マーコス(Marcos Cars)は、1959年創業のイギリスの自動車メーカーである。モータースポーツが盛んなイギリスで誕生した、レースカーおよびスポーツカーメーカーである。
創業者は、イギリスのカーレーサーであるジェム・マーシュ(Jem Marsh)と、ロータスの設計などに携わった技術士のフランク・コスティン(Frank Costin)。社名のマーコスは2人の名前からつけられた。

Mini Marcos / davocano
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レーシングカー「マーコスGT」の実績
最初につくられた車は、レーシングカー「マーコスGT」。F-1チャンピオンとなったジャッキー・スチュアートがレースデビュー戦で乗って優勝したのが、このマーコスGTである。
マーコスGTの生産台数は6台のみだったが、その間、ジャッキー・オリバーやジョナサン・パーマーといった有名F1レーサーも、マーコスGTでレースに参戦している。
その後、新しいデザイナーを迎えた同社は、ガルウィングの新型マーコスGT、マーコスGTスパイダー、マーコス1800GTなどを発売し、その知名度を上げていった。
MINIマーコスのレース戦績
イギリスのブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC)製の小型乗用車ミニ(MINI)をベースにしたマーコスがある。
レーシングドライバーのディジー・アディコット氏が、自身のレーシングチーム 「D.A.R.T」用に開発を依頼し、実現した車だ。「D.A.R.T」は、MINIベースの改造車のみで構成されているレーシングチームであった。
MINIの部品だけを使い、そこにボディを架装するという方法で製造されたMINIマーコスは、デビュー戦で2位に大差をつけての優勝を飾り、さらにBMCがチューニングを施したクーパーSモデルは、ル・マン24時間耐久レースにも出場し、完走したという実績を持っている。
マーコス市販車の買取価格相場
レースカーだけでなく市販車も販売されている。日本ではいくら位で買取されているか、人気車種の買取額目安を見ていこう。
マーコスGT
日本でも人気のあるマーコスGTは、レーシングカーを市販車仕様に変えて発売された。コンパクトなボディで排気量も1300ccだが、デザインのセンスが良く、きびきびと走る軽量スポーツカーである。手入れの行き届いた車は、比較的高値で買い取られている。
マーコスGT 4速MT 右ハンドル(ホワイト) 130万円
マーコスGT 4速MT 右ハンドル(イエロー) 80万円
MINIマーコス
MINIの850ccエンジンを搭載したMINIマーコスの市販車は、FRPボディーのモノコック構造で軽量化に成功。車重はMINIより100kgほど軽くなっている。全部で約1000台生産された。
日本での買取価格は、80万前後になると予想される。
チェッカーマーコスMINI
日本の有名自動車会社チェッカーモータースが、マーコス社に依頼して特別に製造してもらったチューニングカーである。
チューニングは、イギリスの有名なチューナーであるリチャードロングマン氏が担当。680kgの車体にチューニングを施したパワフルな90馬力のMINIは、100台のみ製造され日本に送られた。
中古車市場になかなか出ない車だが、貴重な車のため、状態が良ければ高額査定が期待できるだろう。
スポーツカーを高く売る方法
大切に乗ってきた車は、できるだけ高く売却したい。少し特殊なスポーツカーを良い条件で売る方法を探ってみよう。
一般的な査定額の算出方法
日本各地で開かれているオートオークションというものがある。中古車売買業者が集まる車のオークションである。
オートオークションは毎日のようにどこかで開催されており、その落札価格情報のデータが日々蓄積されている。一般の中古車買取店では、この落札相場を元に車の買取価格を決めていることも多い。
ただし、出品されるのが多くて年に数回というような希少な車は落札件数が少ないため、相場データとして成立していない。年に数件のデータでは、はっきりした相場としては認められないのである。
希少な車の査定額の算出方法
マーコスのような車はこのような落札件数の少ない車に当てはまる。つまり、相場が決まっていないのである。その場合は、買取業者が経験や様々な条件を元に査定額を算出するため、店によって額が大きく違うケースも生じる。
希少な車ほど多くの店に査定に出した方が良いというのはこのためである。複数の業者に見積もりをもらい、最高額の店を選ぶというのがベストな方法だ。
日頃のメンテナンスが査定額を左右する
外装や室内の状態をこまめにチェックしておくと、小さなキズをワックスがけで直したりすることができ、サビなどの防止になる。車内も、こまめに清掃することによりシミや臭いなどに早めに対処し、きれいに保つことができる。
また、製造から年数の経過している車は、何かの拍子に調子が悪くなることがあるため、日頃から車の状態や音などを少し細かくチェックしておくことにより故障を未然に防ぐことができる場合もあるだろう。
査定の際は、大きな修理歴やサビ、臭いなどがあるとマイナス査定になってしまう。日頃のこまめなチェックにより、査定額を少し上げることができる可能性があるのである。