通信業界において、現在一番勢いがあるのは、MVNOといっていい<だろう。MVNOは、大手キャリアから通信回線を借りて通信サービスを提供している通信会社のことである。その最大の特徴であり、魅力が大手キャリアより格安な料金でサービスを提供している点である。
MVNOがサービスを始めた当初は、MVNOはほとんど知られていなかった。しかし、大手企業の参入やサービス内容の向上などにより知名度があがり、契約数が近年飛躍的増えた。
現在、MVNOとして数百もの通信事業者がサービスを提供している。そのため、各社とも利用者獲得のために、より低い利用料金やユニークなサービスを設定するなど、激しい競争が行われている。
このように各社競争をしているため、現在MVNOを使用りしている人は、今利用しているMVNOより条件が良いサービスを提供するMVNOがいまでは登場している可能性もあり、それによりMVNOの乗り換えなどを検討することもあるかもしれない。
しかし、MVNOの解約やMNP転出する場合の手続きには、少し複雑なやり方や、違約金が発生することもある。そうなると、その条件や方法を把握しなければならないのだが、こういった条件などは各MVNOによって異なる場合が多い。
これら条件や方法をよく把握しないまま解約やMNP転出を行ってしまうと、より多くの時間や手間、費用などが必要となることも出てきてしまう。そのため、事前に解約やMNO転出の手続き方法、違約金の発生条件を把握しておくことは、重要な事といえるだろう。
そこで、今回は、MVNOの1つであるmineo(マイネオ)の解約方法やMNP予約番号の取得方法、違約金の発生条件などについて説明していこうと思う。これから契約しようと思っている、又は解約を検討している人は是非参考までに読んで見て欲しい。
iPhone5c × mineo_028 / TAKA@P.P.R.S
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mineoとは
mineoは、大手電力会社関西電力のグループ会社であるケイオプティコムが運営するMVNOである。
mineoは、NTTドコモの回線を利用したMVNO事業のほか、auの回線を利用したMVNO事業も行っている。このように1社のみでなく複数のキャリア回線を利用している企業はMVNOの中でも数少ないサービスだろう。
こういった複数回線を保有しているMVNOはマルチキャリアと言われている。その多様性からデータ容量により複数のプランがあるほか、データ容量無制限のプランがあるなど、ライトユーザーからヘビーユーザーまで様々なニーズに対応できる人気のMVNOとなっている。
mineoの解約方法について
mineoの解約は、webページ上で行うようになっている。サポートページには、解約する場合のwebページの案内しかないので、電話での解約依頼はできないようである。
具体的な解約方法
mineoのサポートページにある「よくある質問」のボタンをクリックすると、よくある質問項目メニューが並んでいる。その中から「ご利用中のお客様」メニューで「サービス変更」を選び、「解約」をクリック。これでスムーズに解約画面に飛ぶかと思うと、その後また大量の項目が表示される。
ここでは一番上の「mineoの解約方法について教えてください」をクリック。すると、解答欄に「解約・他社へのMNP転出をご検討中のお客さまへ（ユーザーサポート）」というリンクが表示されるのでそこをクリックしよう。
新しい画面が現れると、解約理由を選ばなければならないのでそこで該当する理由を選ぶ。ここでは、なるべく解約を防ぐためにクリック後どのようにしてその問題を解決できるかのアドバイスが提供されることがある。これは顧客が逃げるのを防ぐためなので、もし興味がなければここで下に進み、「解約の方はこちら」をクリックしよう。
次の画面ではIDとパスワードを入力してログイン。SIMカードの情報の画面が表示されるので自分の電話番号など間違いがないよう確認を念のため行おう。
確認ができたら、「同意をする」を押し、「確認画面へ」。再度確認画面が現れるのでそこで再度確認し、進むとアンケートがあるので該当するものを回答。最後に「解約する」というボタンが表示されるので、そこを押せば完了となる。
事前に準備しておいた方が良い事項
実は先ほどの解約メニューは、「マイページ」内にある。そのため、先ほども述べたがマイページに入るには、eoIDとパスワードが必要となってしまう。事前にeoIDやパスワードを確認して、マイページにログインできるようにしておくようにしよう。
又、eoIDやパスワードがわからない場合は、契約した時に送付される契約内容通知書に記載されている初期eoIDや初期パスワードを利用することで、eoIDやパスワードを確認することができる。もしわからない場合は、契約内容通知書も用意しておいたほうがいいだろう。
又、マイページにログイン後、解約メニューで手続きを行い、手続き完了後に解約となるが、解約の際には、SIMカードの書かれているICCIDなどが必要になるので、事前にSIMカードを用意しておいたほうがいいだろう。
注意点
解約後のSIMカードの取扱いについてだが、NTTドコモのMVNOのコースであるDプラン契約の場合のみSIMカードを返却する必要がある。費用は利用者の負担で、返却しない場合のペナルティはないようだが、念のためトラブルなどを防ぐためにも返却したほうがいいかもしれない。
また、mineoは解約できる時間の縛りがある。解約を依頼できる時間は、年中無休の9:00〜21:00までと決まっているので、その時間内に依頼をするようにしよう。
mineoのMNP予約番号の発行方法について
mineoのMNP予約番号の発行も解約同様にmineoのサポートページから行うようになっているようだ。先ほどと同じように、電話での発行依頼はできないようだ。
具体的なMNP予約番号取得方法
