最近、街中で一眼カメラを首から下げている人をよく見かける。一眼カメラは歴史も古く、昔から人々の生活に浸透しているようだ。そんな一眼カメラは技術の進歩でデジタル化し、より私たちの生活に関わりを持つようになった。読者の中では趣味や娯楽としてデジタル一眼カメラを利用している方も多いのではないだろうか。
デジタル一眼カメラを売却または修理する際、重要になってくるのがモデル名と型番を知っておくことだ。以下にて説明をしていくが、正しい情報を知らないと損をしてしまう可能性も実はある。もし、売却や修理を検討しているのであれば是非本コラムを参考にしてみてほしい。
このコラム記事は、デジタル一眼カメラのみのテーマとし、コンパクトデジタルカメラについては別コラムにて紹介している。カメラの情報も徐々に新しくなる。2017/09/05に記載されたものであるため、参考にして読んでいただくと良いかもしれない。
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デジタル一眼カメラの型番・モデル名の調べ方
デジタル一眼カメラを売却する時に正しい型番・モデル名を知らないと、買取価格が下がってしまう場合がある。型番の数やアルファベット一つで買取価格が大きく異なるからだ。まずはデジタル一眼カメラの型番・モデル名の調べ方について紹介していく。
モデル名の調べ方
モデル名の調べ方はカメラによって多少異なるが、だいたいのカメラは正面から見てレンズの右上や左上などに刻印される事が多い。 デジタル一眼カメラのモデル名とは、スマホでいう「iPhone6」や「GalaxyS8」のようなものである。
型番の調べ方
デジタル一眼カメラの型番は本体で確認することができる。カメラ正面のレンズ側から見て右上または左下などにメーカー名より小さい文字で記されているアルファベット、数字の並びが型番である。
また、カメラの型番は売却する上で大変重要な情報である。型番の数字やアルファベットの並びで買取価格やそのカメラの市場価値が変わってしまうからだ。
カメラの種類によっては、アルファベットや数字がひとつ変わるだけで値段が数倍にも跳ね上がるレアモデルもある。そのため、あらかじめカメラの正しい型番情報を知っておくことはとても大切なのだ。
製造ナンバーに注意
また、型番とよく間違えがちなのが製造ナンバー(シリアルナンバー)である。製造ナンバーはカメラを売却する際、特に必要としない情報なので型番と勘違いしないように注意しよう。また、製造番号の多くは「No.」から始まっており、デジタル一眼カメラの底面に記載されていることがほとんどだ。
保証書にも記載されている
デジタル一眼カメラの保証書にもモデル名・型番は記載されている。各メーカーによって記載されている箇所は異なるので、まずは手持ちの保証書を確認してみよう。
デジタル一眼レフの型番を知っておくことのメリット
デジタル一眼レフの型番は様々なところで役に立つ。修理や売却の際はもちろんだが、他にもデジタル一眼レフ型番を知っておくことのメリットと活用方法もお伝えしたい。
売却時のやりとりがスムーズかつ信用性があがる
まずは売却の際に型番を知っていると買取業者とのやりとりがスムーズだ。中古カメラを売りたいと思ったらまず買取業者に連絡するだろう。その後実際に品物を見て査定に入るわけだが、ここで型番や細かな情報を明確に伝えることで業者とスムーズにやりとりできるほか信用性が上がる。
持ち込んだデジタル一眼カメラについてあまり知識がない、と見なされてしまうと持ち込んだ商品の市場価値に対して低い値段で査定されてしまう可能性もある。購入時期や使用頻度、レンズについての情報を型番と一緒に伝えると買取業者も安心して取引してくれる。
また、現在では中古買取専門店ではなく、インターネットでの売買も増えている。ネットオークションやフリマアプリなどで、個人個人で売買をしている人もいるだろう。そうなって来ると、さらにこの型番は重要になって来る。
自分の商品説明のところに型番があればまず購入する側が検索した際にヒットしやすく、その分買い取ってもらえる可能性も上がる。また、型番を載せないのであれば商品の情報が少なく、信用度が低いと考えられる可能性もあり、望んでいた売買ができないこともあり得るだろう。しっかり把握してわかりやすく商品情報を記載し、自分が買い取って欲しい金額で買い取ってもらえると良いだろう。
