スマートフォンを利用する時は、通話やデータ通信を行うために、通信会社と契約を結ぶ場合がほとんどであると思われる。
かつては、NTTドコモ、au、ソフトバンクといった大手通信会社としか契約を結べなかったが、現在は、大手通信会社のほか、利用料金が大手通信会社より安いMVNOと契約を結ぶ人が増えている。
確かに、利用料金が安いMVNOと契約すれば、大手通信会社より通信料を安く抑えることが出来てお得といえるが、実は、もっとお得にMVNOと契約できる場合があるのである。
それは、各MVNOが実施するキャンペーンを利用して契約を結ぶことであり、例えば、月額の通信料が数か月無料になったり、高速で使用できる通信容量が増えたり、オプションが無料になったり、など、通常契約するよりもっとお得に契約できる場合もあるのである。
通常でも利用料金が安くお得なMVNOが、もっとお得に契約できるので、MVNOとの契約を検討している人は、契約前に各MVNOが実施するキャンペーンを確認した方がいいと言える。
今回は、MVNOの1つであるUQモバイルと、UQモバイルのキャンペーンを利用すれば通信料が割引になるか、について記載する。
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UQモバイルとは
UQモバイルは、携帯通信のブランドであるauを展開する大手通信会社KDDIの子会社であるUQコミュニケーションズが運営するMVNOである。
auで知られるKDDIの子会社ということで、UQモバイルは、auの回線を利用したMVNOで、auのスマートフォンをSIMロック解除なしに利用できる数少ないMVNOとして知らている(ただしau Volte対応端末はなどauの一部端末はUQモバイルで利用するためにSIMロック解除が必要)。
また、UQモバイルは、MVNOの中では通信速度が速いうえに、MVNOの回線でよく発生する、昼間と夕方の通信速度低下という現象がほとんど起こらず、常に安定した通信速度を保っている、という特徴を持っている。
UQモバイルが実施しているキャンペーンについて
UQモバイルが実施している主なキャンペーンについて記載していく。
UQゼロ学割
UQゼロ学割は、新規に対象のプラン(ぴったりプランS/M/L、おしゃべりプランS/M/L )を契約した場合で、契約者または利用者が5歳~18歳であれば、月額基本料が最大3ヶ月無料となるうえ、次回機種変更まで高速で通信できるデータ容量が2倍となるキャンペーンだ。
ただし、UQゼロ学割は、2018年5月31日までに契約した場合に適用される期間限定のキャンペーンとなる。
データ容量最大2倍!2年間無料キャンペーン
対象プラン(ぴったりプランS/M/L、おしゃべりプランS/M/L )を契約、もしくは、機種変更時に増量オプションを申し込んだ場合、オプション料金(500円/月)が最大25ヶ月間無料でデータ容量が最大2倍となるキャンペーンとなる。
UQ家族割
家族全員が、UQモバイルの「ぴったりプランS/M/L」もしくは「おしゃべりプランS/M/L」で契約した場合、親回線以外の2台目以降の子回線の利用料金が、500円割引になるサービス。
割引対象者が多ければ多いほど、割引額も多くなり、お得になる。
イチキュッパ割
新規で対象プラン(ぴったりプランS/M/L、おしゃべりプランS/M/L)を契約した場合、契約月から13か月目まで月額基本料金から1,000円割引となるキャンペーン。
また、同じ対象プランを契約した場合、1,000円割引となるスマトク割も適用されるので、イチキュッパ割と合わせて、13か月目まで月額基本料金から2,000円割引となる。
スマトク割
対象プラン(ぴったりプランS/M/L、おしゃべりプランS/M/L)を契約した場合、契約月から25か月目まで月額基本料金より1,000円割引となるキャンペーン。
スマトク割が適用されれば、イチキュッパ割が終わる14か月目以降も割引されることになり、初回契約期間と契約更新月(25か月)が終了するまでずっと1,000円割引となる。
UQモバイルのキャンペーンは通信費が割引になるか?
