携帯電話の普及により使用者が減少しつつある無線機や受信機も、買取市場では未だに高い人気が維持されている。特にYAESUやICOM、KENWOODといった人気メーカーの無線機や受信機については、通信のできないジャンク品であっても数千円の高値が付くケースも多いようだ。また近頃では、トランシーバーを含めた無線機専門の買取業者が増えているため、売る側にとっては有り難い状況が生まれつつあると考えて良いだろう。
今回は、意外な需要によって高額査定実績が豊富な無線機・受信機について、査定情報や買取相場などを紹介していきたい。
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中古の無線機、受信機に高い需要がある理由とは?
中古やジャンク品の無線機や受信機に高価買取実績が多い理由は、これから紹介する4つの需要が大きく関係している。
標準価格が高すぎる
新製品の標準価格が非常に高い無線市場では、リーズナブルな価格で購入できる中古品に高い需要がある。また近頃急増している無線機専門店では、自社内でメンテナンスや修理、調整を行った上で中古品を店頭に並べることができるため、ユーザにとって鉄屑でしかない通信不能なジャンク品であっても十分な査定を付けられる実情があるのだ。
幅広いシーンで活躍している
携帯電話が普及した現在でも、飲食店や遊園地、工事現場などでは未だに無線機が大活躍している。新店舗の開業コストを抑えようと考える事業主の中には、手頃な価格で販売されている中古の無線機を買い求める人も大変多く見受けられる。こういった形で古い無線機の利用を考える経営者の存在も、買取市場に良い影響をもたらしていると言えるだろう。
災害時の通信手段
これまで万能だと考えられていた携帯電話による通信が長きに渡って途絶した東日本大震災以降は、災害拠点における通信手段として無線機に注目する自治体や建設業協会などが多く見受けられるようになった。また中には家族や地域における連絡手段としてアマチュア無線機に注目するユーザも増えているため、大規模災害の増える現在は、従来とは少し違った使い道でこの市場に活況が生まれつつあると考えて良いかもしれない。
無線機コレクターの存在
中古の無線機における需要には、昭和のレトロ家電コレクターや名機コレクターの存在も大きく影響している。収集を目的としたコレクターは、名機であれば受信に難があっても買い求める傾向がある。また2012年には「アマチュア無線機コレクション」というYAESUのトランシーバーFT-101に関する大型本も発売されているため、以前と比べて活躍する機会の少なくなった無線機であっても、コレクターズアイテムとしての需要は未だに高いと捉えて良いだろう。
無線機・受信機の人気メーカーと買取相場
この市場で大変人気の高い下記6メーカーの無線機・受信機なら、通信の難しいジャンク品であっても多くの業者で高額査定が狙いやすい。
YAESU(八重洲)
八重洲無線は、世界各国に業務用無線を輸出している大変有名なメーカーだ。2005年のグッドデザイン賞を受賞したFTDX9000Dは、コンディションさえ良ければ200,000円前後の査定がつく。このモデルの標準価格は1,050,000円となっているため、質の良い無線機を専門店に持ち込めば小売価格の20%前後で売却ができると考えて良いだろう。これに対してアマチュア無線初心者でも簡単にHFが楽しめるFT-450については、25,000円~30,000円前後の買取上限額となるようだ。
KENWOOD
八重洲無線、ICOMと並ぶ三巨頭と呼ばれるKENWOODは、日本で初めてアマチュア無線送信機を発売したメーカーだ。山に囲まれた外来電波の届きにくい環境で開発されたKENWOODの技術は、無線機器の礎として未だに語り継がれている。そんなKENWOODから発売された最高級トランシーバーTS-900は、300,000円前後の買取上限額となる。これに対して200,000円ほどで購入できるTS-590Dについては、40,000円~45,000円ほどの買取相場となるようだ。
JRC(日本無線)
公共用及び産業用無線通信システムを多く製造するJRCも、高価買取の期待できる人気メーカーだ。NRD-545という最高級受信機については、発売から10年以上経った現在でも90,000円以上の買取上限額が期待できる。JST-245Dというトランシーバーについては、50,000円前後の買値を付ける業者が非常に多い傾向があるようだ。
ICOM
日本発の可搬型無線機を開発したICOMも、買取市場で人気の高いメーカーである。各社の買取実績を見てみると、IC-7600やIC-9100といったアマチュア無線機に100,000円近い査定が付いていることがわかる。また受注生産品となるIC-R9500というコミュニケーションレシーバーについては、500,000円~600,000円前後の高価買取も期待できるため、早めに売却をすることで次の受信機購入の軍資金にもなると捉えて良いだろう。
SONY
日本を代表する電機メーカー・ソニーでも、いくつかの無線機を作っている。昭和末期に流行ったICB-770は、1978年のグッドデザイン賞を受賞したこともあり、未だに多くのコレクターから注目されている。買取価格については、コンディションさえ良ければ30,000円もの高額査定が付くことも多いため、収集家の影響によってプレミアに近い価値があると捉えて良いだろう。
バーテックススタンダード
