故人が自転車を趣味としていた場合、遺品整理の際に大きな自転車の処分に困ることになってしまう。 そのまま引き継ぐこともできない、かといって保管しておく場所もなく、処分する方法も分からない…という方は、その遺品の自転車を売却するという手段を考えてみてはいかがだろうか。
自転車の売却方法についてまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてほしい。
クロスバイク / Dakiny
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自転車の買取相場はどれくらい?
まずは自転車を買取に出した場合、いくらくらいで売ることができるのかを考えてみよう。 一口に自転車といってもその種類には様々なものがある。 買取市場で比較的高価格で買い取ってもらえるのがロードバイクだ。最新型のもの、状態がいいものであれば定価の40%以上での取引が可能となる。
その他の自転車、街中で使えるような自転車は、定価の20%から30%が買取上限の買取業者が多いようだ。 ママチャリなど安価で購入できる自転車の場合、さらに買取金額は低くなっていく。定価の20%で買い取ってくれるような買取業者はかなり優良と言えるだろう。
自転車の買取には定価も関係している。定価が5万円以下のものはかなり買取相場も低くなり、1万円代となるケースも少なくない。 5万円以上の自転車の場合はより高い買取金額を期待することが可能だ。 故人の所有していた自転車のメーカー、品番などから定価を確認し、あらかじめ買取価格を予想していこう。
自転車の売却方法
自転車の買取には様々な方法があるので順番に紹介していく。
1.買取店に持ち込む
まずは買取店に持ち込むという方法だ。 街には自転車買取販売店が多数あり、近くでも簡単に見つけることができるだろう。 買い取った自転車をその店舗でそのまま販売しているため、中古の自転車を購入するときに利用したことがあるという方も多いかもしれない。
自転車買取店では、街中で簡単に乗れるようなママチャリなどの買取が得意だ。 反対にロードバイクなどはもっと専門的な自転車買取店に持ち込むか、オークションなど他の方法で売却したほうが高い金額で取引できるかもしれない。 近所の自転車買取販売店に持ち込んで自転車を買取してもらうと、その場で取引が完了するため非常にスムーズに買取を行うことができる。
短時間で済ませたい、1台だけ自転車を売りたいという場合にはぜひ利用してみてほしい。 反対にいくつも自転車を売りたい、高い金額で買い取ってもらいたいという場合は、自転車買取販売店の利用はおすすめできない。 このような店舗では高い買取金額は利用できないため、ネットでの買取やオークションでの取引を行うのがおすすめだ。
2.下取りをしてもらう
自転車を販売している店舗では、不要になった自転車の下取りを行っている店舗もある。 下取りを行うことで新しく購入する自転車の金額から買い取った自転車分の料金を差し引いてくれるというシステムだ。
この場合は新しく自転車を購入する必要があるため、故人と同じく自転車を趣味としている方にとっては有効的な手段だ。 しかし自転車を購入する予定がない、その店舗で販売しているような高価な自転車は必要ないとお考えの方にとっては現実的ではない方法と言えるだろう。
下取りをした分を新しい自転車の料金から差し引くという方法なので、下取り金額の交渉も難しい。 安い金額を提示されても多くの場合は受け入れるしかないため、損をする可能性もある。 自転車についてきちんとした知識がない場合は、下取りには十分注意が必要である。
3.出張買取を依頼する
売りたい自転車がたくさんある、仕事や家事の都合で買取店まで持っていくことができない、また車に自転車を乗せることができないという場合は、出張買取を利用するのもおすすめだ。
出張買取とは、出張買取を行っている店舗やサイトに申し込みをし、予約した日時に業者に買取査定に来てもらうという方法だ。 自分でとくに何か用意をする必要もなく、その場で査定、支払い、引き取りまで行ってくれる非常に便利なサービスとして今注目を集めている。
出張買取は、業者選びさえ間違わなければ高価買取を狙うことができる。 出張費用が無料、出張買取の実績が豊富、出張買取のサービス内容が充実している店舗、サイトを選んで、上手に自転車を買い取ってもらうようにしよう。
一般的に、店舗が行っている出張買取よりも、ネットのみで出張買取を受け付けている業者のほうが買取金額が高くなりやすい傾向にある。 事前にホームページなどを確認し、どのような価格で自転車を買い取っているのか調べておくことも大切だ。
4.宅配買取を依頼する
自転車買取店舗に自転車を持っていけない際の買取方法に、宅配買取という方法もある。 宅配買取とは、自転車を専用の梱包材に包んで集荷業者に引き取りに来てもらい、その後倉庫や営業所などで査定スタッフが査定、入金を行うという流れで買取を行うシステム。 店頭買取、出張買取よりも時間がかかってしまうものの、より手軽に、業者などを顔を合わせることもなく気楽に買取作業を行うことができる。