先ほどの解約の作業と同様、mineoのサポートページにある「よくある質問」のボタンをクリックすると、よくある質問項目メニューが並んでいる。その中から「ご利用中のお客様」メニューのなかにある「解約」を選び、「故障した、紛失した、新しい端末を使いたい」を選択。
すると、いくつか項目が出てくるので、そこで「MNP予約番号発行（MNP転出）の方はこちら」をクリック。ちなみに、この作業が手間な場合はマイページからそのまま行うことも可能である。
先ほどの画面からマイページにログイン後、アンケートを回答。最後に予約番号登録完了を押すとMNP予約番号申し込みが完了したことになる。
事前に準備しておいた方が良い事項
こちらも、解約時と同様に「マイページ」内でMNP発行番号の依頼を行うので、マイページに入るのに必要となるeoIDとパスワードをあらかじめ確認しておいたほうがいだろう。
MNP番号が発行されるまでにかかる日数
他のMVNOでは、MNP予約番号が発行されるまで数日かかる場合が多いが、mineoでは即発行されマイページに表示される。これは多くの人にとって非常に助かりありがたいことと言えるだろう。即発行されるので、すぐにその番号を転出先の通信会社に連絡すれはMNP転出の作業は完了したことになる。
又、転出先の通信会社のMNP転入手続きが完了すると、mineoの契約は自動的に解約となる。
注意事項
ここで一つ注意したいのが、解約時と同様に、こちらも依頼できる時間は、年中無休の9:00〜21:00までと決まっている。そのため、その時間内に依頼をするようにしよう。
また、MNP予約番号は、有効期限が発行から15日間と決まっている。もし15日間を過ぎた場合は、再度発行手続きから実施する必要があるので、できるだけ早く手続きをすませたほうがいいだろう。
解約時、MNP転出時の違約金、月額利用料について
解約時、MNP転出をする時に一番注意したいことが、最低利用期間内に解約することで発生する違約金、月額利用料についてだろう。特に、違約金は、MVNOによっては、10,000円を超える場合もある。解約、もしくはMNP転出をする時は、できれば違約金が必要ないタイミングで実施したいところである。
では、mineoの場合だが、実は、mineoでは最低利用期間は設定されていない。そのため、解約時に違約金は発生しないのである。
データ通信プランの場合であれば、ほとんどのMVNOで最低利用期間は設定されていないので、解約しても違約金は発生しない場合が多い。しかし、音声通話プランと一緒になったものは、逆にほとんどのMVNOは最低利用期間が設定されているのが現状である。そのため、ほとんどの場合いは解約時期によっては違約金が発生すると言える。
しかし、mineoの場合は、データ通信プランだけでなく音声通話プランにも最低利用期間はなく、いつ解約しても違約金は発生しないのだ。そのため、違約金については心配する必要はないことになる。
ただし、mineoでは唯一MNP転出する場合注意しなければならないことがある。それは実は、mineoは、MNP転出時の手数料が契約期間によって異なっている点である。契約してから12か月以内の手数料であれば、12,420円（税込）、13か月以降は2,160円（税込）となっている。
この12,420円（税込）だが、MNPの手数料としてはかなり高額の部類となる。他のMVNOのMNPであれば手数料は3,000円程度なのが普通である。そのため、それと比較するとこの価格がいかに高いかというのがよくわかるだろう。
又、正直MNP転出する人は多いと考えられ、13か月以降は安くなることから、MNP転出に限り、違約金はないものの12か月の実質的な最低利用期間を設定していると見ていいかもしれない。
次に、解約時もしくはMNP転出時の月額利用金だが、mineoは、日割りで計算して請求される。例えば、15日に解約となった場合、15日分の料金が請求されることになる。
これも正直MVNOの中では珍しいシステムと言える。多くのMVNOは、解約時の月額利用料は満額請求される。それらに比べると使用した日数分しか請求しないmineoは、良心的な企業といえるだろう。
mineoで即解約は可能か
ではここでもう一つ気になる点である、即解約は可能かどうかについてだが、簡潔にいうと可能である。しかし、先ほどのようにMNP転出の場合金額がかなり高額となるので、MNP転出の場合はややハードルが高くなるだろう。
しかし、mineoは、解約時の違約金が、データ通信、音声通話ともになく、さらに、解約時の月額利用料金は、日割りとなる。解約するのであれば各種手数料を考えてもかなり安く実行できるといえる。
MNP転出に関しては、前述のように契約から12か月以内であれば、高額の手数料が必要となるので、即MNP転出は、結構高くつく場合もある。もし、MNP転出を考えるのであれば、解約はいつでもできるが、少しでもお金をかけたくないのであれば契約から13か月以降に解約、MNP転出を実施したほうが良いと言えるかもしれない。
まとめ
いかがだっただろうか。今回はmineoの解約方法やMNP予約番号取得方法、違約金などについて説明してきた。今まででわかっていただけたかと思うが、mineoは、手間や時間、さらに費用など他社と比較して考えると解約時にかなり良心的なMVNOといえる。そのため、他社に比べれば解約の時にそこまでの負担は降りかからないだろう。
しかし、それでも解約という重い作業のため、手間や時間などはある程度必要となる。さらに、mineoに関してはMNP転出の場合それなりの費用も必要となる場合もある。
そのため、12ヶ月内にmineoからの解約やMNP転出を検討する場合は、まず、mineoでの契約プランの変更やサービスやオプションの変更などで条件がよくなるか検討して見るのも一つの手かもしれない。
あまり考えずにとりあえず解約したいからと、解約してしまって後々損担ってしまうと非常に勿体無いと言える。是非一度何か節約できる、12ヶ月まで解約しないで済む方法があるか検討してから実施して損をしないようにして頂きたいものだ。
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