バーテックススタンダードは、陸上業務用無線機の製造・開発を行なう専門メーカーだ。モトローラブランドの無線機はモトローラ・ソリューションズ、スタンダードブランドの無線機はYAESUによって販売が行われている。簡易クレーン作業などにも活用できるMBL88は、25,000円~30,000円ほどの価格で買取られている。これに対してモトローラブランドの車載型簡易無線のGDB4000は、10,000円~15,000円ほどの買取上限額となるようだ。
無線機、受信機の買取に積極的なおすすめ業者 まとめ
実用性だけでなくコレクターズアイテムとしての価値のある無線機・受信機は、名機なら確実に高く売れる存在と捉えて良い。また型番によって各社の買取上限額が設定されている無線機や受信機は、相場を調べる側にとっても行動の起こしやすいアイテムと捉えて良いだろう。無線機・受信機の売却先選定で悩んだ時には、柔軟な対応や高価買取で定評のある下記の業者に問合せをしてみて欲しい。
リサイクルセンターウエスト
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
無線機の買取専門店のリサイクルセンターウエストは専門店だけあって、アマチュア無線機や受信機、ラジオ、トランシーバー、プロ用、付属品などと取り扱っている種類が豊富だ。アマチュア無線歴50年の査定士がしっかり査定してくれるので他店と比べても高価格での買取が期待できる。故障して動かないものや古い物でも査定してくれるので、他店で断られた場合にもぜひ一度査定依頼してみてほしい。
買取方法は宅配・店頭・出張買取に対応しており、出張買取は一部地域を除く中国地方が対象。全国対応の宅配買取は送料無料で梱包キットも用意してくれるところが嬉しいポイントだ。買取商品1点からでも手数料はすべて無料なので、まずは気軽に査定依頼してみてはいかがだろうか。
戸口無線
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アマチュア無線機専門店の戸口無線では、レトロ機、軍用無線、モービル機、CB無線機といった幅広い商品の買取を行っている。また高額査定の難しい故障品や長期放置品についても積極的に買取をしているため、何らかの事情で無線機を手放さざるを得ないコレクターにとっても利用のしやすい業者になることだろう。宅配買取を通して全国対応を行なう戸口無線を利用すれば、出張買取のできる関東エリア以外に住んでいても無線機や受信機の現金化が可能となる。
パワーセラー買取.com
買取価格
スピード
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許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
たくさんの買取例を公開するパワーセラー買取.comも、大変おすすめ度の高い専門店だ。サイト内で公開された買取価格の中には、アンリツやフジソク、モトローラといったメーカーも名を連ねている。無線機・受信機以外に安定化電源やアンテナ、マイクなどの付属品も査定可能としているため、パワーセラー買取.comを通して不要な機器を一気に処分することも可能と言えるだろう。
たいむましん
買取価格
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手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
「あらゆるコレクション買取します!」と宣言するたいむましんでは、レトロ家電カテゴリで昔のラジオや無線機の買取実績を紹介している。その中にはTRIOのTS-520や名機FT-101などもあり、たいむましんでは、送信に難があっても3,000円~10,000円前後の査定を付けているようだ。
アシスト
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ポリシー
ウイルス
対策
幅広い買取品目で知られるアシストにも、大変多くの無線機・受信機の買取実績が存在する。リサイクルショップとほとんど変わらないカテゴリに対応するアシストは、引っ越しや自宅の断捨離時に使い勝手の良い業者となる。また今話題のLINE査定にも対応しているため、友達にメッセージを送る感覚で自慢の無線機や受信機の査定依頼をかけられる業者と捉えて良いだろう。
ラジオワン
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ウイルス
対策
アマチュア無線機専門店のラジオワンも、おすすめ度の高い買取業者だ。買取対象となる無線の中には、ハリクラやコリンズといった海外メーカーも名を連ねている。またオーディオ機器やBCLラジオの買取も行っているため、「こんな無線でも売れるのだろうか?」といった不安にも良い形で寄り添ってくれる業者になることだろう。ラジオワンの出張買取は全国無料対応しているため、山のようなコレクションを自分でショップに持ち込めない人にも使い勝手の良い存在と言えそうだ。
高山無線
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ポリシー
ウイルス
対策
無線機・受信機・BCLラジオの買取でナンバーワンを目指す高山無線も、柔軟な対応で知られる専門店だ。社内に技術部のある高山無線では、故障によって使えなくなった無線機でも積極的に査定をしてくれる。また修理・メンテナンス済みの無線機や受信機は、自店だけでなくオークションにも出品しているため、販売ルートの豊富さといった意味でも高額査定に繋がる要素の多い業者と位置付けて良いだろう。