輸入車の中でもとても人気のある「BMWシリーズ」の車。ドイツ車ならではの高性能と高級なブランドイメージは、ベンツやアウディと並ぶ世界のトップクラスと言えるだろう。そのため、BMWシリーズは最も高く売れる車の1台でもある。
車の購入を考える人は、まずは車のグレードについて知っておくことが重要だろう。なぜなら、グレードの違いによっては車の性能や維持費にかなりの差が出ることになる。グレード選びは慎重に行なった方が良いだろう。
では、そもそもグレードとはなんなのか。グレード(grade)とは、等級・階級・段階といった意味を持つが、車のグレードも同じ意味である。各車メーカーには様々な車種があるが、同じ車種であっても装備や内容に違いがあり、「松」「竹」「梅」のようにランク分けされているのが、車のグレードだ。
同じ車種であっても、グレードの違いによって排気量の差や内装・装備も変わってくるし、場合によっては100万円以上の差が出ることもある。また、排気量や燃料(ガソリン・ハイオク・軽油)の違いでは、税金や燃費にも大きな差が出ることになり、グレードの選択の違いで、毎年・毎月の維持費にも差が生まれる。
また、査定に出すことになった場合、車種やメーカーの違いにもよるが、同じ車種でも下位のグレードの場合、査定買取価格が下がる傾向にある。標準か上位グレードの方が、査定価格が下がりにくいといわれているのだ。
しかし、いざ売却するときになって「グレードを忘れてしまった…」なんていうこともあるのではないだろうか。そんなグレードや生産工場などを調べる際に必要となるのが、車台番号だ。BMW車の場合、一体どこに刻印されているのだろうか。今回は、輸入車のなかでもトップクラスの人気を誇るBMWの車台番号の刻印位置とVINナンバーとの違い、そしてグレードの確認方法について解説していく。
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高級自動車メーカーBMWのシリーズ・モデル名
世界を代表するドイツの自動車メーカー「BMW(正式名称:Bayerische Motoren Werke AG)」。元々は1916年に航空機エンジンメーカーとして創業し、1923年からオートバイの製造を始め、1929年に初めての四輪車を発表した。その後、数々の名車を発売し続けている高級自動車メーカーである。
数多くの種類が展開されている
BMWといえば、スタイリッシュでスポーティな見た目が特徴だ。二人乗り用でデザイン性の高い「クーペ」、オープンルーフモデルの「カブリオレ」など、モデルの種類もかなりの数がある。シリーズごとのモデルを以下にまとめてみた。
シリーズ | モデル |
---|---|
BMW 1シリーズ | 5ドア |
BMW 2シリーズ | クーペ、カブリオレ、アクティブ ツアラー、グラン ツアラー |
BMW 3シリーズ | セダン、ツーリング、グランツーリスモ |
BMW 4シリーズ | クーペ、グラン クーペ、カブリオレ |
BMW 5シリーズ | セダン、ツーリング |
BMW 6シリーズ | クーペ、グラン クーペ、カブリオレ |
BMW 7シリーズ | 7 シリーズ |
BMW X | X1、X3、X4、X5、X6 |
BMW M | M2 クーペ、M3 セダン、M4 クーペ、X5 M、M6 クーペ、M6 グラン クーペ、X6 M |
BMW i | BMW i3、BMW i8 |
ここに記載した他にもラグジュアリー、スポーツ、Mスポーツなどのシリーズが存在する。
シリーズごとで数多くのグレードが展開されている
BMWはシリーズごとでグレードが異なる。
例えば、BMW 3シリーズ(F30/F31)モデルのグレードは、
- 318i ラグジュアリー
- 318i ツーリング ラグジュアリー
- 320d ラグジュアリー
- 320d ツーリング ラグジュアリー
- 320i ラグジュアリー
- 320iツーリング ラグジュアリー
- 320i xDrive ラグジュアリー
- 320i xDrive ツーリング ラグジュアリー
- 330e ラグジュアリーアイパフォーマンス
- 330i ツーリング ラグジュアリー
- 340i ラグジュアリー
- 340i ツーリング ラグジュアリー
このように数多くのグレードが展開されている。そのため「愛車のグレードを忘れてしまった」「購入を検討している中古車のグレードが知りたい」といったときは、まず車台番号を調べなくてはならない。
BMWの車台番号とは?