自転車の宅配買取に使用される梱包セットは少し特殊なものにはなるが、多くの買取業者では宅配買取を申込む際に梱包セットを届けてくれる。 無料で送ってくれる業者もあるが、有料となる業者もあるので注意して申込むようにしよう。
自転車の買取業者の中には実際の店舗を持たず、ネット上でのみ買取、販売を行っている業者も多い。 このような業者を利用することで買取金額をアップさせることもできるし、またスムーズで快適な取引を行うこともできるだろう。
5.オークションで売る
ロードバイクなど、高価な自転車を売却する場合は、きちんと買取業者を見極める必要がある。 それでも買取価格が低く気に入らないという場合は、オークションで個人で出品し、本当に需要のある人のもとに届けるという方法もおすすめだ。
自転車のメーカー、品番、改造している点、使用頻度などその自転車についてかなり詳細に記載しなければ後々トラブルとなってしまうので、本格的な自転車の知識が必要になるが、それさえ理解していれば買取業者に依頼するよりも高い金額で取引が可能になるだろう。
オークションでは好きな価格で自転車を販売できるというメリットがある。いくらになるかわからない買取業者を利用するのは不安だという方も、オークションの利用がおすすめだ。 しかし、販売価格を高く設定しすぎると買い手がつかず、なかなか自転車を手放せなくなってしまう。
自転車を保有しておくスペースがないという方は注意が必要だ。 また、自転車の配送には厳重な梱包や高い送料、配送業者のもとに持っていく手間などがかかることになる。 さらに個人間での取引となるため、トラブルに巻き込まれないように十分な注意が必要だ。
オークションで自転車を売るには様々なリスクが発生するため、慣れている方でなければ難しいかもしれない。
自転車を買取に出す前に状態を確認しよう
自転車の売却方法を決めたら、買取に出す前に状態を確認しよう。 買取業者に正しく自転車の状態を伝えることで、よりスムーズな買取が可能となる。 自転車の状態として必要最低限確認しておきたいのはまずはメーカー名。人気のブランドであればそれだけで買取価格が高くなる。
製品名、型番などもチェックしておこう。正しく製品名、型番を伝えることで買取査定もスムーズになり、買取価格アップにつながりやすくなる。 さらに製造年、購入時期の確認もしておこう。購入から時間が経つにつれて買取金額は下がってしまうので注意が必要だ。
さらにブレーキやシフターはきちんと作動するのか、傷、サビ、破損はないかといった使い心地の確認も行う必要がある。 付属品、説明書、証明証などがある場合は、すべて揃えてから買取に出すことでより高い金額での取引が可能になる。
自転車を買取に出す前にメンテナンスをしよう
どんなに高級な自転車であっても、汚れやサビつきなどがあると減額対象になってしまう。 どうせなら一番高い買取金額を提示してもらえるように、事前にメンテナンスをしておこう。
ほこりや土の汚れなどは濡れた雑巾などでしっかり拭き取ればキレイにすることができる。細かい部分の汚れも、歯ブラシなどでキレイに磨いておこう。 サビなどは専用のアイテムで磨くと簡単にキレイに落とすことが可能だ。
その他腐食している箇所はないか、新品のパーツに交換できる部分はないかなどの確認も行おう。 事前にクリーニングをして新品に近い状態で買取に出せば、買取業者がその後メンテナンスをする手間も省けて高価買取につながりやすくなる。
故障している部分、腐食がある部分などは素人では修理することができないため、事前に自転車店で修理してもらってもいいだろう。しかし修理費用などを考えると、そのまま買取に出して減額されたほうがお得な可能性もある。
自転車を買取に出す前にしっかり梱包しよう
自転車を宅配買取に出す場合は、事前に梱包セットが届けられるケースが多い。 その梱包セットを正しく使い、自転車が破損しないような状態で送ることも高価買取につながるポイントだ。 配送中に傷がついて減額されてしまうとせっかくメンテナンスをした意味もなくなってしまう。
配送中の傷などに関しては責任を負わない買取業者がほとんど。梱包した側の責任となってしまうのて注意しよう。 自転車は、前輪を外すことで自転車専用のダンボールに収納することが可能になる。エアーキャップでしっかり車体やホイールを保護し、ダンボールが破けたり本体が傷つかないようにテープで固定してからダンボールに入れるようにしよう。
ダンボールに入れたあとも新聞紙などで隙間を埋めると、中で自転車が動かずしっかりと固定された状態で配送することが可能になる。 必要書類などがある場合はかならず同封してから封をして、配送業者に引き渡すようにしよう。
自転車を買取に出す前の防犯登録の扱いは?
