トライアンフ・モーター・カンパニー(Triumph Motor Company)はイギリスで創業された自動車ブランドである。
1885年、創業者であるジークフリード・ベットマン(Siegfried Bettmann)が、自転車の販売会社として創立したのが、その始まりである。
TRIUMPH / Jen SFO-BCN
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オートバイメーカーとしての成功
自転車事業が軌道に乗り、トライアンフが次に進出したのはオートバイ製造であった。高性能エンジンを開発し、レースで活躍する高品質なオートバイを次々に開発したことでその名が広く知れ渡った。
トライアンフは、現在でも世界的に有名なオートバイメーカーである。日本でも走っているのを見かけることがあるだろう。
東京モーターサイクルショーなどでも注目を浴びており、正規ディーラーは全国各地に30店以上ある人気ブランドだ。
自動車メーカーとしての成功
トライアンフが自動車製造に乗り出したのは1921年。量産化された最初のモデルは、「トライアンフ・スーパー7」であった。その後、次々に有名デザイナーを迎え入れ、ヒット車を生み出した。
また、部品メーカーとしての評価も高く、サーブや、ロータスセブン、MGミジェットなどにエンジンやブレーキなどの部品を提供している。
現在はBMWグループに属しているトライアンフ。新車発表、そして復活が期待されている。
人気シリーズの買い取り価格相場
すでに製造終了しているにもかかわらず、多数の会員が所属するオーナーズクラブがある人気ブランドであり、旧車も比較的高値で売買されている。
主な車の中古車相場から算出された、おおよその買取価格を紹介していこう。
TRシリーズ
Triumph RoadstarのTとRをとってつけられた、スポーツカーである。1952年に最初のモデルTR1が発表され、イギリス車らしい雰囲気を持つデザインが話題を呼んだが、市販化はされなかった。
その翌年に、量産型モデルTR2が開発され、イギリス国内、そしてアメリカなどで販売された。TRはシリーズ化され、1980年代まで販売されていた。また、レーシングモデルも開発され、ラリーでも良い結果を出している。
・TR-6(グリーン)150万円
・TR-4(ホワイト)110万円
・TR-4 リジットアスクル(ホワイト)105万円
・TR-4 ベースグレード(シルバー)55万円
スピットファイア
日本では「スピット」とよばれている小型スポーツカー。デザインは、イタリア人デザイナーのジョヴァンニ・ミケロッティ氏が担当している。従来のトライアンフとはまた違った、イタリアらしい雰囲気を持つ車である。
小型乗用車「ヘラルド」のシャーシを採用し、初代は内装などもやや簡易的であったが、最初のモデルチェンジで質はかなり向上した。アメリカで人気の高かったシリーズである。
・1.3 ベースグレード(ブラック)105万円
・1.5 スピットファイア(ダークグリーン)55万円
・1.5 ベースグレード(レッド)45万円
GT6
1966年に発売されたスポーツタイプのクーペ。ジョヴァンニ・ミケロッティが、自身がデザインしたスピットファイアをベースにデザインしたモデルである。サイズは、スピットファイアよりひとまわり大きい。
初代はエンジンやハンドリング性能が批評されることもあったが、最初のモデルチェンジで劇的に改良。以降、現在に至るまで、クラシックカーファンの間では評価の高い車である。
・2.0 GT6(グリーン)100万円
・2.0 GT6 マーク2(グリーン)90万円
オーバーホール済み車とは
年式の古い中古車には、OH済み(オーバーホール済み)と書かれていることがある。
オーバーホールとは、機械を一度分解して洗浄し、そのまま使える部品はそのまま使い、交換が必要な部品は交換をして再度組み立てるという作業である。
車がかなり良い状態まで戻るため、製造から数十年たっている車は、エンジンやミッションなどの調子が悪くなったらオーバーホールをすると良いと言われている。
ただし、費用は10万円以上、輸入クラシック・カーの場合はさらに高額になることが予想される。つまり、オーバーホール済みの中古車というのは価値が高いのである。
トライアンフの売却には書類が重要
クラシックカーを中古車として購入する際、車の調子が良いかどうかというのは重要なポイントである。
つまり、きちんとメンテナンスされていて、状態の良い車は高く売れるということである。そして、その証明には整備記録が有効だ。
修理の履歴や部品交換などの記録があれば、買う側も安心できるためプラス査定につながる。
エンジンのオーバーホールなどをしている場合は、なおさら査定額が上がるだろう。査定時には、車検証などの書類と一緒に、整備点検記録をぜひ用意してほしい。
その他必要書類
整備点検記録以外で普通自動車を売るときに必要な書類を紹介していく。ここでは一般的な必要書類について触れるだけなので、車の種類や状態によって異なる場合があることを了承のうえ読んでいただきたい。
1.自動車検査証(現住所、氏名を確認)
2.印鑑登録証明書(発行後1ヶ月以内のものを2通)
3.自賠責保険証明書
4.自動車納税証明書(有効期限を確認)
5.実印
6.振込口座(メモなど)
7.リサイクル券(預託済みの場合)
8.住民票(住所変更が1度あった場合)
9.戸籍の附票または住民票の除票(住所変更を複数回経た場合)
10.戸籍謄本(結婚などで性が変わっている場合)
上記のほかに店舗で作成する「譲渡証明書」と「委任状」もある。
査定前には洗車をしよう
年式の古い車を売る場合、きちんとメンテナンスをして大切に乗るオーナーかどうかという印象は重要である。
すみずみまで掃除が行き届いていて綺麗な車を持っていけば、印象はかなり良いだろう。タイヤなども綺麗に洗い、車内の汚れも落としてから買取店に持って行くようにしたい。