スマートフォンなどの移動体通信サービスを行う通信会社の中には、移動体通信以外の通信サービス、例えば、光回線の接続サービスや公衆Wi-Fi接続サービスなどを行っている会社もある。
そのような通信会社の中は、移動体通信サービスと移動体通信以外の通信サービスをセットで契約すると、利用料金が割引されて月額固定費が割安になるなど、お得なサービスを提供しているところもある。
家でパソコンやゲーム機などを利用していない場合は、光通信の接続サービスは必要ない場合が多いが、光通信の接続サービスなどを利用している場合は、移動体通信と光通信の接続サービスをセットで契約すると利用料金が割引され、月額固定費が割安になる通信会社との契約も検討したほうがいいといえる。
今回は、移動体通信の他に光通信の接続サービスも提供しているIIJmio(アイアイジェイミオ)について、移動体通信サービスと光通信の接続サービスとのセットで月額固定費が割安になるかについて記載する。
Japanese Yen Bills / Japanexperterna.se
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IIJmioとは
IIJmioは、老舗のプロバイダである株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)が運営している通信サービスである。IIJmioは、MVNOのほか光通信の接続サービスも行っている。
また、IIJmioは、NTTドコモの回線を利用した通信サービスのほかauの回線を利用した通信サービスを提供しており、MVNOの中でも数少ないマルチキャリアMVNOとなる。
さらに、IIJmioの音声機能付きSIMには「みおふぉん」という愛称が付けられており、ブランド名のIIJmioのほかにみおふぉんという愛称でも知られている。
IIJmioのSIMサービスの月額利用料金について
IIJmioは、NTTドコモの回線を利用した通信サービスであるタイプDと、auの回線を利用した通信サービスであるタイプAを提供しており、それぞれの月額利用料金は以下のようになる。/p>
タイプD
ミニマムスタートプラン | ライトスタートプラン | ファミリーシェアプラン | |
---|---|---|---|
データ通信専用SIM | 900円 | 1520円 | 2560円 |
SMS機能付きSIM | 1040円 | 1660円 | 2700円 |
音声通話機能付きSIM(みおふぉん) | 1600円 | 2220円 | 3260円 |
タイプA
ミニマムスタートプラン | ライトスタートプラン | ファミリーシェアプラン | |
---|---|---|---|
SMS機能付きSIM | 900円 | 1520円 | 2560円 |
音声通話機能付きSIM(みおふぉん) | 1600円 | 2220円 | 3260円 |
※金額は税別
データ通信専用SIMは、データ通信のみのプランで、音声通話機能やSMS機能の使用はできない。SMS機能付きSIMは、データ通信専用SIMにSMS機能が追加されたもので、音声通話機能は使用できない。
音声通話機能付きSIMは、データ通信、SMS機能そして音声通話機能が使用できるもので、みおふぉんという愛称が付けられている。
なお、データ通信専用SIMは、タイプDのみで、タイプAには対応していない。
また、プランについてだが、それぞれ高速でデータ通信できる通信容量と初期に使用できるSIMカードの枚数が異なっている。
ミニマムスタートプランは、通信容量が3GBでSIMカードは1枚のプラン、ライトスタートプランは通信容量が6GBでSIMカードは1枚のプラン、ファミリーシェアプランは通信容量が12GBでSIMカードが3枚まで無料で追加できるプランとなる。
IIJmioが提供している光通信の接続サービスの月額利用料金について
IIJmioが提供している光通信の接続サービスは、「IIJmioひかり」という名称が付けられている。
IIJmioひかりは、大手通信会社であるNTT東日本、NTT西日本が提供する光回線とIIJのプロバイダサービスがセットになったものである。
IIJmioひかりの月額利用料金であるが、
- ファミリータイプ(戸建て向け)…月額4,960円
- マンションタイプ(集合住宅向け)…月額3,960円
- (金額は税別)
となっている。この他に、初期費用としてすでにフレッツ光を利用している場合は1,800円、初めてフレッツ光を利用する場合は800円、工事費として18,000円が必要となる(表示されている金額はすべて税抜)。
IIJmioのSIMサービスとIIJmioひかりのがセットに乗り換える事で月額固定費が割安なるか
IIJmioのSIMサービスとIIJmioひかりを同時に利用する場合、IIJmio独自の割引サービスである「mio割」が適用される。
このmio割は、IIJmioのSIMサービスとIIJmioひかりの利用料金の合計から毎月600円割引するサービスとなる。
例えば、IIJmioひかりのマンションタイプとみおふぉんファミリーシェアプランを契約した場合、月額利用料金は、3,960+3,260=7,220円となるところ、mio割が適用され、7,220-600=6,620円となる。
月額600円とするとあまり大した数字には見えないかもしれないが、年間にすると7,200円の節約となる。
その他に、例えばNTTドコモのファミリーシェアプランと同様のプランであるシェアパック10(小容量)(10GB)は、月額9,500円となるが、ファミリーシェアプランであれば月額3,260円であるので、NTTドコモのシェアパック10からIIJmioのファミリーシェアプランへ乗り換えれば、月額で6,240円、年間で74,880円節約できることになる。
また、IIJmioひかりについてだが、NTT東日本、NTT西日本が展開しているフレッツ光は、
- ファミリータイプ(戸建て向け)…月額6,100円
- マンションタイプ(集合住宅向け)…月額4,150円
- (金額は税別)
となっており、IIJmioひかりと比較すると。ファミリータイプでは月額1,140円。マンションタイプは月額190円ほどIIJmioひかりの方が安くなり、フレッツ光からIIJmioひかりに乗り換えれば、その金額だけ節約できることになる。
さらに、IIJmioひかりはプロバイダ込の値段なのに対し、フレッツ光は、別にプロバイダ料金が必要となる。フレッツ光に対応するプロバイダの月額利用料金はプロバイダによって異なるが、おおむね1,000円前後となっているため、IIJmioひかりを利用することで、そのプロバイダ料金分の月額1,000円ほど安くなることがわかる。
そのため、ファミリータイプで計算すると、フレッツ光からIIJmioひかりに乗り換えることで、月額で1,140+1,000=2,140円、年額に直すと25,680円ほど節約できることがわかる。
以上のことをまとめると、NTTドコモからみおふぉんに乗り換える事で、年額74,880円、フレッツ光からIIJmioに乗り換えることで年額25,680円(ファミリータイプ)、さらにmio割で年額7,200円、合計で、年額107,760円固定費が節約できることになる。
この固定費の節約金額は、利用していた通信会社やプランなどにより変わってくるため、あくまで参考ではあるが、年額100,000円程度の固定費が節約できるとなれば、無視できる数字ではなく、IIJmioのSIMサービスとIIJmioひかりへの乗り換えを検討するだけの価値はあるだろう。
まとめ
IIJmioのSIMサービスと光通信の接続サービスとのセットで月額固定費が割安になるか、について記載したが、IIJmioのSIMサービスと光通信の接続サービスとのセットに乗り換える事で、月額固定費が割安になる場合があり、IIJmioのSIMサービスと光通信の接続サービスとのセットへの乗り換えについては検討するだけの価値はあるといえる。
ただ、光通信の接続サービスについては、IIjmioに限らず、通信会社各社は、割引やキャッシュバックなどを行っており、条件によっては、IIJmio以上に月額固定費が割安になる場合もあるようだ。
そのため、SIMサービスと光通信の接続サービスのセットについて乗り換えなどを検討している場合は、IIJmio含む各通信各社が行っている割引サービスやキャッシュバックなどを確認し、自分の場合は、どの通信会社に乗り換えるのがお得なのか、よく検討したほうがいいかもしれない。