CT&Tは、韓国・ソウル特別市瑞草区盤浦洞にあった電気自動車メーカーである。「e-ZONE(イーゾーン)」という車の製造販売をしていた。
EV (CT&T) / na0905
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「e-ZONE」とはどのような車か
世界的な電気自動車の拡大を受け、韓国では、制限速度が時速60キロ以下の道路に限定されるが電気自動車の走行が許可された。
CT&Tは、ゴルフカートをベースのした2人乗り電気自動車『e-ZONE』を開発。家庭用電源から充電でき、フル充電をすれば100km以上走れる電気自動車として発売当初の売れ行きは順調。アメリカの警察などに約500台販売された。
ハワイにも工場を設立し、日本などへの輸出体制も整えるなど今後の展開が期待されていたが、低迷により2011年に販売終了している。
近距離移動用に特化した車
e-ZONEは、近距離の移動用に特化した小型電気自動車として発売された。電気自動車は、搭載している電池が高価なため、どうしても販売価格が上がってしまう。e-ZONEは、販売価格を抑えるために搭載する電池の量を減らしたのである。
e-ZONEのバリエーション
小型自動車ながら、セダン、バン、ピックアップの3タイプが用意されており、電池方式も、鉛電池またはリチウムイオン電池から選べるようになっていた。
日本では、リチウムイオン電池仕様のセダンが人気が高くよく売れており、軽自動車として登録されている。
日本での展開
e-ZONEは日本にも積極的に正式輸入されていた。輸入電気自動車としては初めて国土交通省の認定を受けており、リチウム自動車に限り、1000台までは事前審査なく日本で販売することが認められていた。
また、リチウムイオン電池仕様車は「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金」の対象とされていたため約70万円免除されるなど、好条件での販売体制が整えられ、大きな期待を背負っての発売だった。
日本での販売開始に先駆けて2009年の東京モーターショーに出品されたe-ZONEは、前評判もあり大きな注目を浴びた。有名企業からの受注を受けるなど順調なスタートを切ったのだが、製造の遅れや様々な問題で低迷していった。CT&Tは、2011年にe-ZONEの製造を終了している。
中古車の買取価格相場
数は少ないが、e-ZONEの中古車は日本の市場に流通している。予想買取価格は、以下の通りである。
セダン PHPアニバーサリーモデル(パールホワイト)25万円
セダン(ホワイト)10万円
日本での需要が大きいとは言えないが、新車価格を考えれば妥当な価格で買い取ってもらえると言えるだろう。
査定額をアップさせるポイント
ここでは査定額をあげるためのポイントを紹介するので参考にしてほしい。
1.右ハンドル車は死角になる左前を、また、ドアのカギ穴付近は、カギ差込時に傷をつくることが多いので、自分で直せる小さいキズならワックスなどで磨いて取ろう。
2.エアロパーツは、純正品のネジ穴が流用できるものは平気だが、新たに穴をあけるものはマイナスになる。
3.サンルーフは、新車で付けたときの金額がほぼそのまま査定額のアップとして返ってくる可能性大
4.タイヤは年式相応の減り方なら問題ないが、スタッドレスの場合は減点の対象になる。
5.外装はもちろん、内装もしっかりメンテナンスしよう。シートの汚れや焦げあと、運転時によく手を触れるハンドルやスイッチ類は、特に入念にチェックしよう。
6.純正品でも社外品でも「ナビ付」はプラス査定。
6.
エコカーは高く売れる
いま、エコカーやハイブリッド車は人気があり、中古車も有利な条件で売却できる傾向がある。
ランニングコストが安い
エコカーは、一般のガソリン車に比べると燃料代が安いのが大きな魅力である。特に、ハイブリッド車やディーゼル車は燃費がよく燃料代がかからないのは明白だ。
電気自動車は充電が必要なため電気代がかかると思われるかもしれないが、それでも、ガソリン車のガソリン代に比べるとコストがかからないのである。
エコカーは総じてランニングコストが安くすむため、人気が高いのである。
エコカー減税や補助金制度が適用される
次世代自動車やハイブリッドカーは、中古車であってもエコカー減税が適用される。割安な中古車に減税制度を適用するとさらに費用が安く済むことから、中古車需要が増えており、買取価格にも反映されているのである。
エコカー減税以外にもいろいろな補助金などの制度もあるため、エコカーを購入するのはメリットが大きいと言えるだろう。
エコカー減税とは
日本には現在、電気自動車などの次世代自動車や、ハイブリッド自動車を購入した場合に税金が優遇される制度がある。一般にエコカー減税とよばれている。
どのような税金が免除されるのか
減税されるのは、自動車取得税、自動車重量税、軽自動車税である。
自動車の購入時に支払う自動車取得税と、購入時および車検時に支払う自動車重量税は、電気自動車などの次世代自動車は免除、ハイブリッドカーは減額される。
毎年支払う軽自動車税にも減税措置があり、合計すると10万円以上減税されるので、その差はかなり大きいのである。
減税が適用される間に売りに出そう
エコカー減税は、期間限定の制度である。終了予定日が発表されており、それを過ぎるとエコカーの需要が減ることが見込まれている。そのため、買取相場が下がってしまう可能性は高い。
買い取られた中古車がが店頭に並び、次の購入者が契約するのにかかる時間を考えると、減税制度の終了直前に売りに出すのでは遅い可能性がある。その時期では既に次の購入者はエコカー減税の終了に間に合わない可能性があるため、買取相場が下がっているかもしれないのだ。
エコカー減税のメリットを利用して有利な条件で売却するためには、できるだけ早く売りに出した方が良いだろう。