現代社会では学生からビジネスマンまで「持っていない人はいない」と言っても良いほどに普及している携帯電話・携帯端末。その種類もテクノロジーの進化とともに変わって来たが、最初はとても大きかった。やっと携帯して持ち運びができるサイズの電話が発明され、段々とサイズが小さくなっていった。日本で普及していったのは、わずかここ15年ほどの話であろう。
最初はdocomoがシェアをにぎり、au by KDDIの参入、Vodafoneを買収したSoftBankの参入と続き、市場が成熟してきた。ガラケーに始まり、スティーブジョブズの開発したiPhoneシリーズをはじめとして今ではスマートフォンが出てきている。そして、完全にiPhoneをはじめとするスマートフォンが主流となってしまった。
そんなケータイ・スマートフォンであるが、いざ売ろうという時に白ロムなのか、赤ロムなのかを知っておく必要がある。また、赤ロムの売買は原則的に禁止されている。結論的には、実際の処罰を行うのは難しいところではあり、また赤ロムの買取を行っている業者も数多く存在する。
しかし、法的にはグレーゾーンであることをきちんと知っておくべきだろう。大手の買取業者は少なくとも赤ロムの買取を不可としている。さて、本コラムではこの件についてもっと掘り下げて解説していこう。
CONTENTS
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現代の携帯端末事情
スマホは従来のガラケーに比べてキャリアの料金プランが割高だと感じるユーザーがおり、そのため現在では、格安スマホというモノが出てきている。また、SIMフリースマホ・SIMフリーiPhoneなどのスマホが出てきており、携帯をキャリアで選ぶというような時代ではなくなってきており、プランで選んだり、機種で選んだりと、携帯端末の事情も変わってきている。
注目される格安スマホ・ガラケー
そういった中でも、白ロムや赤ロムなどの言葉も出てきて、さらに携帯端末の中古品は数年前から市場として注目されてきており、安く買った中古のスマホ・ガラケーなどを使うユーザーも増加傾向にあるようだ(メルカリをはじめとするフリマアプリなどもこの流れを加速しているように思う)。そういった中で、スマホ・ガラケーなどの携帯端末の買取も、活気づいているのである。
本コラムではスマホ・ガラケーの携帯端末を売るときに、注意しておきたい「赤ロム」の買取事情について深堀りし、紹介していこう。まずはその定義からおさらいしていこう。
白ロムや赤ロムって何?
中古のスマホやガラケーを買取へ出す場合には、この白ロムや赤ロムという言葉は最低限知っておくといいだろう。では、白ロムと赤ロムの違いとはなんなのだろうか。この機会にしっかりと押さえておこう。
白ロムとは何か?
では、ここで「ロム」という概念について説明していこう。スマホやガラケーには、電話番号・メールアドレスなどの契約者の個人情報が記載されているカードが差し込んであり、そのカードを「SIMカード」と言うのだ。
新たに購入した端末に、そのSIMカードを差し込めば、そのまま同じ電話番号・メールアドレスで、新たに購入した端末を使えるようになる。そういったことが出来るように、中古携帯からSIMカードを抜いた、個人情報のないスマホを白ロムと呼ぶのだ。
だが、ガラケーにはSIMカードがないため直接端末の情報が書き込んであり、その情報が端末にない場合を白ロムといい、記録済のモノを黒ロムという、ガラケーでは少し違いあるので注意が必要だ。但し、スマートフォンかどうかという定義は特に白ロムという言葉には含まれていない。
赤ロムとはなにか?