国産車の場合、グレードを検索するときには車台番号が必要になる。車台番号とは車の一台一台に国土交通省から振り分けられたナンバーのことだ。アルファベットと数字が組み合わさっており、一台として同じナンバーは存在しない。
国産メーカーが生産している国内向けの車両には、“型式”と“製造番号”が組み合わさった車台番号がつけられている。さらに国産車の車台番号は、型式と製造番号はハイフン(-)で区切られているためシンプルでとても分かりやすい。ただし、日本メーカーの海外向けの輸出車にも同様に車台番号が採用されるというわけではないようだ。
輸入車にはVINコードが振り分けられている
対して、BMWなどの輸入車にはこの車台番号が当てはまらない。正確に言うと、BMWには車両識別番号(Vehicle Identification Number)、通称VINコードというナンバーが振り分けられている。VINコードはISO(国際標準化機構)によって決められており、アメリカとEU諸国で採用されているナンバーである。
VINコードの英数字の構成は“17桁”で表されるのだが、年産500台未満のメーカー、年産500台以上のメーカーなどによって組み合わせ方が異なるようだ。また、シリアル番号も含まれている。
車検証に記載されている車台番号
車検証そのものには、車のグレードは記載されていない。しかし、しかし、車検証に記載されている「型式指定番号」と「類別区分番号」がわかれば、色々な方法でグレードを調べることができるというわけだ。
自動車検査証(車検証)には、車台番号の欄がある。国産車の場合は車検証に車台番号が記載され、輸入車の場合は車検証にVINコードが記載される。どちらも車体に打刻されているナンバーである。ただし、車台番号に規則性はないが、BMWに記載されているようなVINコードではある程度の情報を識別することが可能だ。
VINコードの読み方
一文字一文字で判断するのではなく、ある程度の決まりがあるようだ。
1~3桁目:生産国、メーカーなど
- 1桁目…生産国
- 2桁目…製造メーカー
- 3桁目…車のタイプ
4~8桁目:グレード、装備、オプション
- 4桁目…ドアの数
- 5桁目…エンジンのタイプ
- 6桁目…グレード
- 7桁目…安全装備の種類
- 8桁目…装備識別
9~17桁目:製造工場、シリアルナンバーなど
- 9桁目…チェックデジット
- 10桁目…モデル・年代
- 11桁目…製造工場工場
- 12~17桁目…シリアルナンバー
もちろん上記の読み方はあくまでも参考にしかならないため、正確な情報はメーカーに問い合わせるようにしよう。
BMWに打刻されているVINコード位置
BMWの車検証に記載されている車台番号は、VINコードという認識でほぼ間違いないだろう。上記でも紹介した通りBMWのVINコードは車検証だけでなく車体自体にも打刻、または記載されている。以下の場所を確認してみよう。
- ・フロントガラス左側
- ・ダッシュボード左側
- ・エンジンルームの左側
BMWのVINコードはエンジンルームに打刻されていることが多いが、場合によって他の箇所にも車台番号ラベルが貼り付けられているケースもあるようだ。
BMWの車台番号からグレードを調べるには?
中古のBMWを購入する際、または売却時の査定の時に必要なグレード情報だが、簡単に調べられないようである。なぜなら国産メーカーのように公式サイトから車台番号を入力して検索することができないからだ。
海外の非公式サイトから調べることは可能
公式ではないが、非公式の海外サイトから調べることができるようだ。以下のサイトから、VINコードの下7桁を入力すると検索結果にグレードが表示されるというものだ。
- BMW VIN Decoder:http://www.bimmer.work/
- BMW VINデコーダ:https://www.etkbmw.com/bmw/JA/vin/decoder/online
- BMW VIN DECODER:https://www.bmwvin.com/
VINコードを入力すると、エンジン型式、馬力、仕様、製造工場、内装、生産日、開発コードなどが分かる。ただしアクセスするのは自己責任になるので注意しておこう。
カスタマーセンターに問い合わせるのがベスト
BMWのグレードや装備を調べるのであれば、BMW社に問い合わせるのが一番安全で正確である。尚、公式サイトから「BMWカスタマー・インタラクション・センター」に問い合わせる際は、VINコードの下7桁が必要になるためあらかじめ車検証を確認してチェックしておこう。
電話・メールから各種問い合わせることが可能だ。また、問い合わせ内容はBMWのプライバシー・ステートメントに基づいた回答になるとのこと。
BMWを高く売るにはどうするべきか
まず、最低限高く売ろうと思うと、洗車やWAXをかけて、買取に来てくれる方に好印象を与えた方が良いため、とにかく頑張って洗車をしておくのが最低限しておくべきことだと言えるだろう。
そして、次に高く売るに最低限しておきたいことは、車内の清掃や、無駄なステッカーなどを剥いでおくことだ。この辺りも強く心象を左右する部分であるため、汚れてしまっているシールは捨ててしまうのがいいだろう。ちなみに、BMWやYANASEのようなディーラーのステッカーなども、汚くなってしまっていれば剥がしておいても良い。