欲しい情報を簡単に得やすくなる
型番を把握していれば困ったときなどにすぐに情報を得ることができる。型番を把握していない場合でも説明書を探して、該当の項目ページを見つけ、さらに必要な情報を見つけることができれば情報を得られないことはないだろう。しかし時間や労力はかなりかかってしまう。
しかし、型番を把握していればインターネットで「商品名+型番」などで検索することが可能だ。さらに最近ではデジタル一眼カメラの愛好家ブログや情報サイトなども充実しているため、困ったことや知りたいことをダイレクトに知ることができるだろう。
インターネット以外にも
修理や問い合わせ時に必要不可欠
デジタル一眼カメラに修理や故障が必要になってしまった場合、型番は非常に役に立つ。先に情報を調べやすいということを述べたが、特にメーカーや修理業者への依頼の際は「製品名や型番はわかりますか?」と必ず聞かれることになるだろう。スムーズにやりとりするためにも型番を問い合わせ前におさえておこう。
問い合わせ時に把握しておくと良い情報は型番と製品名・購入場所・購入時期などで、あとはデジタル一眼カメラの状態や思い当たる故障原因、困りごとをまとめておくと良い。基本的には電話で次いでメールでの問い合わせ窓口が多いようだ。
またSonyなどの公式サイトのサポートでは型番・シリーズ別によくある質問や困ったときのヘルプデスクを設けている場合も多く、型番がわかれば問い合わせ前に困りごとが解決することもあるので便利に活用したいところだ。
型番を知るとよりデジタル一眼カメラを楽しめる
これは当たり前のことだが、次に記載するメーカー別のデジタル一眼カメラの型番の法則を把握するとより自分の持っているカメラに詳しくなる。自分の持っている愛用品のカメラがどんなシリーズでどのようなスペックなのか、型番がどのようにして作られたか把握することも面白みが増えて興味が湧くかもしれない。
そして今後のシリーズの型番などを見てまた新たな発見を見つけるのも楽しいだろう。同じカメラを持った人と繋がって新しい情報を獲得したり、同じ趣味の人と出会えるチャンスに繋がるかもしれない。最近ではカメラ教室はカメラのSNSなどもあるので、ぜひ活用して話に花を咲かせるとよりカメラの楽しみが広がるだろう。
Canon(キヤノン)のデジタル一眼カメラの型番・モデル名
キヤノンは国内外問わずたいへん人気のあるメーカーだ。まずはキヤノンのデジタル一眼カメラから紹介していこう。
キヤノンのデジタル一眼カメラの「EOS」とは、「Electro-Optical-System」の略で、これはギリシャ神話に登場する女神エーオースの名とされている。EOSは本格的なオートフォーカス一眼レフカメラとして、1987年に発売されたものである。
また、キヤノンのデジタル一眼カメラはプロフェッショナルモデル・ハイアマチュアモデル・エントリーエントリーモデルの3つのモデルがある。以下で各モデル一部の型番を紹介していく。
プロフェッショナルモデルの型番
プロフェッショナルモデルは、プロのカメラマン向きに作られたシリーズである。以下では一部の型番を紹介する。 このシリーズの型番の特徴は、EOSの後に「1D」が続いている。
- ・EOS-1D MarkIIN
- ・EOS-1D MarkIII
- ・EOS-1Ds MarkIII
- ・EOS-1D MarkIV
- ・EOS-1D X
ハイアマチュアモデルの型番
ハイアマチュアモデルはキャノンのデジタル一眼カメラの中で最も高い画素数を誇るため、ハイアマチュア向けモデルとはいえプロもスタジオで使用しているほどの機能性をもつシリーズだ。 このシリーズの型番は、Dの前の数字が小さくなるほど新機種である。同じ数字の機種は後継機だ。
- ・EOS 80D
- ・EOS 7D Mark II
- ・EOS 6D
- ・EOS 6D Mark II
- ・EOS 5Ds R
- ・EOS 5Ds
- ・EOS 5D Mark III
- ・EOS 5D Mark IV
エントリーモデルの型番
