「理化学機器」とは理化学的な教育研究に用いる機器装置類であり、原子模型などの小さな物から誘導結合プラズマ発光分析装置、フリーズ超低温槽などの大きな装置まで実に幅広い。研究分野によって使用する機器は異なるが、共通する問題と言えばその装置が不要になった際の処分方法だろう。
今回はそんな不要になった理化学機器の取り扱いについて紹介するので、大学や病院、企業、研究・製造施設の方はぜひ参考にしてみてはいかがだろうか。
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理化学機器を捨てる方法
前述の通り、理化学機器の種類は実に豊富だ。植物細胞や組織などの培養なら恒温振とう培養機、バイオ・メディカル・ケミカル分野の研究なら超低温フリーザーなどを使用する、といったように研究分野の数だけ使用する機器も異なってくる。
そのほかにも電子顕微鏡や真空ポンプ、マイクロプレートリーダーなど、使用する機器は本当にたくさんある。種類が豊富なほど、捨て方もそれぞれ異なるのが少々厄介なところだろう。
理化学機器の処分はお金がかかる?
可燃ゴミ・不燃ゴミ・資源など、一般家庭から出るゴミ以外は処分方法の判別が難しい。平成10年に特定家庭用機器再商品化法が施行されてから、冷蔵庫などの家電4品目は処分の仕方が明確化されたものの、その他の不用品に関しては調べることすら一苦労。ましてや地域ごとに捨て方や処分費用が異なるのだからまた難問である。
理化学機器も同じく、家庭ごみとして捨てられるもの以外は有料処分となってしまう。たとえば、超低温槽を冷蔵庫と同じように処分しようとすれば、容量170ℓ以下のタイプで3,672円〜、171ℓ以上のものであれば4,644円〜のリサイクル料金がかかる。(2019年1月現在)
さらに、回収の際に収集・運搬料金も加算されるため、300ℓ以上ある装置などは計算するのもイヤになってしまうだろう。
無料で処分する方法はないのか
小規模な研究施設で使用する機器なら小型のものも多いと思うが、大学や病院、企業、研究・製造施設などで用いるような大型機器にこの有料処分は恐ろしい。ましてや統廃合や廃業のための処分であれば、なおさらお金をかけたくないと考えるはずだ。
では、これらの理化学機器を無料で処分する方法はないのだろうか。
買取なら一石二鳥
残念ながら廃棄処分で考えると無料で捨てるのは難しい。そこでおすすめなのが「買取」だ。
実は理化学機器を専門業者に売却すれば、無料どころか逆に現金が手に入るのだ。これなら移転や業務拡大で機器を買い換える際にも、活用できるだろう。ぜひ買取をうまく利用して、お得に理化学機器を処分してみてはいかがだろうか。
理化学機器はどこで買い取ってもらえるのか
では、理化学機器はどこで買い取ってもらえるのだろうか。書籍や洋服など日用品の中古買取なら、店舗に持ち込んで売却するのが一般的だが、大型の機器でそれは難しそうだ。しかも、特殊な機器とあらば、普通のリサイクルショップや総合中古買取店では買い取ってもらえない可能性が高い。
そのため、はじめから理化学機器を専門的に買い取っている業者に依頼するのが賢明だ。ほとんどの業者が現地まで出張買取してくれるので、重い装置の運び出しに頭を抱えなくても大丈夫。なお、後ほどおすすめな買取業者も紹介するので、ぜひ参考にしていただきたい。
買取前には機器の確認が必須
理化学機器の種類は幅広いため、業者によって買取対象の機器やメーカーを限定していることがある。すべての機器が買い取れるわけではなく、対象機器や状態によっては無料回収となってしまうこともあるのだ。
また、ほとんどの業者が買取前の事前査定を採用しているので、査定を依頼する前に以下の内容について確認しておくとスムーズである。
- ・商品名
- ・メーカー名
- ・型式
- ・製造番号(年式)
- ・購入時期
- ・仕様や正常動作の可否など、装置の詳細
- ・売却したい数量
- ・取り扱い説明書の有無
- ・付属品の有無
上記のほか、機器によっては改造の有無や現在の設置環境、大型の装置なら搬出経路についても確認が必要となる。また、大量処分の際などには、当日にかなり時間を取られてしまうこともあるので、買取前に打ち合わせを入念にしておこう。
理化学機器を高く売るポイント
売るからには高く買い取ってもらいたいのが本音だろう。高価買取のポイントとしては、
- ・比較的新しい製造年式である
