皆さん、ここ数年通信業界において、MVNOが右肩上がりでシェアを伸ばしていることをご存知だろうか。
ここでは、現在人気がどんどん上がっているMVNOの解約方法や、違約金などについて、UQモバイルに特化して説明していこうと思う。是非契約や解約を検討している人は参考にしてほしい。
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MVNOとは
まず最初に、MVNOについて説明してこう。MVNOとは、自前の通信設備を持たず、大手キャリアから通信回線を借りる事で通信事業を行っている会社全般を指す。皆さんもご存知であろうその最大の特徴は安い通信サービスである。
先ほども述べたように、MVNOは通信設備を持っていない。そのコスト削減により、その分の利用料金を引き下げ、低コストを実現しているといえる。
MVNOは、登場した当初は知名度も低く、サービス内容もそれほど良いわけではなかった。そのため、知る人ぞ知る通信サービスな程度の存在であった。しかし、イオンやLINEといった有名企業がMVNO業界に参入したことで知名度が上昇。
さらに、大手キャリアがMVNOに対し通信回線を開放したことにより、サービス内容も飛躍的に向上した。そして、現在のようにMVNOと契約する利用者がどんどん増えていく傾向となったのである。
しかし、利用者が増える一方、実はMVNOには大手キャリアにはない制約もある。そのため、MVNOのサービス内容に不満を抱く利用者も年々増えている。
例えば、大手キャリアは、キャリアメールサービスに対応しているが、ほとんどのMVNOは、キャリアメールのようなサービスに対応していない。こういった制約があるのにも関わらず、大手キャリアと同じような感覚でMVNOと契約してしまうと、困ってしまう事態も発生し得るだろう。
そうなった場合、解約やMNP転出などを検討する人もいるだろう。しかし、解約やMNP転出を実施する際、MVNOとの契約内容や期間によっては違約金などが発生する可能性がある。
また、それらは利用しているMVNOによって異なってきてしまうため、それぞれのMVNOの解約方法や、MNP番号取得方法、違約金が発生する条件などをあらかじめ把握しておくことが重要となる。
そこで今回は、MVNOの1つであるU-mobileの解約方法やMNP番号取得方法、違約金などについて以下にて詳しく見ていこう。
U-mobileとは
U-mobileとは、大手動画配信サービス事業者であるU-NEXTが展開するMVNOである。NTTドコモの回線を利用したMVNOの事業のほか、他社にはあまり見られない、ソフトバンクの回線を利用したMVNOの事業も行っている。
通信プランは、無制限プランなどユニークなプランがあるほか、U-NEXTと連携した動画視聴サービスも行っている。そのため、人気が高いMVNOの1つである。
U-mobileの解約方法について
解約登録方法
U-mobileの解約は、U-NEXT通信サービスのマイページにて申し込みを行う方法となっている。尚、U-NEXT通信サービスのマイページは、専用のログインIDとパスワードの登録が必要となるので認識しておこう。
また、専用のログインIDとパスワードの登録には、U-mobileと契約した後に届くSIMカードが必要となる。登録の際には、準備しておいたほうがいいだろう。
解約は必要事項記入後に、「解約する」、と言うボタンを押すことで、解約手続きが完了する。なお、解約の手続き実施後は、キャンセルはできないので、解約するか迷っている場合は、安易に解約手続きを行わない方が良いだろう。
解約登録後の手続き
解約後は、それまで使用していたU-mobile のSIMカードを所定の場所まで送付する必要がある。期限は、解約した月の翌月の15日までである。
ちなみに、送料は利用者の負担となっているので注意しよう。普通郵便で郵送した場合送料は約120円となる。
尚、期日までに送付しなかった場合、損害金として2,000円（税別）が請求される場合もある。解約後は、確実にSIMカードを送付するようにした方が良いだろう。
MNP予約番号の取得方法について
MNP予約番号取得にはまず解約が必要
U-mobile からMNP転出をする場合は、U-mobileにMNP予約番号を発行してもらう必要がある。このMNP予約番号を転出先の通信会社に連絡し、転出先のMNP転入手続きが完了すると、U-mobile からのMNP転出手続きも完了したことになる。それにより、U-mobile との契約を、自動的に解約したことにもなる。
MNP予約番号取得方法
U-mobileのMNP予約番号の取得方法は、解約と同様に、U-NEXT通信サービスのマイページにて申し込みを行う方法となっている。申し込み後、3営業日を目処に、マイページにMNP予約番号が表示される。その後、その番号を転出先の通信会社に連絡して手続きを行うことになる。
発行料金
ちなみにMNP予約番号の発行には、手数料として3,000円（税別）が必要となる。あらかじめ認識しておこう。
注意点
MNP番号取得する際、一つ注意しなければいけないことがある。前述のようにMNP転出手続きが完了すると、U-mobile を自動的に解約したことになる。
しかし、このMNP転出手続きが完了する前に、マイページから前述の解約手続きを行うと、電話番号が消失して、MNP転出が出来なくなる場合もあるのだ。MNPで転出する場合は、別途、解約手続きを行わないようにしなければならないので、十分注意が必要と言える。
解約時の違約金、解約した月の月額利用料について
解約時（MNP後の自動解約も含む）に一番気になるのが、解約することにより違約金が発生するかどうかと、その月の月額利用料についてだろう。特に違約金は高額となる場合も多い。できれば違約金が発生しないタイミングで解約したいところであるだろう。
違約金について
