ウエストフィールド(Westfield Sportscars)は、イギリスの自動車メーカーである。
2シーター、オープントップのクラシックタイプ・スポーツカーを製造している。そのサスペンションやシャーシなどが他の自動車メーカーでも採用されるなど、部品製造でも高い技術力を誇るメーカーである。
Westfield Sportscar / Joe Thomissen
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日本での販売状況
キット、および完成品の両方を販売しているが、日本ではキットの販売は許可されていないこともあり、入ってくるのはほとんどが完成品だ。
過去にはチェッカーモータースなどが輸入販売していた時期があった。現在は並行輸入で日本に入ってきているケースが多い。
「スーパーセブン」と「ニア・セブン」
ロータス・カーズが1950年代から生産していた「セブン」「スーパーセブン」という車がある。今でもファンが多いが、当時から非常に人気が高く、似たような車を製造するメーカーが複数あった。
レプリカが多く出回ったこともあり、「セブン」「スーパーセブン」という名前は、もはや車種ではなくそのような形の車全般をさす言葉として使われるようになっていった。
また、ロータス製、およびロータスからセブンの名前を引き継いだケーターハム製以外のものは「ニア・セブン」などともよばれている。
日本で有名な「ニア・セブン」
日本に一番多く入ってきているのは、南アフリカのバーキン・セブンだと言われている。
また、光岡自動車が製造・販売していた「ゼロワン」も、「ニア・セブン」とよばれている。
スーパーセブンをめぐる裁判
ウエストフィールドの製造していたスーパーセブンは、ロータス製やケーターハム製よりも取り回しや乗り心地が良いという評価もあり、価格が手頃で人気があった。
しかしながら、裁判で敗訴したことにより、スーパーセブンのレプリカ製造、およびその名を使うことはできなくなった。バーキン・セブンも、この裁判後、エンブレムから「セブン」の文字を消している。
以降、ウエストフィールドはスーパーセブンを販売していないが、現在に至るまでクラシックタイプ・スポーツカーの製造を続けている。
代表的な車種とその買取価格
FRPボディ、4輪ディスクブレーキが、ウエストフィールドの特徴である。
ニア・セブンの中でも故障が少ないと言われており、日本でも比較的状態の良い中古車が販売されている。
・セブン ZENTEC2.0エンジン(レッド)85万円
・スーパーセブン 1.6エンジン(イエロー)65万円
・SEi 1.6エンジン(イエロー)75万円
・SE 1.6エンジン(レッド)50万円
・ZEi 1.8エンジン(ブラック)45万円
・SE 1.6エンジン ベースグレード(レッド)40万円
ウエストフィールドの買取事情
特殊な車のため売却が難しいイメージがあるかもしれないが、ファンの多い車でもあるため、需要はある。各業者の買取価格を比較し、条件の良い店を見つけて売りに出そう。
ウエストフィールドの取扱店
数は少ないが、大手買取業者から、輸入車専門店、町の自動車店など、いろいろな店で扱っているブランドである。
価格相場を把握し、より高額で売却するためには、いろいろな店に査定に出してみると良いだろう。
業者を探すのが手間であれば、一括査定サイトを利用して査定依頼をすることもできる。査定業者を増やせば増やすほど時間がかかってしまうこともあるが、その分高く売れる可能性が高いので、ぜひ多くの店に査定に出してほしい。
修理が必要な車の買取
特殊な輸入車は、修理が難しい場合や部品の入手に苦労する場合があり、そのために査定額が大幅に下がるケースがある。
しかし、ウエストフィールドは例外だ。元々キットカーであることもあり、簡単な修理は個人でもできるほどメンテナンスのしやすい車なのである。
純正パーツについても、価格表があり個人で入手することもできるため、イギリス車を扱う業者であれば問題なく入手できるだろう。多少修理が必要な状態であっても、他の特殊輸入車のように大幅に買取価格が下がるということは少ないと思われる。
カスタムカーの買取価格
日本に現存するウエストフィールドのなかには、20箇所、30箇所とカスタマイズされている車もあり、原型とかなり違うものもある。
個性的なカスタムカーは、車検の基準を満たし、一般に好まれる需要があると思われるカスタマイズであれば高く買い取ってもらえるが、逆にマイナス査定になってしまうこともある。
カスタムカーは、買取業者によってその評価が違う場合が多いので、複数店に見せてみて、高額で買い取ってもらえる業者に売却する方法をおすすめする。
純正パーツに戻した方が高く売れるようであれば、戻せるものは戻してから売ると良いだろう。
付属品をそろえてから売りに出そう
車の売却時には、車検証などの書類が必要である。また、修理点検記録などの書類もあると査定額がアップする。
特に、製造から年数がたっている車の場合は修復歴なども重要な査定ポイントなので、書類は必ず持って行こう。
また、パーツを取り替えている場合は純正パーツにも価格がつく場合があるので、きちんと保管しておき、査定時には一緒に持って行くようにしたい。