通信業界において、最近、急激に契約者を増やしているのが、MVNOである。
MVNOとは、自前の通信回線を持たず大手キャリアから通信回線を借りて営業している通信会社のことで、通信回線を持たない事で浮いたコストを利用料金の引き下げに充てているため、大手キャリアより利用料金が大幅に安いことを特徴としている。
そんなMVNOであるが、人気の高まりと共に新規参入する企業も多く、現在、数百社がMVNOとしてサービスを実施していると言われている。
そして、企業数が多くなるに連れ業界内の競争も激化し、各社とも料金の安さや独特なサービスなど自社の特徴をPRし、顧客の獲得にしのぎを削っている。競争が激化すると、ユーザーにとってより条件が良いMVNOが誕生することも多くなるが、そうなると、今契約している通信会社より条件がいいMVNOへ乗り換えを考える事もあるかもしれない。
ただ、通信会社を変更する場合は、
そのため、通信会社の変更を検討する前に、元の通信会社との契約を解約する方法やMNP転出の方法、さらには違約金などが発生する条件などをあらかじめ確認しておくことが必要といえる。
そこで、今回は、MVNOの中の1つであるNifMo(ニフモ)の解約やMNP転出の方法、違約金の発生する条件などについて記載する。
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NifMoとは
NifMoは、老舗のプロバイダーであるニフティが運営しているMVNOである。
NifMoは、NTTドコモの回線を利用した高速、高品質の通信サービスを、業界最安クラスの利用料金で提供するなどコストパフォーマンスに優れたプランを提供しており、その他にも公衆無線LANを無料で使用することができるなど、様々なサービスを実施しており、人気が高いMVNOとして知られている。
NifMoのメリット
安定した通信速度
MVNOによっては、「通信速度が安定しない」「通信が混み合う時間帯に繋がりにくい」といったデメリットを抱えているものも多い。NifMoは、過去に通信速度のアワードを受賞しているほど、安定した通信環境が整っていると言われている。
ニフティの他のサービスと一緒に利用するとお得
NifMoを運営しているニフティでは、MVNO以外にも様々なサービスを提供している。「まるっと割」という割引サービスを提供していて、月額料金が200円割引されるのだ。「@nifty光」や「ADSL接続サービス」などがそれに該当する。
また、「@niftyでんき」を利用している場合は月額料金が250円割引になる。接続サービスと「@niftyでんき」を利用している場合は、合計で450円割引される。毎月450円割引されると、1年で5,000円以上も割引きされるため非常にお得感が高い。
バースト転送機能が利用できる
バースト転送機能とは、低速通信時に通信開始後一定の時間は高速通信が利用できるシステムである。NifMoの場合は、150KBまで高速通信を利用できる。速度制限がかかったとしても、一定期間は高速通信が可能なのである。
バリュープログラムで月額料金がお得に
NifMoには「NifMoバリュープログラム」という制度があり、ネットショッピングやアプリのダウンロードで月額料金が安くなる仕組みがある。案件をこなせばこなすほど月額料金を抑えることができる。
10分かけ放題オプションが安い
NifMoには、音声通話オプションとして「10分かけ放題」がある。10分以内のかけ放題は何度でも無料で可能なオプションだが、他社でも同様のサービスはある。NifMoの場合は、月額料金が830円と他社と比較しても安い価格で利用できる。長電話は多くなく、10分以内の通話が多いユーザーにとっては、便利な機能といえるだろう。
家族プランが使いやすい
NifMoでは、「NifMoファミリープログラム」を提供しており、支払いを一括にできたり、データ通信量を家族間でシェアできたりする。さらに、NifMo契約数×0.5GBのデータ通信量を毎月貰えるため、大家族で使えば使うほどお得になるのだ。
BBモバイルポイントが使える
「BBモバイルポイント」というWi-Fiスポットを利用することができるのも強みといえるだろう。BBモバイルポイントのステッカーが貼ってある場所では、Wi-Fiが使いたい放題になる。
NifMoのデメリット
通信速度の切り替えができない
いくつかのMVNOの機能としてあげられる、通信速度の切り替え機能がNifMoにはない。そのため、高速通信の容量を節約することが難しい。
キャリアメールが使用できない
大手キャリアや一部のMVNOで使用できるキャリアメールの機能がないのも、デメリットといえるだろう。ただ、現在ではgmailなどのフリーメールを使っている人も多いため、そこまでデメリットではないと捉える人も多いだろう。
1日の通信量制限がある
NifMoでは、1日あたりの通信量制限があるので要注意だ。3GBプランで650MB以上、7GBプランで1,500MB以上、13GBプランで2,800MB以上使用すると通信制限がかかってしまうのだ。
ネットショッピングをしない人にはお得感が少ない
「NifMoバリュープログラム」は、ネットショッピングをすることで割引の恩恵が受けられる仕組みだ。そのため、日常的にネットショッピングをしない人にはお得感が少ないといえるだろう。逆に、ネットショッピングを良くする人にはおすすめであるといえる。
NifMoの解約方法について
NifMoの解約方法についてだが、NifMoの解約方法は、他のMVNOと違い、やや複雑で時間が必要となるので、注意が必要となる。
NifMoの解約は、NifMoのホームページにある会員サポートページから実施する。会員サポートページにログインするためには、@niftyユーザー名または@nifty IDとパスワードが必要になる。
NifMoと契約後、@niftyから@nifty IDとログインパスワードが記載された書類が届くので、そちらを確認してログインできるようにしておこう。
