田植え機は水田に苗を効率よく植えていく機械で、米農家であれば一家に1台はあってもおかしくはない農機具だ。田植え機の耐用年数は7年とされており、農家によっては7年をめどに買い換える農家もあるのではないだろうか。
その際、古くなった田植え機は予備で残しておくこともあれば、買取や下取りに出すこともある。ただ、買取してもらうにしても、いくらで買取してもらえるのか見当がつかないだろう。そこで、田植え機の買取相場がいくらなのかをここでは紹介していく。
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田植え機とは
田植え機は水田に苗を植える農機具だ。今でこそ田植え機は普及しているが、機械がまだ普及していなかった頃は人間が手作業で田植えをしていた。
手作業での田植えは老若男女を問わず大変な作業であったが、田植え機が登場したことで田植えにかかる時間や労力を大幅に軽減。コストこそかかるものの、今では田植えで欠かせない農機具の1つである。では、田植え機にはどのような機械のタイプやメーカーがあるのかをここでは紹介していく。
機械のタイプ
田植え機には大きく2種類のタイプがあり、歩行型と乗用型に分かれる。機械の大きさや価格はタイプによって異なり、適している田んぼの規模も異なるのだ。そこで、まずは乗用型と歩行型にどのような特徴があるのかを解説していく。
歩行型
歩行型の田植え機は人間が乳母車のように機械を押して歩きながら水田に苗を植え付けていくタイプだ。歩行型の田植え機は2条あるいは4条タイプが多いが、中には6条タイプも存在する。
歩行型は機械が小型なので小回りが利き、乗用型と比べても価格が安い。また、乗用型が入れない場所でも作業できるのは歩行型ならではだ。
一方、作業効率が悪く、乗用型と比べると体への負担が大きい。したがって、歩行型を使用するのであれば、規模がそれほど大きくない水田が適しているだろう。
乗用型
乗用型の田植え機は人間が機械に乗車して操作し、水田に苗を植え付けていくタイプの農機具だ。乗用型の田植え機は4条あるいは6条タイプが多いが、中には8条や10条タイプも存在する。
乗用型は条数が多いので作業効率が格段に良い。また、機械を押して歩く必要がないので、体への負担は歩行型と比べて少ないだろう。一方、乗用型は地形が悪いと横転しケガにつながるため、歩行型よりもより注意が必要だ。
したがって、乗用型を使用するのであれば、規模が大きくより平地な水田が適しているだろう。なお、多くの乗用型は人間が操作しなければならないが、近年では無人で操作できる田植え機も登場しつつある。
有名なメーカー
日本で生産している田植え機にはそれぞれメーカーがあり、メーカーによって人気や特徴が異なる。中でも、クボタ・ヤンマー・井関農機(イセキ)・三菱マヒンドラ農機の田植え機は有名であり、実際に使用している農家の方も多い。
ちなみに、買取業者によっては田植え機のメーカーだけで値段がつくか判断する業者もあるが、これらの有名な田植え機は人気が高いので値段がつくケースが多い。
田植え機の買取相場
田植え機の買取価格は使用状況や年式、メーカーなどによって金額が大きく変動するのはもちろん、買取業者によっても金額は上下するだろう。これらを踏まえた上で実際に買取された金額をもとに、メーカーごとの田植え機(乗用型)の買取相場はおおよそ以下の通りである。
メーカー | 買取相場 |
---|---|
クボタ | 30000円~650000円 |
ヤンマー | 10000円~1000000円 |
イセキ | 10000円~300000円 |
三菱マンドラ農機 | 10000円~150000円 |
上記はあくまでもメーカーごとの相場であるが、メーカーの括りをなくした場合の買取相場は50,000円~150,000円前後が相場だろう。中には、買取相場を大きく下回るものや、大幅に上回るものも当然ながらある。
田植え機の買取相場は歩行型に値段がつかないものが多く、乗用型の方が高い。また、年式が新しく稼働時間の少ない機械の方が買取相場は高いだろう。
田植え機を買取している業者
田植え機のような農機具はマンガやゲームなどと違い、どこのリサイクルショップでも買取してくれるわけではない。
田植え機を買取してくれる業者は主に農機具を専門に取り扱う業者だが、業者によって買取形態は異なる。そこで、田植え機を買取している業者を7つ紹介するので、買取業者の一例として参考にしてもいたい。
