ディオール(Dior)といえばフランスを代表する有名ファッションブランドであることは言うまでもない。ディオールの作品は多岐にわたり、服や靴、フレグランス、コスメなど世界各地でさまざまな流行を作り出してきた。そこで今回は、ディオールの歴史を語る上でも重要なグランヴィルについてまとめたのでご紹介したい。
ディオールにはグランヴィルという名前のついた作品があるが、どういうものなのか、買取相場や高く売るためのコツなど調査した。お手持ちのバッグや香水の中にディオールの製品があるという人やブランド品を売りたいという人はぜひ参考にしてほしい。
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ディオールのブランドストーリー
クリスチャン・ディオール(Christian Dior)は第二次世界大戦終戦の翌年、1946年にパリ8区に自身のファッションブランドを創立した。1947年に初めてのコレクションを発表するが、このとき発表されたコロールライン(Corolle:花冠という意味)は、その美しさで当時のパリに大きな衝撃を与えニュールックと評された。
戦争の影響をまだまだ引きずる当時のパリでは、ディオール独特の女性らしい丸みを帯びた美しい曲線を作るために多くの布が贅沢に使われることに対して批判が集まり、反発や抗議運動が起こった。これは時間がたつにつれ大戦後の物資の供給不足が徐々に解消し、穏やかになっていった。
その後ディオールは、女性らしいエレガントなデザインの服を次々発表する。パーティカル・ライン、チューリップ・ライン、Hライン、Aライン、Yラインなど身にまとうと女性を際立たせるようなデザインでパリだけでなく世界を魅了する。
1957年に52歳という若さでクリスチャン・ディオールがこの世を去ってからは、若くして才能を見いだされたイブ・サンローランを主任デザイナーに起用し、サンローランが徴兵されるまでの約3年間ディオールを支えた。その後マルク・ボアンが受け継ぎ、ジャンフランコ・フェレ、ジョン・ガリアーノ、ラフ・シモンズなど実力のあるデザイナーを迎え、発展していく。
グランヴィルとは
フランスの北西部ノルマンディー地方にグランヴィルという都市があり、そこは創設者のクリスチャン・ディオールが幼少期を過ごした場所である。のどかな田園風景と美しい海が広がるリゾート地として有名な場所で、上流階級の人々が頻繁に訪れ夏になるとカーニバルが開催されていた。
グランヴィルの美しい景色と訪れる上流階級の人々がまとう洗練された雰囲気、きらびやかなカーニバルの衣装、そこで過ごした幸福な日々はディオールを生み出す作品に大きな影響を与えたことは間違いないようだ。グランヴィルへの思いには特別なものがあったのであろう。グランヴィルにある邸宅は現在美術館として保存され、現在も訪れる人をディオールの原点と言われた世界へと誘う。
ディオール グランヴィルのラインアップ
現在調べたところ、商品にグランヴィルと名のつく商品にバッグとフレグランスがあった。それぞれに分けて見てみよう。
グランヴィル 2WAYバッグ
2009年の秋冬コレクションで、グランヴィルという名のバッグが登場した。軽くてやわらかなラムスキンにディオールの象徴とも言われるカナージュ柄のステッチが大きめに入り、取り外し可能なショルダーストラップのついた2WAYバッグである。内部は仕切りがあるが容量は大きめで、機能性も見た目の美しさも兼ね備えた使い勝手の良いバッグである。
大きさは2つのタイプがあり、30.5×32.5×15.5cmの大きさのトートバッグのタイプで当時の販売価格で277,200円だったようだ。もう1つ31×21×18cmのボストンバッグのタイプも発売されていた。
幻のフレグランス ラ コレクシオン プリヴェ
ディオール専属の調香師であるフランソワ・ドゥマシーが厳選した希少で最高級の素材を使用した香水ラ コレクシオン プリヴェの中に、グランヴィルと名のついた香水があった。現在ではグランヴィルはディオールの公式ストアのラインアップにないため、終売となってしまったようだ。
12種類発売されたラ コレクシオン プリヴェは、ディオールの歴史や作品と深く関わるコンセプトのフレグランスで、2014年~2016年ごろに新宿伊勢丹と表参道のブティックで限定販売されていた。日本での取扱店舗はこの数店舗のみで、2015年に一部オンラインで発売されたことがあったようだが、積極的にメディアで宣伝せず発売された当初のラインアップは知る人ぞ知る幻のコレクションとなっている。容量は125mLと250mLで、発売価格は125mLが34,020円、250mLは48,060円で販売されていた。
ディオールにはグランヴィルをイメージして作られたフレグランスは他にもあり、デューンという名の香水も発売されている。それほど、グランヴィルという地はディオールの作品にとって大きな影響を与え、その地のイメージを深く刻んでいるようだ。
ディオール グランヴィルの買取相場
ネットオークションやネットフリマ、買取専門店での価格を調査した。2019年6月23日現在の買取相場をバッグとフレグランスに分けてご紹介しよう。
ネットオークションやネットフリマ
