アルテガ(Artega)は、2006年にドイツで設立された自動車ブランドである。
最初に発表したスポーツカー「GT」は、翌2007年のドイツ・フランクフルト・モーターショーでセンセーショナルなデビューを飾り、脚光を浴びた。
スポーツカーにかなり詳しいファンでもなかなか実物を見る機会がないという希少さもあり、憧れの存在になっている車である。

Artega GT / David Villarreal Fernández
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憧れのスポーツカー「GT」
自動車の電子システムの開発に携わっていたスペシャリストである創業者のクラウス・ディター・フルーレス氏が、ヘンリック・フィスカー氏と組み、最高のスポーツカーを製造するという目的で開発したのがGTである。
ヘンリック・フィスカー氏とは、世界的に評価の高い高級プラグイン・ハイブリッドカー「カルマ(Karma)」を製造するカルマ・オートモーティブ(旧フィスカー・オートモーティブ)の創業者で、BMWのZ8などの開発にかかわった人物である。
スポーツカーらしいデザインと軽量ボディ
外装デザインは、美しく力強い流線形。サイズは比較的コンパクトだが、パワフルでよく走る車だ。
アルミニウムなどの軽量素材を用いることにより、頑丈ではあるが、総重量1132kgから1285kgと驚くほどの軽量化に成功している点もすばらしい。
パワートレイン
パワートレインはフォルクスワーゲン製。VWパサートヴァリアントR36に採用されているものと同じである。
エンジンは3.6リッターV型6気筒。軽量ボディの効果で、0-100km/h加速が4.8秒、最高速は270km/hを実現している。トランスミッションは、フォルクスワーゲンの誇る6速DSGだ。
見た目よりも広い車内空間
乗ってみると、さらにスポーツカーを感じる。シートが低いため、乗り込む感覚も運転姿勢も普通の車とはまるで違う。
天井が低く狭いように見えるかもしれないが、シートが大きく、中は意外と広い。トランクも見た目よりずっと広く、ある程度の荷物であれば積めるスペースは確保されている。
スポーツカーらしい走りを味わえる車
足回りはやや固め。ボディが軽いため動きが機敏で、コーナリングもとても良い。ハンドリング性能が非常に高く、スポーツカーらしい走りを味わえる車である。
そして、アルテガGTの魅力の1つにエンジン音もあげられるだろう。エンジンが車の中央にあるミッドシップのため、パワフルな音が運転席のすぐうしろから響く。これもスポーツカーの醍醐味だ。
アルテガの新型車両「スカーロ」
アルテガは2012年に経営破綻し、GTの製造は惜しまれながらも終了してしまった。
しかし、電気自動車メーカーとして近年復活し、2015年には、待望の新型電気自動車「スカーロ」が発売されている。
外観はGTのデザインを引き継ぎ、フォルクスワーゲン製の3.6リッターV型6気筒エンジンを搭載。GTと同じミッドシップである。
アルテガGTの買取価格相場
2012年に製造終了したアルテガGTは、現在は新車販売されていないため、中古車人気が高まっている。
日本の中古車市場に数台しかないこともあり、希少価値の高さからも高額買い取りされている。あくまで目安ではあるが、買取価格相場を紹介しよう。
・ベースグレード 赤革レカロシート(ホワイト)250万円
・ベースグレード ディーラー車(ホワイト)230万円
・ディーラー車 白革シート(オーシャンブルー)230万円
GTの売却は、輸入車専門店へ
輸入車に詳しい販売店や、スポーツカーファンでも雑誌でしか見たことがなく、一目見ただけでは車種がわからないというほどめずらしい車のため、国産車中心の買取店などでは査定は難しいと予想される。
たとえ買取が可能であったとしても、車の希少性や価値を正しく理解していなければ、安く査定されてしまう可能性が高いのである。
査定してもらうときは、輸入車や輸入スポーツカー、希少な車などを多く取り扱っている店を探して持ち込むのが良いだろう。
できるだけ多くの業者から見積もりをもらい、高額買取してもらえるところに最終的に決めるのが理想だ。
チューニングカーの売却
車にチューニングを施している場合は、売却時に少し迷うこともあるかもしれない。
チューニングカーに詳しい業者へ
一般的にチューニングカーは低く評価されてしまいがちであるが、チューニングパーツに詳しい業者かどうかで査定額にかなりの差が出る場合がある。
チューニングカーの査定を得意とする業者であれば高く査定してもらえる可能性があるので、そのような店を探して選ぶと良いだろう。
純正パーツは保管しておく
チューニングの内容により、査定額がアップする場合とマイナスになる場合があるが、マイナスになってしまう場合でも、純正パーツが残っていれば純正パーツを査定してもらうことができる。パーツを取り替えた場合も、純正パーツは処分せず必ず残しておこう。
買取業者検索を利用してみよう
車の買取専門サイトなどに、買取業者一覧が載っていることがある。
業者の名前とあわせて評価やコメントなどが書かれているようなら、それを参考に、スポーツカーを高価買取してもらえる店を探してみるのも良いだろう。
近隣業者でない場合でも、全国に出張査定OKという業者もあるので、地域にこだわらず探してみることをおすすめする。