さまざまな格安SIMランキングでトップ5に入るmineoは、手順に沿って手続きを進めれば初心者でも簡単に乗り換えのできるMVNOブランドだ。サイト内にチャットサポートなどを用意するmineoには、MNP乗り換え前の不明点も自宅で解消できるメリットもある。しかしMVNOの転出転入にはいくつかの注意点があるため、スケジュールどおりにSIMカードの変更を行うためにも手順やポイントをしっかり把握しておくべきだと言えるだろう。
今回は、これからMVNO利用を考えている皆さんと一緒にmineoに乗り換える手順を詳しく確認していきたい。
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mineoとは
mineo(マイネオ)とは、ケイ・オプティコムが提供するMVNOである。ドコモ回線とau回線を有しており、au回線を利用しているMVNOは少ないため、非常に人気のあるMVNOと言える。下記に、mineoの特徴を紹介するので参考にして欲しい。
通話サービスが充実
mineoでは、10分以内の通話が全て無料になる「10分かけ放題サービス」を提供している。月918円から利用できるので、コストをおさえながら通話を楽しむことができると人気の高いサービスだ。
共有のパケット貯蔵庫が便利
ファンサイトである「マイネ王」の中に、mineoユーザーの共有のパケット貯蔵庫である「フリータンク」という制度がある。mineoユーザーの余ったパケットを貯めておくことができ、データ容量が足りなくなった際に引き出すことが可能なのである。データの残容量が1,000MBの場合引き出しが可能で、期間も毎月21日~月末の1日前までとなっている。最大1GBまで引き出すことが可能な嬉しいサービスだ。
最低利用期間と違約金がない
MVNOは、最低利用期間とその期間を守らなかった際の違約金がかかる場合が多い。mineoでは、データ通信だけではなく音声通話プランも含めて最低利用期間と違約金を設けていないのが特徴だ。そのため、気軽に乗り換えを検討することが可能である。
大容量プランが充実
10GBのプランだけではなく、20GBや30GBのプランがお得に利用できるのも特徴の1つと言える。業界最安値と言われているDMMモバイルにも匹敵する安さが魅力だ。
プランが充実していて人気の高いmineoだが、通信速度とMNP転出料には注意しておきたい。通信速度はそこまで速いという評判はなく、MNP転出料は12カ月以内の場合割高で12,420円かかるので注意が必要だ。13カ月以降であれば、他社とほとんど変わりはない。
ステップ1 月間データ通信量の把握
では、実際mineoに乗り換えるための手順を紹介したい。
mineoに限らず新たなMVNOへの乗り換えを行う際には、まず現段階で契約している月々のデータ通信量と基本料金の把握、転入先の料金プラン決定を行う必要がある。 特に家族みんなでmineoへの乗り換えを考えている場合は、それぞれが現段階で契約している大手キャリア会社などの請求明細書などをチェックした上で、トータルいくらの携帯電話料金を支払っているかについて確認しなければならない。データ通信量の把握方法については、下記を参考にして欲しい。
既に格安SIM(MVNO)を利用している場合
既に格安SIM(MVNO)を利用している場合、各会社の通信量チェックアプリを見ることでデータ通信量を把握することが可能だ。1日あたりの数値とグラフが表示され、簡単にデータ通信料をチェックできる。
Android端末を利用している場合
設定からデータ通信料を知ることができる。設定のボタンを押すと、「データ通信」に関するボタンが出てくると思うので、そこから確認が可能だ。1日ごとの数値とグラフを簡単に把握でき、どのアプリが通信量を使用しているかもすぐにチェックすることができるのだ。
iPhone端末を利用している場合
