一般のコレクターだけでなく出版社や研究者も注目する古地図は、古書・古文書カテゴリで大変人気の高い買取品目だ。
幅広いシーンでその価値が見直されている近頃では、多くの業者が古地図の買取を積極的に行なうようになった。

Old map / Photoshop Roadmap
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
古地図とは?
今回の主テーマとなる古地図は、科学的な図法や測量法が生まれる前の時代に、昔の人が自分の足を使ってデータ収集と図面化を行った手書き・版画地図の総称だ。
専門店の多くは、16~17世紀以前に作られたものを古地図として積極的に買取査定をしている。
また中には、江戸時代~昭和初期という比較的新しい古地図も歓迎する専門店も存在するため、店主の好みや市場のニーズに詳しくなることも高額査定を生むコツだと言えるだろう。
今回は、歴史的資料の中でも幅広い重要のある古地図の魅力と、各ショップで公開する査定情報を徹底解説していく。
古地図が高く売れる理由とは?
本題となる古地図の査定情報を解説する前に、まずは「なぜ古地図が高く売れるのか?」という少し特殊な話題性と需要を紹介していこう。
ブラタモリの影響
現在到来している古地図ブームは、NHKの紀行番組・ブラタモリの影響によるものだ。
各地域の古地図や古資料、古写真を使ってその街の歴史や地理を調査していくブラタモリは、毎回10~15%もの高視聴率を維持し続ける大人気番組となっている。
この番組に魅了されたユーザの中には、「自分の地域の古地図を見てみたい」とか「タモリのように古地図を持って散策をしてみたい」といった想いを抱えた人たちも増加傾向にあるようだ。
古地図を使った街歩きツアーも登場
ブラタモリの影響で古地図ブームが到来した近頃では、地図専門の資料館を持つゼンリンでも、古地図を使った門司港地区のまち歩きツアーを実施している。
また仙台市にある古書店でも「仙台地図さんぽを100倍楽しむ古地図バー」を開催しているため、こうしたイベントを通して古地図の魅力に触れる人々が増加傾向にあると考えて良いだろう。
美術品的・芸術品的価値
手描きの古地図には、芸術作品に近い魅力もあると言われている。
また多くの住民に配布された古地図の場合は、浮世絵と同じように版画で制作されているため、色鮮やかなデザインや製作技術に注目する専門家が存在することも納得できると言えるだろう。
歴史的・文化的価値
古い時代に描かれた古地図には、「失われた風景」や「まだ知られていない歴史」を再現するという地理や歴史の調査に欠かせない役割もある。
日本を代表する石見銀山の歴史は、ヨーロッパで作られた古地図によってオランダ人との意外な繋がりが明らかになったと言われている。
海外の古地図の中には、氷に覆われる以前の南極大陸の海岸線を精巧に描いたものも存在するため、現代人の知らない過去を解明する目的でも古い資料は欠かせない存在である。
アプリや書籍を作る目的
散策や研究、調査に用いられることもある古地図は、専門メーカーによって出版される書籍やアプリを作る上でも欠かせない材料となる。
エイブルコンピュータによって開発された「古今金澤」という古地図アプリは、ブラタモリのように金沢エリアの散策をする人々に多くダウンロードされる存在となっている。
また、古地図データを収録した書籍が出版されれば、世界中の研究者が閲覧できる状況が生まれるため、こういった特殊なメーカーの動きも買取市場に好循環をもたらしていると考えて良さそうだ。
不動産業界における活用
土地や建物の価値判断を行なう不動産業界や住宅メーカーなどでも、地質や土壌汚染などの調査目的で古地図を閲覧することもある。
専門業者が古地図を見る時には、たくさんの資料が収蔵されている図書館や、既に書籍化したものが使われることがほとんどのようだ。
こうした流れで古地図を使って徹底調査の行われた土地には、安全性の高い住宅やマンションが建設される形となる。
古地図研究家という職業もある
古地図研究家・古地図専門家といった職業の存在も、買取市場の動向や買取相場に好循環をもたらしている。
一般的な古地図研究家は、歴史的資料となる古地図の中から文化、風俗学、地理といった幅広い時代背景を読み解いた結果を書籍や論文にしている。
また近頃では、インターネットを通じたコミュニティやサークルの中で各地域の研究や考察を行なう人たちも増えているため、古地図に関する研究家の種類や幅はかなり多岐に渡ると考えて良いだろう。
古地図を高く売るために実践すべきこと
高額査定を生み出す少し特殊な需要や役割を整理したところで、次は古地図をより高く売るために実践してほしいことを紹介していこう。
「今」が売り時
不要な古地図の処分・売却を考えているなら、この市場にブームが到来している「今」、査定依頼をかけるのが最もおすすめだ。
希少性や歴史的価値の高い古地図は、買取相場のアップダウンが少ない商品となる。
しかし版画で摺られた古地図がショップ側に入荷済みになってしまうと、余剰在庫によって査定額が下がる可能性があるため、一般商品と同じように少しでも早く売却するべきなのだ。
古地図買取に適した専門店の特徴とは?
