近年のYahoo!やGoogleの経済ニュースを見ていると、中古の医療機器を軸にする会社設立やISO9001認証といった明るい話題の急増に気付かされる。特に耐久性・機能性ともに高い日本の医療機器は世界的な需要があることでも知られているため、冬の時代が到来している医療業界とは真逆とも言える市場の活況状態と考えて良いだろう。
今回は、高額で買取された医療機器の意外な行き先や医療業界全体の動きから、古い医療機器市場が活性化している理由や高価買取情報を紹介していく。
2008.11.25 - The physician / a.drian
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医療機器が高く買取される理由
これから紹介する6つのポイントは、医療機器の売却や購入をする皆さんにぜひ知って欲しい内容である。また中古医療機器の新たなニーズを知ることで、これから売却しようとする商材の価値を再認識する方々も増えているため、高価買取につながる基礎知識として下記情報を参考にしていただけると有難い。
薬事法改正による好循環
中古の医療機器に対するネガティブなイメージが一掃した背景には、2005年におこなわれた薬事法改正の影響が大きいとされている。法改正によってメーカーに使用を知らせる必要や修理点検を義務付けられた中古医療機器の販売業者は、従来よりも遥かに信頼性の高い商材を揃えることで、医療従事者からのより良い注目を浴びるようになった。
またこのような法改正の実施は、世界的にも「日本の中古医療機器の質」をアピールする良いきっかけにつながったとも言われている。
質の向上
各医療機器メーカーによって日々おこなわれている質の向上も、「古かろう悪かろう」とも言える中古医療機器に染み付いていたネガティブなイメージの脱却に大きく影響している。国産メーカーの製品には高い耐久性があるため、二次利用でも安定した性能を発揮できる点が、購入者の安心感につながっていると言えるだろう。
特に眼科機器や試験機器、心電図計、超音波診断装置といった医療機器は、「なかなか壊れにくい」という質の高さによって多くの業者で高価買取の対象となっている。
低コスト開業の急増
総合病院の規模縮小や、医療機関の倒産合併が増大している今の時代は、リーズナブルな価格で購入できる中古の医療機器を導入してリスクの少ない「低コスト開業」をする医師や経営者が増えている。
また買取業者の中には、医療機関の閉院や撤収作業の中で「買い取れるものをピックアップする」という遺品整理に似た作業を請け負っているところもあるため、中古医療機器を中心に「売りたい人」と「買いたい人」の間に生じた良きバランスが高価買取をもたらしていると考えて良いだろう。
医療機器のリサイクル推進プロジェクト
佐賀大学では、国内初の取り組みとして医療機器リサイクルに関する新プロジェクトを立ち上げた。このプロジェクトが安定稼働すると、機器情報の集約や共有、可視化を通して医療機器のリサイクル率が高まる。また再利用可能な部品をピックアップすることで、高額な機器の生産コストを落とすこともできるため、低コスト開業が流行っている今の時代でも高い医療技術の提供が可能となるのだ。
このように、メーカー、買取・販売業者以外でも生じ始めている中古の医療機器関連の動きは、この市場全体に活況をもたらすと考えて良いだろう。
福祉サービスや施設の増加
福祉や健康に向けたさまざまな取組みが行われている日本では、利用者が自分の健康状態を把握するきっかけづくりとして中古の血圧計などを設置する施設が増加傾向にある。
また特定管理医療機器以外の管理医療機器に属する家庭用マッサージチェアを憩いの場に設ける施設も多く見受けられるため、病院で使われている本格的な医療機器でなくとも十分な需要があるのがこの市場の特性なのだ。
世界的な資源 医療機器
メイド・イン・ジャパンを象徴する質の高い医療機器は、世界的な資源としてカンボジアやベトナムなどの発展途上国に輸出されている。このような動きは、医療機器不足によって生じる「救えるはずの命を救えない問題」の解消にもつながるため、社会貢献感覚で医療機器の売却を検討する医師や病院経営者も徐々に増え始めているのだ。
また輸出ルートの豊富な買取業者では、年式が古く、国内需要の低い医療機器でも高価買取ができるため、発展途上国で生じた需要が日本の中古市場に好循環をもたらしてくれていると考えて良いだろう。
医療機器の人気メーカーとシリーズまとめ
ここからは、さまざまな買取業者で高額査定の対象となっている、人気医療機器メーカーとシリーズ、ラインナップを紹介していく。
オリンパス メディカルシステムズ
顕微鏡や医療用光学機器の分野で世界トップシェアを誇るオリンパスは、医療機器の買取市場でも非常に人気の高いメーカーである。オリンパス内で高く売れる品目には、内視鏡、ファイバースコープなどがある。
少し古いグリーンメディカルのデータでは、高性能電子内視鏡セットEVIS LUCERA SPECTRUMが、130万円となった実績もあるため、将来的な売却を検討する医療機関にとっても嬉しいメーカーと位置づけて良いだろう。
富士フィルム
2013年の実績で国内3位の売上となる富士フィルムホールディングスは、カメラフィルム製造で使っていた技術をサプリメントや機能性化粧品、医薬、医療に応用する話題のメーカーである。前述のオリンパスと同様に内視鏡などを得意とする富士フィルムの医療機器は、機能性と信頼性によってたくさんの高価買取実績が存在するようだ。
フルデジタル電子内視鏡システムAdvanciaについては、100万円を超えた実績も見受けられるため、機器の買い替えの軍資金にもなりやすいメーカーと位置づけて良いだろう。
東芝メディカルシステムズ
日本国内における60%のCTシェアを誇る、大注目の医療機器メーカーである。同業者の日本光電工業との業務提携により、エコーについても国内1位の35%のシェア率を維持するようになった。人気買取業者エムキャストのサイトでは、高価買取されるCTとして東芝メディカルのAquilion16やAsteion Super4が紹介されている。
