新型コロナウイルスの影響で金銭的に困窮している人も少なくないだろう。借金をかかえていた場合は、返済ができなくて困っている場合もあるかもしれない。自己破産するという手もあるが、その前にできることはないのだろうか。
当記事では、借金の返済ができないときにとれる対応方法について紹介していく。生活を補助出来るようなお金の入手方法についても解説していくので、参考にしてみてほしい。なお、ここで紹介する情報は2020年10月25日のものである。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
特定調停
まず紹介していくのは、借金の負担を軽減する方法である特定調停だ。特定調停とは債務者と債権者の間に簡易裁判所が入り、返済条件の軽減を交渉してくれるものである。借金した当時にさかのぼり、金利を引き下げて再計算することで、借金の減額が可能となる。
一般の人でもそこまで費用がかからずに利用できる、公的な制度であるのが特徴。費用は一社あたり2,000円程度。ただし、手続きは少々複雑になるので、時間が必要である。
利用できるのはどんな人?
前提として、借金を返済できることが必要となる。そのため、失業しているなどの場合は利用できない可能性がある。
まず、あまりにも多額の借金の場合は利用できない。減額後の借金を3年程度で返済できる金額でないといけない。
また、継続して収入を得られる人でなければいけない。そのため、職に就いている必要がある。
利用する際の注意点
特定調停が成立すると、調停調書が作られる。この調停調書があると、返済ができなくなったときに、給料の差し押さえなどの強制執行が可能となるのだ。そのため、返済できないにも関わらず特定調停をおこなってしまうと、後に大変なことになってしまう。
また、特定調停は必ずしも成立するとは限らない。債権者が合意しなければ成立しないのだ。
任意整理
任意整理は特定調停と似た手続きで、弁護士による債務整理が可能となる。特定調停が公的な手続きであるのに対し、こちらは私的な手続きである。
また、特定調停の場合は本人がすべて手続きをおこなわなければいけないが、任意整理の場合は弁護士がすべて手続きをおこなう。さらに、特定調停にあったような債権者による強制執行の権限がなくなる。また、特定調停では過払い金の取り戻しはできなかったが、任意整理の場合は可能。
和解成立が高いのも特徴で、このように特徴を見ていくと任意整理のほうがメリットが多い。ただし、費用は特定調停よりも高額になることが多く、1社あたり30,000~50,000円ほどかかる。費用が払えるのであれば任意整理、払えないのであれば特定調停を選択するとよいだろう。
再生手続
再生手続とは、裁判所に申し立てをおこない、借金額の減額を図る手続きのことだ。自己破産の一段階前といった手続きなので、利用はよく考えておこなおう。
どのくらい返済が楽になる?
負債額は約5分の1まで圧縮できる。ただし、負債額・財産・収入などを比較し、最終的な再生計画案が決まるので、必ずしも5分の1になるわけではない。
返済額が決定したら、その金額を約3年ほどかけて分割して支払うことになる。借金を返済しなくてよいわけではないので注意しよう。
再生手続のデメリットは?
必ず知っておいて欲しいのが、再生手続のデメリットである。再生手続は安易におこなわないほうがよいので、よく検討すること。
家や車を引き上げられる場合がある
ローン残高が多額になっている場合などは、家や車が引き上げられてしまうことがある。残せる場合もあるが、その条件はかなり複雑となっているので、弁護士などに相談したほうがよいだろう。
新たな借入ができなくなる
再生手続をおこなうと、5~10年ほど新たな借金ができなくなる。俗に言うブラックリスト入りとなるので、留意しておきたい。よって、クレジットカードの審査も通らなくなる。
官報に乗る
再生手続をすると、官報(国が発行する新聞のようなもの)に個人情報が記載されてしまう。官報は一般の人はあまり見ないだろうが、その点も知っておこう。
補助金制度も活用しよう
コロナウイルスの影響で、さまざまな補助金制度が作られている。補助金は返済の必要がないので、申請が通ればかなり生活が楽になる。借金を返済しながらでも、ある程度生活に余裕ができるだろう。いくつかの制度を紹介していこう。
新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金
厚生労働省によって提供されている制度。新型コロナウイルスの影響で休業になった場合に利用できる。仕事が休みになってしまい、収入がなくなったなどの場合は申請するとよいだろう。
補助額は、休業前の1日あたりの平均賃金×80%×(各月の日数-休んだ日数)。上限は11,000円だ。
住宅確保給付金
各自治体が提供している補助金制度。アパート等の家賃が支払えなくなった場合に利用できる。自治体事に補助額が異なるのが特徴だ。
対象
離職・廃業2年以内もしくは給与を得る機会が離職・廃業と同程度になっている人が対象となっている。ただし、世帯収入合計額に余裕があると対象外となる可能性があるので、各自治体の要件をチェックしておこう。
また、誠意のある求職活動をおこなっている必要がある。給付金があるからと求職活動をサボっていると、支給が止まる可能性があるので注意しよう。
支給額
支給額は住んでいる地域と世帯人数によって異なる。例をあげると、東京都特別区の場合は、世帯人数が1人で月53,700円、2人で月64,000円……の支給額だ。支給額は自治体のホームページに掲載されている場合が多い。
新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応支援金・助成金
新型コロナウイルスの影響で小学校が休業になった場合や、子どもがコロナウイルスに感染した場合は、子どもを自宅で世話しなければいけない。それに伴い仕事を休まざるを得なくなり、収入が減った場合に利用できる制度がこちらだ。労働者向けとフリーランス向けに分かれているので、自分に合ったほうを使おう。