エントリーモデルはファミリー向けに作られている機種が多く、価格も他モデルより低いことが特徴だ。このモデルは一部の機種で「Kiss」の名称がついており、その後に続く数字は小さくなるほど新しいものになる。
- ・EOS Kiss X80
- ・EOS Kiss X7
- ・EOS Kiss X8i
- ・EOS Kiss X9
- ・EOS Kiss X9i
- ・EOS 9000D
Nicon(ニコン)のデジタル一眼カメラの型番・モデル名
ニコンもキヤノンに負けず劣らず人気のカメラメーカーである。ニコンのデジタル一眼カメラのモデルはDシリーズのみである。元々Eシリーズも存在していたが、98年に発売されて以降、Eシリーズの発売はなくなったようだ。今回はDシリーズのみ紹介する。また、以下で紹介する型番は一部である。
Dシリーズの型番
D1桁シリーズ
- D1桁シリーズは、撮影に使うプロの人向けに作られたシリーズである。
- ・D1
- ・D1X
- ・D1H
- ・D2H
- ・D2X
D3桁シリーズ
- D3桁シリーズは、アマチュア向けまたはプロのサブ機向けに作られたものである。数が増すごとに新しい機種となっている。
- ・D100
- ・D200
- ・D300
- ・D300s
- ・D500
D2桁シリーズ
- D2桁シリーズは、初心者向けからプロのサブ機用まで幅広い機種が揃ったモデルである。
- ・D70
- ・D70s
- ・D50
- ・D80
- ・D40
D3000番台シリーズ
- D3000番台シリーズは、初心者向けのモデルだ。ガイドモードが付いていることが特徴である。4は忌み番号なため、D3400は存在しない。
- ・D3000
- ・D3100
- ・D3200
- ・D3300
D5000番台シリーズ
- D5000番台シリーズは、D3000番台の上位モデルである。こちらもD5400は存在しない。
- ・D5000
- ・D5100
- ・D5200
- ・D5300
- ・D5500
D7000番台シリーズ
- D7000番台シリーズは、中級者向けのモデルだ。しかし、オートモードやシーンモードも搭載されているので初心者でも使いやすい。こちらもD7400は存在しない。
- ・D7000
- ・D7100
- ・D7200
- ・D7500
SONY(ソニー)のデジタル一眼カメラの型番・モデル名
次にソニーの型番・モデル名を紹介する。ソニーのカメラは元々「コニカミノルタ」が開発していたが、コニカミノルタがカメラ事業を撤退したことにより、現在はソニーがカメラ事業を引き継いでいる。
“α”[Eマウント]のモデル名・型番
ソニーのデジタル一眼カメラにはEマウントとAマウントがある。まずはEマウントから紹介する。型番の「ILCE」は、「Interchangeable Lens Camera / A-mount」の略である。
モデル名 | 型番 |
α5100 | ILCE-5100 |
α6000 | ILCE-6000 |
α6300 | ILCE-6300 |
α6500 | ILCE-6500 |
α7 | ILCE-7 |
α7R | ILCE-7R |
α7S | ILCE-7S |
α7 II | ILCE-7M2 |
α7R II | ILCE-7RM2 |
α7S II | ILCE-7SM2 |
α9 | ILCE-9 |

“α”[Aマウント]のモデル名・型番
次にAマウントのモデル名・型番を紹介する。こちらのシリーズもEマウント同様、型番にILCEが表記される。
モデル名 | 型番 |
α77 II | ILCA-77M2 |
α99 II | ILCA-99M2 |

まとめ
いかがだっただろうか。今回はデジタル一眼カメラの型番・モデル名の調べ方について紹介した。型番は本体や保証書で確認することができる。ここで製造ナンバーと間違えてしまわないよう気をつけるようにしよう。
また、デジタル一眼カメラの型番は各メーカーによって異なり、それぞれの性能などで意味合いが変わっているようだ。型番を理解する上で、必ずしも製造年が新しいものほど型番の数が大きくなるわけではないのでそこは注意してほしい。
また、デジタル一眼カメラの型番を知って置くメリットについても少し紹介したが、それについても是非参考にして今後の売買などに役立てて欲しい。


