地金の価値だけでも高額査定の狙える銀製品や銀製骨董は、実用性の高さと美しい輝き、精巧な彫刻により、世界中の収集家が注目するコレクターズアイテムだ。
金と比べて地味な印象のある銀製品や銀製骨董は、華美な商品を好まない若い世代にも多くの収集家がいるとされている。
また、シルバーを使ったアクセサリーや香炉などはアジアン雑貨専門店なでも取り扱われているため、親しみやすさといった部分でも収集家の増えやすい材質であると考えて良いだろう。
今回は、買取実績や買取相場を確認しながら、これから銀製品や銀製骨董を売却する皆さんに知っていただきたい査定情報を整理していく。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
高く売れる銀製品、銀製骨董の種類と買取実績、買取相場
加工のしやすさで知られる銀は、大変幅広い金属工芸品に使われる材質だ。その中でもこれから紹介する7つの品目は、多くのショップで高価買取実績がある。
銀の茶道具
茶道の世界には、銀瓶、茶釜、茶托、茶入れ、湯沸といった銀製品が非常にたくさんある。
インバウンドビジネスを通して外国人観光客が茶道に触れる機会が増えた近頃では、茶釜を中心とした茶道具にも世界の収集家の注目が集まっているようだ。
茶道具の中で最も買取実績の多い銀瓶は、220,000円~350,000円前後の査定実績がある。
これに対して、比較的大きな茶釜の場合は銀素材としての価値がプラスされることで、品物によっては450,000円近い金額で取引されるものもあるようだ。
銀の香炉
市販のお香やホワイトセージなどを焚く際に欠かせない香炉は、海外旅行やアジアン雑貨店で買い求めるユーザも多い人気アイテムだ。
日本の名工によって作られた純銀製の香炉には、銘の書かれた共箱付きで200,000円もの高額査定がついたことがある。
また、鶴などの生き物をモチーフとした精巧な香炉には芸術品としての価値も付くため、品物によっては比較的コンパクトなものにも60,000円~100,000円前後で買い取られるケースも存在するようだ。
銀の盃・酒注
お酒を飲むために必要な銚子、盃、盃台なども、多くの買取店に持ち込まれるアイテムだ。
使用感のある酒器の場合は、コンディションの悪さにより30,000円~40,000円ほどの価値しかつかないケースも見受けられる。
反対に、日本酒を楽しむために必要なアイテムがフルセットで揃っている品物については、再販売のしやすさにより400,000円近い高額査定も狙えるようだ。
銀の花器・花瓶
リビングや和室のインテリアや華道に欠かせない花器、花生、花瓶、一輪挿しも、実用性の高さにより高額査定が期待できる。
一輪挿しなどの小さなアイテムは、制作に使用した銀素材の少なさにより20,000円~40,000円ほどの価値になってしまう。
これに対して、それなりに大きなボリュームのある花器や花入れの場合は、素材の重量と人気が相まって400,000円を超える高価買取実績も珍しくなくなっている。
銀の煙草入れ・煙管
銀製品の煙草小物は、格好良さと実用性の高さから、世界中に多くのコレクターを持つカテゴリだ。
銀素材の重量が少ない煙草や煙管は、その多くが10,000円~25,000円ほどで買い取られている。
現代では、スターリングシルバー(銀)を使ったZIPPOのコレクターが増えているため、禁煙のタイミングでオイルライターを含めた銀の煙草アイテム全般を売却してみても良いだろう。
銀の置物
重厚感と美しい輝きを併せ持つ銀の置物も、黒ずみの無いものであれば確実に高く売れるだろう。
名工・関武比古や北村西望によって作られた置物なら、比較的小さなものであっても40,000円~50,000円ほどの査定がつく。
また銀の場合は純金と異なり、名工の作品を似せて作った贋作も多く見受けられるため、購入の際には信頼できる鑑定士のお世話になる必要があることも忘れないでほしい。
銀のカラトリー
柄の部分の彫刻などが素晴らしかったり、歴史的価値が備わったカラトリーにも、所有者が驚くほどの高額査定がつくケースが多く見受けられる。
特に日本の伝統工芸であるv七宝焼や芝山細工などとコラボしたカラトリーの中には、希少性と芸術品的価値により1,000,000円を超えるものも珍しくないようだ。
銀の西洋アンティーク品
西洋アンティーク品カテゴリの中にも、非常に幅広い銀製品が存在する。
前述のカラトリーにいては、業者によっては西洋アンティークとしての取扱いになる。
実際に鑑定された銀のティーポッドの例では、純度が925に満たない品物でも1800年前後に制作という歴史的価値により250,000円もの高い価値がついたこともあるようだ。
銀判・銀貨小判
銀で作られた貨幣も、世界中の富裕層が注目する人気のコレクターズアイテムだ。
現存数が大変少ない宝永永字丁銀などの場合は、たった1枚の売却で3,000,000円~5,000,000円もの高額査定が狙える。
日本国内で発売された記念貨幣の中にもプレミアが付いているものも多く見受けられるため、銀貨は他の銀製品と比べて収集しやすい存在であると言える。
銀製品、銀製骨董を高価買取に繋げるコツとは?