自転車を購入する際には防犯登録が義務付けられている。 この防犯登録はかならず購入者が控えを持っているはずなので、かならず同封するようにしよう。 防犯登録の控えがないと買取を行ってくれない買取業者も多いので、遺品の中から探し出す必要がある。
防犯登録の控えがなくても買取を行ってくれる業者もあるが、このような業者に自転車を売却してしまうと後々トラブルになる可能性もあるので注意が必要だ。 面倒でも防犯登録の控え、自転車の証明書などの提出が必須な業者を選ぶことで、安心して取引を行うことができる。
また、買取業者によっては事前に防犯登録を抹消しておいたほうがスムーズに取引できるケースもある。 防犯登録の扱いについては買取業者によって方針が違うので、事前にホームページや電話で確認してその指示に従うようにしよう。
防犯登録抹消を推奨している買取業者に抹消しないまま自転車を送ると、抹消手続きを業者がすることになる。その手間の分だけ買取金額を減額されてしまうので、少しでも高く買い取ってほしい場合はかならず手続きを行っておこう。 防犯登録の抹消手続きは、自転車を購入した店舗、または最寄りの自転車販売店で簡単に行うことができる。
高価買取の自転車
高価買取を期待できる自転車を紹介していく。
1.ロードバイク
ロードバイクは細い幅のタイヤが特徴的な自転車の一種だ。 非常に軽くなめらかな走り心地で、長時間の走行にも適している。 パンクしにくく、早い速度で走ることも可能だ。
近年はメディアなどの影響でロードバイクの需要も高まってきており、高い金額での取引が可能となるケースが多い。 ロードバイクは安価なものでも5万円からと高価なものが多いが、その分買取金額には期待が持てる。
ブランドによっては50万円を超えるロードバイクもあり、カスタムによっては数百万の価値があるものも存在する。 自転車買取の中でも高額がつきやすい種類でもあるため、売却する際はその価値をよく理解し、メンテナンスを完璧にしてから売却するようにしておこう。
2.クロスバイク
クロスバイクとは、街乗りに適したおしゃれな自転車のことを指す。 一方で快適な乗り心地、小回りが効く操作性も相まって、ツーリングで利用している方も多い。 ロードバイクよりはもう少し日常的な使い方ができるのが、クロスバイクのメリットだ。
クロスバイクはロードバイクよりも手を出しやすいため非常に人気があり、中古市場でも常に多くのクロスバイクが売買されている。 ジャイアンド、ビアンキなど人気ブランドのクロスバイクがあるという方は、ぜひとも買取査定を依頼してみてほしい。
3.電動自転車
電動自転車はモーターの力で漕ぐ力をサポートし、乗っている人の負担を軽減できる自転車だ。 お子様連れの方、年配の方に広く需要があるものの定価が高いため、中古品で安く購入したいと考えている人も多い。 そのため、比較的高い金額での取引が可能になるケースが多い。
パナソニック、ブリヂストン、ヤマハなど大手メーカーの電動自転車は安全性も高く、人気のブランドである。 保証書、取扱説明書などが付属しているとさらに高価買取が期待できるため、かならず用意しておくようにしよう。
自転車買取業者を比較することも大切
自転車を少しでも高く買い取ってもらうには事前のメンテナンスやその自転車の種類なども大きく関係してくるが、買取業者を正しく選ぶことも大切だ。 高価買取を謳っていても実際には安い金額しか提示しない業者、その自転車の価値を判断せず、状態だけで判断して買取金額を提示する業者などはたくさんあるので注意しよう。
とはいっても実際に査定を依頼しなければその業者が優良か悪質なのかを見極めることができない。 自転車は大きいアイテムなので、一日に何件も自転車買取店をハシゴしたり、何週間にも渡って宅配買取業者とやりとりを続けるのは心が折れる作業にもなる。
そこでおすすめなのが、一発で複数社の査定金額を比較できる比較サイトの利用だ。 比較サイトを利用すれば、自転車の状態、必要事項を記入するだけで自転車買取業者からいくつもの見積もりを出してもらうことができる。その中から気に入った業者に買取を依頼したり、買取金額の交渉に利用することも可能だ。
自宅にいながら好きなときに査定を申し込めるので時間も手間もかからず、家を開けられない、自転車を持ち運んで査定してもらいに回るのが大変という方にはおすすめの査定方法となっている。
まとめ:遺品の自転車を買取に出してみよう
遺品の自転車はそのまま放置するわけにもいかず、粗大ゴミとして出すのも一苦労だ。 自転車買取店、買取サイト、オークションなどを利用して、かしこく売却する方法を考えてみよう。
自転車は使っていないとサビや腐食など劣化が進んでしまう。 少しでも高い金額で買い取ってもらうには、1日でも早い買取がおすすめだ。