上記では、白ロムについて紹介した。次は赤ロムについて紹介していこう。この赤ロムとは一体どんなモノなのか。白ロムとは違い、この赤ロムは何かしらの理由で、キャリア側がネットワーク利用制限を端末に掛けている状態の端末のことだ。。
名前からいかにも怪しげな「赤ロム」であるが、定義のようにネットワーク利用制限がかけられ、判定上「×」になってしまうのはどんな時なのだろうか。また、手持ちのスマホが赤ロムなのかどうかをどのように判断すればいいだろうか。
赤ロムになる3つのケース
どういった場合にこの赤ロムとなってしまうのか。赤ロムになってしまう条件は下記のいずれかの条件に当てはまるはずだ。
盗難品
何かしらの理由があり、警察へ盗難届けが出されており、キャリア側がネットワーク利用制限を掛けて使えない状態にロックしている。
不正契約
契約時において、身分証が偽造されていたり、虚偽の申請がされている端末であったため、キャリア側がネットワーク利用制限を掛けている。
端末代ローンの不払い
よくスマホを購入するときに、端末代金を2年間ローンにして、月々のローン返済で支払っていくことで、契約をすることが多いと思うが、そのような端末ローンを不払いにしておくと、キャリア側がネットワーク利用制限を掛けているのである。また、この端末ローンの不払いは、手持ちの端末が赤ロムになってしまう最も多い理由ともなっている。
白ロムから赤ロムになってしまう可能性もある
上述の3つの条件を考えると、最初は白ロムとして利用制限のかけられていなかった端末に後からキャリア側がロックをかけてしまう可能性もあることがわかるだろう。つまり、今は白ロムだからと言っても赤ロムになってしまう可能性がある。自分で管理していたスマホであればまだよいが、他人から買ったり、お店で買った携帯電話が当初問題なかったのに、後から赤ロムになってしまうかもしれないということだ。
赤ロムの販売や買取は違法なのか?合法なのか?
ここまで、赤ロムについて紹介してきた。赤ロムがどういうモノなのかということは、何となくでも理解できただろう。では次に、赤ロムの買取は違法なのか?合法なのか?について述べていこう。
赤ロムを買い取っているショップが少ない状況から要因は見えてくる
では、ここで赤ロム買取が違法なのか。それとも合法となるのか考えていきたい。しかし、その前に赤ロムの端末を買取不可にしているお店が多いことを事実として知っておくことが大事だ。なぜならば、買取不可にしている理由にこそ、赤ロムの違法性、合法性に関わる新事実が隠されているからだ。
結論的には、この赤ロム端末の売買に関しては、違法となり、トラブルに発展するケースが多いため、赤ロムの買取を行っているショップは少ないのである。
"法律では"盗品の販売・買取をしてはいけない
では、なぜ赤ロムは違法となるケースが多いのかについてだが、これは所有権や盗難届けなどが関わってくる。
というのも、上記で説明したように、この赤ロムとなる事例として、まず盗難届けを出されているモノである場合、赤ロムということになり、当然ながら盗品だということを知っていて、警察に届け出ないでそのモノを販売したり、買い取ってしまうと、これは罪となってしまう。
販売側、購入側の両方が罪に問われてしまうケースが出てくるのである。そういったことにならなかったとしても、盗品である場合に、トラブルとなりやすいのである。
ただし、盗品だとは知らずに売った場合、買った場合には罪に問われないため、ある種グレーゾーンと言えるケースでもあるのだ(実際にガサ入れされた場合には「知らなかった」と店舗運営者は語る可能性が高い)。
基本的に、スマホやガラケーなどは本人以外に譲渡してはならないの通例
基本的に、スマホやガラケーなどの通信機器において、本人以外が使うことはできないモノとなっている。それは、振込詐欺などの詐欺グループの犯罪が後を断たないため、特別措置として携帯電話不正利用防止法が施行されているのだ。つまり所有権の譲渡に関しては簡単に口頭などで出来るようになっておらず、しっかりとした手続きがある。
そういった手続きを取っておらず、スマホ・ガラケーの残高がまだ残っていない場合には、所有権はキャリアにあるため、携帯電話不正利用防止法に觝触してしまうため、買取不可にしているショップが多いのである。だが、裁判になった場合の事例を調べてみると、「即時取得」という法的技法で所有権が移り、問題無いことが多いため、グレーゾーンと言えるのかもしれない。きちんとした罰則が決められておらず、痛みを負わないということだ。
