年代や車種によって買取額に大きな開きの生じる車カタログに対して、売却が難しい印象を受けるユーザは非常に多く存在する。
しかし需要の高い車カタログの種類や年代、高価買取のできる専門店の特徴などを把握すると、1回の売却で数万円以上もの現金化に繋げられることも可能となるのだ。
今回は、パンフレット市場で高価買取実績が大変多い「車のカタログ」について、これから売却に臨む皆さんに知っていただきたい査定情報を紹介していく。
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車カタログとは?
車カタログというのは、自動車のディーラーや東京モーターショー、東京オートサロンといった展示会場で配布・販売されるパンフレットや紙冊子の総称だ。
インターネットのない時代は、カタログやパンフレットを通して車の情報把握をするユーザがほとんどだった。
また「冊子のデザインを楽しむ」とか「車種の研究をする」といった目的のある車カタログは、現在でも世界中のコレクターから注目される存在となっている。
カタログ・パンフレット・雑誌の違いとは?
車雑誌と車カタログ、車パンフレットにおける大きな違いは、「ISBNコードが付いているか?」というポイントである。
書店で流通させる目的で作られた車雑誌や書籍には、世界共通で書籍を特定・管理するために生み出されたISBNコードやバーコードが付いている。
これに対してディーラーや展示会、イベントなどを訪れたユーザだけに配布する目的の車カタログやパンフレットには、管理に必要なISBNコードが一切付番されていないのだ。
高く売れるのは昭和30~40年代
この市場で確実に高く売れるのは、昭和30~40年代に発行された古い車カタログだけである。
自動車の歴史を研究する上で立派な資料となる車カタログやパンフレットは、大学の研究者や博物館、研究機関に買取られることもある。
またこういった資料は専門誌を作る出版社からの需要もあるため、Amazonなどの書店では手に入らないというカタログやパンフレットの特徴が高額査定に関係することも多いと捉えて良いだろう。
大量持ち込みが一般的
車のカタログやパンフレットの買取実績を調べてみると、その多くが数十冊~数百冊もの大量持ち込みであることがわかる。
マニアックなコレクターの中には、ライフスタイルが変わったタイミングで旧車に関する紙資料全般を一気に持ち込むケースも多く存在するようだ。
このように、大量持ち込みが主流となっている車カタログの場合は、1冊ずつの査定額を調べるよりも、自分の所有している冊子のシリーズに興味を持ってくれる業者を探した方が効率良く売却できると言えるだろう。
車カタログを高く売るために実践すべきこと
車カタログの高額査定に成功したコレクター達は、下記5つのポイントを徹底している。
コンディションの良いうちに早く手放す
閲覧や展示、情報収集に用いる車カタログは、一般商品と同じようにコンディションの良いうちに手放すべき存在だ。
破れや書き込み、水濡れなどのある車カタログには、どんなに人気の高いシリーズであっても買取NGの返答が来ることもある。
大変質の良いカタログであれば、買取店側に再販しやすいというメリットが生まれるため、内容によってはプラス査定に繋がることもあると言えそうだ。
車に関する紙資料や冊子をまとめて売る
カタログやパンフレットを買取る専門店では、自動車やバイクに関する紙資料全般を歓迎している。
特に昭和30年~40年代に発売されていた車種については、整備書、パーツカタログ、広報写真、チラシといったものでも高価買取対象になりやすいだろう。
専門店の特徴を把握する
車カタログ市場には、大変幅広い種類の専門店が存在している。
雑誌などの買取もできる古書店に査定依頼を行なう際には、カタログやパンフレットと一緒にISBNコード付きの自動車関連書籍も手放せると言えるだろう。
これに対して、カーグッズを中心に買取る業者を利用する場合は、ミニカーやプラモデルと車カタログをセット売りしても良い。
なるべく多くの情報を伝える
大量の車カタログを売却する際には、冊数だけでなく車種や年代、イベント名などの情報を多く査定士に伝える必要がある。
複数冊の車カタログを売ろうと考えているなら、査定に欠かせない情報をExcelなどにまとめてメールやFAXでショップに送信してみるのも良いだろう。