まず、違約金についてだが、U-mobileの場合、音声通話のプランの「通話プラスプラン」では最低利用期間6か月が設定されている。その間に解約してしまうと、違約金が6,000円必要となってしまう。しかし、6か月経過後は、どのタイミングで解約しても違約金は発生しない。
尚、データ専用プランは、契約期間に関わらず、いつ解約しても違約金は発生しない。また、ソフトバンクの回線を利用したMVNO（U-mobile S）は、データ専用プランしかないため、こちらもいつ解約しても違約金は発生しない。
月額利用料
解約した月の月額利用料についてだが、U-mobileは、契約は1ヶ月単位となっている。そのため、月額利用料金は、たとえ月途中で解約するとしても日割りにはならない。満額必要となってしまうのだ。つまり、月の始めに解約しても、月の終わりに解約しても、その月の月額利用料は、満額必要となるのである。
月額利用料についての注意点
しかし、ここで注意してほしい重要な点がある。それは、申し込みをしてから解約するまでMNP転出は時間がかかってしまうことだ。
そのため、例えば月額利用料金を満額払わなければならないからと、月の終わりにMNP転出を申し込んだ場合、MNP手続きが終わり、自動的に解約とはなるが、翌月に持ち越される可能性もある。その場合、翌月の月額利用料も満額必要となるので注意が必要だ。
手続きが終わるまで時間がかかるMNP転出については、月の終わりに手続きをするのは避けた方がいいだろう。
乗り換え先への契約の手数料
ちなみに、手数料はU-mobileに解約する時のみ起きるのではない。もちろん、次の契約先への手数料も発生することを忘れないでほしい。乗り換え先への契約手数料、事務手数料がもちろん必要になってくるのだ。
だいたいの企業は契約手数料を3,000円前後に設定している。そして、その手数料は契約して利用開始する初月の月額使用料と一緒に支払う形式がほとんどである。
忘れてはいけない端末代
ここで、だいたい解約するのにはいくらかかるという予想ができた人が多いだろう。
しかし、最後に忘れてはならないのが端末代についてである。もともとsimフリーの端末を他で購入していた、持っていたという人であればすでにそこで端末代は払っていると思われるのでこのことは気にする必要がない。
しかし、U-mobileでは格安simとスマートフォンをセットにした「スマホセットプラン」がある。この契約をしている人は要注意だ。
この「スマホセットプラン」では、端末代金24回払いが可能だが、その支払いが残っている場合、解約するのであれば残額を一括で払わなければならない。
他の大手キャリアであれば解約後も分割で支払うことが可能だが、U-mobileではそうとはならないので注意しておこう。
結果いくらくらい解約にお金が必要となるのか
今まで読んできて、結構お金がかかると思う人もいれば、そうでないと思う人と両方いるだろう。では、実際合計解約する場合いくらくらいお金がかかるのだろうか。少し以下にて見ていこう。
契約期間6ヶ月未満、スマホセットプラン、通話プラス、MNP転出
この場合はかなり金額が高くなってしまうと考えられる。まず解約手数料6,000円がかかり、MNP番号種発行に3,000円、乗り換え手数料が3,000円、sim カード送料120円がかかる。合計およそ12,120円かかる。さらに、スマホセットプランにしている場合プラスでさらに何万というお金がかかってしまう。
契約期間６ヶ月以上、通話プラス、MNP転出なし
この場合は先ほどとは違い解約手数料がかからない。さらに、端末代もかからず、必要となるのは次の契約先での契約手数料3,000円とsimの送料120円のみとなる。先ほどとはかなり金額が変わってくるのがわかるだろう。
しっかり計算してから解約手続き、契約を行おう
つまり、自分のやり方次第で金額がかなり変わってくることがお分りいただけただろうか。まず一番重要なことは解約するときに考えるのみではなく、契約するときにそのことも踏まえてプランやMVNOを選ぶことだ。いつか解約する可能性があるということも考慮した上で契約を行うようにしよう。そうすることで、後から後悔することを避けることができる。
U-mobileで即解約はできるか？
U-mobileで即解約はできるか、についてだが、即解約は可能で、しかも比較的安い費用で、実施できる場合もある。
U-mobileの音声通話のプランである通話プラスプランは、前述のように契約してから6か月以内に解約すると、違約金6,000円が必要となるが、他のMVNOは、違約金を10,000円前後に設定している場合が多い。それらの企業と比べると、U-mobileの違約金6,000円は比較的安い部類に入る。
また、最低利用期間も6か月というのも、実はMVNOの中では短めである。違約金を必要としない6か月経過後に解約しても、コスト的には安い部類に入るといっていいだろう。
まとめ
U-mobileの解約方法、MNP予約番号取得方法、違約金について記載したが、前述のように、解約やMNP転出を実施する場合、手続きに要する期間と手間、また費用が必要となる。
意図的に解約する場合や、通信環境が悪いなどやむを得ない理由での解約するのであれば、仕方ない面があるが、サービス内容が不満で解約するなど、事前に確認すればわかる理由で解約するのは、時間や手間、費用の無駄と考えられなくもない。
時間や手間、費用を無駄に消費しないためにも、契約前に、MVNOのサービス内容や評判を良く調べて、すぐに解約やMNP転出となるような事態を避けるようにしたほうがいいだろう。
また、解約する場合自分のミスや知識不足で必要のない金額を払うことにならないよう、十分準備して考えてから解約、次の契約先に契約するようにしてほしい。
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