iPhoneには、Androidのようなデータ通信料を知ることのできるシステムが内蔵されていないため、外部のアプリを使用すると良い。例えば、「通信量チェッカー」や「My Data Manager」といったアプリがおすすめだ。
mineoの料金シミュレーションが便利
初めてのMVNO利用でプラン選定が上手くできない人には、mineoのサイト内にある料金シミュレーションの活用が大変おすすめだ。現状における月々のスマホ代金を入力するだけで使用開始できるこのツールは、これからmineoを契約する上で希望する条件の選択だけで簡単にシミュレーション結果が出る仕組みだ。またその中にはデータ容量診断もあるため、既契約のキャリアから届く請求書の見方が分からなかったり、今後のデータ通信容量の見通しがつきにくい方でもmineoなら安心してプラン決定ができると捉えて良いだろう。
ステップ2 mineoのSIMカードを入れるスマホの準備
auとドコモの2回線から選択可能なマルチキャリアのmineoは、この会社のSIMカードを入れるスマホ端末の用意についても他社と比べて行いやすいブランドだ。
大手キャリア会社のスマホでmineoを利用する場合
今現在auもしくはドコモのスマートフォンを使っている人が、mineoでそのキャリアと同じ回線を選ぶ場合は、特に大きな注意点はない。またマルチキャリアという特徴に注目してmineoへの乗り換えを行うなら、わざわざ手数料を払ってSIMロック解除を行う必要もないと捉えて良いだろう。
mineo用のスマホをこれから買う場合
mineoへの乗り換えを機にスマホ端末を新たに買う場合も、マルチキャリアに対応できるこのブランドなら、auもしくはドコモの白ロムだけでなく家電量販店や中古スマホ販売店で取り扱われているSIMフリースマホの選択もできる。またmineoでは、ZenFoneやHUAWEI、arrowsなどの人気スマホとのセットプランも設けているため、初めてのスマートフォン選びに不安がある場合は、mineoショップに相談をしてみても良いだろう。
ステップ3 現行のキャリア会社でMNP転出手続きをする
これから利用するプランと利用端末が決まったら、現在契約中のキャリア会社で行うMNP転出手続きに移っていく。転出をする会社からMNP予約番号をもらうこの手続きには、乗り換えスケジュールに大きく関係するたくさんの注意点がある。
MNP転出とは
MNP転出とは、今使用している電話番号はそのままで他社のキャリアに乗り換えることを指す。大手のキャリアの場合、1万円以上費用がかかる場合もある。MNP転出をする際には、転出をする会社から「MNP予約番号」を貰う必要がある。
MNP予約番号はどこでもらえるの?
MNP予約番号の申込みは、現在契約しているキャリアの店頭、電話窓口、WEBサイトから行う形となる。一般的な会社では、朝9時〜夜20時頃までMNP転出の受付を行っている。これに対してワイモバイルのEmnetとMy Y!mobileでは、システムメンテナンス時間を除いて24時間受付をしているようだ。
MNP予約番号の有効期限は15日間
転入元のキャリア会社から発行されたMNP予約番号には、15日間という有効期限がある。この期限が切れてしまった後は、当然MNP手続きができなくなる。そのため、MNPの転出転入を行う際には、各社の申込み条件をきちんと確認した上で期限切れの起こらないスケジュールの中で手続きを進める必要が出てくるのだ。
mineoの場合は有効期限まで10日以上の残が必要
転入先としてmineoを選ぶ際には、MNP予約番号の有効期限を10日以上残しておかなければならない。そのため、利用開始を希望する日より10日以上前にキャリア会社でのMNP予約番号の取得手続きをmineoへの申込みを行うのが、このMVNOへの乗り換えをする上で最も大事なポイントとなる。
また有効期限までの残日数については会社によってそのルールが大きく異なる実態があるため、これまで他社でのMNP転入をした経験があったとしてもmineoのルールをきちんと確認するようにして欲しい。
MNP予約番号の残が10日以下になってしまった場合は?
