DMCは、アメリカの自動車メーカー「デロリアン・モーター・カンパニー(Delorean Motor Company)」である。
1975年にジョン・ザッカリー・デロリアン氏が設立し、1982年まで続いたブランドだ。
DMC / Thomas's Pics
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ジョン・ザッカリー・デロリアン
ゼネラルモーターズ(GM)のブランドポンティアック(Pontiac)の責任者として、大ヒット車ポンティアックGTOを開発したのがジョン・ザッカリー・デロリアン氏である。
GMの副社長まで務めた後にGMを離れ、DMCを設立した。車好きであったデロリアン氏は、自分の好きな車を自由に開発するために会社を設立したとも言われている。
イギリスでの開発
工場をイギリスに設立したデロリアン氏は、イタリア人デザイナーのジョルジェット・ジウジアーロ氏にデザインを、そしてロータス・カーズに車の設計を依頼。自分の夢とする自動車を開発した。
ジョルジェット・ジウジアーロ氏とは、アウディ、アルファロメオ、マセラティ、BMWなど、数々の車をデザインした有名デザイナーである。自動車だけでなく、ニコンのカメラなど様々な有名商品をデザインしている人物だ。
DMC-12
完成した車は、DMC-12と名付けられた。
ガルウィングの2ドアクーペ。エンジンは、2,849cc V型6気筒SOHC。プジョー、ルノー、ボルボが開発したPRVエンジンである。
開発段階ではもっとパワフルなエンジンを積む予定だったが、当時の法律やオイルショックなどの情勢に合わせ、スペックを下げたとされている。
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場
当初の売れ行きは好調だったが、次第に売り上げが低迷し、販売台数約8,000台で生産終了してしまったDMC-12。
しかし、その後「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズでタイムマシン「デロリアン」として登場したことで一気に価値が上がり、非常に高額な値段で売買されるようになった。日本の著名人なども所有していると言われている。
レプリカも高額で落札
2016年5月、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に展示されていた、タイムマシン「デロリアン」のレプリカが460万円台で落札されたことが話題になった。
DMC-12の買い取り価格
非常に希少な車のため、買い取り相場は存在していないが、買取価格は300万円前後と予想される。
中古車市場に出ることはほとんどないので、状況により査定額が大きく変わることもあるだろう。
デロリアンEV発売の噂
今後、DMCの電気自動車の発売が期待されている。
開発中との噂が流れたこともあったが、あくまで噂であり、実現するかどうかは不明だ。だが、待ち望んでいるファンは多いだろう。
高額査定される希少車の条件
希少車は高く売れると言われているが、めずらしい車すべてが高額買取してもらえるわけではない。
どのような車が高く売れるのだろうか。
入手困難な人気車であること
まずは、人気があったが生産終了している車、台数限定で販売された車が挙げられるだろう。
新車を購入することができず、中古車の数も減っていくため、どんどん価値が上がっていくのである。
状態の良い車であること
希少な車であっても動かないと売れないので、走れるかどうかは非常に重要である。
また、修理項目が多いほど修理代がかかるため査定額が下がり、修理の必要のない、きちんとメンテナンスされた車は、良い条件で買い取ってもらえる。
どちらにもあてはまるデロリアン・DMC-12は、高価買取が期待できる車と言えるだろう。
オークションでの取引について
デロリアンは希少価値が高く、映画ファンなどいわゆるマニアが好む車のため、オークションで高く売れる要素を持っている車と考えられる。
うまくいくと業者に買い取ってもらうよりも高額落札される可能性はじゅうぶんにあるため、オークションへの出品を考えることもあるだろう。
しかし、一般のオークションサイトなどに個人で出品するには、いろいろと気をつけた方が良い点がある。
トラブルに気をつけて慎重に
いまはネットオークションもすっかり定着し、オークションに慣れているユーザーが増えたため、取引もスムーズになり利用しやすくなっている。
しかし車の売却に関しては、メリットだけでなくデメリットをきちんと理解したうえで、慎重に進める方が良いだろう。
特に、高額取引が予想されるDMC-12の場合はより注意が必要だ。
車の状態は素人では把握が難しく、誠実に対応していてもトラブルになる可能性はゼロではないのである。
手続きについて調べておこう
車の売買をするときには、いくつかの書類を用意して手続きする必要がある。
業者に売却する場合は業者に任せることができるが、個人間の取引であれば手続きもすべて自分で行うことになるのである。
トラブルにならないためにも、手続きの進め方を必ず事前に確認しておこう。手順を間違えると、大切な印鑑証明などを相手とやり取りするような事態にもなりかねないので注意したい。