一般の骨董と比べて変色のしやすい銀製品には、高額査定を狙うためにユーザが心掛けるべきポイントがいくつか存在する。
黒ずみを生じさせない
空気に触れるだけで硫化銀という黒ずみが生じてしまう銀製品は、日々の保管や管理が欠かせないカテゴリだ。
銀製品に手の脂などが付着すると、それも変色の原因になるため注意が必要となる。
このように大変デリケートな一面を持つ銀製品や銀製骨董は、使用後に専用クロスで磨く、保管方法にこだわるなどの配慮がコンディションの維持に繋がるため、日頃から気をつけてみてほしい。
刻印付きの銀製品は歓迎されやすい
SV950、SV 925、STERLINGといった刻印のある銀製品の多くは、銀素材の純度がわかりやすいことで、スムーズな査定に繋がりやすいと言われている。
しかし、アジア各国の露店などで販売されている香炉やシルバーアクセサリーの中には、素材の悪さを偽るためにSV925という嘘の刻印を入れている製品も多く見受けられるため、購入先によっては高額査定が厳しくなることもあると捉えて買い物をすべきである。
銀製品買取実績のあるショップに査定依頼をする
銀製品の売却に適しているのは、貴金属専門店もしくは美術品・骨董品専門店である。
業者選定を誤り、「何でも買い取ります」と断言するリサイクルショップに銀骨董品を持ち込んでしまうと、実用的価値のみでの査定になることもあるため注意が必要だ。
銀製品の中には、世界のコレクターから注目される品物も非常にたくさんあるため、ショップへの問合せをしながら「歓迎してくれる店の種類を見極めること」も必要な売却準備だと言えるだろう。
複数社への問合せで買取相場がわかる
最低でも5~7つの買取店に問合せをしていると、銀製品の査定基準や買取相場などの基礎知識が自然と身につくようになる。
また各社の対応を比較することで、売却先決定の判断もスムーズになるため、優柔不断な人こそ問合せをたくさん行なってみてほしい。
電話が苦手ならオンライン査定にチャレンジ
ショップに直接電話をする時間的余裕がなかったり、査定士と直接話すことに抵抗がある場合は、各社のサイトに設けられている入力フォームを使って銀製品の情報を送信するオンライン査定を活用してみてほしい。
また近頃では、ショップのアカウントを友達登録するだけで査定依頼のできるLINE査定を行なう業者も増えているため、コミュニケーションが苦手な人でも問合せや相見積もりのしやすい時代になったと考えて良いだろう。
持ち運びが面倒なら査定士に来てもらおう
それなりに重量のある銀製の茶道具一式や、手垢が付くことでコンディションが下がる可能性のある置物などの売却を考えているなら、ショップの査定士が自宅に来てくれる出張査定サービスを利用する方法もおすすめだ。
出張査定を申し込めば、自分で梱包や搬出を行なう手間も省くことができる。
銀製品と一緒に集めていた骨董品や美術品なども査定してもらえるため、アイテム数が多い人ほど利用してもらいたいサービスだ。
業者探しにはヒカカク!がおすすめ
銀製品の買取に積極的な専門店がなかなか見つけられない場合は、当サイト・ヒカカク!を活用してみてはいかがだろうか。
買取品目で骨董品を選択して検索を行なうと、全国にある500近い買取店が一覧表示される。
その中には買取形式などの情報もあるため、出張買取や郵送買取を行なう業者を探している人にも良きデータベースになることだろう。
まとめ
金銀銅の工芸品カテゴリで買い取られる銀製品には、長きに渡る保管で蓄積された黒ずみにより減額査定になるケースが多く見受けられる。
また、自社で買取品のメンテナンスを行なえない業者の場合は、あまりにも汚れた銀製品に対して買取NGの返答を出すこともあるため、注意をするようにしてほしい。
このように、売却時のポイントが大変多い銀製品は、当サイト・ヒカカク!のような便利なWEBサービスを使ってより良い業者を見つけることが必要不可欠だと言えそうだ。