ワインといえば赤ワイン、そう思っている人も多いのではないだろうか。ブドウの旨味をぎゅっと凝縮したような果実感にタンニンからでる渋みが合わさって非常に奥深く複雑な味わいが特徴で、ワインの魅力に取り憑かれてしまう人も多い。
そんな赤ワインの中でもエシェゾー(Echezeaux)は、フランス産の高級赤ワインである。
使われているブドウの品種は、ピノ・ノワール。フランスのブルゴーニュ地方にある、特級格付けの畑でとれたブドウで造られている。
今回は、そのエシェゾーの買取相場や査定の際のポイントについて検証していく。
2004 Domaine de la Romanée-Conti Echézeaux at Troquet / dalecruse
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グラン・クリュ認定されているエシェゾー畑
エシェゾーで使われているブドウ「ピノ・ノワール」の種は、ブルゴーニュの王様とも言われており、有名高級ワイン「ロマネ・コンティ」の畑と同じ地域にある。
ロマネ・コンティのある「ヴォーヌ・ロマネ村」と、隣接している「フラジェ・エシェゾー村」一帯には特級格付けのブドウ畑が集まっており、エシェゾーもそのうちの1つの畑である。
場所によって土壌が異なる畑
エシェゾーは全部合わせると37.69ヘクタールに及び、この一帯でも広い面積を占めている。
そこを84人の所有者でわけているが、面積が広いため場所によって土壌が違い、ブドウの品質も様々である。
下の方の区画より上の方の区画の方が土壌が良く、ブドウの質も良いと言われている。
主な畑の所有者
主な所有者は、
●ロマネ・コンティをつくっているドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(Domaine de la Romanee-Conti、DRC)、
●ワインの神様と言われるアンリ・ジャイエとともに発展したドメーヌ・メオ・カミュゼ(Meo Camuzet)、
●アンリ・ジャイエの後継者とも言われたエマニュエル・ルジェ(Emmanuel Rouget)、
●ドメーヌ・デジャック(Domaine Dujac)などが知られている。
ワインの銘柄と畑の名前
フランス・ブルゴーニュ地方のワインは、銘柄に地域の名前や畑の名前をつけていることが多い。
「ボージョレー」や「シャブリ」、「シャンパーニュ」などは地域の名前、「ロマネ・コンティ」や「エシェゾー」などは畑の名前である。
それに対して、アメリカなどでつくられているワインは、ぶどうの品種が名前につけられていることが多い。
「カベルネ・ソーヴィニヨン」「メルロー」「シャルドネ」などはそれにあたる。
その他、人の名前からとってつけられた「ドン・ペリニオン」などもある。
エシェゾー買取価格相場
畑や醸造所が違ういろいろな種類のエシェゾーがあるが、特に人気のあるワインの買取価格を紹介しよう。
D.R.C エシェゾー
エシェゾー畑のうち4.67ヘクタールを占める、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの畑。
ここで収穫されたブドウで造られる赤ワインは、年間約2万本とされている。
<特徴>
ロマネ・コンティの醸造所で生産されるワインは、エシェゾーの中でも上質で高級。だが、ロマネ・コンティのワインの中では比較的手頃で、入手しやすいといわれている。名前のD.R.Cもドメーヌ・ドゥ・ラ・ロマネコンティ(Domaine de la Romanée-Conti)の頭文字から取ったものだ。
<買取価格>
モノによれば1本1000万越えという驚きの値段をつけるD.R.Cロマネ・コンティとは異なり、D.R.C エシェゾーの平均価格は10万円ほどで、D.R.C.で最も手頃な価格のワインだ。
●D.R.C エシェゾー 1966年 10万円
●D.R.C エシェゾー 1999年 8万円
●D.R.C エシェゾー 2002年 6万円
●D.R.C エシェゾー 2005年 10万円
そこまで高価ではない理由としては、D.R.C エシェゾーの畑はロマネコンティ所有の葡萄畑ではなく 、全て賃貸の畑でつくられているということ。また、一年でおおよそ1340ケースが製造されており、これはD.R.Cで3番目に多い量だということ。さらには、アペラシオン(生産地)が統合されて広くなり、土質の異なる畑が混合されていて、土地自体の味わいがあまり感じられないことから値段が安くなっている。
エシェゾー アンリ・ジャイエ
「ブルゴーニュの神様」や「神の手を持つ男」などと呼ばれた、アンリ・ジャイエ氏の畑で作られたワイン。
<特徴>
アンリ・ジャイエ氏は、ドメーヌ・メオ・カミュゼの小作人としてブドウの栽培を行なっていた。収穫量を抑えて質の良いブドウを育て、自身の編み出した醸造法で濃厚なワインを作り出した人物である。この醸造法から生まれた極上のワインは、1980年代にアンリ・ジャイエの名を世界中に知らしめた。
ドメーヌ・メオ・カミュゼとの契約が切れて引退した後も、若手醸造家の育成につとめ、大きな功績を残した。
<買取価格>
アンリ・ジャイエの造ったエシェゾーは、ロマネ・コンティのエシェゾーとまた違ったテイストで、希少で人気があるワインである。2006年のアンリ・ジャイエの死後、彼が手がけたワインは世界中のコレクターにより争奪され、現在、最も入手が難しい銘柄になっている。
買取価格は、ヴィンテージになるとロマネ・コンティのエシェゾーよりも高額になるものもあると言われており、1984年アンリ・ジャイエには、現在でいうと200万円以上の価格がつくほどだ。
