空前の自転車ブームが起きている日本。その中でも、ロードバイクなどのスポーツタイプの自転車が大人気となっている。しかし、ロードバイクは高額な商品。そのため中古での購入を検討している人も多い。
そこで、中古販売・購入をしようとしている人のために型番やモデル名の調べ方を紹介していく。今回は、SPECIALIZED（スペシャライズド）にスポットを当てていこう。
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SPECIALIZED（スペシャライズド）について
SPECIALIZED（スペシャライズド）は、1974年にアメリカで設立された総合自転車ブランド。「Innovate or Die」を掲げており、常に革新的な動きを見せる活発な企業としても有名だ。
世界的にシェアを獲得しているブランドながら、日本で使用しているユーザーは意外にも少ない。同じアメリカの自転車ブランドだと、国内ではCannondale（キャノンデール）とTREK（トレック）が圧倒的な支持を得ている印象があるだろう。SPECIALIZED（スペシャライズド）に関しては取り扱いに関して、厳しい制約があるため個人経営のような小さな自転車屋では、取り扱いが難しいとも言われている。
2000年から有名レースに参戦
SPECIALIZED（スペシャライズド）が初めてレースに参戦したのは、2000年のツールドフランス。初年度からサポートチームを表彰台にあげるなど、その技術力を世界に示し、レーサーからの大きな支持を得た。
日本のロードレースチーム「愛三工業レーシングチーム」にサポートを行うなど、日本のプロチームとの関わりもある。
「BODY GEOMETORY FIT INTEGRATION TECHNOLOGY（通称：BGフィット）」と呼ばれる、独自の矯正プログラムにより各ライダーに最適なポジションを提案するなど、フレームやコンポーネントに対する技術だけでなく、ライダーの身体に関してもしっかりと研究を重ねているようだ。
女性モデルが豊富なブランド
実は、SPECIALIZED（スペシャライズド）というブランドは女性向けのロードバイクに力を入れているブランド。通常女性向けのロードバイクというと、「男性向けバイクを小さくしたモデル」という形で発売されることが多いがが、SPECIALIZED（スペシャライズド）に関しては「女性に向けて作ったモデル」として、しっかりと女性の身体に合う設計（ジオメトリ）になっているのだ。
自転車が自分の身体に合っているかどうかは、長く同じ自転車に乗る上で非常に大切となってくる。女性の初心者が購入を検討しているのであれば、SPECIALIZED（スペシャライズド）がオススメだ。
フレーム意外の自転車製品にも定評あり
また、SPECIALIZED（スペシャライズド）はフレームや完成車に加えて自転車関連商品も数多く出している。ウェアやビンディングシューズ、ヘルメットなどにもブランドオリジナルの技術を活かし、快適なライドとなるような配慮がなされているのだ。
SPECIALIZED（スペシャライズド）の型番・モデルについて
ロードバイクのモデル名や型番は、車やバイクとは違う成り立ちになっている。どのような仕組みで名前がつけられているのか、確認しておこう。
フレーム名がモデル名になっている
ロードバイクは、フレームとパーツ（コンポーネント）の組み合わせによって完成車として販売されるものと、フレーム単体で販売されているものの2パターンがある。基本的にロードバイクは、フレームの名前がモデル名となっていることが多い。
SPECIALIZED（スペシャライズド）に関して言えば、フレームに各シリーズが存在しており、その中でスペックに応じてモデル名は変わっていく仕組みになっている。
- 例：SPECIALIZED（スペシャライズド）のモデル名一例
- ・TARMAC MEN
- ・TARMAC MEN SPORT
- ・Tarmac Men Elite
- ・TARMAC MEN COMP
- ・Tarmac Men Expert
- ・S-Works Tarmc Men Ultralight
- ・Venge Elite
- ・VENGE ViAS EXPERT DISC
- ・S-WORKS VENGE ViAS DISC Di2
- etc….
