昭和30~40年代に発行された旧車カタログは、歴史的資料としても注目される立派なコレクターズアイテムだ。カタログ買取に関する実績を見ていると、消防車やパトカー、タクシーといった特殊車両に関する紙資料も高い需要があることがわかる。また収集家によっては1960年~1990年代という幅広い時代のカタログを収集している人もいるため、それなりに古いものであれば勇気を持って査定依頼にかけるべきと言えるだろう。
今回は、将来的に旧車カタログの売却予定のある皆さんと一緒に、このカテゴリに高い需要のある理由や査定情報を整理していきたい。

1961 Oldsmobile Ninety Eight / Hugo-90
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旧車カタログが高く売れる理由とは?
多くの買取店で旧車カタログが歓迎される背景には、この紙資料特有の需要やコレクター達の特徴が大きく関係している。
ディーラーサイトからダウンロードができない
全メーカーで自社サイトを持つ今の時代は、ホームページ上から車のパンフレットやカタログのダウンロードができるようになった。しかし実際にサイトを覗いてみると、良心的なサービスで知られるトヨタであっても「旧車カタログダウンロード」というページで検索できるのは、2001年以降となっているのだ。こうした形で簡単にダウンロードや入手のできない旧車カタログは、オークションや専門店で「古いものを買うしかない状態」であると考えて良いだろう。
カーカタログコレクター同士の交流による好影響
旧車カタログコレクターが集うコミュニティの存在が、このカテゴリや市場の活性化に好循環をもたらしている。日本最大級のクルマSNS・みんからには、「国産車カタログ友の会」というグループに70人近いメンバーが参加しているようだ。こういったコミュニティを使うと手に入れた自慢のカタログ公開などもできるため、たった1人で収集するよりも遥かにモチベーションも高まると考えて良いだろう。
旧車・自動車研究に役立てられる
自動車の安全性や性能などが詳しく書かれている旧車カタログは、研究資料としても役立つ存在だ。当時の車文化を語る上で必要な情報が載ったパンフレットやカタログの中には、自動車に関する博物館や資料館で展示されることもある。
また紙資料買取に積極的な業者では、研究機関や出版業界への販売ルートも持っているため、どんな旧車カタログであっても自信を持って査定依頼にかけるべきだと言えるだろう。
旧車オーナーが購入することもある
パンフレットなどの紙資料は、旧車に乗っているオーナー自身が購入することもある。必要に迫られて購入する自動車オーナーの場合は、収集する愉しみを目的としたコレクターよりも高値で旧車カタログを落札する傾向が高いと言われている。
また閲覧を目的とした旧車オーナーは多少のコンディションの悪さも気にしない傾向があるため、内容をきちんと確認できるレベルであれば一度査定士に診てもらうべきだと言えるだろう。
旧車カタログを高額査定に繋げるために
大変需要の高い旧車カタログを高値で売るためには、多くのコレクターが実践している下記5つの注意点を頭に入れた上で売却に向けた行動を起こしてみて欲しい。
カタログと雑誌は別物
背面にISBNコードと定価の書かれた雑誌とカタログ、パンフレットは、全く別のカテゴリだ。この両者を混同して旧車雑誌の専門店に査定依頼を行なうと、定価のないカタログなどの紙資料に買値が付かないこともある。
またショップによってはISBNコードのない旧車カタログを引取り・処分対象としているところもあるため、問合せの際には必ず「カタログやパンフレットでも買取可能か」という質問をするようにして欲しい。
買取相場は自分で探求するもの
書籍と違って定価のない旧車カタログには、買取相場が存在しない。例えば、ショップの査定士自身がコレクターをしていて、持ち込まれたカタログの中に「絶対に手に入れたい」という車種があった場合は、他店とは比較にならないレベルの高額査定がつくこともあるだろう。
これに対して査定依頼をかけた旧車カタログの束にレア物が全くない時には、一生懸命集めた紙資料に二束三文しかつかない可能性も出てくるのだ。
こういった形で専門店との相性やタイミングも大きく関係する旧車カタログは、どんな時でも必ず相見積もりを行なうべきだと言えるだろう。
所有カタログのリストを送る
数十冊もの旧車カタログを売却する際には、発行年、メーカー、車種などの情報を書いたリストを作り、ショップ側に送信してみる方法がおすすめだ。この手段で問合せをすると、自分の旧車カタログに対する興味の有無を早い段階で把握できる。
また良心的なショップではリストを見ただけで概算を教えてくれるため、「いくらなら査定を了承するか?」の早期判断をする上でも実践するメリットは高いと考えて良いだろう。
1冊ずつより大量売りがおすすめ
数十~数百冊もの旧車カタログを一気に売却すると、プラス査定が得られる可能性が高くなる。また収集したカタログの中に1990年代以降のものがある場合は、旧車カテゴリに含まれるレア物と一緒に査定に出すことで僅かでも査定を付けてもらいやすくなると言えるだろう。
整備書やポスター、チラシも一緒に売却してみよう
パンフレットやカタログの専門店では、旧車の紙資料全般を歓迎してくれる。こういったショップでは、販促用にもらったチラシやポスターなどにも高い価値を付けてくれる傾向があるため、どんな形状であっても旧車に関するものは全て査定に出すべきだと言えるだろう。持ち運ぶ際に冊子の折れ曲がりなどが生じる可能性がある場合は、出張査定サービスを使って査定士を自宅に呼ぶ方法もおすすめだ。
旧車カタログ買取に積極的な専門店 4選
納得の査定を付けてくれる専門店が見つからない場合は、旧車カタログを歓迎する下記4つのショップに問合せをしてみて欲しい。
燦々堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
燦々堂では、1980年代以前の車に関する紙資料全般を積極的に買い取っている。買取品目の中には、プラモデルやラジコン、ミニカーなどもあるため、昭和の時代に流行ったような車玩具があれば持ち込みをしてみると良いだろう。また燦々堂では、戦艦や航空機、鉄道に関するパンフレットも歓迎しているため、乗り物コレクターにとっては有り難い存在になりそうだ。
カートイワークス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
らくらく宅配買取を行なうカートイズワークスは、事前のやり取りが面倒と感じるユーザにおすすめの専門店だ。2016年11月~12月末にかけては年末の大掃除や片付けを対象とした大量処分キャンペーンを行っているため、タイミング次第では査定額を20%以上もアップ扠せられるショップになりそうだ。
青木書店
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
青木書店では、昭和の自動車・二輪車カタログの買い取りに力を入れている。サイト内では各メーカーのパンフレットやカタログの販売も行われているため、自分の所有している紙資料に対して「いくらぐらいの値が付くのだろう?」と感じている人は、ホームページを覗いてみると良いだろう。
アッサンブラージュ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
福岡に店舗を構えるアッサンブラージュでは、昭和、戦前、前後の旧車パンフレットを大歓迎している。このショップではポスターの出張買取も積極的に行っているため、旧車に関する紙資料であれば多少大きくても問題なく売却可能と考えて良いだろう。メールを使って問合せをする場合は、旧車パンフレットやポスターのリストや現物の写真を撮って参考資料として送信してみても良さそうだ。