一時的に売り上げが低迷していたものの、最近になり人気を盛り返しつつあるバイク市場。バイクには乗る楽しみのほか改造する楽しみもあり、バイク用のカスタムパーツは枚挙にいとまがないほど流通している。新品だけでなく中古市場も賑わっているが、壊れたパーツを売りたい場合、はたして現金化できるのか?それとも廃棄するしか道はないのか?方法別に比較して検討してみたい。

Motorcycle / PoYang_博仰
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廃棄する場合、大きさにより処理方法が異なる
バイクパーツを廃棄する場合、小さいものであれば不燃ごみとして処理することができるが、カウルやマフラーなどの大型パーツの場合は不燃ごみで引き取ってもらうことはもらえず、粗大ごみとして処理する必要がある。
粗大ごみと判定されたときは、自治体の取り決めにより異なるが、多くの場合は有料となる。お金を払ってまで処分しなければならないようなら、1円でも現金化できる方法を検討してみることをおすすめしたい。
故障、破損の程度を把握する
まず初めにしなければならないのは、故障や破損箇所の状況や程度を確認することである。業者に売却する場合でも、オークションに出品する場合でも、状況を事細かに説明できないようでは話にならない。
現金化しようと考えているのはどのパーツで、そのパーツのどの箇所に破損や故障があり、破損や故障はどの程度のものなのか?等、細かく把握しておく必要がある。
点検リストを作成しておくと便利
売却を第一に考えるときは、故障・破損個所をしっかりと報告できることが1円でも高く売るためのコツにもなるので、場合によっては業者が作成しているような点検リストを作成し、書き留めておくと役に立つだろう。
自分ではむやみに修理しようとしない
たとえば塗装がほんの少し剥げているような場合、自分で色を塗って剥離を目立たなくすることはできる。ただし、それはあくまで例外的な措置と考え、自分でむやみに修理を行わないことを肝に銘じておこう。手慣れていない人間が手を加えることで、かえって補修部が目立ってしまったり、機能的な部分が変わってしまうことも考えられる。
状態をきちんと申告する
中古のバイクパーツを取り扱う業者のほとんどは、故障や破損していても査定に応じてもらうことはできるので、自ら手を加えるのではなく、故障・破損していることを素直に伝えるよう心がけよう。
査定はリサイクルショップではなく専門業者へ
さて、実際に査定を依頼する際の注意となるが、依頼先はリサイクル店ではなく、バイクパーツを専門的に取り扱う業者とすることを強くおすすめしたい。
専門業者に査定をするメリット
多くの品目を取り扱うリサイクル業者でも査定には応じてもらえるかもしれないが、対応フィールドが広い分、特定の品目に強みを持つ鑑定人は少ない。たとえ壊れているパーツとはいえども、やはり価値を理解してもらえる業者に査定を依頼するのが賢明だろう。
必ず複数の業者に依頼する
そして、査定依頼時のもうひとつのポイントは、複数の業者に依頼することである。一社に依頼しただけの査定額だけでは、そのパーツの買い取り市場での相場観がわからず、査定額が高いのか安いのか判断することができない。
バイクパーツに限らず、すべての品目に当てはまるが、複数の業者に査定・見積もりを依頼することは中古品を売却する際の鉄則である。たとえ時間がかかってしまっても、1円でも高く売りたいのであれば、実施しておくに越したことはない。
業者ごとに強みは異なる
では、実際に売却を考えた場合、どの業者に売るのがいいか?それは売りたいパーツによって異なる。
買取大手のサイト
中古バイクパーツ買い取り大手といえば、Webike(ウェビック)、レッドバロン、アップガレージなどになるが、これらの業者は取扱品目も多く、査定方法も多彩である。メールやSNSを利用して気軽に相談することができるので、困ったことがあったら、まず相談してみるのも一つの手だろう。
専門の業者
そのほか、新車や人気車、旧車を専門に取り扱う業者もある。これらの業者は特定の車種に強みを持ち、専門的な事情にも精通している。売りたいパーツが特定の車種向けであるようなら、候補に入れておくことをおすすめする。
事情を理解してもらえる業者を探す
注意しておきたいのが、売りたいパーツが美品ではなく故障・破損品であることだ。査定を依頼する際に、故障品や破損品であることを伝えると無条件でマイナス査定となることも少なくない。
ここで役に立つのが、売却検討時に作成した故障把握リストである。マイナス査定となることには変わりはないかもしれないが、マイナス額が減額となる可能性も残されている。1円でも高く売りたいという気持ちは理解できるが、売るのはあくまで故障品である。状態を聞かれたときに真摯に報告する心の余裕を持つことも大切である。
業者へ売却できなかったらオークションに出品
複数の業者に当たってみて、残念ながら値段が付かなかったパーツについては、オークションの出品を検討しよう。売り物としては値打ちがないかもしれないが、ジャンク品や部品取り用として欲しい人がいるかもしれない。業者へ売却できなかったからといって廃棄するという考えは少々もったいないので、オークションやフリマに出品するように気持ちを切り替えよう。
まずは落札相場のリサーチ
オークションへ出品する場合、おおよその相場観をまず知っておかなければならないだろう。故障品のため1円スタートもやむを得ないが、少しでも高い金額で落札されるためには、開始価格を慎重に決定する必要がある。オークションサイトを訪れて、パーツ名で検索してみよう。
ここで大切なのは、具体的な型番、品番がある場合はパーツ名+型番など、複数の検索ワードを用いることである。オークションサイトは気軽に利用できるため、品物の価値や用途を知らずに出品しているというケースも多い。可能な限り思いつくだけの検索ワードで検索して、平均的な相場を割り出してみよう。
わけあり品であることをしっかり明記する
開始価格が決まったところでいよいよ出品となるが、出品する際は、落札後のトラブルを避けるために、必ずわけあり品であることを明記すべきである。タイトルに「ジャンク品」、「B級品」、「部品取り用」など、閲覧者がパッと見てわかるところが望ましい。
しっかり明記されていないと、情報を偽って出品されたとみなされ、落札後のキャンセルや、悪い評価になってしまうことも大いに考えられる。1円でも高く売りたい気持ちを抑えて、謙虚な姿勢で出品にのぞむよう心がけよう。
人目に付きやすいのはやはり大手サイト
オークションサイトにもいろいろあるが、自動車やバイクパーツなどは、やはり細かくカテゴリー分けされて出品数も多いヤフオクをおすすめしたい。大手中古部品業者もヤフオク経由で多数出品しているため、中古部品を探している利用者の認知度も高く、人目に付きやすい。オークションへの出品が未経験の場合は、まずヤフオクに出品してみることから始めてみよう。
また、ヤフオクとならび業者の出品が多い楽天オークションや、スマホで取引が簡潔できる手軽さが売りのメルカリなど、オークションサイトにも複数の選択肢がある。一か所への出品で落札されなかった場合は、他のサイトへの出品も検討してみよう。
まとめ
バイクパーツのカスタムパーツはここではとても取り上げられないほど豊富に流通し、愛好家も多数存在する。 特に旧車や希少車の場合は、故障・破損品でも思わぬ価値となることもある。壊れたから廃棄ではなく、現金化できる方法はたくさんあるため、いろいろとチャレンジすることをおすすめしたい。