コンポーネントがモデル名の一部となることも
しかしながら、モデル名の中にコンポーネントの名前が入ることもある。上記の例であれば、「S-WORKS VENGE ViAS DISC Di2」がそれに該当する。この商品は、「S-WORKS VENGE ViAS DISC」というフレームを使い、「Di2」コンポーネントを使用して作り上げた完成車。「S-WORKS VENGE ViAS DISC」単体（フレームのみ）でも販売を行っているので、混同しないように注意してほしい。
中古での購入時は〇〇も要確認！
また、中古でのロードバイクを購入する際は、そのバイクが発売された年（年式）を注意深く確認してほしい。ロードバイクは、たとえ同じモデル名であっても、年式によってその作りが大きく異なる。（使われているパーツも含め異なることもある）そのため、走りにも大きく影響が出てくるのだ。
新品のみを取り扱っている店舗であれば、おおよそ全てが最新モデルの物を置いているはずだが、中古ショップでは様々な年式のロードバイクが売られているので、購入の際はしっかり確認しておこう。
SPECIALIZED（スペシャライズド）の型番・モデル名の調べ方
それでは、SPECIALIZED（スペシャライズド）の型番・モデルの調べ方の調べ方を紹介しよう。シリアルナンバーの調べ方についても、触れていくのであわせて確認しておいてほしい。
保証書を確認することで必要な情報は手に入る
もしも、型番・モデル名を知りたいのであれば真っ先に「保証書」を確認しよう。保証書は、ユーザーが必要な情報の大部分が記載されてる書類。そのため、型番やモデル名なら確実に記載があるはずだ。
フレームにも、デザインとして大きくモデル名が書いてあることもあるが、正式なものではない。中古展へ売却する際の見積もりなどに使う、正しいモデル名・型番としては「保証書に記載のある名前」を使うようにしよう。
見積もり依頼をする際は、年式まで正確に伝えることで実際の金額との乖離を防ぐことができることを覚えておいてほしい。
シリアルナンバーは〇〇に記載
また、それぞれの車体に割り振られたシリアルナンバー（車体番号）は、保証書だけでなくフレーム本体にも記載がある。SPECIALIZED（スペシャライズド）のロードバイクの場合、トップチューブの裏側にシールの形でシリアルナンバー（車体番号）が記載されているはずだ。
保証書が手元にない場合でも、シリアルナンバーであればすぐに調べられるので、一度場所を把握しておくといいだろう。
購入後はオンライン保証登録を忘れずに
SPECIALIZED（スペシャライズド）のバイクを購入した際は、まず最初にオンライン保証登録をしよう。この登録を行うことで、盗難時に戻ってくる可能性が高まるのだ。オーナーの登録とともに、忘れずに行っておこう。
売るタイミング
1年で、ロードバイクを買う人が最も集中する季節は春と言われている。なぜなら、1年の中で最もサイクリングに丁度いい気温の春は趣味のためロードバイクを買う人が続出するので、買取店での在庫が減り買取金額が上がりやすくなる。
一方で最も需要が少ないのはやはり冬なので、この時期に買取に出そうかと考えているならば時期をずらした方が高価買取が期待できるでしょう。しかし需要が高まる春に向けて、冬のうちに在庫を確保している買取店（お店の規模や大きさによって異なる）もあるため、冬でも一度査定をしてもらっても損はないでしょう。
そして新モデルが発売される前に売却をしてしまうのも高価買取が期待できる。なぜなら、新モデルが発売された後は買取金額が下がる傾向にあるからである。ただし、時期によって金額の変わらないヴィンテージやプレミア品などを除く。
防犯登録
ロードバイクだけに限らない防犯登録は、平成6年6月より法律で義務付けられているようになった。防犯登録をすると専用のステッカーが与えられ自転車に貼らなければいけないため、それを張っていないと防犯登録していないことになり、警察に職務質問をされる可能性があるため、登録は必ずしておく必要がある。
防犯登録のされたロードバイクは買取に出すとき、解除をしてしまうか、または「譲渡証明書」（または「防犯登録カード」）を買主に渡すかの2択がある。
防犯登録は名義変更ができないので、ロードバイクを所有している人が変わったら最初から手続き（他人の防犯登録を自分の名義に登録する）をする必要がある。「防犯登録カード」と「譲渡証明書」があれば500円から600円で手続きが可能である。
解除をする場合は、「自転車本体」「自転車防犯登録カード」または「保証書・車体番号等が記入されている領収書」を手持ちに用意する必要がある。ロードバイクが自分の所有物であることが証明不可能だと、登録解除もできなくなるため注意しておこう。また、買主が登録の解除を行う際も上記の書類が必要になってくる。
防犯登録を解除しないままロードバイクを買取に出してしまうと、買主が新しく防犯登録ができないだけでなく、万が一自転車が盗まれた場合は現在の所有者ではなく元の所有者に連絡が入ってしまう。
アピールポイントを把握する
メーカー名やブランド名、ビンテージ品、レアパーツ、新しいモデル、動作に問題がない、状態が良い、傷やサビがない、付属品が揃っている、メンテナンスが定期的に行われている、などがアピールポイントになるため、自身のロードバイクに当てはめ把握しておくと良い。把握していれば査定額が適切なのかどうかを確認することができるし、査定額が低かった場合に値上げの交渉にも役立つ。
ロードバイクの買取方法
自転車買取専門店には知識の持った査定士が査定を行うため、価値をしっかり理解した上で高い査定額が期待できる。では3つの買取方法について詳しく紹介していく。
店頭買取
店頭買取は直接店舗にロードバイクを持ち込む買取方法である。ロードバイクを買い換える場合は下取りをしてもらえる店舗や、交通費をキャッシュバックしてくれる店舗もある。
出張買取
出張買取は買取店のスタッフが自宅まで来てくれる買取方法である。査定もその場でできるので、金額に納得すればそのまま買取も可能である。出張料は無料の店舗が多いため、直接店舗に持ち込む時間がなく忙しい人にはおすすめである。
宅配買取
宅配買取は買取店が遠い場合で、出張買取が対象外の場所に住んでいる人のための買取方法である。名の通り、自転車を宅配便で送ることになる。全国から依頼できるだけでなく、梱包材も無料で送ってもらえるので非常に便利な買取方法である。査定額が出るまで時間はかかるが、仮の見積もり金額であれば、電話やメールで簡単に依頼することもできる。
まとめ
以上のように、SPECIALIZED（スペシャライズド）のロードバイクの型番・モデル名を知りたいのであれば、保証書を見るのが最も簡単で効率的な方法となる。中古で販売する際、見積もりを出してもらうために確実に必要となる情報なので把握しておこう。
