高級品であるブラックグラマで格付けされたミンクはブラックグラマミンクと呼ばれる。その他に、コペンハーゲン・ファーやノースアメリカン・ファーが有名である。

買取相場

毛皮のストールやショールの買取はリサイクルショップや毛皮買取専門店に鑑定を依頼するほか、フリマアプリやネットオークションを利用する方法がある。ここでは一般的な買取相場をご紹介する。

リサイクルショップ

リサイクルショップは生活用品から衣類など幅広い品を扱っているため、大雑把な買取査定になる傾向がある。毛皮のストールやショールの買取相場は1,000円未満になることもあり、一般的な衣類の買取相場よりも低い傾向である。ただし、シャネルやフェンディなどのハイブランドの品物の場合、高値買取も期待できる。

毛皮買取専門店

毛皮買取専門店は毛皮の知識が豊富な鑑定士により毛皮の種類や状態、ブランドなどを徹底的に鑑定して査定金額が算出されるため、適正な買取価格が期待できる。元値の10％～15％の査定がつくのが一般的で、ハイブランドの品物なら20,000円～50,000円の値が付くこともある。

フリマアプリ

フリマアプリは自分で買取価格を設定できるため、納得できる金額で買い取ってもらえるのが利点である。しかし、高く設定しすぎると落札されない可能性が高いため相場を知っておくことが大切だ。フリマアプリのメルカリでの落札金額の相場は、2,000円～15,000円ほどと幅広く、ハイブランドほど高額で落札される傾向がある。

ネットオークション

ネットオークションの買取価格は、市場の相場によって大きく左右される。近年は毛皮のストールやショールがトレンドとなっているため、品物によっては高額買取が期待できる。

ヤフオクなどのネットオークションでの落札価格の相場は5,000円～10,000円であるが、ブランド品は200,000円～600,000円で落札されているものもある。しかし、出品手数料や配送料もかかるため手元に残る金額は落札価格の8割ほどとなる。

買取市場で人気の高い毛皮

ミンクやフォックスも高額査定が期待できるが、ロシアンセーブルは高級品とされるセーブルの中で最もグレードが高く、日本でも平安時代から皇族や貴族に愛されていた毛皮である。毛皮の王様とも呼ばれ高額買取される率が高い。

また、毛皮のストールやショールを扱っているブランドにはシャネルやフェンディ、イブサンローランがある。日本のブランドでも、フォクシーやエンバは毛皮製品に定評があり、高値が付く可能性が高いだろう。

高額査定を得るコツ

毛皮のストールやショールは、いくつかのポイントをおさえると価値を上げて高値買取が期待できる。解説していくので売却する際の参考にしてほしい。

保管状態が良い

毛皮製品は保管状態によって質が低下してしまうことがある。高い値段で購入した品物でも保管状態が悪く品質が低下していると、高値は付かない。査定に出す前にはホコリや汚れを落とすほか、ブラッシングして毛並みを整えることも大切である。匂いが気になる場合は、直射日光の当たらない風通しの良い場所で陰干しをすると良いだろう。

保証書をつける

ストールやショールに保証書や箱がある場合は、それらも一緒に査定に出すと査定金額が上がる可能性がある。もちろん、保証書無しでも買取は可能だが減額されることもある。買ったときについてきた箱やリボンなどの備品も、まとめて持って行くと良いだろう。

買取業者の評判を調べる

一括査定をして高い査定金額を得たからといって、すぐに業者に飛びつくのはNGである。相場と大きくかけ離れた金額を提示する業者は、何らかの問題がある可能性も否めない。口コミやレビューで買取業者の評判を調べ、信頼できると判断したうえで利用しよう。

まとめて買取に出す

買取査定に出すときは、単品で出すよりもまとめて出すほうが査定金額が高額になることが多い。コートやマフラーなど、その他の毛皮製品と一緒に出すのがおすすめである。

売りどきを見極める

買取の金額は季節やトレンドなどによって常に変動している。ストールやショールを買取に出すと決めたらこまめに買取相場をチェックして市場価格を知り、売りどきを見極めるようにしよう。

ストールやショールのように冬に使用するアイテムは、需要が高まる秋口に高くなる傾向があるのでチェックすると良いだろう。買取店の買取キャンペーンで扱われることもあるので、情報収集を怠らないのが賢明だ。

問題のある毛皮はどうしたらいい？

ずっと昔に購入して時代遅れなデザインであったり、正しい保管方法をせず毛艶が悪かったりなど、問題のあるストールやショールでも買取に出すことは可能である。

デザインが古いストール・ショール

買取されたストールやショールはそのまま商品として販売されるだけでなく、リサイクルして販売されることもある。リサイクルを目的とした毛皮買取専門店なら、生地が加工に耐えうる強度を持ち合わせていれば買い取ってくれる。

ショールのように小さなものでも、それよりも小さなポーチや小物入れにリサイクルされるので心配無用である。一般的な買取業者ではなく、リサイクル目的としている業者に持ち込むとこのように扱われることが多い。

毛皮の状態が悪いストール・ショール

毛皮の状態が悪いストールやショールも、よほどの状態でない限り買取される可能性が高い。特にブランド品は少し状態が悪くても買取される可能性が高いので、諦めずに試してみる価値はあるだろう。無料で見積もり可能なネットオークションなら、簡単に査定金額が分かり便利である。

お手入れ方法

高額買取を実現するためには、毛皮を正しくお手入れして適切に保管することが重要である。

日々のお手入れ

毛皮の日々のお手入れは、着用し終わったストールやショールは毛を傷めない程度に軽くたたいてホコリを落とすことだ。毛皮はホコリがつきやすく、1回の着用でも大量のホコリがついてしまう。日々のお手入れをしっかりおこなうことで、良い状態で長くキープできる。

査定に出す前は、見た目を少しでも美しくするために毛グセを整えることが大事である。ドライヤーを当てながら毛並みにそってブラッシングし、クセが取れたらドライヤーを止めてブラッシングで整える。また、水で軽く濡らしてブラッシングするだけでも大抵の毛グセは整えられる。ただ、皮の部分まで水で濡らさないように注意しよう。

飲み物や食べ物をこぼしたときはペーパータオルで水分を吸い取り、硬く絞った蒸しタオルで叩き出すように汚れを取る。汚れや水が皮の部分まで広がらないように気をつけることが大事である。内部に糖分が残っていると、虫食いの原因になることもあるので気をつけよう。

長期保管するとき

長期保管するときは汚れやほこりを落とし害虫の原因になる要素を取り去る。ホコリは毛抜けの原因となり、光は変色の原因となるのでホコリや光を遮断するために通気性のあるカバーをかけよう。そして光のあたらない通気性の良い場所に保管する。

理想的な環境は温度10度以下、湿度50度以下の場所である。毛皮が押しつぶされないように防虫剤を入れた箱の中に保管しよう。防虫剤は2種類以上使うと毛皮の質を落とす可能性があるので、1種類にすること。また、除湿剤は毛が固くなるリスクがあるので使うときは慎重にする必要がある。

まとめ

毛皮のストールやショールの買取をする業者はたくさんあるので、1社ではなく複数の業者で見積もりしてもらうことが大切である。ネットでは複数の業者の一括査定も可能なので利用すると良いだろう。

鑑定士によって査定金額は異なるため、金額を比較して選ぶのが大切だ。ネットオークションやフリマアプリの金額もチェックして、多くの選択肢の中から選ぶようにしよう。今回ご紹介したお手入れ方法や保管の際のポイントなどを参考にして、売却するまで毛皮を良い状態で保てるようにしてほしい。