農機具家
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
田植え機を買取している業者の1つ目は農機具家だ。農機具家は千葉県にあり、中古農機具の販売や買取をしている。
農機具家の特徴としては見積もりや買取・引き取りにかかる費用が無料であり、即日で現金にできるところだ。取り扱っている農機具はトラクターやコンバインをはじめ、田植え機や草刈り機など農機具全般だ。
買取方法は出張買取となっており、査定料は無料。仮に値段がつかなくても農機具家では引き取りをおこなっているので、処分に困る方はあわせて検討しておくとスムーズだ。ただし、商品によっては引き取りの際に処分費用として別料金がかかる場合がある。
ちなみに、農機具家では農機具以外の商品も買取してくれることがあるので、農機具以外の商品を売却したい方は買取対象なのか確認する必要があるだろう。
農機具王
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
田植え機を買取している業者の2つ目は農機具王だ。農機具王は宮城県や千葉県、愛知県や福岡県など19県にお店があり、農機具を買取している業者の中では国内で最大規模だろう。
農機具王の特徴としては即日で現金にでき、メーカーを問わず買取しているところだ。買取対象の農機具は田植え機やコンバインはもちろん、重機や除雪機などの機械も取り扱いがある。
買取方法は基本的に出張買取で、希望があれば持ち込みでの査定も可能だ。ただし、どちらにしても事前に日程を調整しておかなければならない。
出張買取にかかる査定料や出張料は無料だが、引き取りの際には別途費用がかかる場合がある。農機具王では値段がつかない商品を引き取りしてくれるので、農機具の処分に困る方は引き取りをしてもらうかあわせて検討しておくと良いだろう。
株式会社農星
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
田植え機を買取している業者の3つ目は株式会社農星だ。株式会社農星は石川県にあり、これまでにいくつもの農機具を買取した実績がある。
株式会社農星の特徴としては査定がスムーズであり、農機具の一括買取が可能なところだ。買取対象の農機具は田植え機やコンバインのような大型機械をはじめ、多種多様な農機機具を買取している。
買取方法は出張買取なので県内はもちろん、基本的に全国どこでも買取が可能だ。出張買取の査定料は無料だが、引き取りの際には例外として処分費用がかかる場合がある。
株式会社農星では値段がつかない商品を処分として引き取りしてくれるので、値段がつかなかった場合に引き取りしてもらうか前もって検討しておくと良いだろう。
ファーマリー
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
田植え機を買取している業者の4つ目はファーマリーだ。ファーマリーは東京都に本社を置く企業で、国内や海外に中古農機具の販売をおこなっている。
ファーマリーの特徴としては査定から買取までにかかるすべての費用が無料であり、販売網が豊富だからこそ実現できる高価買取なところだ。買取対象の農機具はトラクターや耕運機の他に、田植え機やコンバインなど幅広く対応。
買取方法は出張買取なので、北海道や沖縄、離島以外であれば全国に対応している。買取にかかる費用はファーマリーの特徴にもあるように、出張料や引き取り費用などはすべて無料。ちなみに、ファーマリーでは故障やアタッチメントだけなどの訳あり品でも買取してくれる場合がある。
農機具でっく
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
田植え機を買取している業者の5つ目は農機具でっくだ。農機具でっくは三重県・茨城県・福岡県にお店があり、その他にも地域ごとに提携店を設けている。
農機具でっくの特徴としては買取価格の交渉ができ、最短で即日に来てくれるスピード出張なところだ。買取対象の商品は主にコンバイン・トラクター・耕運機・田植え機の4種類だが、他の農機具や重機、除雪機など幅広く対応。
買取方法は出張買取なので基本的には全国どこでも利用でき、出張料を含め買取にかかる費用はすべて無料だ。ちなみに、農機具でっくでは数十年前のものや破損して動かない農機具でも買取してもらえる場合がある。