お金を借りるなら質屋を使うのもアリ
一時的にお金が必要な場合、質屋を使うのもよいだろう。面倒な手続きが不要なので、行政の制度を利用するよりも気軽にお金が借りられる。
質屋とは、物を担保にお金を融資する業者である。たとえば、200,000円で売れる腕時計を質屋に預けると、200,000円を借りられる。返済期間内に200,000円+利子を返せば時計は戻ってくるが、返さずにをそのまま時計を売却するのもアリだ。
利子も1~5%程度とそこまで高くないので、利用しやすい。高値が付きそうな不要品がある場合は質屋を使ってみよう。
なお、担保にできるものは業者によって異なる。ブランド品や貴金属、ホビーなどさまざまなものが担保にできるので、家に何か眠っていないかチェックしてみよう。
買取業者の活用がおすすめ
不要品があり、売るつもりなら、質屋ではなく買取業者を使うのがおすすめだ。一般的に、質屋よりも買取業者のほうが高値買取される傾向にある。
不要品を売るというとメルカリやラクマなどのイメージがあるかもしれないが、安定的にものを売るなら買取業者への売却がおすすめだ。トラブルもなくスムーズに取引できる。
いくつか売れるものとその買取価格を紹介するので、参考にしてほしい。
- ・ロレックスデイトナ116520:買取価格約3,300,000円
- ・シャネル カンボンライン ラムスキン:買取価格約180,000円
- ・JUKI SPUR 98 deluxe TL-98DXミシン:買取価格約13,000円
- ・あつまれどうぶつの森:買取価格約4,500円
- ※買取価格は業者やものの状態による
おすすめの買取業者3選
買取業者と言っても多数の業者がある。そこで、ここではおすすめの買取業者を3つ紹介していく。業者選びの参考にしてほしい。
宅配買取のタカガイ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
宅配買取のタカガイはブランド品から家電までなんでも買取している業者である。価格交渉ができるのが特徴で、他業者の見積りがあれば価格を上げてくれることがある。1点からでも買取可能なので、気軽に相談してみよう。
宅配買取・店頭買取・出張買取が可能。手数料は無料なので安心して依頼できるだろう。宅配キットも無料で利用できる。
買取専門店ネオスタンダード (北陸エリア)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取専門店ネオスタンダード (北陸エリア)は貴金属から腕時計まで幅広いジャンルを取り扱っている買取業者。全店が直営店で、正確な査定を強みとしている。創業16年という豊富な実績から、安心して依頼できるだろう。
買取方法は宅配買取・店頭買取・出張買取から選択できる。北陸エリアとなっているが、遠方に住んでいる人は宅配買取を利用できる。
おたからや上野御徒町店
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
おたからや上野御徒町店はブランド品や貴金属などなんでも買取している業者だ。全国チェーンの大手企業なので、信頼性が高く安心して利用できるだろう。明るく綺麗な店舗なので、女性でも足を運びやすい。
宅配買取・店頭買取・出張買取から買取方法が選べる。どの方法を選んでも手数料は無料。自分に合った方法で買取してもらおう。
安易にお金を借りないようにしよう
借金を返すためにさらに借金をすると、いつまでも借金を返済できなくなってしまう。特に注意したいのが、詐欺である。
インターネット広告などにある「即日300,000円融資」など、あまりにも簡単すぎる融資は疑ってかかったほうがよい。これらはヤミ金と呼ばれる悪徳業者の可能性が高く、とんでもない利子がついていたり、取り立てが激しかったりと、結果的に追い込まれてしまう可能性が高い。
お金を借りるのであれば、その機関が信頼できるところかチェックするようにしよう。行政や大手の金融機関、質屋であれば公安委員会の許可を受けた業者など、たしかな機関から借りるようにしよう。
あやしい副業に注意
近年よく見かけるのが、「誰でも簡単に月300,000円稼げる!」といった副業詐欺。これらの広告はLINE登録をすることで参加できる……となっていることが多いが、登録したところで副業などできない。マルチビジネスをさせられたり、参加費の高いセミナーに招待されたりするのがオチである。
また、似たようなものに情報商材詐欺というものがある。「副業を成功させるためのコツ」「短期間で一気に痩せる」といった情報商材(データや動画など)を、数万~数十万円といった高額が価格で売りつけるものだ。しかし、それらの情報は中身がないものもある。
コロナ禍といった不安につけ込むような、大げさなあおり文句のついた広告は信用しないようにしよう。「今なら半額!」「返金保証アリ」といった言葉がついている広告は用心してみたほうがよい。
質屋・買取業者を探すならヒカカク!
質屋や買取業者を使うなら、できる限り高値で買取してくれる業者を使いたい。しかし、そういった業者を探すのは手間がかかってしまう。
そこで、ヒカカク!の活用をおすすめする。
ヒカカク!をの一括査定フォームを使うと、複数の業者にまとめて査定依頼を送れる。業者比較が一気に楽になるだろう。
また、ヒカカク!のサイトには買取に関するさまざまな情報が掲載されている。業者のクチコミなども掲載されているので、ぜひチェックしてみてほしい。
まとめ
コロナウイルスの影響で借金の返済が難しくなった場合、さまざまな対応方法がある。債務整理をしたり給付金などを活用したりなど、方法はいくつかあるので落ち着いた選択をしよう。
また、質屋や買取業者に不要品を売って、そのお金を借金返済にあてるのもよいだろう。ヒカカク!を使えば簡単に業者を見つけられるので、ぜひ使ってみて欲しい。コロナ禍で不安にさいなまれている人は、あせって詐欺にひっかからないように注意しよう。