古書や紙資料の査定は、基本的に「現物を見てから」となる。しかしこういった準備をしっかり行っておくと、買取手続き全般がスムーズに進むようになるのだ。
3~5社に問合せた後、出張買取をお願いしよう
業者の在庫や販売ルートによっても査定額が大きく変わる車カタログは、複数のショップに問合せをしてサービスの比較検討するのが理想となる。
この方法を使って業者比較を行なうと、買取時に生じるトラブルや失敗も回避できる。
また前述の商品リストを送付すれば、自分の所有している車カタログに対して「興味を持ってくれるショップ」と「関心のないショップ」の判断もしやすくなることだろう。
車カタログの買取実績、買取相場
車カタログ売却に欠かせないコツを掴んだところで、高価買取実績や買取相場を紹介しておこう。
ポルシェ 904カレラGTSの広報写真とカタログ
ホモロゲーションを取るために百数十台生産されたポルシェ 904カレラGTSは、ポルシェのレース活動における移行期を語る上で欠かせない車種となっている。
旧車カタログ資料販売OLD COLLECTIONには、カレラGTSのカタログと広報写真がオークションにて49,000円で落札となり、その7割の34,300円がユーザに支払われた実績が掲載されている。
またランボルギーニ・カウンタックLP400のカタログについても25,000円近い金額がOLD COLLECTIONから支払われているため、国内ファンの多い人気車種であれば車カタログに数万円が付くと考えて良いだろう。
自動車関連書籍とミニカーのセット売り
乗り物ホビー買取を行なうカートイズワークスでは、1/43ミニカーと自動車関連書籍、車カタログが一緒に持ち込まれた事例が紹介されている。
車に関する紙資料や雑誌、書籍は、同じカテゴリや車種、シリーズが揃っているとプラス査定がつく。
買取実績
この買取実績では、ラリーを語る上で欠かせないランチアの専門書やWRCに関する洋書も多く揃っているということで、パンフレット込みで13,600円もの査定が付いているようだ。
こういったショップでは子供が使うようなミニカーも大歓迎しているため、パパの収集したパンフレットやカタログと一緒に査定に出してみるのも得策だ。
自動車カタログ500冊
人気テレビ番組・開運!なんでも鑑定団にも、自動車カタログ500冊の鑑定実績が存在する。
日本が高度成長期に入る前の時期に発行された自動車カタログは、この市場でいちばん高額査定が狙えるゾーンのようだ。
具体的な鑑定実績としては、人気のトヨタ2000GT後期型のパンフレットに25,000円、ファミリアクーペに10,000円もの鑑定額が付いており、500冊トータルで考えると2,000,000円もの総額になる。
この番組の鑑定額と査定額は若干異なる概念となるが、これだけ多くの人気車種を集めていれば確実に現金化ができる好事例と捉えると良いだろう。
おすすめの買取業者は?
最後に自動車カタログを高く買い取ってくれるおすすめの業者を紹介しよう。ぜひ参考にしてみてほしい。
【PR】自動車カタログの売却におすすめの買取業者「藍青堂書林」
参考書や専門書などの買取を行なっている「藍青堂書林」は自動車カタログの買取にも力を入れている。ベテランのスタッフがしっかり査定するので厳正な適正価格を提示してくれるだろう。また、こちらは押印や書き込みのあるものでも買取してくれるのでぜひ利用してみて欲しい。
買取方法は店頭・宅配・出張の3通りから選べる。宅配買取はなかなかお店に足を運べない方や売りたい商品数が多い方におすすめ。出張買取は出張料金、査定料が無料なので、気軽に見積もり依頼をしてみよう。
買取実績
- ・旧車(主にアメ車関連)のカタログや取扱説明書(表紙の角にスレや破れあり)43点…23,200円
- ・BMWやアウディ、ポルシェの80年代のカタログなど(全体的にスレや折り目あり)31点…11,000円
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
まとめ
高価買取対象となる年代が限られる車カタログも、雑誌やミニカーといった幅広いアイテムとのセット売りを行なうことで確実に売却できると考えて良いだろう。
またカタログ・パンフレットに特化した専門店では、映画やNゲージ、おもちゃ、パソコンなどの紙資料も歓迎しているため、もし車カタログの冊数が少ない場合は、他のカテゴリと一緒に売却してみるのもおすすめだ。