MVNOと契約した後に、契約内容を再確認することはあまりないかもしれない。通常に使用している場合は、通信速度や通信品質などが使用しているサービスに影響することは実感としてあるだろう。しかしそれらは契約内容とは関係ない。そのため契約内容を再確認する必要性はあまりないと感じるのだろう。
そうは言っても、自分の契約内容の情報が必要になることもある。その時は、通信会社を解約すること、もしくは他の通信会社へMNP転出を考えている場合などに訪れることが多い。
多くの場合契約内容の確認方法は、大手キャリア、MVNOなど通信会社により異なる。いざという時のために、自分が契約しているMVNOの契約内容の確認方法を把握しておくことが必要といえる。
そこで、今回は、MVNOの1つであるU-mobileの契約日や契約期間などの契約内容の確認方法について記載する。
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U-mobileとは
U-mobileは、大手動画配信事業者であるU-NEXTが展開するMVNOである。MVNOとは仮装移動体通信事業者のことであり、通信回線を大手キャリアに借りて通信を可能にしている。
多くのMVNOではNTTドコモの回線だけを利用する形ととっている。一方でU-mobileはNTTドコモの回線を利用したMVNOサービスとソフトバンクの回線を利用したMVNOサービスを提供するマルチキャリアである。
通信端末の利用者は様々だと言える。SNSとチャットアプリ程度しか利用しないライトユーザーから、動画視聴や配信などネットを大いに利用するヘビーユーザーまでいる。このように多様なユーザーがいる中、U-mobileでは異なったニーズを持つユーザーに対応したプランを用意している。
動画配信のU-NEXTらしく、毎月一本新作映画を見られるプランもあるなど、嬉しいサービスがあるのも特徴の一つとなっている。
このように、ユーザーの目線に沿ったサービスを提供している人気のMVNOなのだ。
契約内容の確認が必要な場合について
前述のように、契約内容の確認は、解約やMNP転出の時に必要となる場合が多い。解約やMNP転出の場合、契約プランや契約期間次第で最低利用期間中に契約を中断することによる違約金が必要となる場合があるためである。
U-mobileにおいては、音声通話プランである通話プラスプランに、契約してから6か月の最低利用期間が設定されている。その間に解約やMNP転出を実施した場合、違約金として6,000円(税抜き)が請求される。契約してから6か月が経過した後であれば、違約金は必要ない。
また、LTE使い放題2や、U-mobile for iPhone、USEN MUSIC SIMの通話プラスプランでは最低利用期間が12ヶ月となっている。これにより、最大で12,000円(税抜き)の違約金が発生する。このように契約によっては解約に最低利用期間が関係し、支出が増えてしまうのである。
反対に音声通話機能がないデータ専用プランでは、通話プラスプランのような最低利用期間は設定されていない。そのため契約期間に関係なく、いつ解約しても違約金は発生しない。
このように解約やMNP転出を検討している場合は、契約内容から自分が契約しているプランや契約期間を確認するべきなのだ。それにより、違約金が必要になるか判断する必要がある。
U-mobileの契約内容の確認方法について
U-mobileの契約内容については、U-NEXT通信サービスのマイページから確認することができる。
ログイン時に必要な情報
初めてU-NEXT通信サービスのマイページにログインするには、新たにログインIDとログインパスワードを設定する必要がある。その際に、必要となるのが以下の情報である。
電話番号と製造番号はSIMカードの裏側に記載があるので、わからない場合はそちらを確認すればいい。製造番号はカードの下の方にあるアルファベットとそれに続く13桁の数字で構成されているコードのことである。
これらなしではマイページにアクセスすることはできない。ログインIDとログインパスワードを設定する時は、必要なものを用意しておこう。
契約情報の確認方法
U-NEXT通信サービスのマイページにログインすると、そこからU-mobileマイページにアクセスできる。ここでU-mobileの利用状況が見られ、契約に関連する様々な情報の確認や手続きなどもできる。U-mobileマイページによるサービスには以下のようなものがある。
U-mobileマイページではこのように様々な事柄の確認や実施ができ、非常に便利である。
なお、U-mobileでは契約中のプランによってサポートサービスが異なる。マイページはそれぞれのユーザーにとって適切な情報にアクセスするように作られている。
そのため、U-mobileのホームページからアクセスしようとすると、プランによってすでにマイページが分けられていることがわかる。
例えばU-mobile SとU-mobile MAX 25GBのユーザーにとっては「My U-mobile」が正しいマイページになる。しかしU-mobile PREMIUMやU-mobile for iPhone、U-mobile LTE使い放題などはそれぞれマイページを別に持っているのである。さらに言うと、U-mobile SUPERに関してはカスタマーセンターに電話をかけるように、とホームページで案内している。
自分の契約中のプランがわからない場合はこの時点で混乱してしまうことも考えられる。そのようなことを避けるためには、U-NEXT通信サービスのマイページにまずアクセスすることをお勧めする。
ブラウザのブックマークに登録するなどして、いつでもアクセスできるようにしたほうがいいだろう。
更新月について
契約が自動更新される大手キャリアにおいては、更新月の確認が重要となる場合がある。自動更新の場合契約期間が終了した後は、契約は自動更新されて新たな契約期間が始まる。その契約が更新される月は更新月とよばれ、この更新月中に解約すると違約金は発生しない。
更新月までの期間は最低利用期間と呼ばれる。この最低利用期間が過ぎる前、つまり更新月が来る前までに解約やMNP転出をするとなると、違約金が発生する場合がある。また、それを過ぎると、そこからさらに指定の契約期間が終了するまでの解約やMNP転出には違約金が伴うこともある。このことから、更新月の確認は重要となるのである。
大手キャリアの場合よくあるのが俗に言う「二年縛り」である。二年間の契約になっているので、その途中で解約すると違約金がかかるようになっている。
ここでU-mobileにおける更新月についてみてみよう。実は、U-mobileでは、自動更新するような契約はなく、更新月は存在しないのである。(モバイルルーター専用プランであるU-mobile*Eは自動更新がある契約形態ではあるが、現在新規契約は受け付けていない)。
前述のように、通話プラスプランは最低利用期間が6ヶ月と指定されている。しかし自動更新の制度がないため、更新月というものはない。つまり6ヶ月さえ過ぎてしまえば、いつ解約してもいいということである。
また、U-mobileには最低利用期間がもともとないプランもある。データ専用プランがその例である。
このようなことから、U-mobileにおいては、更新月を気にする必要はないといえる。
解約後について
いつまで使えるか
月初に解約したとしても料金月の末日まで利用可能なので、次の契約のタイミングはよく考えたほうがいいだろう。
SIMカードの返却
U-mobile SとU-mobile MAX は、解約手続きをした日の属する料金月の末日から15日以内に格安SIMを返却する必要がある。返却しなかった場合、SIMカード損害金として2,000円(税抜)が発生するので要注意だ。送付先は以下になる。
【返却先住所】 〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-1-28 虎ノ門タワーズオフィス「U-mobile 虎ノ門 SIM解約センター 」
まとめ
U-mobileの契約内容の確認方法について記載した。ここでは解約、MNP転出時の必要性を強調してきた。
どのようなオプションを契約しているかは、契約内容を確認しなければ、なかなか気にすることはない。全く使用しないオプションを契約したままにしておくのは、費用の無駄である。その場合、早めに解約したほうがいいのは言うまでもないだろう。
費用の無駄を防ぐためにも、解約、MNP転出時をしない場合も、普段から契約内容を確認することも必要であるかもしれない。定期的に確認できるように契約内容の確認方法を把握しておいたほうがいいだろう。