ヤフオクでグランヴィルのバッグは複数出品があり、ボストンタイプとトートバッグタイプが50,000円〜120,000円ほどの価格で出品されていた。メルカリでは、グランヴィルのバッグの出品はなかった。
またヤフオクではフレグランスのグランヴィルで125mLが26,136円で出品されていた。ヤフオクで出品されているのはその1つのみで、メルカリでは出品がなかった。やはりフレグランスの方は市場にあまり出回っていない商品のようだ。
ネットで購入しようとする場合、ブランド品は本物か偽物かという問題が生じる。「本物」や「本物保証」と書かれた出品もあったが、やはりどこで購入したかがわからない高額商品を落札するのは勇気がいる。自分が出品する場合も、トラブルにならないよう情報を正確に載せなければならない。
また出品から落札後のやりとり、商品の発送まで一連の作業を全て自分でおこなうため手間がかかること、入札がないと落札されるまで時間がかかることがあるのも、ネットオークションやネットフリマのデメリットだろう。高額を狙うならネットに出品するのが一番確実だと思われるが、手間とリスクを考えて慎重におこなっていただきたい。
ブランド品の買取専門店
ブランドバッグを買い取ってくれる買取業者の価格を調査したところ、グランヴィルのバッグは50,000円〜90,000円が相場のようだ。色や大きさ、商品の状態により価格はかなり変動しそうだが、美品であればこのくらいで買い取ってもらえる可能性がある。
一方で、香水の買取をしてくれる買取業者も多数ある。ディオールのラ コレクシオン プリヴェ グランヴィルの買取実績を掲載している買取業者はなかったが、価格を調査したところかなりバラツキがあり、およそ1,000円〜5,000円くらいが相場のようだ。
香水は希少なものでも揮発など劣化のリスクが高く高値がつきにくい。しかし使いかけの香水でも残量と状態により定価の1〜3割ほどで買い取ってもらえる可能性があるため、諦めずに買取業者に相談すると良いだろう。
ブランド品につきまとう偽物の存在
ブランド品には偽物が存在し、最近は技術力の向上から一見して本物か偽物か判別がつかない商品まである。偽物を買わないために1番大切なことは、信頼できるお店で買うことだろう。最大の自衛策であり確実な方法だ。
海外の正規店以外のお店で購入する際は、注意をした方がいい。本物ならば到底出せない低価格で販売しているようであれば、偽物を疑って良い。国内でも「本物だと思って購入したが売却するときに偽物と気がついた」という事例は数多くあり、偽物と気付かずに流通していてうっかり購入なんてことだってありうる。
偽物を偽物とわかっていながら本物として販売すると罪に問われる。高値がつくのも、本物だという証拠があってこそだ。自分で見分けることができればそれに越したことはないが、昨今の技術力の高い偽物は判別がつきにくいため心配であれば信頼できるお店で本物かどうか鑑定してもらうと良いだろう。
国内外の正規店で購入した場合は、いつどこで購入したがわかるもの(レシートなど)があると良い。購入からどのくらい年数がたっているかも査定のポイントに入るため、購入時期がはっきりわかるということも売却の際に有利に働く可能性があるのだ。
高く買い取ってもらうためのコツ
バッグや香水などのブランド品を高く買い取ってもらうためのコツをまとめたので、ブランド品を数多くお持ちの方はぜひ参考にしてほしい。
保管に注意
どの商品にも入れることだが、商品を良い状態で保ちきれいな状態で売れば査定額は確実にアップする。バッグなどの革製品は、高温多湿の場所ではカビが生え、乾燥しすぎるとカサカサして細かなひび割れの原因になる。保管するときは湿度や温度に注意してたまに晴れた日に保管場所の空気の入れ替えをしながら状態かチェックすると良いだろう。
また、香水は未開封であれば劣化しないと考える人もいるかもしれないが、光や温度で中身が劣化する可能性がある。未開封であれば揮発して中身が減ったり香りが変わったりする可能性は低くはなるが、揮発を完全に避けることはできない。
また、香水の中に含まれる着色料が変化して色が抜けてしまうということもあるようだ。直射日光を避け高温多湿の場所に保管するということは、バッグにも香水にも共通して言える。
日頃の手入れを怠らない
革製品の日頃のお手入れとして、使ったらやわらかい毛のブラシで軽くホコリをはらい、やわらかい布で乾拭きをすると良い。特にディオール グランヴィルのバッグに使われているラムスキンはやわらかくデリケートな皮なので、傷がつきやすい。小さな傷、浅い傷なら栄養クリームで丁寧に磨くと傷が見えにくくなるので、頻繁でなくてもたまに栄養クリームでお手入れをすると良い状態を保つことができるだろう。
出品や査定の前に商品をきれいにすることは基本だが、上質な革製品は雑に手入れをすると色落ちや色の変質などのトラブルの原因になる。栄養クリームなどを使用する際は、見えにくいところで色落ちや変質しないか確認してから使用するといいだろう。間違えても水拭きだけして汚れがおちればそれでいい、というような雑な手入れをしないようにしていただきたいところだ。