古地図買取ができるのは、古書、古文書、浮世絵、紙物、紙資料などの専門店だ。
こういった業者の多くは「○○書房」とか「○○古書店」といった屋号で買取事業を行っている。
また中には、古美術品や骨董品買取店の中にも古地図査定ができるところもあるため、意外と多くの業者で売却可能なようだ。
複数社への問合せで買取相場を調べる
一般商品のような定価のない古地図を高値で売るためには、まず多くのショップに問合せをして「需要があるのか?」を確認してみよう。
複数社の査定士と話をしていると、自分の所有している古地図の意外な価値や需要がわかることもあるため、入念な情報収集が価格交渉への自信を生むことにつながるだろう。
古い紙資料も一緒に手放す
江戸時代~昭和初期に作られた古書や紙資料がたくさんあるなら、古書店の査定士が自宅に来てくれる出張査定の活用がおすすめだ。
このサービスを使ってまとめ売りとすると、少数の古地図を店頭に持ち込むよりも遥かに高いプラス査定が得られる。
また、書斎や蔵全体を査定士に鑑定してもらうことで、意外に価値ある商品を発掘することもできるため、遺品整理や断捨離前に出張査定を利用するのも賢い方法だろう。
古地図の買取実績、買取相場とは?
古地図の買取相場は、大半の業者で非公開となっている。
さらに古地図買取の多くは他品目とのセット売りとなるため、比較的新しい古本のように1冊単位の査定がつけられることは滅多にないと捉えた方が良いだろう。
こういった特徴のある古地図市場では、ユーザが自らショップに問合せをして、各業者から査定額を教えてもらうしかないと言えそうだ。
古地図の買取に積極的な業者 まとめ
古地図の売却先に悩んだ時には、専用ページで積極的な査定を行っている下記4つの業者に問合せをしてみてほしい。
一休堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
古美術品や近代美術なども取り扱う一休堂は、古地図の芸術的な価値判断も行なう専門業者だ。
このショップでは、出張費や見積料無料で全国への出張買取を行っている。
また買取品目の中には、蔵などの建物解体時の残置古物もラインナップされているため、「こんな物でも売れるのだろうか?」といった不安も払拭してくれる業者になると言えるだろう。
古書内山
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
古地図買取に力を入れる古書内山も、おすすめ度の高い専門店だ。
このショップでは、明治~戦後までの市街地図だけでなく、中国や満州の海外地図なども買取対象としている。
また雑誌や新聞の付録地図についても歓迎しているため、古い地図ならどんなものでも査定に繋げやすい業者と言えるだろう。
錦堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
店主の知る範囲で古地図の時代背景や内容を教えてくれる錦堂は、査定士とのコミュニケーションを重視する皆さんに大変おすすめの業者だ。
錦堂では、査定のつかない本や食器、衣類なども引き取ってくれるため、処分目的での利用においてもメリットが高い。
いわの美術
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
いわの美術のサイトでは、古地図に関する歴史や価値などを詳しく紹介している。
このショップでは今話題のLINE査定やオンライン査定も行っているため、スピーディーな対応を求める皆さんでもストレスなく古地図の価値を把握できると言えるだろう。
まとめ
人気テレビ番組・ブラタモリによって話題性の高まった古地図には、買取市場・相場を好循環に導くたくさんの魅力がある。
また古地図の中には博物館や美術館に収蔵されるものもあるため、自分にとって価値のないものであっても「捨てる前に査定に出すこと」を徹底すべきカテゴリだと言えるだろう。
相見積もりにじっくり時間をかける余裕があるなら、全国の買取業者の集う当サイト・ヒカカク!も参考にしてみてほしい。