このルールを知らずにMNP予約番号が有効期限まで10日以下になった場合は、現在契約しているキャリア会社でMNP予約番号の取り消しを一度行なった上で、再発番をしてもらうしかなくなる。こうした形で初心者にとっては若干難しいMNP予約番号の取得タイミングの失敗をなくすためには、予め契約プランや利用するスマホ端末の準備をしっかり行なった上で一気にMNPの転出転入手続きをするのが理想と言えるだろう。
ステップ4-1 WEB申込みでMNP転入する方法
mineoへの申込み手続きは、WEB、エントリーパッケージ、実店舗の3方法から選択できる形となっている。パソコンやスマートフォンからでも利用できるWEB申込みは、MVNO利用者の多くが選択する方法だ。
mineoへの乗り換え手続きに必要なもの
MNPを使ってmineoへの申込みをする場合は、10日以上の期限が残ったMNP予約番号、運転免許証などの本人確認書類、本人名義のクレジットカードが必要となる。mineoの場合は申込むタイプによって準備するものが変わってくるため、注意をして欲しい。
WEB申込時の流れとポイント
WEBを使って行う申込み手続きは、エントリーコードの入力、サービス選択、契約者情報・支払い情報入力、本人確認の順で進んでいく。登録完了までには仮申込みのお知らせメールが届く仕組みとなっているため、mineo利用時にはプロバイダやフリーメールなどのアドレスも必要になるだろう。
申込みからSIMカードが届くまでの日数
申込みが終わると、1週間ほどでSIMカードが宅急便で届けられる。このブランドのセットプランで格安スマホを買った場合は、。実際にmineoで契約をしたユーザのブログなどを見てみると、2〜3日で審査完了、3〜4日でカード到着といった事例もあるようだ。
ステップ4-2 エントリーパッケージ利用でMNP転入する方法
少しでも安くお得に乗り換えをしたい方には、契約事務手数料の3,240円が無料となるエントリーパッケージの利用がおすすめだ。エントリーパッケージは、下記の場所で購入することができる。
- ・オンラインショップ(Amazon、楽天市場、eoショッピングモールなどの7サイト)
- ・mineoショップ
- ・家電量販店(ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ソフマップなどの7社)
- ・mineoサポート店
このパッケージを購入した後は、パソコンやスマートフォンを使ってWEB申込みをする流れとなる。
ステップ4-3 店舗申込みでMNP転入する方法
少しでも早くSIMカードを受け取りたい、WEB申込みには入力などに不安があるといった皆さんには、全国にあるmineoの店舗で行う申込み手続きがおすすめだ。即日対応可能な店舗を利用すれば、手続き完了後すぐにSIMカードの受け取りができる。WEB申込みの場合はSIMカードとスマホの到着まで1週間ほどかかるため、店頭で申込をするメリットは非常に高いと言えるだろう。
ステップ5 各種設定・利用開始
SIMカードが手元に届いたら、スマホ本体へのカード取り付けとMNP転入切替、ネットワーク設定といった初期設定を行う必要がある。
ユーザー自身が行うMNP転入切替
乗り換えに必要不可欠なMNP転入切替は、必ずユーザ自身が行う必要のある手続きだ。初期設定サポートという有料サービスに含まれないこの作業で不明点が生じた場合は、mineoサポートダイヤルに電話をして切替方法を教えてもらう必要がある。
初期設定サポートの内容とは?
これに対してmineoのサポート店で行われている初期設定サポートは、1,000円の料金でSIMカードの差し替え、ネットワーク設定、メール設定の対応をしてもらえる内容だ。このサービスを利用する場合は、自分の使うスマートフォンがmineo動作確認端末一覧に入っているかを予め確認しておく必要がある。
初期設定サポートを利用する場合の注意点
mineoの店舗で初期設定サポートをお願いする場合は、来店予定の30分前までにMNP転入切替を終わらせておく必要がある。専用サイトで行うこの手続きは、mineoから配布されたeoID、パスワード、SIMカードの台紙に記載されているICCID/製造番号を入力するだけ終わる簡単な内容だ。
MVNOに乗り換える場合の注意点
ここまで、mineoへの乗り換え方法を紹介してきたが、乗り換えた後に後悔しないためにMVNOのデメリットも紹介しておきたい。MVNOは大手キャリアと比較すると月々の携帯代をおさえられるが、デメリットもいくつかあるので知った上で乗り換えるようにしたい。
キャリアメールが使用できなくなる
今まで大手キャリアのメールを頻繁に使用していた人は、キャリアメールが使えなくなるので注意しておきたい。例えばmineoの場合、mineoメールというものが新たに付与される。
LINEの年齢認証が出来ない場合がある
LINEやその他のSNSでは年齢認証をすることで、使用できるサービスが増える場合があるが、その年齢認証がMVNOではできないことが多い。例えば、LINEのID検索には年齢認証が必要だが、MVNOではこの機能が使えないのである。
サポートが大手キャリアと比較すると劣る
MVNOはリアル店舗を持っていない会社が多いため、何か困ったことがあった場合のサポートが劣っているといわれている。ある程度は自分で解決しなければならないが、最近ではリアル店舗が充実しているMVNOも増えてきているので、不安な方はリアル店舗の多いMVNOを選ぶようにしよう。
まとめ
mineoに乗り換える方法を紹介してきた。この一連の作業が完了すれば、今使っているスマホが不通となるため、mineoショップへの問い合わせや予約などを行う場合は、手続きの順番についても注意をして欲しい。手続きの順番にも注意して、mineoへの乗り換えを効率良く進めるようにしよう。