アバンティ（Avanti）は、アメリカで製造された車の名前であり、その後メキシコ・カンクンに拠点を置いて自動車を製造していたメーカーの名前でもある。日本ではあまり聞きなれないが、当時のアメリカでは最先端の車であった。
Studebaker Avanti / DBerry2006
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スチュードベーカー・アバンティ
アメリカの老舗自動車メーカー「スチュードベーカー（Studebaker automobile company）」は、1962年、レイモンド・ローウィ（Raymond Loewy）氏がデザインしたフラッグシップ・スポーツカー「アバンティ（Avanti）を発売した。
とてもパワフルなエンジンを積み、当時の最速スピードを記録するなど非常にすぐれた車であり、話題性の高い車であったが、2年で生産終了してしまった。
スチュードベーカー撤退の事情
わずか2年で終了してしまった理由は2つあると言われている。1つは、他社に任せていたボディ製造が間に合わずキャンセルが相次いだため、そしてもう1つは、ビッグスリーが台頭し始めたアメリカの自動車競争での勝ち抜きに失敗したためだ。
その後、他社により引き続き製造されたアバンティは、アメリカのスポーツカーの最前線モデルとして世代を超えて人気を博した。当時のモデルは日本にも輸入されている。
モデルチェンジとアバンティ・モーターの生産終了
1987年には、シャーシを変更してモデルチェンジをした。プラットフォームをゼネラル・モーターズ（GM）製に変更し、よりパワーアップして性能の上がった新モデルは高く評価され、約17年間製造販売された。
2004年には、プラットフォームをフォードに変更。2006年には拠点をメキシコに移し、盛大に祝ったアバンティ・モーターであったが、2007年はじめに製造販売を終了した。
アバンティの買取価格相場
日本にも数台輸入されているとされているが、日本の中古車市場で見かけることはほぼないだろう。
海外では中古車販売店やオークションなどに出ているが、買取価格は数十万円から200万円が中心である。
旧車の査定ポイント
製造から数十年たっている旧車の買取価格は、車の状態と、その車種や色の人気度によって決まる。人気のある車であれば、かなり古いものでも高額査定されることも多く、逆に人気のない車の場合は、状態が良くても好条件で買い取ってもらうのは難しい。
アバンティの場合は、日本にほとんどない車のため査定額の予想がつきにくいが、非常に希少な車のため、状態が良ければ買取店によってはある程度の価格で買い取ってもらえる可能性がある。
車の動作状態
エンジンが問題なくかかり、走れることが一番の条件である。アバンティは現在、部品調達が難しい状況のため、車がきちんと走るかどうかは重要な査定ポイントだ。
事故歴や修復歴
査定時には、必ず事故歴や修復歴がチェックされる。衝突事故などにより骨組みまで破損して修理している車は、修復歴車とよばれ査定額が減額されてしまう場合が多い。そこまで大きな破損でなくても、事故車の場合は減額されてしまうこともある。
事故歴、修復歴は、虚偽なく申告すべき項目である。かくしていても査定時に発覚することが多く、また契約後に発覚した場合にはトラブルになる場合もあるので注意したい。
外装の状態
キズやへこみなどの状態も必ずチェックされる項目である。旧車の場合はある程度のキズは許容されるが、大切に乗っていて綺麗な状態であれば、そのぶん査定額はアップする。
小さな傷は、見つけたら都度タッチペンやコンパウンドなどで修復しておくのも良い方法である。傷を放置するとそこからサビが生じることもあるため、カバーしておいた方が良いのである。
ただし、コンパウンドの使用には注意が必要だ。過度に使用すると余計な傷をつけてしまい、状態がさらに悪くなることもある。慣れていない場合は、無理に直さない方が無難だ。
車買取で得する為の裏技
上記で査定ポイントを紹介したが、ここでは愛車をより高く買取ってもらうためのポイントをまとめたので、参考にしてほしい。
査定士に好感をもってもらう
中古車の査定士は自社で定められている基準に従って車をチェックしていくが、基本的にお客の印象で査定金額が変わることはない。しかし、査定士も人間である。横柄な態度で腹が立つ相手に対しては、厳しめにマイナス要素を探そう、と思っても不思議ではない。大幅なプラス査定になるわけではないが、マイナスにされるかもしれないことを考えれば、査定士との信頼関係を築くことの大切さがわかるだろう。
車検間近の車は車検に通さない
車検切れが近くなるほど査定金額は低くなるが、車検を通してから査定したとしても、車検を通すためにかかった費用の元がとれるほど査定金額がプラスになることはない。つまり、車検を通さない方が最終的にお得なのだ。新車の納入時期の都合上どうしても車検を通さなければいけないなどの特別な場合を除いては、車検を通すまえに査定に出すことをおすすめする。
価格がつかなければ廃車買取業者へ
廃車買い取りというのをご存知だろうか。
古い車を売りに出すと、買い取り価格0円と査定されてしまい、逆に廃車費用がかかってしまう場合があるが、廃車買取の専門業車では、その車を0円またはそれ以上で買い取ってもらえるのである。その理由を説明しよう。
廃車買取業者で買い取ってもらえる理由
ディーラー下取りや、買い取り業者、中古車販売会社では、買い取った車を中古車として再度販売するために買い取っている。そのため、中古車として売れそうもない車と判断されると、査定額0円という結果になってしまうのである。
廃車買取業者は、その車を分解してパーツとして販売することを目的にしているため、故障箇所があっても、使える部品があればその分価格をつけてもらえるのである。
特に、部品の入手が難しい輸入車や希少な車、製造終了している車などは、部品の価値が高いため買い取ってもらえる可能性が高い。もし買取業者で売ることができない車があれば、廃車買取に出すことをおすすめする。
廃車買取業者は各地にあるので、インターネットなどで調べて問い合わせてみよう。
