スマートフォンでデータ通信を行う時、一番気になるのは、通信容量だと思われる。
通信会社と契約する際は、高速通信できる通信容量の上限が決まった内容で契約をすることがほとんどであり、もし、利用した通信容量が、通信容量の上限を超えた場合は、速度制限となり、低速での通信しか行えなくなるのである。
低速でしか通信を行えない場合、SNSやメール、テキストベースのデータ量が少ないwebページ閲覧程度であれば、それほど影響はないが、動画の視聴やコンテンツのダウンロード、画像や映像があるデータ量が多いwebページの閲覧では、快適に利用できるとは言い難い状況となる。
そのため、データ通信を行う場合は、使用した通信容量に注意しなければならないが、通信容量を使用しない通信方法として、W-Fiネットワークに接続して通信を行う方法がある。
W-Fiネットワークに接続して通信を行う分には、契約した通信会社のネットワークを使用しないので、いくらデータ通信を行っても、通信容量の上限を超えることはない。
ただ、W-Fiネットワークは、自分で用意したものや自分が属する組織が設置したもの以外は、接続することが出来ない場合がほとんどで、外部で、W-Fiネットワークを接続するのは困難であるといえる。
しかし、MVNOの中には、公共施設や店舗でW-Fiネットワークに接続できるWi-Fiスポットを用意しているところもある。Wi-Fiスポットならば、外部でもW-Fiネットワークが使用することが可能となり、通信容量の節約が可能となる。
Wi-Fiスポットの提供は、MVNOが提供するサービスの特徴の1つであり、Wi-Fiスポットの提供の有無は、通信会社を契約するときの参考になるだろう。
今回は、MVNOの中の１つであるOCNモバイルONEと、OCNモバイルONEが提供するWi-Fiスポットについて記載する。
引用：https://www.ntt.com/personal/services/mobile/one/wi-fi_spot.html
CONTENTS
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OCNモバイルONEとは
OCNモバイルONEは、NTTのグループ会社であるNTTコミュニケーションズが運営しているMVNOである。
OCNモバイルONEは、移動体通信では最大手となるNTTドコモの回線を利用したMVNOであり、最大788Mbpsの高速通信回線のほか日本全国ほとんどの地域で通信が可能となる広い通信エリアの通信サービスを提供している。
OCNモバイルONEは、NTT系列の老舗のプロバイダーであるOCNが提供する通信サービスの1つとされていて、また、早くからMVNOとしてサービスを開始していたことから、MVNOの中では知名度が高く、人気のMVNOとなっている。
OCNモバイルONEが提供するWi-Fiスポットとは
OCNモバイルONEは、OCNモバイルONEの契約者を対象に、カフェ・駅・空港・ホテルなどで利用できるWi-Fiスポットを提供している。
Wi-Fiスポットとは、データ通信可能なWi-Fiネットワークが設置してある場所であり、OCNモバイルONEの契約者は、OCNモバイルONEが提供するWi-Fiスポットに行けば、Wi-Fiネットワーク経由でデータ通信ができることから、高速通信の通信容量が節約できることになる。
OCNモバイルONEは、全国に80,000カ所以上のWi-Fiスポットを用意しており、駅、空港、公共施設はもちろんのこと、ファストフート店やコンビニエンスストアにも設置してあり、外出先でも、Wi-Fiネットワークに接続できる場合が多いといえる。
OCNモバイルONEが提供するWi-Fiスポットは、OCNモバイルONEの契約者であれば、プラン、コース関係なく、無料で接続することが可能となっていて、利用前にOCNモバイルONEに利用申請などの届け出も必要ない。
利用する場合は、OCNモバイルONEが提供するスマートフォンアプリである「OCNモバイルONEアプリ」であれば、初期設定をするだけで、OCNモバイルONEのWi-Fiスポットの通信エリアに入った場合、自動でOCNモバイルONEのWi-Fiスポットに接続する。
駅などには、無料で接続できるWi-Fiスポットがあるが、メールアドレスの登録が必要であったり、会員登録が必要であったり、と、Wi-Fiネットワークに接続するまでに面倒な手続きが必要な場合があるが、OCNモバイルONEアプリで設定すれば、そのような面倒な手続きは必要ない。
これは、OCNモバイルONEのWi-FiスポットとOCNモバイルONEアプリの組み合わせによるOCNモバイルONE独自のサービスといえる。