香水は一度開封して使ってしまったら空気による酸化、揮発、細菌などによる腐敗のリスクが高まる。使ってみて香りが好みでないものや、もう使わないなと思ったらすぐに売ることをおすすめする。瓶をきれいに保つ、揮発しないよう注意するなど保管や手入れを気にするくらいなら、少しでも早く売る方が査定額アップにつながると覚えておこう。
高く買い取ってくれる買取業者を探すためには
買取相場の項でもお伝えしたように、業者間で査定額にはバラツキがある。商品の状態で価格が変わるということもあるが、同じ商品でも査定する買取業者の経験や実績、販売ルートの多さ、資金力などでも差が生じる要因となるのだ。複数のジャンルの商品を取り扱う買取業者も多数あるが、ジャンルの中でも強い分野とそうでない分野がわかれることもあるようだ。
査定に出す時期で価格が多少変わることもあるが、大体の相場を調べてから複数の買取業者に査定依頼をしてみよう。何の基準もないと査定額が高いのか低いのか判断がつきにくいので、当サイトの記事を参考にご判断いただくか、一括査定という機能を使うこともおすすめだ。
一括査定はオンラインで最大20社から一度に見積もりを取ることができる機能だが、フォームの入力が1回で済むという点が非常に簡単で利用しやすい。まずは一括査定でおよその価格を調べてから業者との相談や交渉をしても良いし、その査定額で満足がいくようならすぐに売却できる。売りたいものがある場合は使って損はない機能なので、一度お試しいただきたい。
おすすめの買取業者
最後に、ブランド品のバッグや香水を買取してくれる買取専門店をいつくかご紹介しよう。査定に出す際の参考にしてほしい。
retro
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
retroはディオールの製品の買取強化をおこなっている高級ブランド品の買取専門店である。ディオールであれば焼けやシミ、汚れ、傷など状態が悪くても買取をおこなってくれる。ヴィンテージやオールドディオールも買取実績があり、ディオールのカバン、靴、財布、服、時計などの買取をしている。
買取と委託販売の2つの査定額を提示してくれ、どちらか選択が可能だ。買取方法は店舗への持ち込み、全国で利用可能な宅配買取、出張料無料で出張買取もおこなっている。
ギャラリーレア
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ギャラリーレアはブランド品のバッグや時計、ジュエリー、金、プラチナ、ダイヤなどを買い取ってくれる買取・販売専門店だ。出張料無料で出張買取、梱包キットを使い全国で利用できる宅配買取に対応している。梱包キットの大きさは4種類から選べ、査定後のキャンセルも可能である。
東京、大阪を中心に店舗があり、名古屋、シンガポールにも店舗がある。店舗へ直接持ち込んでの店頭買取にも対応しており、その場ですぐに査定と支払いをしてもらえる。
コシノ本舗
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
コシノ本舗は化粧品の買取をしている買取専門業者で、未使用品のコスメや香水、美顔器(美顔器のみ中古でも買取可能)などを取り扱っている。宅配買取では査定金額10,000円から送料無料で、午前中(12時まで)に商品が到着すれば15時までに現金化ができる。振込手数料は無料でキャンセル料も無料だ。
他にもカーナビやオーディオ用品、カメラ用品、ドアホンなどの住宅設備の買取もおこなっている。サプリメントなどの買取も可能で、一点からの買取にも対応している。
BUY王(バイキング)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
BUY王は取扱ジャンル100以上と、業界ではトップクラスの取り扱い点数の多さをほこる買取専門店である。香水やコスメなどの買取もおこない、ディオールの商品も取り扱ってくれる。香水は半分以上残液があれば箱がない使用品でも買取可能だ。
ホームページで取り扱いできる商品、取り扱いできない商品が明確に書かれているので、売りたい商品があったらチェックしてみよう。初めて利用する人は1,000円アップキャンペーンもおこなっているので見逃さないようにしてほしい。
まとめ
ディオールにとってグランヴィルは彼の創作活動に大きな影響を与えた特別なもののようだ。現在美術館となっているグランヴィルにある邸宅の壁の優しいピンクと庭から望む断崖のグレーは、好んで使っていた配色であると言われている。そこにディオールのルーツを感じることができる。
発売から10年がたっている今もグランヴィルのバッグは人気があり、比較的高値で買取されていた。買取実績をホームページで公開している買取業者も多かった。
香水は揮発してしまうという商品の特性上、高値での買取が難しいと思われる。香水は発売から3年が買取してもらえるかどうかのラインになっているようなので、発売されていた時期を考えると売るなら今決断しないと買取不可となってしまう可能性もある。
今回の記事を参考にして、グランヴィルの名のついた商品をお持ちの方は売るかどうか、どこに売るのかをよく考え、後悔することのないようにしてほしい。売るタイミングと売る相手によって価格がかなり変わるので、よく考えて少しでも満足のいく価格を目指そう。
この記事の監修者