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全てにおいてグレーゾーンであるのが実情
ここまで、なぜ赤ロムが違法となるのかについて紹介してきた。だが、実情となると少し違うと言えることもある。次は、赤ロムの売買を法律上罪に問いにくい理由について紹介しておこう。
赤ロムの判定基準も難しく、判定がグレーゾーンとなっている
罪であったとしても実証されにくいという面を持つのが、この赤ロムだ。赤ロムであるかどうかは、各キャリアの「ネットワーク利用制限携帯電話確認サイト」で利用制限が確認することができるようになっていて、ここでの判定はなかなかキャリアも難しく、正当な判断が取れていないということもある。
その結果、キャリアのサイトで正当にチェック・診断したにもかかわらず、赤ロムが買取市場に出回っているケースは多い。そういった赤ロムの判断もなかなか決めづらいシステムになってしまっているために、グレーゾーンが多くトラブルになってしまうのである。
しっかりとした法律がない
この赤ロムの買取や販売に関して違法性ある場合もあるが、上記で触れたように、故意でなく過失である場合には、罪に問われるケースも多い。また、譲渡権に関しても、即時取得という法律もあるため、なかなか罪の実証が難しいのである。つまり、全てにおいて法律でも裁ききることができないグレーゾーンであるという見方が濃厚である状況なのだ。
SIMフリーの購入を考えるのであれば、しっかりとした知識を身につけるべき
ここまで、赤ロムの買取が違法なのか。合法なのかということを議論してきたが、当然違法となるケースも多い。そのため、赤ロムの端末の買取を行っていないショップも多いのだ。だが、違法だと言い切るのもそれなりに難しいだろう。というのも当事者同士しか赤ロムかどうかは認知できないケースが多く、赤ロムを買ってしまったこと自体も厳密的に言えば犯罪になりかねないからだ。そのため、訴訟を起こすどころか、逆に罪に処させれてしまうケースもあるだろう。
つまり、現状として赤ロムの端末を買ってしまった場合には、泣き寝入りとなってしまい、そういった赤ロムの端末を買ってしまった者が悪いということになってしまっている現状なのだ。そうならないよう、白ロムの端末を買うように、ある程度の知識を身につけておくべきなのである。
ヤフオクや楽天オークションなどできちんとスマートフォンを買ってみたら、赤ロムだったというような事例もあるだろう。SIMフリーのiPhoneなど人気の機種を狙って罠を仕掛ける人がおり、相場より安く設定されていれば入札者が飛びついてしまう。購入する場合は、下記の記事を参考にして購入する前に赤ロムかどうか調べておくべきだろう。
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参考記事
「赤ロムと白ロムの違いとは何か。購入前に赤ロムかどうか確認しておこう。」
自由にスマホやガラケーの中古品を買うということを、選べられる選択肢が増えた分、注意して欲しい。
SIMフリーの中古スマホを買うなら
端末を購入する際はスママを活用してみてはいかがだろうか。スママとは中古スマートフォンの売買に特化したフリマサイトである。中古スマートフォンと聞くと赤ロムなのではないかと不安になるが、スママでは動作保証などのサービスも提供しており、返金対応も行っているので安心して利用できるサービスだ。
参考:どんなに古い携帯も売れる?!まさかのガラケー買取サイトまとめ。
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本コラムでは、赤ロムの買い方について紹介をしたが、読者の中には買取に出したいという人もいるはずだ。このようなスマホでも、高値で買い取ってくれる店舗はある。ただし、高価買取につなげたいのであれば、複数の業者を比較することが必須である。
ただ、実際問題として、いくつもの店舗に出向く余裕がある人はなかなかいない。しかし、「ヒカカク!」ならそんな問題も解決できる。こちらから今すぐ買取業者へ一括査定依頼ができる。しかも無料だ。赤ロムの買取を考えている人はぜひ利用してみてほしい。