UQモバイルの主なキャンペーンについて記載したが、それぞれは通信費が割引になるか、検証していく。
UQゼロ学割は対象者がいれば非常にお得
UQゼロ学割は、進学などで新生活を始める事を機会にスマートフォンを購入する学生、子供向けのプランで、月額基本料が最大3ヶ月無料となったり、データ通信量が無料で2倍となったりなど、お得なプランといえる。
しかし、対象者が5歳から18歳までと限定されていて、さらに応募も期間限定となっていることから、3か月分の月額基本料金など通信費は割引にはなるが、他のキャンペーンと比べると効果は限定的といえるだろう。
データ容量最大2倍!2年間無料キャンペーンは、無料でデータ容量が増えてお得
データ容量が少ないことが多いMVNOで、無料で2年間もデータ容量最大2倍となるのはお得と言えるだろう。
データ容量が足りないと、追加でデータ容量を購入することになるが、UQモバイルの場合は、追加のデータ容量は、100MB(税抜200円)、500MB(税抜500円)となっており、データ容量が2倍になれば、これらが不要となる場合もあることから、そういう意味では、通信料割引に効果があるといえるだろう。
UQ家族割は、割引対象が多ければ多いほどお得となる
UQ家族割は、親回線以外の子回線の2台目以降の月額利用料が500円割引となるサービスなので、例えば、子回線が1台なら500円、2台なら1,000円、4台なら2,000円と、割引対象が多ければ多いほどお得になる。
割引対象となる人は、基本は、同一姓・同一住所の家族であるが、例えば一緒に住んでいるが姓が違うとか、家族と離れて暮らしているとかの場合でも、書面などで家族であることを証明できれば、UQ家族割が適用されるので、割引対象者を増やしやすいと言える。
そのため、割引対象が多いほどお得になるUQ家族割は、通信費割引に効果があるといえるだろう。
イチキュッパ割は、13か月1,000円割引となる非常にお得な割引といえる
イチキュッパ割は、対象となるプランの中で一番安いプランであるぴったりプランS、おしゃべりプランSが、スマトク割とイチキュッパ割を合わせて月額基本料金1,980円となることから、この名前が付けられたと思われる。
イチキュッパ割は、契約月から13か月の間、月額利用料から1,000円割引で、さらに、スマトク割と合わせると、2,000円の割引となり、ぴったりプランS、おしゃべりプランSは、本来であれば月額基本料金3,980円のところ、半額の月額基本料金1,980円で使用することができるため、非常にお得であるといえる。
13か月だけとはいえ、その間月額利用料金が1,000円割引となるということは、単純に計算すると13,000円の割引となり、通信費割引に非常に効果がある、といえるだろう。
初回契約期間中はずっと割引のスマトク割は非常にお得
対象プランを契約すれば、初回契約期間中である25か月の間ずっと1,000円割引というスマトク割は、UQモバイルが実施する割引の中ではもっとも利用者が多い割引と思われる。
対象となるぴったりプラン、おしゃべりプランは、2年の最低利用期間があり、その間に解約すると契約解除料を支払う必要があることから、ぴったりプラン、おしゃべりプラン契約者のほとんどは、2年間使用するものと思われ、その間スマトク割の対象となるためである。
25か月の間ずっと1,000円割引ということは、単純に計算して、総額で25,000円もの割引になることから、イチキュッパ割と合わせて、通信費割引に非常に効果がある、といえるだろう。
なお、スマトク割は、初回契約期間中の25か月のみであるが、契約を更新すると、スマトク割と同額の1,000円の割引となる長期利用割引が適用されるので、スマトク割が終わっても、お得に利用することができる。
UQモバイルで契約する人の多くが、ぴったりプラン、おしゃべりプランを契約すると思われることから、適用される割引の基本は、イチキュッパ割+スマトク割となるだろう。
それに家族もぴったりプラン、おしゃべりプランを契約するのであれば、イチキュッパ割+スマトク割にUQ家族割を適用させることができ、データ容量を増やしたい場合は、データ容量最大2倍!2年間無料キャンペーンに申し込むことで対応できる。
さらに、利用者に、5歳~18歳の人がいるのであれば、UQゼロ学割を適用させて、月額利用料を一定期間無料とする、ことが考えられる。
このように、複数のキャンペーンを組み合わせてお得に利用するようにするといいだろう。
UQモバイルが実施するキャンペーンで注意すること
UQモバイルが実施するキャンペーンで注意することについて記載する。
UQモバイルが実施するキャンペーンの対象は、ぴったりプラン、おしゃべりプランを契約した場合となっているが、ぴったりプラン、おしゃべりプランは、MVNOとしては長い2年の最低利用期間が設定されている。
その最低利用期間中に解約をすると、9,500円(税抜)の契約解除料を支払う必要があるので、例えば、イチキュッパ割が終了した14か月目に解約すると契約解除料を支払う必要が出てくる。
そのため、ぴったりプラン、おしゃべりプランを契約した場合は、契約期間について注意したほうがいいだろう。
また、ぴったりプラン、おしゃべりプランは、MVNOのプランとしては珍しく、契約を自動更新するシステムとなっており、契約してから25か月目までに解約しない場合は、契約が自動的に更新され、次の契約が開始することになる。
また、前述のように最低利用期間中に解約すると契約解除料を支払う必要があるが、25か月目に解約する場合は、契約解除料を支払う必要はない。
そのため、もし、ぴったりプラン、おしゃべりプランを解約したい場合は、25か月目に解約したほうがいいだろう。MNPにより他社に契約を変更する場合も同様である。
UQ家族割は、親回線は、500円の割引の対象とならず、子回線の2台目以降が、割引の対象となる。
また、UQ家族割の親回線を解約すると、子回線に適用されているUQ家族割が、すべて解除されてしまうので、2台以上の回線で引き続きUQモバイルを利用する場合は、どれかの回線を親回線に変更することで、それ以外の回線は子回線となり、UQ家族割を適用させることができる。
まとめ
UQモバイルのキャンペーンを利用することで通信料が割引になるか、について記載したが、どのキャンペーンも利用することで、通信料が割引になるといえるだろう。
また、イチキュッパ割やスマトク割のような常時実施しているキャンペーンのほかにも、UQゼロ学割のような実施期間や対象者を限定したキャンペーンもあり、そのようなキャンペーンは、いつ実施し、どのような割引かは、事前に知ることはできない。
そのため、UQモバイルとの契約を検討している人は、UQモバイルが展開する広告やUQモバイルのホームページなどを確認して、自分が対象者となるお得になるキャンペーンを実施しているか、契約前に確認をしたほうがいいかもしれない。