ワインを高く売るポイント
せっかく買取に出すのであれば、できるだけ高値をつけてもらいたいところである。
買取に出す時に少し気をつけるだけで査定額が上がることがあるので、ワインの状態をよく確認してから業者に持ち込もう。
ワインの劣化に気をつけよう
ワインの買取査定基準は、やはりその状態によって大きく左右されやすいものだ。非常に繊細であるワインは、保存状態が悪いとどんどん劣化してしまい、せっかくの価値のあるワインであっても価値が下がってしまうことがある。
ワインは温度変化に弱く、適温で保管しないと質が変わってしまうのである。
また、コルクは湿度に弱く、破損したりカビが生えたりしてしまうとマイナス査定になってしまうので注意したい。中には、長い間一定の位置に置いておいたことによってホコリをかぶっていたり、汚れたりしていることもあるだろう。自分できれいにできる範囲の汚れは、なるべく落としておこう。
もし飲まないようで保管環境が整っていないなら、劣化する前に早めに売りに出してしまうのも得策だ。ワインの保存の適正環境は、温度は15度、湿度は65%、振動がなく、遮光された場所、24時間、365日そのような環境に置くのがいいと言われている。しかし、自前でそのような場所を用意できないのであれば、レンタルワインセラーを提供してくれるような所に依頼するのも良いだろう。
また、ラベルの状態についても、結露がおこっているような状態で不用意にビンを拭いてしまったりすると、簡単に崩れ去ってしまう場合もある。このような場合は無理に綺麗にしようとはせず、保管されていたそのままの状態で査定に出す方が良いだろう
付属品を一緒に査定に出そう
ワインによっては、木箱などに入っていることもあるだろう。その場合は入っていた木箱にも価値があるので、買取に出す際は一緒に持って行こう。ワインは新品で購入した時の状態に近いほど買取価値も高くなるため、付属品は必ず揃えておくように。
また、付属品についてもワインと同じで、汚れたりホコリをかぶったりしていると価値が下がってしまうため、綺麗に保管をしておくようにしたい。
複数ある場合はすべて一緒に売ろう
ワインを1本だけで売るよりも、複数まとめて売却すると、査定額に少しプラスされることがある。
大量になるとなおプラス額も上がるので、迷っているワインがあったら一緒に売却してしまうのも良いだろう。
高額なワインであれば、1本で1万円以上アップする場合もあるのだ。おまとめ査定で買取価格をアップしてもらえるかどうか、査定に出す前に業者に確認してみよう。
安いワインでも買取に出せる
ワインの買取というと高級ワインのみと思われがちだが、業者によっては安いワインも買い取ってもらえることがある。500円のワインでも買い取っているという業者もあるので、飲まないのであれば一度査定に出してみよう。特に、安くても人気のあるワインは買い取ってもらえる可能性が高い。買取価格は少額になってしまうが、売らずに処分するよりは良いだろう。
ヴィンテージワインの査定
買取相場が決まっておらず、価格がはっきりしないヴィンテージワインを査定に出すときは、お店選びが重要なポイントになる。
流通量が少なくめったに出てこないもののため、ヴィンテージワインは業者によって買取価格が変動しやすく、ある程度経験のある専門家でないと判断が難しい場合があるのだ。
できるだけ多くの業者に査定をしてもらい、各店の買取価格を比較すると、最高額で買い取ってもらえる業者が見つかるだろう。
偽物には注意
世界で最も高価なワインであるロマネコンティは、それゆえに偽物が多いことでも有名だ。エシェゾーやグラン・エシェゾーの偽物は少ないとはいえ、お店での査定は時間を要することも多いようだ。店頭買取してもらう場合には、時間に余裕をもってお店に行くのが良いだろう。
お酒専門買取店「ストックラボ」を利用する
最後におすすめのお酒専門買取業者を紹介する。 ストックラボは、お酒の買取に関して業界ナンバー1レベルで、業界最高水準の買取価格を提示してくれる。買取方法を、宅配・店頭・出張の3つから選択できるので、ライフスタイルに合わせて利用できるだろう。古いお酒や状態の悪いお酒も買い取ってくれるので、まずは無料簡単査定に申し込んでみてほしい。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
高価なワインは宅配買取を避ける
上記したストックラボのように、買取方法が宅配・店頭・出張の3形態から選択できるようになっているショップは多いはずだ。しかし、買取してもらう価値のあるようなワインはなるべく店頭か出張での買取を選択するのが無難だろう。なぜなら宅配の場合、輸送中に破損してしまう恐れがあるからである。その場合の保証金額の確定や手続きも非常に面倒なものになってしまう。おおよその価値がわかっているようなワインであれば、必ず店頭買取か出張買取での査定をお願いしよう。
まとめ
今回、高級赤ワインとして知られるエシェゾーについてその買取相場や査定の際のポイントについて記載してきたがいかがだっただろうか。
お酒も食料品であるため、どうしても劣化や蒸発してしまうというリスクは避けられないものだ。特にお酒の中でも赤ワインは、温度や湿度の管理など、その品質を長期間保持したまま管理することは非常に難しくそれなりの労力もかかってくる。
「いつか飲むからもしれないからとっておこう」という風に思っている方は、是非この機会に買取価格の確認をしてみてはいかがだろうか。ワインによっては、購入時に大したことなくても現在の相場がものすごく跳ね上がっているものもあり、思いがけない掘り出し物が出てくる可能性もあるかもしれません。