ヤフオクで出品されている薩摩切子は本物？偽物？

インターネットオークションでこういった美術品を扱う場合は相手方を信用するしか方法がありません。ですので本物が欲しとすれば正しい鑑定知識を付けて自分で現地にいって買うのが一番効率がいいように思われます。インターネットで本物かどうかを鑑定するには写真に頼るしかなく、肝心なところが移っていなければどうしようもありません。なのでこういった工芸品を扱うのにはインターネットは向いていませんので本物かどうか確認したい場合は相手に断って買い取ってから鑑定に出すといった方法しかありません。もちろんその場合に偽物だと分かれば損害賠償請求ができますので、きちんと相手の情報を確認しておきましょう。またその際にゴマ化したりきちんと名乗らない場合は偽物の可能性が高くなりますので気を付けましょう。

こんにちは。 いきなりwikipediaからの引用ですが、 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%96%A9%... ＞薩摩切子（さつまきりこ）は、薩摩藩が幕末から明治初頭にかけて生産したガラス細工・カットグラス（切子）である。 ＞長崎等から伝来した外国のガラス製造書物を元に江戸のガラス職人を招くなどして第10代薩摩藩主島津斉興によって始められ、11代藩主島津斉彬が集成館事業の一環とした。 ＞色被せの薩摩切子の特徴として特にその色の層の厚さがあり、これに大胆な切子を施す事によって切子面に色のグラデーションが生まれる。これが色被せ薩摩の特徴で「ぼかし」と呼ばれるものである。 ＞斉彬の死後は集成館事業の縮小や薩英戦争時にイギリス艦艇による集成館砲撃で被害を受け、幕末維新から西南戦争へ至る動乱もあってその技術は明治初頭で途絶えている。 ＞当時の薩摩切子は現存するものは大変に少なく、現存数は200点程度と言われる。そのため貴重で、骨董として高価で取引されている。 ＞現在のものでも、高いもので300万円を超えることがある。まとまったコレクションとしては、サントリー美術館に彫刻家・朝倉文夫旧蔵品を中心に40点以上所蔵されている。 ＞2013年11月12日放送分のテレビ東京系バラエティ番組『開運!なんでも鑑定団』では「薩摩切子の鉢」の触れ込みで鑑定依頼が出され、本物と認定された上で2000万円の価格価値が証明されている。 ＞1985年（昭和60年）代以後に薩摩切子の復刻が試みられ、各地のガラス工場・職人・研究家等の協力もあって成功した。 見た目が非常に美しい工芸品なので、実用品としても美術品としても価値が高いようですね。 薩摩切子には大きく分けて2種類あるようです。 　①幕末～明治期に製作されたもの 　②近年復刻されたもの このうち、①はかなり貴重で数千万円の価値があるので、なかなかヤフオクには出品されてこないでしょう。（もし出品されたら大チャンスかも） ②でも高いものなら数百万円の価値があるようです。 さて、出品されたものをよく見てみます。 ・A11b09R 薩摩切子 時代物 繊細彫刻 ガラス グラス インテリア 共箱 キリコ https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auc... 現在価格が7000円ですし、②の復刻品である可能性が高いでしょう。 出品者様について見てみますと、総合評価：696、良い評価 99.4%　となっています。出品履歴を見ますと、実際にいろいろな商品を出品されているようです。 この薩摩切子の出品に関しても、画像が10枚あり、きちんと説明もされています。偽物を高く売りつけようとしている印象は薄く、信頼できる可能性が高そうです。 ただ、画面だけでは、鑑定士でも正確な真贋の見極めは困難と言われています。 ちょっとした光の当たり方の違いでも見え方が変わりますし、画像が加工されている可能性もあります。また、そもそも本当にその出品物の写真なのかどうかも確認できません。 掘り出し物を見つけるのはオークションの醍醐味ではありますが、価値が高ければ高くなるほど、やはりリスクも大きくなりそうです。 ここで、ヤフオクには、万が一偽物をつかまされてしまった場合のサポート制度があります。 ・ヤフオク!トップ > ヤフオク!護身術 > 偽造品トラブル安心サポート https://guide-ec.yahoo.co.jp/notice/rule... ヤフオクには個人出品とストア出品があります。 もしも偽物のブランド品が届いたとしたら、ストア出品の商品に限り、ヤフオクの補償制度である「偽造品トラブル安心サポート」を受けることができるようです。 この制度により、被害相当額をTポイントで補償してもらえます。 ただし、補償の対象となるブランドはヤフオクで決められたブランドのみとなります。 対象品目はいわゆる服や靴や装飾品などであり、対象ブランドはそういった品物のブランドが多いです。 今回のケースですと、個人出品であり、対象ブランドにも含まれていません。万が一偽物だったとしても、残念ながらこの制度は使えないでしょう。 ところで、最近、ヤフオクはAIやスパコンを偽物の出品対策に活用し始めたようです。 この対策が奏功すれば、今よりも安心してオークションに参加できるようになりそうです。 ・ヤフオク!の偽物出品対策を強化、スパコンで検知精度が3.1倍に向上 2018年12月03日 08時00分 公開 http://www.itmedia.co.jp/enterprise/arti... ＞ヤフーはヤフオク!における偽物出品の対策として、スーパーコンピュータを活用したディープラーニングを新たに導入する。 ＞従来のサービスで活用していたGPUサーバと比べて、処理速度が約70倍に高まり、偽物出品の検知精度が約3.1倍に向上したという。 こちらのヒカカクの記事も参考になります。 ・薩摩切子の高額査定情報・買取相場表 https://hikakaku.com/blog/%E8%96%A9%E6%9... ご参考にしていただけましたら幸いです。

リンク先で出品されている薩摩切子は規格品の1/10程度ですね。これはおそらく、偽物ではなく、アウトレット品なのではないでしょうか。アウトレット品がどういったものか、ご紹介します。 アウトレット品になっている理由で、最も一般的なものはガラス生地の問題です。薩摩切子は色被せと呼ばれる技法で、厚みのあるガラスをかぶせて作ります、この際、ガラス内部に気泡が入ることがあるのです。これはある程度カットしないと判断できないので、カットの仕上げでどうしても気泡部分が残ってしまうと規格外になります。これがアウトレット品として安く出回っているのです。 愛好家の中には、一点ものとして好んで購入する人もいますが、正式な製品として売れないことに変わりはありません。 また、アウトレット品の中にも単純に粗悪な品も混ざっています。この場合、傷やかけがあり、簡単に割れてしまう場合もあるので、品定めが難しくなります。 オークションに出ているものは、品定めができないので、そのつもりで購入するなら、価格と相談して入手されてもいいのではないでしょうか。