また超音波診断装置が80万円で売却された事例もあるため、高価買取のメリットも十分に得られるメーカーと位置づけて良いだろう。開業医向けのAsteion PREMIUM 4 EDITIONなら、かなりニーズが高いと言えそうだ。
OG技研
医療機器の研究・生産だけでなく、買取に向けた新たな取り組みで知られる話題のメーカーである。認定中古医療機器制度を導入したオージー技研は、アフターケアや整備点検を充実することで、古い医療機器にありがちな不安を付加価値に変えている。
また中古医療機器の院内導入は、同社の新型マシン購入に向けた良き検討材料にもなるため、自社の機器全般に好循環が生まれた良例と捉えて良いだろう。そんなオージー技研のウォーターマッサージベッドには、介護施設などからの需要により30万円もの高値がついた実績がある。
GEヘルスケア
アメリカ合衆国の医療機器メーカーGEヘルスケアも、さまざまな業者で高価買取の対象となっている。情報医術、医療画像処理、医療診断を得意とするGEヘルスケアには、Bright Speed EliteやSIGNA EXCITE HD、SIGNA Profile EXCITEといったMRIやCTの分野で多くの高価買取実績がある。
また横河電機との業務提携もおこなっているため、日本との深い関わりが製品の信頼性に繋がった好事例と考えて良いだろう。
参考買取相場の実情
医療機器における買取相場や実績は、残念ながらほとんどの業者で「非公開」や「要問合せ」としている。現在では、数年前まで参考買取相場が掲載されていたグリーンメディカルのサイトでも、現買取強化機器の商品名、メーカー、型式だけの公開となってしまった。
このように少し閉鎖的な側面を持つ医療機器の売却をおこなう際には、グリーンメディカル、フェアメディカル、エムキャスト、インターメディカルといった買取業者に直接問い合わせをかける方法がおすすめだ。問い合わせフォームやFAXを使っておこなう一次査定は、年式や型番から各社が設定した参考買取相場を紹介してくれる仕組みとなっている。
これに対して現物確認をおこなう二次査定は、医療機器のコンディションや汚れなどを総合して買取価格を確定する形となるため、この2種類の査定を上手に併用しながら最も高く買取してくれる業者を見つけるようにしてほしい。
医療機器を売るならヒカカク!で賢く一括査定申込み
オークションサイトやフリマアプリなどを使うのは面倒、取引の際のトラブルも不安。 「ヒカカク!」は楽に高く売りたい時、様々な買取業者の買取価格を比較できる相場情報サイトだ。
近年医療機器はニーズが高まっているため、適切な買取業者であれば高く買取してもらえる。しかし、それぞれの業者には価格差があり、高く売りたいのであれば業者比較が欠かせない。
だが、多くの人は比較をめんどくさく思い、適当な業者に買取を依頼して後悔しがちである。
「ヒカカク!」ならそんな問題も解決できる。こちらから無料で査定依頼が可能だ。医療機器の買取を考えている人はぜひ利用してみてほしい。
医療機器の買取におすすめの業者
最後に、医療機器の買取におすすめの業者をいくつか紹介していく。医療機器は専門性が高いからこそ、しっかりと業者選定しなければならない。中古医療機器をどこに売却すればいいのか迷っている人は、ぜひ参考にしていただきたい。
グリーンメディカル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
グリーンメディカルは、中古医療機器の販売や買取をおこなっている業者だ。医療の専門店として数多くのものを買取しており、他社と比べて豊富な実績を持っている。経験と知識が豊富なスタッフが1つ1つ丁寧に査定してくれるため、適正価格での買取が狙える。
買取方法は基本出張買取となっており、依頼すればすぐに駆け付けてくれる。常に医療機器のプロが在籍しているため、大量に売却したいときにも便利だ。出張は日本全国で、査定料なども無料なので気軽に依頼してみよう。
インターメディカル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
インターメディカルは、東京にある中古医療機器の買取を専門にしている業者だ。大量の医療機器の処分や、開業一括搬入の支援などをおこなっており、医療に関するプロが買取からサポートまで丁寧におこなってくれる。実績も多く、高価買取を狙いたい人におすすめだ。
買取は店頭と出張の2つの方法で対応している。出張は日本全国に対応し、査定料といった手数料も一切かからない。買取の際の引揚までインターメディカルがおこなってくれるので、手間がかからないのも魅力のひとつである。
西村医科器械
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
西村医科器械は、中古医療機器の買取をおこなっている業者だ。不要になった医療機器の査定をおこない、どこよりも高い価格での買取をモットーにしている。年間100台以上の医療機器を扱っていることから、買取にも力を入れている魅力的な業者である。
買取は店頭と出張の2通りの方法で対応しており、出張は全国対応しているため、気軽に依頼できるだろう。見積もりから解体まで専門スタッフが対応しているので、手間や手続きがかからず高価買取が実現できる。
まとめ
当コラムでは、参考買取相場や買取実績の情報が少ない医療機器について、高まり続ける中古需要の理由を紹介してみた。診療方針の変更などにより医療機器の買い替えや売却を検討しているなら、各業者のサイトから問い合わせをおこない、早めに相場に繋がる情報収集を行ってみてほしい。
また会員登録をおこなうことで医療機器の売値が確認できるサイトも増えているため、「どのぐらいの価格でリユースされているのか?」といった角度から製品の価値を判断してみるのもいいだろう。