- ・動作が正常
- ・付属品がそろっている
- ・綺麗に使用されているか
という点が挙げられる。
技術は日々発展しており、研究内容も進化している。使用する機器においても、現代の研究に役立つ最新式のものほど高く売れる傾向にあるのだ。そのため、使わなくなった機器は放置せず、買い替えのタイミングで迅速に売却するのが正解だと言えるだろう。
理化学機器の買取と言えばここ!東京都内のおすすめ買取店を紹介
理化学機器をなるべく良い条件で売りたいと考えるなら、前述の高価買取のポイントをクリアするほか、買取店をしっかり吟味することが大切だ。
高価査定の基準や買取金額、サービス内容などが大きく異なるので、しっかり検討していこう。今回は東京都内で利用しやすい業者を紹介するので、ぜひ参考にしていただきたい。
顕微鏡・理化学機器買取ネット
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
東京豊島区と埼玉の2か所で営業している「顕微鏡・理化学機器買取ネット」は、顕微鏡の買取を中心にその他の理化学機器の買取もおこなっている。買取方法は出張・宅配・持ち込みの3パターンあり、日本全国からの買取に対応している。出張買取は、早ければ当日中に指定場所に来て、その場で現金買取してくれるので、スピーディーだ。
国内だけではなく海外の需要を把握し、有効な再販ルートを確立することで、従来廃棄されていた製品の高価買取を実現している。さまざまな理化学機器を専門的に幅広く買取しているので、一度利用してみてはいかがだろうか。
BIOrder
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
東京都の文京区にて営業する「BIOrder」は、理化学機器はもちろん、分析機器や実験設備の大小を問わず買取・引取・下取り・売り払いをおこなう買取業者。同社の強みは、何と言っても「理化学何でも相談役」がサポートしてくれるところだ。
相談役は、これまで20年以上理化学関連の製品を扱ってきた経験があり、機器に関する知識が深い。特にライフサイエンス分野に関しては、現在の機器だけではなく、古い機器にも造詣が深い。買い替え時の機器選定や、メーカー・関連会社の営業、技術サポートの紹介、橋渡しなど、買取以外にも幅広くフォローしてくれる。
機器を売却するだけでなく、今後の研究拡大なども見越しているのであれば、きっと利用する価値があるだろう。
輝達商事株式会社
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
東京都以外に関西にも事業所を展開している「輝達商事株式会社」。日本全国どこでも出張し、クロマト分析装置や光分析装置のほか、真空機器、日立ハイテクノロジーズ電子顕微鏡などの中古分析機器を積極的に買い取っている。
分析機器は流通数が多くないため、買取相場や価値がイマイチわかりづらいのがネックだが、同社ならこれまでの実績から適正価格を提示できるとのことだ。中古の機器はもちろん、故障して稼働が難しい機器などの買取相談にも応じてもらえるので、売却機器に不安があるなら、ぜひ相談してみてはいかがだろうか。
オフィスバスターズ
買取価格
スピード
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許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
研究室や病院の廃業などで大量に理化学機器を廃棄したいのであれば、「オフィスバスターズ」がおすすめである。同社は理化学機器以外にもオフィスのデスクやパーテーション、書庫、ロッカーなど幅広いジャンルの商品を買い取っているので、不要品をまとめて処分することも可能。
多方面での買取利用実績が豊富なだけあって、年間取引数は実に50,000品以上もあるようだ。測定機器や測量機器も高価買取しているとのことなので、まとめて買い取ってもらってもよいだろう。
まとめ
今回は中古の理化学機器の買取方法と、高価買取のポイントなどについて紹介した。大学や企業、病院などから大型の装置を処分するのは一苦労だが、上記の業者なら見積もりから搬出、振込までしっかりフォローしてくれるはずだ。
なお、買取前には機器に測定データなどが残らないよう、くれぐれもデータ管理には気をつけていただきたい。