安全面についても、WPA2規格の暗号化を実施するなど高いセキュリティで対応している。
また、Wi-Fiスポットでしばしば問題になるのが、運営者が不明で暗号がかけられていないなど安全面に不安がある「野良Wi-Fi」や、通信を盗聴してデータを盗み出すために設置してある「偽Wi-Fiスポット」である。
しかし、OCNモバイルONEアプリがインストールしてある状態で、OCNモバイルONEのWi-Fiスポットの通信エリアに入れば、OCNモバイルONEのWi-Fiスポットに自動的に接続するので、このような問題は発生しないといえる。
OCNモバイルONEのWi-Fiスポットへの接続方法について
OCNモバイルONEのWi-Fiスポットへの接続方法についてだが、OCNモバイルONEアプリの「Wi-Fiスポット機能」を設定することで、簡単に接続することができる。
OCNモバイルONEアプリは、iOS用、Android用、Windows用があり、それぞれ、Apple Store、Google Play Store、MicroSoft ストアからダウンロードすることができ、OCNモバイルONE契約者であれば利用することが出来る。
OCNモバイルONEアプリ起動後、アプリの画面右上の設定ボタンをタップすると、設定画面が表示されるので、その中にある「Wi-Fi機能」というボタンをタップする。
そうして表示されたメニューの中に「Wi-Fiスポットのご利用」というメニューがあるので、その中の「Wi-FiユーザID発行」というボタンをタップする。
そうすると、Wi-FiユーザID発行画面となり、発行に必要な発信番号と製造番号が表示されるので、問題なければ、画面下部に表示されている「Wi-FiユーザID発行」というボタンをタップすると、Wi-FiユーザIDが発行される。
その後、iOS機は、Wi-Fi接続用プロファイルをインストールし、最初のWi-Fiスポットとの接続時に証明書を発行することで、Android機は、Wi-FiユーザID発行後に表示される「Wi-Fiスポットの接続設定を行う」ボタンをタップすることで、設定は完了される。
あとは、端末のWi-Fi機能をONにして、OCNモバイルONEのWi-Fiスポットの通信エリアに入れば、自動的にOCNモバイルONEのWi-Fiスポットに接続される。
設定するまでにいくらかの操作が必要であるが、一度設定してしまえば、後は設定操作をする必要はない。
また、OCNモバイルONEアプリは、OCNモバイルONEのWi-Fiスポットの検索も可能である。OCNモバイルONEのWi-Fiスポットを検索して、もし、これから出かける先や現在地の近くにOCNモバイルONEのWi-Fiスポットがあれば、利用するといいだろう。
OCNモバイルONEのWi-Fiスポットの利用で注意すること
OCNモバイルONEのWi-Fiスポットの利用で注意することについて記載する。
Wi-FiスポットのWi-Fiネットワークが、OCNモバイルONEの通信回線と比べると、安定していない可能性がある。
Wi-FiスポットのWi-Fiネットワークは、無料のサービスであるので、通常の回線より品質の上で劣ることが考えられ、例えば、複数人で同じWi-FiスポットのWi-Fiネットワークに接続した場合、通信速度は落ち、安定した通信の実施をできない可能性がある。
そのため、Wi-Fiスポットでの接続は、OCNモバイルONEの通信容量を利用することなくネットワークを利用できることでよしとして、回線の品質にはあまりこだわらないほうがいいかもしれない。
また、Wi-Fiスポットの使用は、危険性が全くないわけではなく、どんな高いセキュリティを施しても、セキュリティホールなどなんらかのリスクがある可能性は否定できないのが現状である。
そのため、Wi-Fiスポットで通信を行う際は、住所や氏名、電話番号といった個人情報やクレジットカード情報などを含んだ通信は行わないなど、通信する内容に注意したほうがいいだろう。
まとめ
OCNモバイルONEとOCNモバイルONE が提供するWi-Fiスポットについて記載したが、スマートフォンなどで通信する時は、通信容量の問題は必ずあるので、外部でも通信容量を使用せずに通信が可能なWi-Fiスポットは、大いに活用したいところだ。
ただ、Wi-Fiスポットの利用には、通信の品質やセキュリティの問題もあるので、利用方法には注意して、Wi-Fiスポットを有効に活用しよ。
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