農機具買取プレジャー
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
田植え機を買取している業者の6つ目である農機具買取プレジャーの特徴や買取実績を詳しく確認していこう。(2020年6月28日時点)
特徴
農機具買取プレジャーは、農機具買取専門の買取業者だ。地域限定での流通再販ネットワーク、海外流通と幅広い販売経路があることで高額買取にも自信をもっている。また、年式の古い製品や動かなくなった製品での買取も可能なので他社で買取を断られた際に重宝する業者だろう。
買取対象商品は、コンバイン、田植機、トラクターなどの重機だけでなく、パーツなどにも価値をつけてもらえる。動かなくなった製品やトラクター以外の農機具を買取できない業者が多いため、数種類の農機具をまとめて売りたい場合にもおすすめだ。
出張査定
出張査定では、売却費用や出張料などすべて無料となっている。また、依頼から最短即日で対応してくれることもあるので急に農機具の売却が必要になった場合にも安心だろう。
取引完了までの時間をさらに短くしたい場合は、事前に型番・駆動タイプ・アワーメーターを伝えておこう。無料査定は、製品情報が分かれば手軽におこなえるので依頼してほしい。
出張買取の対応エリアは、滋賀・岐阜・三重・愛知・京都・奈良・兵庫・福井・石川・富山・広島・山口・岡山・新潟の14都道府県である。全国すべての県に対応しているわけではないが、広範囲で買取を実施しているのでおすすめだ。
買取実績
農機具買取プレジャーの買取実績は1,000件以上で多くの人が利用している優良店である。実際に買取をおこなった一例は以下の通りだ。
- ・クボタ 大豆専用中耕培土機XB-1D
- ・クボタ トラクターFT28
- ・ヤンマー コンバインGC441
- ・ヤンマー トラクターUS601
- ・イセキ トラクターTH20
- ・イセキ 田植機PZ83
- ・二プロ スピードカルチャーAPS1901
- ・三菱 コンバインVY433
- ・ヒノモト トラクターN209
- ・コバシ あぜ塗り機XR750F
残念ながら製品の買取価格を知ることができなかったが、買取できる製品を確認することはできた。出張買取に申込をすれば、概算を教えてもらえるので事前に買取価格を知りたい人は利用しよう。
また、買取実績の中には、30年以上使用したトラクターを買い取っていることがわかったため、農機具の処分に困っている人にもおすすめの業者だといえる。
農機具高く売れるドットコム
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
田植え機を買取している業者の7つ目である農機具高く売れるドットコムの特徴や買取実績を詳しく確認していこう。(2020年6月28日時点)
特徴
農機具高く売れるドットコムは、日本全国に店舗を構えている大型買取業者である。上場企業が運営している買取業者なので取引での安心感や信頼度は高い。個人の利用だけでなく、法人の利用も可能でまとめて買取してもらえるのも大きなメリットだ。
買取品目は、トラクターやコンバインやチッパー、ポンプなど多種多様な製品を取り扱っている。型落ちの製品や動かない製品でも買取可能で有名メーカーだと高額査定も狙えるのでおすすめだ。
出張査定
出張査定は、出張費用や手数料などすべて無料である。事前査定で概算を教えてくれるサービスも魅力で、事前査定から買取完了まで専門オペレーターがフルサポートしてくれるので手続き中も安心だ。
出張買取可能のエリアは、全国対応だが北海道の一部地域と沖縄県は対象外となるので理解しておこう。また、農機具の引き渡しは日時指定も可能なので自分の好きな日時を選んで依頼できる。
他にも、農機具高く売れるドットコムの買取では店舗買取もおこなっている。店舗が近くにある場合は活用できるだろう。ただ、予約制のため、出張査定の方が利便性を考えるとおすすめだ。
買取実績
農機具高く売れるドットコムでは、国内製品だけでなく海外製品の農機具まで取り扱っている。累計利用者数は100万人と多くの人が依頼しているほど人気が高い。そんな高く売れるドットコムの買取実績は以下の通りだ(一部)。
- ・クボタ KB205:500,000円