会員ページにログイン後、解約メニューからいくつか質問に回答して、「サービスを解除する」ボタンを押すことで解約となる。ここで注意したいのは、解約を申請してから実際に解約されるまで約2週間必要となる点である。
即日解約が可能なMVNOがあるなか、2週間というのはかなりの長期間となる。そのため、月末に解約すると、手続きの完了が翌月となり、翌月分の利用料金が必要となる場合も出てくる。解約する場合は、月の前半に手続きを開始した方がいいだろう。
さらに、注意しなければならない点は、解約手続きはこれで完了する訳ではない点である。実は、NifMoと契約した時に同時に@Niftyにも入会しているため、NifMoの解約手続きとは別に@Niftyの解約手続きが必要となる。
@Niftyは、光やADSLなどNifMo以外のサービスもあるので、そちらに加入しているのであれば、@Niftyを解約する必要はないが、加入していないのであれば、@Niftyに入会する意味はあまりないので、解約したほうがいいだろう。
なお、@Niftyの解約は、NifMoの解約手続き完了した翌日から手続きが可能となっているので、NifMo解約後、@Niftyの解約手続きを忘れないようにしよう。
また、NifMo解約後は、それまで使用していたNifMoのSIMカードを指定の場所に送付する必要がある。送料は利用者負担で、返却しなくても損害金などの請求はないようだが、念のため返却したほうがいいだろう。
全体として、解約したい時に@Niftyの解約も必要となるなど、分かりにくい点が多いといえるだろう。また、2週間解約までに時間を要するため、解約したいと思った場合は解約のフローをしっかり確認し、早めに対応することをおすすめする。
NifMoからのMNP転出方法について
NifMoからのMNP転出方法についてだが、まず、一般的なMNP転出方法について記載する。
MNP転出をする場合は、まず、転出元の通信会社からMNP予約番号を発行してもらう必要がある。MNP予約番号を発行してもらったら、転出先の通信会社にこのMNP予約番号を連絡する。転出先の通信会社でMNP転入の手続きが完了したら、MNP転出も完了したことになる。
NifMoにおけるMNP予約番号の発行については、解約と同じくNifMoのホームページにある会員サポートページから実施する。利用状況照会から、「MNP転出情報」より「MNP予約番号を申請する」にてMNP予約番号の発行依頼をすることが出来る。
MNP予約番号が発行されるまでに2日ほどかかり、発行されたら登録してあるメールアドレスに連絡が行くほか、利用状況照会からも確認することができる。
NifMoからMNP転出時に注意したいのは、通信会社によっては、MNP転出が出来ない場合があることである。OCNモバイルONE、ぷららモバイルLTEといった大手MVNOもNifMoからMNP転出できない通信会社とされている。
MNP転出ができない通信会社は、NifMoのホームページに記載してあるので、事前に確認をしたほうがいいだろう。MNP転出後、NifMoが転出されたことを確認し次第、NifMoとの契約は解約となるが、@Niftyの登録はそのまま残るので、@Niftyを解約する場合は、忘れずに解約しよう。
違約金、解約時の月額利用料金について
解約時に一番注意しなければならないのは、違約金が必要かどうかである。違約金は、通常、最低利用機期間中に解約する場合に発生するもので、最低利用期間や違約金の金額などは、通信会社により異なるので、解約する前に確認が必要となってくる。MVNOによっては、最低利用期間や違約金が発生しないものもある。
NifMoにおける違約金についてだが、NifMoでは、データ通信プランでは1か月、音声通話プランでは7カ月の最低利用間が設定されているしかし、最低利用期間中に解約して違約金は発生するのは音声通話プランのみで、金額は8,000円(税別)となる。
なお、データ通信プランは、最低利用期間中に解約しても前述のように違約金は必要ないが、通常無料となる利用開始月の月額利用料金が、無料でなくなって1か月分必要となるので、これが違約金の代わりといえなくもない。
次に、解約時の月額利用料金であるが、NifMOは、契約は月単位であり、月途中で解約しても利用料金は日割りとはならず、1か月分満額必要である。そのため、前述のように2週間かかる解約手続きの間に月をまたいだ場合、翌月の月額利用料金も満額必要となるので、解約する時期などに注意したほうがいいだろう。
NifMoで即解約は可能か
NifMoで即解約は可能か、ということであるが、他のMVNOより多少ハードルが高いといえる。NifMoで解約する場合は、前述のように完了までに2週間必要となる。その間に、月をまたいだ場合は、最低でも2か月分の月額料金が必要となるうえ、NifMo解約後に@Niftyの解約手続きもあるので、他のMVNOより時間がかかるうえにやや面倒くさいといえるかもしれない。
それに、音声通話プランの場合7カ月以内に解約する場合は、8,000円(税別)の違約金が必要となる。Niftyは、即解約は可能であるが、他のMVNOに比べ、手間や時間がかかる。
さらに、音声通話プランは、即解約すると8,000円(税別)の違約金も必要となるので、音声通話プランについては、7カ月経過してから解約した方がいいかもしれない。
まとめ
NifMoの解約やMNP転出方法、違約金などについて記載したが、NifMoは、解約まで時間がかかるうえに@Niftyの解約も必要であるなど、他のMVNOより時間や手間がかかるやや面倒なMVNOといえるかもしれない。
NifMo自体は評価の高いMVNOなので、NifMoを解約したり、MNP転出したりすることはあまりないかもしれないが、もし、解約やMNP転出をする場合は、それなりの時間や手間がかかることを覚悟して実施したほうがいいだろう。
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