ヤフオクの普及に従ってネットオークションが一般的になり、自分の使わないものを売ることもあれば営利目的でネットオークションを利用する人も増えている。最近ではメルカリというフリマアプリが現れ、メルカリで転売する人も増えてきている。特に、仕入れを行ってネットオークションで売り差額で儲けるという「せどり」という形式の取引方法が誰でもできるようになった。

この「せどり」が人気なのは店舗が必要なく、在庫といった負債を抱えにくくニーズをピンポイントで狙い撃ちできるという利点がある。そのために、素人でも利益を上げやすく場合によってはかなりの収益を上げることができるようになる。
CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
「せどり」に向く商品は収集家の有無で決まる

「せどり」に向く商品は簡単に言えば収集家が多い商品群である。今であればオタク産業関連が非常に熱を帯びているが、仕入れも難しいという側面もある。
一方で、一般的にネットオークションで落札される商品は、一点ものであったり、流通が無いだけでなく定価が高いため安く買いたいというものが多い。オタク産業に関しては特にアニメであれば1クール3か月で売り切ることを想定しているので意外と流通量が少ない。さらに価格も高価なものが多いのも特徴だ。そのため定価で購入するほどでもないと考える消費者も多く、オークションを利用することがある。定価の5割程度でも入札者が現れるのは、このような理由があるからだ。
仕入れに関しては、自分が興味があるものであったり抽選を勝ち抜いたりと工夫が必要になることが多いのも特徴の一つであり、大きな利益を上げるよりも少しずつ利益を積み重ねるという形になる。
書籍の「せどり」も様変わり

この「せどり」は古書などの転売を元にできた用語であるが、ネットオークションが一般的になり古書の転売人気も様変わりしてきている。特に古書店で見つけるような古本を全国規模で探している人も多く、初版本や歴史的な価値があったりと様々なニーズが埋もれているからだ。ネットオークションが全国的に利用している人がいる分、細かなニーズがあり古本の購入者も現れるのである。
出品しても買い手がつくのか疑問な書籍の買い手が出てくるのはこのような理由もある。古書の相場は本ごとにそれぞれであるが、高いものでは100円で仕入れたものが10万円を超えるなど「せどり」のなかでも宝探しのような側面が強いと言える。
常連落札者を作る勝ちパターン
これは「せどり」のなかでも特殊な場合であるが、ある特定のジャンルを中心に取引し続けることで常連の落札者を作ることができる。「せどり」で確実に利益が上がる体制を作る際には、常連が非常に重要な役割を果たす。特定の狭いジャンルで「せどり」を行い一定のクオリティある商品を扱っていれば、この出品者の扱う商品なら無条件に入札するという人もでてくる。

この常連を作るためには、狭く特定のジャンルのみを扱うというよりもアカウントごとに特定のジャンルを利用するといった工夫をしておけばよい。これで出品者の個性付けができ、何度も取引をするにしたがって信頼を得ることができる。もちろん一度でも信頼を傷つけるようなことがあれば常連は離れてしまうので難易度が高いが、一度販路を掴んでおけば確実に利益を上げられるようになるので上級者向けの取引方法と言えるだろう。
ネットオークションはどこに可能性があるか誰にもわからない

ヤフオクをはじめ、ネットオークションで儲けたいと思っていても上手く行かないことが多い。なかなか入札されなかったり、思うように落札金額が伸びなかったりということは日常茶飯事である。「せどり」で確実に利益が上がるようになるには自分の嗅覚と仕入れ先の工夫と言ったものも必要になってくるからだ。しかし、それは自分の工夫次第でどこまでも儲けを出すことができたり、今まで知らなかった業界に入るチャンスでもあるのだ。
例えば、主流な所で言えば、海外amazonなど海外から仕入れた商品を転売する戦略もあり得る。【海外Amazon】ネットオークションで儲けるには海外からの仕入れ・輸入で差別化するべき【eBay】というコラムでまとめている。ネットオークションで「せどり」を始めること自体、非常に簡単になっているので、今から始めても十分に通用するのだ。
可能性はどこに転がっているのか分からない。自分の力で見つけ出してみよう。