- ・クボタ ER215:450,000円
- ・クボタ TA6-78:80,000円
- ・三菱 GS180:300,000円
- ・三菱 LV4:15,500円
- ・ヤンマー AJ217:590,000円
- ・ヤンマーGC561C:300,000円
- ・オーレックウイングモアWM626:40,000円
- ・イセキ TX1510:25,000円
- ・共立 RM831:260,000円
農機具の買取では製品の状態や年式によって買取価格が大きく変わるため、具体的な買取価格を表示している業者は少ない。あくまでも、参考程度にはなるが貴重なデータなので買取価格から買取相場を理解しておこう。
田植え機を高く買取してもらうポイント
乗用型の田植え機を新品で購入した際には数百万円だった商品が、売却するときになって1円にもならなかったらショックだろう。もちろん、機械の状態や買取してもらう商品によってはあり得ることだが、売るからにはできるだけ高く買取してもらいたいはずだ。
そこで、田植え機を少しでも高く買取してもらうためのポイントをいくつか紹介するので、売却を検討している方は参考にしていただきたい。
年式が新しいうちに売る
田植え機を高く買取してもらうためには年式が新しいうちに売るべきである。なぜなら、田植え機は次々と新しい年式の機械が登場し、機械の性能も向上しているからだ。
技術というものは日進月歩で成長しており、その技術で作られるモノは新しくなる度に進化している。昔の田植え機は今ほど性能が優れておらず、作業能率は決して高くはなかった。しかし、今では苗の植え付けと同時に肥料をまける機械や無人型の田植え機までも登場している。
さて、田植え機を新しく購入する際に古い年式と新しい年式はどちらが高く販売されているだろうか。同じタイプであれば古い年式は型落ちとなるため、新しい年式の田植え機の方が高く販売されているだろう。
つまり、新しい年式の田植え機が高く買取してもらえるのは古い年式よりも販売価格が高く、最新の技術が搭載されているからである。
定期的にメンテナンスをしておく
田植え機を高く買取してもらうためには機械を定期的にメンテナンスしておく必要がある。なぜなら、いざ売るときになって機械が動かなければ、通常の査定額よりも大幅に減額されるからだ。
田植え機は田植えをするために使う機械であるため、機械が動かなければ話にならない。つまり、田植え機の査定で最も大事なのは機械が正常に稼働することである。しかし、普段から使用している田植え機であればメンテナンスを怠ることはないだろうが、使用しなくなった田植え機にまでメンテナンスをしているところはあまりないだろう。
田植え機は車と同様、長期間機械を動かさないとエンジンがかからなくなることがある。また、エンジンがかかっても、急に無理をすれば故障の元となるだろう。これらを防ぐためには、使用しない田植え機であっても定期的なメンテナンスが必要である。メンテナンスをしておけば、整備が行き届いているということで高価買取にもつながるだろう。
機械をキレイな状態にしておく
田植え機を高く買取してもらうためには機械をキレイな状態にしておく必要がある。なぜなら、泥や汚れがついたままの車体では見栄えが悪く、マイナス査定となるからだ。
上記のメンテナンスで触れたことだが、田植え機の査定で一番大事なのは機械が正常に稼働することである。しかし、正常に稼働すれば外観がどのような状態であっても良いわけではない。仮に、田植え機を新しく購入することになり、商品に泥やサビが付着していたら購入するだろうか。いや、購入しないだろう。
田植え機に限らず、モノを売る際は商品であるため、外観をキレイな状態にしてから査定に出すのが望ましい。外観をキレイにしておくことで、本来はマイナス査定だった要素がプラス査定に変わることもあるだろう。
まとめ
田植え機の買取相場を徹底調査した。田植え機には歩行型と乗用型の2種類あり、歩行型の場合は買取がつかないことが多い。一方、乗用型は歩行型と比べると高価買取してもらえる傾向にあるだろう。
ただし、田植え機は使用状況や年式、メーカーなどによって査定額が大きく変動するので、業者によっては最悪の場合、買取不可の商品と判断されることも現実的にはある。
これから田植え機を買取してもらう方で高く買取してもらいたい方は、上記で紹介した3つのポイントを参考にして売却してもらいたい。