そして次に、整備した証拠があれば残さずとっておいて、それもしっかりとPRするべきだろう。特に、整備記録簿しか全く価値がないと思っている人も多いが、民間であればどこであれ、しっかりと整備をしていれば高価買取のステップアップに繋がるポイントとなる。大手買取店では、記録簿はあまり意味がないなんて言う人も多いが、特定のBMWなどの外車専門店では、意外と高い評価を得られることがあるのだ。
BMWを高く売るにはグレードやOPが大事
BMWを高く売るには、間違いなく何シリーズなのかが大事で、次にどのグレードでオプションはどれほどついているのか重要になってくる。
BMWは、同じモデルであってもグレードによる差が非常に大きく、新車での購入価格では100万円以上変わるなんてことも珍しくはない。そしてこうしたグレードによる価格差は、そのまま中古市場にも反映されることとなる。
特に、BMWは高級車というイメージがあるため、美しい本革のシートなど内装にこだわりのあるグレードでは、人気も高く出て買取価格がぐんと上がることもある。BMWの魅力の一つに、車本体の品質によるのち心地の良さに加えて、シートの快適さというものもあげられるだろう。そのため、より上質なシートを用いているグレードでは、当然BMWとしての魅力が引き立ち、人気が向上することになるのだ。
例えば、通常のハイラインとMスポーツ、どちらのグレードが高値で取引をされているかといえば、Mスポーツだ。そしてやはり排気量が高いものは新車登録台数も少ない為、希少価値も高くなってくる。だからこそ、排気量やグレードは重要なポイントになるのだ。
また、オプションはほぼついているものを確実に選んだ方が良いだろう。特に後付できないオプションは、完全網羅しておいた方が望ましいと言える。
ただし、事故や過走行などについては、評価が落ちる原因にも繋がるため、注意が必要だ。
走行距離にも大きく左右される
BMWは、日本国内での人気も高く、流通している台数も多め。そのため、中古車買取店でも走行距離があまり伸びておらず、できるだけ状態の良い車を手に入れたいと考えているのだ。そのため、走行距離が伸びれば伸びる分だけ、どうしても買取相場が下がってしまうことに繋がる。少しでも高く売却するためには、走行距離が短いうちに売るのがベストと言えるだろう。
基準となる走行距離としては、新車購入の場合であれば3万キロが目安となる。その後は、5万キロ、8万キロあたりで中古車買取相場の変動が大きくなる時期が来る。これは、マイナーチェンジを迎えたモデルが登場していたり、次のニューモデル(フルモデルチェンジ)を控えた時期と被る場合があるからだ。 こうしたタイミングも考えて、できるだけ高額査定になる時期を検討すると良いだろう。
ディーラーに持ち込むよりも買取業者へ
BMWを買い替えるときに約7割の人が、次の車を購入するディーラーでの下取りを選んでいる。しかし結論から言えば、ディーラーの下取り価格は安く、ほとんどのケースで損をしていることになる。なぜなら、ディーラーにとって下取り車とは、“新車を買いやすく(売りやすく)するためのサービス”だからだ。 そのため、下取り価格が安いばかりか、購入する車の値引き額も引き出せずに、売却と購入の両方で損をする可能性も高いと言えるだろう。
では、なぜ7割もの人がディーラー下取りでBMWを売っているのだろうか。それは、本当は安いディーラーの下取り価格を、高いと思い込んでいる人が多いからだと言える。ディーラーは、下取りで利益を出す必要はない。しかし、下取り価格を安くするメリットはある。それは、“下取り価格を安くしておくと新車が売りやすくなる”からだ。「新車の値引き額は50万円が限界ですが、特別に下取りを10万円アップします。」こんな営業マンのトークに騙されてはいけない。つまり、新車で値引けない分を下取り価格として還元する販売手法というわけだ。そしてまさにここが、下取り価格が高いと感じる人が多いポイントとも言える。
だからこそ、BMWを売るときには、ディーラー下取りだけでなく、買取専門店や輸入車販売店に査定をしてもらい、BMWの本当の価値を評価してもらった方がより高値で売れる可能性があるのだ。
しかし、BMWの専門店や高価買取をしてくれる業者を探すといっても、片っ端から電話をかけたりネットで検索するのも面倒だろう。そこでオススメしたいのが当サイト「ヒカカク!」などの「一括査定サイト」だ。
一括査定サイトは、BMWの車種、年式、走行距離を登録することで、1番高く売る事のできる業者がわかるサービスだ。たった1回入力するだけで、複数の買取業者を比較して調べてくれるため、なんども電話したり、同じことを複数回入力する手間も省くことができる。
BMWの車台番号は車検証を確認すると簡単&早い
今回は、BMWの車台番号について解説した。BMWなどの輸入車は車台番号というよりVINコードが一般的で、大半の場合エンジンルームの左側に記載されている。
このVINコードはメーカーに問い合わせる際にも必要となるので、前持って確認しておくと良いだろう。また、国産車のようにメーカーの公式サイトから簡単にグレードを検索できないため面倒かもしれないが、カスタマーセンターに問い合わせることをおすすめする。
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